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幽韻之志
39/女子諸、三界に家無し。
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黒塗りの高級車から草履を下ろす、彼の人は死に誘う気配を潜ませながら強者共を鎮める。
怨神の闇を祓う天珠を統べる男
科戸忠興が新年の挨拶に折菓子を持って現れると、二匹の益荒男は借りて来た猫のように声を撫でて礼を重んじる低姿勢。
今日も奴隷根性が逞しい…最初からそうしてくれ(犬猿の仲)
「とめきー!」
巴の鈴を鳴らし草履の爪先を捻る、あおちゃんの姿に笑みが零れる。
「お勤めご苦労様です」
「あおちゃん上手にできた?」
「たくさん頑張ったね。着物もよく似合ってる」
複雑な表情に小さな唇を噛みしめるあおちゃんは科戸さんを振り返り、合図を貰うと俺に抱きついていつものように甘える。きっと本家で甘えは許されなかったんだろう。まだ幼いのに厳しく躾けられて可哀想に、せめて俺の腕の中では赤ちゃんの姿を取り戻して欲しいと願う。
「ぎゃー!晃汰がいる、聞いてねぇーよ!!」
地団太を踏みながら晃汰アレルギーに叫ぶあおちゃんは壮絶に口が悪い(どん引き)
「うっせぇわ、小便垂れが…」
爪先でお尻をど疲れて転ぶ。四つん這いの姿勢で震えるあおちゃんは頭を下げてうずくまり、金切り声を上げて暴れ出す。
「あはは、赤ちゃんでちゅねー」
「赤ちゃんじゃない、あおちゃんだもん!」
「オシメしてんだろ?」
「おっ…オシメじゃないパンツ!!」
「吸収ポリマー配合のパンツね、はいはい…赤ちゃん」
舌打ちして晃汰の頭を叩いて椅子から飛び降りるあおちゃんが猛進。俺の着物の裾から潜り込み襦袢をめくり、小さな手が股間に伸びる。
百聞は一見に如かず、だがこれはマズい。
大人は皆、パンツという一枚の下着をつけており排泄はトイレを利用する事を教えると、うんうん頷くあおちゃんは紙パンツ卒業を高らかに宣言して、脱いだパンツを晃汰に投げつけて床にぽとり、落ちる。
宣戦布告(ちょっと濡れてる…)
本人の希望により突如始まるトイレトレーニングは受難。
排泄するタイミングがわからずに失敗するけど意地でも紙パンツを履かないでお尻丸出し。見兼ねた科戸さんが生理現象のメカニズムと排泄時に生じる感覚を説明するとあおちゃんはしっかりとした受答えで強い意志を瞳に込める。
「体に悪いから無理しないで」
「あおちゃんもうすぐ9か月なんですけど」
「大人と同じことが出来なくてもいいんだよ」
「どうして?」
お昼寝の布団を整えながらあおちゃんを抱き寄せて鼻をくすぐる。
「そんなに早く一人前になったら、俺が寂しいからだよ」
「ねぇとめき…」
枕からずれる小さな体を今なら、まだ抱き留めることができる。
おやすみのキスに抵抗すると不安げな顔で迫る虹色の無垢な瞳に悲しみが滲む。
ごめんね
君が大切だからもうこれ以上は…
それをどんな言葉で伝えればいいのか分からないでいると小さな手が肩まで伸びて子守唄をうたいながら俺をあやす。
「大好きよ。ずっと一緒に…いて…」
健やかな眠りではなく眉間に皺を寄せて俺にしがみつく侘しさに、思いが溢れる。
どれくらい時間が経ったのか、午後の陽射しが傾く暇に帰り支度を整えた科戸さんに起こされ頭を上げるとそのままでいるように合図を送られ、察した。
「あおが良い子に育つよう願っていて下さい」
科戸さんに頭をひとつ撫でられ頷く、俺はどんな顔をしていたんだろう。
疾風の如く廊下を進むと目を覚ましたようで、泣きながら俺の名前を何度も呼ぶ。
「いやぁああああ!とめき、助けて、とめきぃーっ」
あおちゃんは悲鳴を上げながら身を乗り出し抵抗している様子がわかった。科戸さんとの小競り合いに耳を塞いでいたが、ぴたりと泣き止んだ後、また泣き出して…まさか手を上げられたのではないかと駆け付けるとクマさんの耳付きケープをぶん投げて踏みつけた後に食って掛かる。
「たぁくんの嘘つき」
「あお、泣いたら負けですよ」
「泣いてないもん!」
「涙が出てます」
「クソ親父!地獄に堕ちろ!!」
ああ、いつかの俺も同じ言葉を青嵐に浴びせていた。
獄卒の鬼に話が通じる筈もないと、言わずにいられない気持ちが痛いほどよくわかる。でも科戸さんが笑っているうちにやめさせないと手を捻られる危機感から、つい前に出てあおちゃんを庇ってしまった。
ほっとした表情を浮かべるあおちゃんだが…
「帰りなさい」
ケープを着せて頭を撫でたら、小さな手を包み込む。
「お正月に泣いたら一年泣いて過ごす事になるんだよ」
「とめきがいい…やだ…帰り…た…っ…く…なぁい」
「泣いたら負け。だから今度は負けない様に科戸さんのお家でお勉強しておいで、俺はいつでも待ってるから」
「また来てもいいの?」
「お勉強、頑張れるかなぁ…」
「できる!簡単だもん!!」
生まれ持っての気丈夫は治らない、だったら正せばいいと微笑む俺に手を振るあおちゃんを見送った。
「あん…っのガキ、また生意気になったな」
「野粗で育てばああもなるでしょう」
「昔、母さんが言ってたな。女は三界に家無し、て」
本家は命知らずなヤクザ屋さん。暴力と怒号が飛び交う独特な家庭環境で育つあおちゃんの口が悪くなるも頷ける、それにしても…
三界?あの世とこの世、他にもあるのか。
煙管の先から糸のような煙を焚く、劉青が答える。
「女は幼少で親に従い、嫁に行っては夫に従い、老いては子に従うことから現世では何処にも安住できる処が無い。だから男に宛がい命を賭す諸行だよ」
そんな…言いかけて、前掛けで手を拭く。
あおちゃんの事になるとすぐ詰め寄るけど基、俺は部外者なので深入りは禁物。
夫…か、恋をして結婚するなんて見当もつかないな。俺自身そんな選択肢ある筈が無い未来を暗に説いて笑う。
「俺が気にすることじゃないよね…お風呂、先に貰います」
襷の紐を解いて折れた袖を指先で直しながら貝口の結びに指を入れると、後のドアが開いて振り向く。
「お背中、流しましょうか」
答えてないのにシャツを脱ぐ晃汰の体から汗の匂いが届く。
鎖骨の上に揺れ落ちるネックレス。日焼けした肌に、張りのある厚い胸。いやらしく生え揃った体毛が腹の下に続く。
「玲音とやった?まだ…だよね」
「俺、童貞じゃないけど」
「奴隷のくせにご主人様の初めてを奪うなんて、度胸あるよな」
「アレは、その…成り行き…で」
「じゃあ俺と一発、姫はじめ。やるか!!」
目の前で拳を握る意図がわからないけど、うん…したい…ならと素直に従う、俺は帯に手を掛けて前が開かれる流れに身を任せる。胸に込み上げる切なさが声にならないよう手で押さえると、正面に立つ晃汰の唇を受けて、腰の後ろから下に滑り込む手の動きに透明な欲情を漏らす。
「上手く出来なかったら、ごめん」
「ん?ああ、風呂入ろっか」
指を絡めて繋ぐ、晃汰は優しい。
そっか、晃汰は俺より年上だけど玲音より若い。物事に対して難しく考える方ではないし、気持ちいい事だけがしたい男らしさを兼ね備えているから素直で思い切りが良く、歯を見せて笑う可愛らしさが胸に刺さる。
いいのかな…
やり方はわかるけど、快楽を共感できる自信が無い。
男同士の押し合いは正直、力加減が半端なくて怖いくらいだ。脳内が麻痺していくあの感覚も悪い事をしている気持ちになって集中できない。それを悟られたくない一心で淫らにして見せた所で奴隷だったら喜んでその気になるが晃汰には見透かされそう。さて、どうしたものか。
長風呂の後、晃汰はビールの缶を冷蔵庫から取り出して戻らなかった。
すれ違う劉青にも気付かない様子で、精魂尽きた…というか賢者タイムが抜けきらず、喋るのも億劫。些か気の毒に思える。やり過ぎたかな?
盃を置く劉青の白い指に濡れた前髪の雫が伝わり、手首に流れ落ちて袖に染みが広がる。
「いけない子だ」
聞くまでもなくそれは理解しているつもりだ。
俺は口無し、物事が成立する上で犠牲が必要ならくれてやる。尊厳や人権が奪われるような嗜虐を受けると従う調教と洗脳の末に身寄りは無い。恐怖と支配は、需要と供給に似て人の心に巣食う。自分が思う正解を求めないことが処世の掟だと心に留めて笑う。ああ、俺も極卒の鬼と差して変わらぬ…難途やら。
怨神の闇を祓う天珠を統べる男
科戸忠興が新年の挨拶に折菓子を持って現れると、二匹の益荒男は借りて来た猫のように声を撫でて礼を重んじる低姿勢。
今日も奴隷根性が逞しい…最初からそうしてくれ(犬猿の仲)
「とめきー!」
巴の鈴を鳴らし草履の爪先を捻る、あおちゃんの姿に笑みが零れる。
「お勤めご苦労様です」
「あおちゃん上手にできた?」
「たくさん頑張ったね。着物もよく似合ってる」
複雑な表情に小さな唇を噛みしめるあおちゃんは科戸さんを振り返り、合図を貰うと俺に抱きついていつものように甘える。きっと本家で甘えは許されなかったんだろう。まだ幼いのに厳しく躾けられて可哀想に、せめて俺の腕の中では赤ちゃんの姿を取り戻して欲しいと願う。
「ぎゃー!晃汰がいる、聞いてねぇーよ!!」
地団太を踏みながら晃汰アレルギーに叫ぶあおちゃんは壮絶に口が悪い(どん引き)
「うっせぇわ、小便垂れが…」
爪先でお尻をど疲れて転ぶ。四つん這いの姿勢で震えるあおちゃんは頭を下げてうずくまり、金切り声を上げて暴れ出す。
「あはは、赤ちゃんでちゅねー」
「赤ちゃんじゃない、あおちゃんだもん!」
「オシメしてんだろ?」
「おっ…オシメじゃないパンツ!!」
「吸収ポリマー配合のパンツね、はいはい…赤ちゃん」
舌打ちして晃汰の頭を叩いて椅子から飛び降りるあおちゃんが猛進。俺の着物の裾から潜り込み襦袢をめくり、小さな手が股間に伸びる。
百聞は一見に如かず、だがこれはマズい。
大人は皆、パンツという一枚の下着をつけており排泄はトイレを利用する事を教えると、うんうん頷くあおちゃんは紙パンツ卒業を高らかに宣言して、脱いだパンツを晃汰に投げつけて床にぽとり、落ちる。
宣戦布告(ちょっと濡れてる…)
本人の希望により突如始まるトイレトレーニングは受難。
排泄するタイミングがわからずに失敗するけど意地でも紙パンツを履かないでお尻丸出し。見兼ねた科戸さんが生理現象のメカニズムと排泄時に生じる感覚を説明するとあおちゃんはしっかりとした受答えで強い意志を瞳に込める。
「体に悪いから無理しないで」
「あおちゃんもうすぐ9か月なんですけど」
「大人と同じことが出来なくてもいいんだよ」
「どうして?」
お昼寝の布団を整えながらあおちゃんを抱き寄せて鼻をくすぐる。
「そんなに早く一人前になったら、俺が寂しいからだよ」
「ねぇとめき…」
枕からずれる小さな体を今なら、まだ抱き留めることができる。
おやすみのキスに抵抗すると不安げな顔で迫る虹色の無垢な瞳に悲しみが滲む。
ごめんね
君が大切だからもうこれ以上は…
それをどんな言葉で伝えればいいのか分からないでいると小さな手が肩まで伸びて子守唄をうたいながら俺をあやす。
「大好きよ。ずっと一緒に…いて…」
健やかな眠りではなく眉間に皺を寄せて俺にしがみつく侘しさに、思いが溢れる。
どれくらい時間が経ったのか、午後の陽射しが傾く暇に帰り支度を整えた科戸さんに起こされ頭を上げるとそのままでいるように合図を送られ、察した。
「あおが良い子に育つよう願っていて下さい」
科戸さんに頭をひとつ撫でられ頷く、俺はどんな顔をしていたんだろう。
疾風の如く廊下を進むと目を覚ましたようで、泣きながら俺の名前を何度も呼ぶ。
「いやぁああああ!とめき、助けて、とめきぃーっ」
あおちゃんは悲鳴を上げながら身を乗り出し抵抗している様子がわかった。科戸さんとの小競り合いに耳を塞いでいたが、ぴたりと泣き止んだ後、また泣き出して…まさか手を上げられたのではないかと駆け付けるとクマさんの耳付きケープをぶん投げて踏みつけた後に食って掛かる。
「たぁくんの嘘つき」
「あお、泣いたら負けですよ」
「泣いてないもん!」
「涙が出てます」
「クソ親父!地獄に堕ちろ!!」
ああ、いつかの俺も同じ言葉を青嵐に浴びせていた。
獄卒の鬼に話が通じる筈もないと、言わずにいられない気持ちが痛いほどよくわかる。でも科戸さんが笑っているうちにやめさせないと手を捻られる危機感から、つい前に出てあおちゃんを庇ってしまった。
ほっとした表情を浮かべるあおちゃんだが…
「帰りなさい」
ケープを着せて頭を撫でたら、小さな手を包み込む。
「お正月に泣いたら一年泣いて過ごす事になるんだよ」
「とめきがいい…やだ…帰り…た…っ…く…なぁい」
「泣いたら負け。だから今度は負けない様に科戸さんのお家でお勉強しておいで、俺はいつでも待ってるから」
「また来てもいいの?」
「お勉強、頑張れるかなぁ…」
「できる!簡単だもん!!」
生まれ持っての気丈夫は治らない、だったら正せばいいと微笑む俺に手を振るあおちゃんを見送った。
「あん…っのガキ、また生意気になったな」
「野粗で育てばああもなるでしょう」
「昔、母さんが言ってたな。女は三界に家無し、て」
本家は命知らずなヤクザ屋さん。暴力と怒号が飛び交う独特な家庭環境で育つあおちゃんの口が悪くなるも頷ける、それにしても…
三界?あの世とこの世、他にもあるのか。
煙管の先から糸のような煙を焚く、劉青が答える。
「女は幼少で親に従い、嫁に行っては夫に従い、老いては子に従うことから現世では何処にも安住できる処が無い。だから男に宛がい命を賭す諸行だよ」
そんな…言いかけて、前掛けで手を拭く。
あおちゃんの事になるとすぐ詰め寄るけど基、俺は部外者なので深入りは禁物。
夫…か、恋をして結婚するなんて見当もつかないな。俺自身そんな選択肢ある筈が無い未来を暗に説いて笑う。
「俺が気にすることじゃないよね…お風呂、先に貰います」
襷の紐を解いて折れた袖を指先で直しながら貝口の結びに指を入れると、後のドアが開いて振り向く。
「お背中、流しましょうか」
答えてないのにシャツを脱ぐ晃汰の体から汗の匂いが届く。
鎖骨の上に揺れ落ちるネックレス。日焼けした肌に、張りのある厚い胸。いやらしく生え揃った体毛が腹の下に続く。
「玲音とやった?まだ…だよね」
「俺、童貞じゃないけど」
「奴隷のくせにご主人様の初めてを奪うなんて、度胸あるよな」
「アレは、その…成り行き…で」
「じゃあ俺と一発、姫はじめ。やるか!!」
目の前で拳を握る意図がわからないけど、うん…したい…ならと素直に従う、俺は帯に手を掛けて前が開かれる流れに身を任せる。胸に込み上げる切なさが声にならないよう手で押さえると、正面に立つ晃汰の唇を受けて、腰の後ろから下に滑り込む手の動きに透明な欲情を漏らす。
「上手く出来なかったら、ごめん」
「ん?ああ、風呂入ろっか」
指を絡めて繋ぐ、晃汰は優しい。
そっか、晃汰は俺より年上だけど玲音より若い。物事に対して難しく考える方ではないし、気持ちいい事だけがしたい男らしさを兼ね備えているから素直で思い切りが良く、歯を見せて笑う可愛らしさが胸に刺さる。
いいのかな…
やり方はわかるけど、快楽を共感できる自信が無い。
男同士の押し合いは正直、力加減が半端なくて怖いくらいだ。脳内が麻痺していくあの感覚も悪い事をしている気持ちになって集中できない。それを悟られたくない一心で淫らにして見せた所で奴隷だったら喜んでその気になるが晃汰には見透かされそう。さて、どうしたものか。
長風呂の後、晃汰はビールの缶を冷蔵庫から取り出して戻らなかった。
すれ違う劉青にも気付かない様子で、精魂尽きた…というか賢者タイムが抜けきらず、喋るのも億劫。些か気の毒に思える。やり過ぎたかな?
盃を置く劉青の白い指に濡れた前髪の雫が伝わり、手首に流れ落ちて袖に染みが広がる。
「いけない子だ」
聞くまでもなくそれは理解しているつもりだ。
俺は口無し、物事が成立する上で犠牲が必要ならくれてやる。尊厳や人権が奪われるような嗜虐を受けると従う調教と洗脳の末に身寄りは無い。恐怖と支配は、需要と供給に似て人の心に巣食う。自分が思う正解を求めないことが処世の掟だと心に留めて笑う。ああ、俺も極卒の鬼と差して変わらぬ…難途やら。
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