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淫内感染
渋谷で過激なエロ体験談part②
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……ん?上半身裸の男にハードなタイトルが飛び散っているぞ。
裏を見ると男同士の激熱なキスと濡れ場がコマ撮り、見てはいけないと思いつつ吟味したくなるのは、嗜好ではなく職業柄だと正当化してみる。
この男優、知ってる。
NAGISA(渚)プライベートボックスだ。こっちはプラチナDX?
指に引っかけて抜き取る先では、数年前から王子と呼ばれ人気を博しているGメン男優・渚の横で白いシャツをガン開きにしている男、どっかで見たことあるような…あ、梶さんに似ている。
「俺やな。こんなん好き?」ご本人登場
「本職なんですか」
「引退してる。たまに仕事の話は来るけどなぁ…もう撮られへん」
IT進化によりビデオが売れないご時世で…
ゲイビデオ略してGVというジャンルで金字塔と呼ばれたアイドル軍団がいる。
彼らはスカウト勢のイケメン渚と同期のヒカル、翔の3人。
これまでの同性愛者を対象とした男臭さ溢れる肉弾戦から一新されたイケメン達が食事をしたり、おうちデートするプライベートビデオという新たなジャンルを展開。女性から圧倒的な支持を受け、会社の公式サイトから業界初のファンクラブを設立。
握手会やイベントで順調に興行成績を伸ばし引退後もイベントや音楽活動を続けていると新宿二丁目でも噂の渚はブラッディーマリーの美穂は最推し。
伝説のDVDを見たくもないのに強引に再生され「はぁはぁ…」する美穂を見せられる恐怖体験は忘れたい過去のひとつだ。他人の盛り場を見て受動的に興奮する脳内変換が俺にはできない。製品としてみたら顔の整ったモデルであれば眼福の出来栄えだろうけど、理解しがたい内容である。
「青嵐さんは俺らの大先輩や」
「お恥ずかしながら、俺のご主人様は伝説のヤリチンです」
「あの人おらんかったら日本でAV流行らんかったんちゃう?」
「偉業というか、異常…尊敬には値しませんね」
「嘘やん」
それはこっちの台詞だ。
イケメン男優との同棲を強要したあのバカは、万死に値する。
浮気の心配をしなくても相手が極上過ぎて直視できません。
ヒカルと翔は引退して、残る現役は渚だけ。
今はご隠居生活でたまに海外へ遊びに行くらしい。俺と大して年が変わらないのに豪遊できるだけ稼いだとは恐れ入った。
「ごちそうさまでした。美味しかった」
「俺、飯ひとりで行かれへんから昌ちゃんおると旨いもん食えるわ」
音を立てながらストローを吸った後、グラスを離すとレイバンのサングラスをかける梶さん。言ってる側から通りすがりの女性客が戻って来て声を掛ける目立ち様。
顔を伏せる俺はテンアゲ現場で地区目を貫くが、女の何気ない一言に顔を上げた。
「彼氏ですか?」突如のゲイバレ
セクシュアリティの詮索は失礼なのでは?梶さんノンケだろ。
「彼氏やったらええのにな」
冗談っぽく顔を寄せて腕を組まれる。そのまま足早に人並みを逆走して裏道に出ると後ろを気にしながら梶さんは煙草の先に火を点けた。
肩で息をしながら煙たさなんか気にならないほど心拍数を上げ、手に汗握る何とやら。一方で梶さんは息を切らすことなく優雅に煙を吐いて、言葉を選んで切り出せない俺を気にかけてくれた。
「すみません。俺…なんか変に意識してたかも」
「嘘やん!ほんま可愛いこといいよるわ」
「だって梶さんイケメン過ぎるから…」照れて口元を隠す
「よう言うわ」
この業界に足突っ込んでから
すべての性愛において「恥じることはない」と教えられている。
でも男が男を愛することの不安と興味本位は誇れることでもないと俺は思ってる。落ち着け、目の前の餌に食いついたら、負けだ。
「昌ちゃんは青嵐さんの特別な人やろ。あかんよ」
素っ気なさに優しさが混じる
この言葉が迷ってる俺の心には充分過ぎるほど届き、解けるようにして情緒が広がった。
裏を見ると男同士の激熱なキスと濡れ場がコマ撮り、見てはいけないと思いつつ吟味したくなるのは、嗜好ではなく職業柄だと正当化してみる。
この男優、知ってる。
NAGISA(渚)プライベートボックスだ。こっちはプラチナDX?
指に引っかけて抜き取る先では、数年前から王子と呼ばれ人気を博しているGメン男優・渚の横で白いシャツをガン開きにしている男、どっかで見たことあるような…あ、梶さんに似ている。
「俺やな。こんなん好き?」ご本人登場
「本職なんですか」
「引退してる。たまに仕事の話は来るけどなぁ…もう撮られへん」
IT進化によりビデオが売れないご時世で…
ゲイビデオ略してGVというジャンルで金字塔と呼ばれたアイドル軍団がいる。
彼らはスカウト勢のイケメン渚と同期のヒカル、翔の3人。
これまでの同性愛者を対象とした男臭さ溢れる肉弾戦から一新されたイケメン達が食事をしたり、おうちデートするプライベートビデオという新たなジャンルを展開。女性から圧倒的な支持を受け、会社の公式サイトから業界初のファンクラブを設立。
握手会やイベントで順調に興行成績を伸ばし引退後もイベントや音楽活動を続けていると新宿二丁目でも噂の渚はブラッディーマリーの美穂は最推し。
伝説のDVDを見たくもないのに強引に再生され「はぁはぁ…」する美穂を見せられる恐怖体験は忘れたい過去のひとつだ。他人の盛り場を見て受動的に興奮する脳内変換が俺にはできない。製品としてみたら顔の整ったモデルであれば眼福の出来栄えだろうけど、理解しがたい内容である。
「青嵐さんは俺らの大先輩や」
「お恥ずかしながら、俺のご主人様は伝説のヤリチンです」
「あの人おらんかったら日本でAV流行らんかったんちゃう?」
「偉業というか、異常…尊敬には値しませんね」
「嘘やん」
それはこっちの台詞だ。
イケメン男優との同棲を強要したあのバカは、万死に値する。
浮気の心配をしなくても相手が極上過ぎて直視できません。
ヒカルと翔は引退して、残る現役は渚だけ。
今はご隠居生活でたまに海外へ遊びに行くらしい。俺と大して年が変わらないのに豪遊できるだけ稼いだとは恐れ入った。
「ごちそうさまでした。美味しかった」
「俺、飯ひとりで行かれへんから昌ちゃんおると旨いもん食えるわ」
音を立てながらストローを吸った後、グラスを離すとレイバンのサングラスをかける梶さん。言ってる側から通りすがりの女性客が戻って来て声を掛ける目立ち様。
顔を伏せる俺はテンアゲ現場で地区目を貫くが、女の何気ない一言に顔を上げた。
「彼氏ですか?」突如のゲイバレ
セクシュアリティの詮索は失礼なのでは?梶さんノンケだろ。
「彼氏やったらええのにな」
冗談っぽく顔を寄せて腕を組まれる。そのまま足早に人並みを逆走して裏道に出ると後ろを気にしながら梶さんは煙草の先に火を点けた。
肩で息をしながら煙たさなんか気にならないほど心拍数を上げ、手に汗握る何とやら。一方で梶さんは息を切らすことなく優雅に煙を吐いて、言葉を選んで切り出せない俺を気にかけてくれた。
「すみません。俺…なんか変に意識してたかも」
「嘘やん!ほんま可愛いこといいよるわ」
「だって梶さんイケメン過ぎるから…」照れて口元を隠す
「よう言うわ」
この業界に足突っ込んでから
すべての性愛において「恥じることはない」と教えられている。
でも男が男を愛することの不安と興味本位は誇れることでもないと俺は思ってる。落ち着け、目の前の餌に食いついたら、負けだ。
「昌ちゃんは青嵐さんの特別な人やろ。あかんよ」
素っ気なさに優しさが混じる
この言葉が迷ってる俺の心には充分過ぎるほど届き、解けるようにして情緒が広がった。
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