140字小説集

藤崎 柚葉

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風刺系 全28話

夜も昼も開けない

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 気まぐれで夜の散歩コースに地元の商店街を選んだ。シャッターが閉まっているのはもちろんだが、この通りには光がほとんどないのが寂しい限りだ。この夜道で一番明るいのはコンビニの灯りだった。
 翌日、昼間にもう一度同じ通りを歩いた。やっぱり、ここには光が足りない。明けない夜はないはずなのに。
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