140字小説集

藤崎 柚葉

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ホラー系 全3話

私は手を出していない

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「うるさい! もう疲れたんだ!」

 お父さんは私に怒鳴る。
 私は何も言っていないのに。

「来るな! 邪魔なんだよ!」

 お父さんは酒瓶を私に投げる。
 私は近付いていないのに。
 もう痛みも感じないや。

「頼むから来ないでくれ!」

 どうして全部私のせいにするの?

 あ、そうか。
 私を殺した罪の意識があるからか。
 


* 
 
解説
 父 → 「私は娘を殺していない」と主張
 娘 → ポルターガイスト現象
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