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世界線α・被験者「藤城廣之」の受難
第七話 奪われた思い出
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「ようやく大人の味方ができたってわけか! 良かったな、廣之」
「うん。委員長もありがとう」
「おう! 困った時はお互い様だぜ」
僕は今、委員長と山近の三人でファミリーレストランに来ている。野球部の三年生が引退して初めての貴重な休みに、委員長は僕を心配してわざわざ会いに来てくれたのだ。夏休み期間中も委員長は野球部の練習で忙しいのに、僕にときどき祖父の件で連絡をくれていた。
委員長は数少ない僕の理解者だ。本当に彼には感謝しかない。彼が最初に祖父の件を馬鹿にせずに聴いてくれたので、僕はここまで仲間を増やす事ができたのだ。
「委員長が山近を紹介してくれたお陰で、僕は視野が広くなったんだ。皆川さんとの新たな出会いもあった。人見知りの僕だけじゃ、今頃は挫けて諦めていたよ」
「その事なんだけどさ。実は俺、お前のためだけに協力したわけじゃないんだ。俺はずっと、煌希の事が気になっていたんだよ」
「山近を? どういう事?」
僕が問いかける前に、委員長はテーブルに置かれたフライドポテトに再び手を付けていた。大口を開けて三、四本まとめて放り込み、咀嚼してゴクリと飲み込むと、陽気な委員長にしは珍しく声の調子を下げて言った。
「これはここだけの話にしてくれ。煌希はさ、昔はあんな引っ込み思案じゃなかったんだ。あいつが今みたいに極力誰とも話そうとしなくなったのは、中学生の時にクラスで嫌な思いをしたからなんだ」
「嫌な思い……?」
「いじめだよ」
委員長は短くそう言うと、勢いよくコーラを飲み干した。ゴトン、とテーブルに空のコップを置き、彼は渋い顔のまま話を続ける。
「その頃、俺は煌希とは違うクラスだったから、いじめがあったのは後から友達から聞いて知ったんだ。いじめのきっかけは、煌希がオカルトとかSFの専門書を読んでいた事だってさ。きっと周りのやつらにとっては、そのジャンルに興味を持つ煌希が珍しかったんだろうな。いじめたやつらさ、変にからかわれて嫌がった煌希の反応を見てまた馬鹿にしたんだとよ。そんな事されたら、誰だって嫌だよなあ……」
僕は想像してみた。自分の好みの事で揶揄されて、何か言う度にまた馬鹿にされる……。僕だったら、教室から飛び出したくなるほど嫌な気分になる。
「その後、いじめは担任に発覚して収束したんだけど……。それ以降、煌希はクラスメイトの誰とも話さなくなったんだ。……当然だよな。一時期とはいえ、周りから攻撃されたら全員が敵に見えるはずだ。そりゃあ人間不信にもなるよ。それで煌希は、ますますクラスで孤立しちまったらしい」
「あれ? でも、山近は今は委員長と普通に話しているよね」
「ああ、それは俺が同じクラスになった時に、しつこく話し掛け続けたからだよ。煌希とは小学校からずっと同じクラスだったから、いじめの話がどうも気になってさあ。煌希は確かに変わっているけど、優しいやつだぜ。だから放っておけなかったんだ」
高校も同じだとなんか運命を感じるよな、と委員長は口元を緩めながら再びフライドポテトに手を伸ばす。野球部の練習は相当きついのだろう。委員長は本当によく食べる。
「山近には委員長がいて良かったね」
「えっ? 何か言った?」
「……いや、何でもないよ」
フライドポテトの束にケチャップをディップして、今まさに食べようとしていた委員長の手が止まる。その光景が何だかおかしくて僕は笑った。さっきまで山近の少し暗い過去を真剣に話していた人と、同一人物だとは思えなかったからだ。
こんな委員長だからこそ、山近も少しだけ気を許せるのだろう。能天気だけど人格者である委員長は、今もこうして山近を気に掛けているのだから。
「そういえば委員長、この間の甲子園予選は惜しかったね。ホームランを打った委員長、とてもかっこよかったよ」
「ありがとうな。先輩たちには申し訳ないけど、俺は全力を出して楽しくできたから悔いはないよ。来年こそ、もっと実力をつけて俺がみんなを甲子園に連れて行ってやるぜ!」
「頼もしいキャプテンだね。応援してるよ」
残念ながら委員長が所属する野球部は、この夏の全国高校野球選手権の地方大会予選の三回戦で敗退となってしまい、今のメンバーでの甲子園への道は閉ざされた。これからは委員長がキャプテンになって、野球部を引っ張って行く。その重役から解放されている今が、委員長にとって貴重な安らぎの時間なのだ。
そんな大切な時間を僕らのために使ってくれるなんて、彼は本当に友達思いだ。
「あ、そうだ委員長。今週の祭りは、いつ僕と一緒に行く? 二日間あるけど、委員長はどっちかは野球部の人たちと行くだろう?」
去年から同じクラスで気が合った僕らは、僕の地元で毎年夏に行われている祭りに、今年も一緒に行く予定だった。土崎神明社祭の曳山行事は「土崎港曳山まつり」とも呼ばれていて、土崎の総鎮守として崇敬されてきた土崎神明社の例祭なのだ。曳山行事の本番である七月二十日と、二十一日の前後の期間には様々な神事が行われるそうで、その歴史は古い。
この祭りの魅力はなんと言っても、華やかで豪華な曳山と、それを曳く人々の熱気だ。僕は縁がなくて曳山を曳いた事はないけれど、小さい頃からこの祭りが好きだった。迫力がある武者人形や裸人形が設置された曳山は、合戦の場面や歴史的な場面が表現されていて、とても美しく見応えがある。曳山には布で表現した岩や滝の他に、「流れ松」と呼ばれる松の枝を配置されているが、そこにはたくさんの札もある。曳山は町内ごとに全く違う場面を現していて、そこにある札はどんな場面かを書いた札や、人形の人物名を表す札など様々だ。中でも曳山の裏面、太鼓が取り付けられて演奏できる囃子櫓の上には、町内で考えられた世相を反映した「見返し」と呼ばれる句の書かれた札がある。サラリーマン川柳のようで、これに毎回クスリと笑ったり染み染み感じたりして、とてもおもしろいのだ。
委員長は高校の最寄り駅から二つほどかかるところに住んでいるから、夜遅くまではいられない。それでもいつか、委員長とは「戻り曳山」も一緒に見てみたいと思う。祭り最終日の二十時。狼煙の合図と共に戻り曳山が運行され、各町内へと戻る。日本海の荒波のような「港ばやし」とは違う「あいや節」が演奏される中、昼にも増して曳山は威勢良く曳かれる。曳山の揺れる提灯に、大人は祭りが終わる物悲しさを感じるそうだ。その感覚は、子どもの僕にも少しだけわかる。あの切ない気持ちは祭り独特のものだろう。
そう言えば、僕がもっと幼い頃はお囃子を子守唄の代わりに聞いていたっけ。眠りにつきながら、祭りの興奮からゆっくりと遠ざかっていったものだ。
「祭り? そんなのあったっけ?」
「え?」
僕は思わずメロンソーダが注がれたコップから口を離した。
「もしかして、十月にある高校の文化祭の話か? 廣之、さすがにそれは気が早いよ」
ザワッと僕の心が波打った。
委員長はいつものように豪快に笑っている。彼の様子は普段と何も変わらない。
変化に気付いたのは僕だけだった。あまりの衝撃でサッと血の気が引き、僕は体も口も動かせなかった。
「にしても、煌希のやつ遅いな。……あ、やっぱりそうだ。ドリンクバーの機械操作で困ってら。俺、ちょっと手伝ってくる」
委員長が席を立つ。僕は何も言えなかった。感情が追い付かない。言葉が出てこない。
──神様。こんなの、あんまりだ。
現状を理解した途端、得体の知れない現象と初めて遭遇したかのように、僕の手足が震えだす。残念な事に、僕はこの現象に心当たりがあった。混乱と焦りでグチャグチャになった感情を外に出さないよう、ズボンを握る手に力が入る。
やっぱりこれは、僕だけでは抱えられない事態だ。
「山近……」
やっとか口に出た声はか細くて、当の本人には聞こえていない。彼は向こうで委員長と和やかに何かを話している。
僕の縋るような声は届かない。消えていく僕の心の声を、この場にいる誰も知らない。
僕は独り、恐怖と悲しみの激流に飲まれていく。
「うん。委員長もありがとう」
「おう! 困った時はお互い様だぜ」
僕は今、委員長と山近の三人でファミリーレストランに来ている。野球部の三年生が引退して初めての貴重な休みに、委員長は僕を心配してわざわざ会いに来てくれたのだ。夏休み期間中も委員長は野球部の練習で忙しいのに、僕にときどき祖父の件で連絡をくれていた。
委員長は数少ない僕の理解者だ。本当に彼には感謝しかない。彼が最初に祖父の件を馬鹿にせずに聴いてくれたので、僕はここまで仲間を増やす事ができたのだ。
「委員長が山近を紹介してくれたお陰で、僕は視野が広くなったんだ。皆川さんとの新たな出会いもあった。人見知りの僕だけじゃ、今頃は挫けて諦めていたよ」
「その事なんだけどさ。実は俺、お前のためだけに協力したわけじゃないんだ。俺はずっと、煌希の事が気になっていたんだよ」
「山近を? どういう事?」
僕が問いかける前に、委員長はテーブルに置かれたフライドポテトに再び手を付けていた。大口を開けて三、四本まとめて放り込み、咀嚼してゴクリと飲み込むと、陽気な委員長にしは珍しく声の調子を下げて言った。
「これはここだけの話にしてくれ。煌希はさ、昔はあんな引っ込み思案じゃなかったんだ。あいつが今みたいに極力誰とも話そうとしなくなったのは、中学生の時にクラスで嫌な思いをしたからなんだ」
「嫌な思い……?」
「いじめだよ」
委員長は短くそう言うと、勢いよくコーラを飲み干した。ゴトン、とテーブルに空のコップを置き、彼は渋い顔のまま話を続ける。
「その頃、俺は煌希とは違うクラスだったから、いじめがあったのは後から友達から聞いて知ったんだ。いじめのきっかけは、煌希がオカルトとかSFの専門書を読んでいた事だってさ。きっと周りのやつらにとっては、そのジャンルに興味を持つ煌希が珍しかったんだろうな。いじめたやつらさ、変にからかわれて嫌がった煌希の反応を見てまた馬鹿にしたんだとよ。そんな事されたら、誰だって嫌だよなあ……」
僕は想像してみた。自分の好みの事で揶揄されて、何か言う度にまた馬鹿にされる……。僕だったら、教室から飛び出したくなるほど嫌な気分になる。
「その後、いじめは担任に発覚して収束したんだけど……。それ以降、煌希はクラスメイトの誰とも話さなくなったんだ。……当然だよな。一時期とはいえ、周りから攻撃されたら全員が敵に見えるはずだ。そりゃあ人間不信にもなるよ。それで煌希は、ますますクラスで孤立しちまったらしい」
「あれ? でも、山近は今は委員長と普通に話しているよね」
「ああ、それは俺が同じクラスになった時に、しつこく話し掛け続けたからだよ。煌希とは小学校からずっと同じクラスだったから、いじめの話がどうも気になってさあ。煌希は確かに変わっているけど、優しいやつだぜ。だから放っておけなかったんだ」
高校も同じだとなんか運命を感じるよな、と委員長は口元を緩めながら再びフライドポテトに手を伸ばす。野球部の練習は相当きついのだろう。委員長は本当によく食べる。
「山近には委員長がいて良かったね」
「えっ? 何か言った?」
「……いや、何でもないよ」
フライドポテトの束にケチャップをディップして、今まさに食べようとしていた委員長の手が止まる。その光景が何だかおかしくて僕は笑った。さっきまで山近の少し暗い過去を真剣に話していた人と、同一人物だとは思えなかったからだ。
こんな委員長だからこそ、山近も少しだけ気を許せるのだろう。能天気だけど人格者である委員長は、今もこうして山近を気に掛けているのだから。
「そういえば委員長、この間の甲子園予選は惜しかったね。ホームランを打った委員長、とてもかっこよかったよ」
「ありがとうな。先輩たちには申し訳ないけど、俺は全力を出して楽しくできたから悔いはないよ。来年こそ、もっと実力をつけて俺がみんなを甲子園に連れて行ってやるぜ!」
「頼もしいキャプテンだね。応援してるよ」
残念ながら委員長が所属する野球部は、この夏の全国高校野球選手権の地方大会予選の三回戦で敗退となってしまい、今のメンバーでの甲子園への道は閉ざされた。これからは委員長がキャプテンになって、野球部を引っ張って行く。その重役から解放されている今が、委員長にとって貴重な安らぎの時間なのだ。
そんな大切な時間を僕らのために使ってくれるなんて、彼は本当に友達思いだ。
「あ、そうだ委員長。今週の祭りは、いつ僕と一緒に行く? 二日間あるけど、委員長はどっちかは野球部の人たちと行くだろう?」
去年から同じクラスで気が合った僕らは、僕の地元で毎年夏に行われている祭りに、今年も一緒に行く予定だった。土崎神明社祭の曳山行事は「土崎港曳山まつり」とも呼ばれていて、土崎の総鎮守として崇敬されてきた土崎神明社の例祭なのだ。曳山行事の本番である七月二十日と、二十一日の前後の期間には様々な神事が行われるそうで、その歴史は古い。
この祭りの魅力はなんと言っても、華やかで豪華な曳山と、それを曳く人々の熱気だ。僕は縁がなくて曳山を曳いた事はないけれど、小さい頃からこの祭りが好きだった。迫力がある武者人形や裸人形が設置された曳山は、合戦の場面や歴史的な場面が表現されていて、とても美しく見応えがある。曳山には布で表現した岩や滝の他に、「流れ松」と呼ばれる松の枝を配置されているが、そこにはたくさんの札もある。曳山は町内ごとに全く違う場面を現していて、そこにある札はどんな場面かを書いた札や、人形の人物名を表す札など様々だ。中でも曳山の裏面、太鼓が取り付けられて演奏できる囃子櫓の上には、町内で考えられた世相を反映した「見返し」と呼ばれる句の書かれた札がある。サラリーマン川柳のようで、これに毎回クスリと笑ったり染み染み感じたりして、とてもおもしろいのだ。
委員長は高校の最寄り駅から二つほどかかるところに住んでいるから、夜遅くまではいられない。それでもいつか、委員長とは「戻り曳山」も一緒に見てみたいと思う。祭り最終日の二十時。狼煙の合図と共に戻り曳山が運行され、各町内へと戻る。日本海の荒波のような「港ばやし」とは違う「あいや節」が演奏される中、昼にも増して曳山は威勢良く曳かれる。曳山の揺れる提灯に、大人は祭りが終わる物悲しさを感じるそうだ。その感覚は、子どもの僕にも少しだけわかる。あの切ない気持ちは祭り独特のものだろう。
そう言えば、僕がもっと幼い頃はお囃子を子守唄の代わりに聞いていたっけ。眠りにつきながら、祭りの興奮からゆっくりと遠ざかっていったものだ。
「祭り? そんなのあったっけ?」
「え?」
僕は思わずメロンソーダが注がれたコップから口を離した。
「もしかして、十月にある高校の文化祭の話か? 廣之、さすがにそれは気が早いよ」
ザワッと僕の心が波打った。
委員長はいつものように豪快に笑っている。彼の様子は普段と何も変わらない。
変化に気付いたのは僕だけだった。あまりの衝撃でサッと血の気が引き、僕は体も口も動かせなかった。
「にしても、煌希のやつ遅いな。……あ、やっぱりそうだ。ドリンクバーの機械操作で困ってら。俺、ちょっと手伝ってくる」
委員長が席を立つ。僕は何も言えなかった。感情が追い付かない。言葉が出てこない。
──神様。こんなの、あんまりだ。
現状を理解した途端、得体の知れない現象と初めて遭遇したかのように、僕の手足が震えだす。残念な事に、僕はこの現象に心当たりがあった。混乱と焦りでグチャグチャになった感情を外に出さないよう、ズボンを握る手に力が入る。
やっぱりこれは、僕だけでは抱えられない事態だ。
「山近……」
やっとか口に出た声はか細くて、当の本人には聞こえていない。彼は向こうで委員長と和やかに何かを話している。
僕の縋るような声は届かない。消えていく僕の心の声を、この場にいる誰も知らない。
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