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奴隷島
猫ふんじゃった
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更に1か月
契約奴隷だけで完売するようになった俺は晃汰と復縁してセックス三昧。
貯金も出来た。
これでやっと独立できる…さて、ボスに相談。
「終ってからにしてくれ」
続いて隼翔の艶っぽい声
終わりそうにないから今、話したい。
テーブルの上で両足を開く隼翔に押し付ける力強さから漏れる吐息に唇を噛み合い、続行。
いや、わかるよ?
一度火が付いたら止まらない。
でも、俺がここを出るには大家(渚)の同意が必要不可欠。
問題ばかり起こして煩わしい俺だが預かり賃(一日100万)は性欲旺盛な守銭奴の餌、手放す理由はどこにもない。
「隼翔ひとりで置いておくと浮気するから、お目付け役に丁度いい」
いや、俺がいても男連れ込んで乱交騒ぎ。
現にバレて渚の巨根でお仕置き!強制ASS拡張でメス堕ち…
嬉しそうに背中を向けて強請って射精管理されている、変態。
「身体の浮気は病気みたいなものだろ」
「俺以外の男を許せるほど度量ないんで…」
「もっとローション使ってやれよ。痛いだろ?」
「…ん…ッ…は?テメェ、隼翔とヤッてねぇだろうな」
「さぁ?それは隼翔の体に聞いてください」
「待って!これ以上は無理」
「晃汰となら、ゴム付きセーフだけど…」
「セーフってことは…お前、できないのか?」
「体は反応するけどね。昔からいうだろ、愛さえあれば」
「SMじゃないと抜けないん?」
「そっちで満たされる興奮は肉欲じゃない」
「誰かと違って、惚れた相手としかできない男もいるよな」
「ナギちゃんが一番好っきやねーん」
誰が聞いても胡散臭い隼翔の言葉に拍車をかける渚に同情しながらコーヒー牛乳を飲み干す。
ひと頻り決めたところで、本題に入ります。
「謝礼は払う。ここを出た先では変なことはしないし、掃除や自炊もちゃんとするから、まずお試し2週間で…とか、それでもだめ?」
「俺の返事待ちなら今すぐ断れ」
それがどこの不動産に行っても顔面NGで賃貸は無理。
頼みの綱で世話になった佐川を当たったけど何かやらかして逃亡中、万策尽きた俺は仮名義という妙案を思いついた次第。
「用意できたのはこれだけ」
帯付き現金5000万
これだけあれば県外に家を建てることも夢じゃない。
驚く隼翔に対して大家の渚は塩対応。
「なんだこの端金、なめんなよ?」いうと思った。
でもこれが俺に用意できる上限だ。
店の経理は堅物で金抜けない、前借できる相手も居ない。
どうしたものか…
腕組み視線を落とす。
ああ、住み込みで働けるとこ探すのも手だな。
いつまでも愛の巣にお邪魔するわけにもいかない、だめなら自分の足で探すのみ。自転車のタイヤを転がしながら渋谷区から出た俺は点滅する信号機の先に続くフェンス越しを歩いていた。
線路ギリギリに古い長屋が軒並みに続く
よくある情景
だけど、電車が来ないのに…
ずっと遮断器が下りている。
矢印は出てない。
東京某所にある「開かずの踏切」は複数の路線との兼ね合いで事故や渋滞により1時間に数分しか開かない。それが悪い噂を呼び、線路の向こう側があの世で幽霊が橋渡しをするとか…
本数が込み合うピーク時に開かない遮断器があるのは、都内数百カ所。
ここもそうなんだろうな。
足元に擦り寄る、かぎ尻尾の三毛猫と待つこと20分経過。
先を急ぐ三毛猫は踏切に入り込み、レールの上に転がり背中をこすり始めた。野生で生きるなら車輪の音が振動すれば逃げ出すだろう。しかし、その様子も無い。
「危ないぞ。行くか戻るかしろよ…おいで」
白い腹を見せたきり、どこか宙を見てる。
空を仰いでみたが何も見当たらない。さすが、猫。
遮断器を潜る。前屈みになり三毛猫に手を伸ばしたその時、背後から車輪の振動を聞きつけ慌てて反対側に走った。
そして、俺は…
都市伝説でいう「あの世」に踏み込んでしまった。
契約奴隷だけで完売するようになった俺は晃汰と復縁してセックス三昧。
貯金も出来た。
これでやっと独立できる…さて、ボスに相談。
「終ってからにしてくれ」
続いて隼翔の艶っぽい声
終わりそうにないから今、話したい。
テーブルの上で両足を開く隼翔に押し付ける力強さから漏れる吐息に唇を噛み合い、続行。
いや、わかるよ?
一度火が付いたら止まらない。
でも、俺がここを出るには大家(渚)の同意が必要不可欠。
問題ばかり起こして煩わしい俺だが預かり賃(一日100万)は性欲旺盛な守銭奴の餌、手放す理由はどこにもない。
「隼翔ひとりで置いておくと浮気するから、お目付け役に丁度いい」
いや、俺がいても男連れ込んで乱交騒ぎ。
現にバレて渚の巨根でお仕置き!強制ASS拡張でメス堕ち…
嬉しそうに背中を向けて強請って射精管理されている、変態。
「身体の浮気は病気みたいなものだろ」
「俺以外の男を許せるほど度量ないんで…」
「もっとローション使ってやれよ。痛いだろ?」
「…ん…ッ…は?テメェ、隼翔とヤッてねぇだろうな」
「さぁ?それは隼翔の体に聞いてください」
「待って!これ以上は無理」
「晃汰となら、ゴム付きセーフだけど…」
「セーフってことは…お前、できないのか?」
「体は反応するけどね。昔からいうだろ、愛さえあれば」
「SMじゃないと抜けないん?」
「そっちで満たされる興奮は肉欲じゃない」
「誰かと違って、惚れた相手としかできない男もいるよな」
「ナギちゃんが一番好っきやねーん」
誰が聞いても胡散臭い隼翔の言葉に拍車をかける渚に同情しながらコーヒー牛乳を飲み干す。
ひと頻り決めたところで、本題に入ります。
「謝礼は払う。ここを出た先では変なことはしないし、掃除や自炊もちゃんとするから、まずお試し2週間で…とか、それでもだめ?」
「俺の返事待ちなら今すぐ断れ」
それがどこの不動産に行っても顔面NGで賃貸は無理。
頼みの綱で世話になった佐川を当たったけど何かやらかして逃亡中、万策尽きた俺は仮名義という妙案を思いついた次第。
「用意できたのはこれだけ」
帯付き現金5000万
これだけあれば県外に家を建てることも夢じゃない。
驚く隼翔に対して大家の渚は塩対応。
「なんだこの端金、なめんなよ?」いうと思った。
でもこれが俺に用意できる上限だ。
店の経理は堅物で金抜けない、前借できる相手も居ない。
どうしたものか…
腕組み視線を落とす。
ああ、住み込みで働けるとこ探すのも手だな。
いつまでも愛の巣にお邪魔するわけにもいかない、だめなら自分の足で探すのみ。自転車のタイヤを転がしながら渋谷区から出た俺は点滅する信号機の先に続くフェンス越しを歩いていた。
線路ギリギリに古い長屋が軒並みに続く
よくある情景
だけど、電車が来ないのに…
ずっと遮断器が下りている。
矢印は出てない。
東京某所にある「開かずの踏切」は複数の路線との兼ね合いで事故や渋滞により1時間に数分しか開かない。それが悪い噂を呼び、線路の向こう側があの世で幽霊が橋渡しをするとか…
本数が込み合うピーク時に開かない遮断器があるのは、都内数百カ所。
ここもそうなんだろうな。
足元に擦り寄る、かぎ尻尾の三毛猫と待つこと20分経過。
先を急ぐ三毛猫は踏切に入り込み、レールの上に転がり背中をこすり始めた。野生で生きるなら車輪の音が振動すれば逃げ出すだろう。しかし、その様子も無い。
「危ないぞ。行くか戻るかしろよ…おいで」
白い腹を見せたきり、どこか宙を見てる。
空を仰いでみたが何も見当たらない。さすが、猫。
遮断器を潜る。前屈みになり三毛猫に手を伸ばしたその時、背後から車輪の振動を聞きつけ慌てて反対側に走った。
そして、俺は…
都市伝説でいう「あの世」に踏み込んでしまった。
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