36 / 138
調教師
奴隷わんこ攻め
しおりを挟む
「ふぅーん…青嵐様どんまーい」
学校帰りの丞がストローを吸いながら退屈そうな顔つきで言った。
「エクレアとシュークリームどっちが好き?」
「甘いものが嫌いなので、早急にお引き取り願いたい」
「僕のこと食べちゃう気?」
上目遣いで唇を寄せる妖精みたいに可愛い丞の顔面にケーキの皿をぶつけてやりたいが、中国武術と剣の達人で処理班の異名を持つ青輝丸直属の隷属。
左右の瞳の色が違う仔猫のようにじゃれる姿からは想像もできない殺しのプロは、指についたチョコレートを舐めて俺の膝に寝転がる。
それは今を遡ること1時間前
「僕のキラ様を盗らないで」俺に、泣きついてきたことから始まる。
誤解だといっても、俺と青輝丸は師弟関係。
丞は管轄外で青輝丸の部下。
基本的に警備を任されているだけで、体で繋ぎ止めようにも青輝丸の性癖は「生きてる人間は対象外」それは適わず思い悩んでる様子。突然の俺(恋敵?)出現による動揺から意地悪をしてしまったとキュン泣き。終いには泣き顔を横倒し、制服のボタンを指で押しながら…
「ごめんなさい。気が済むまでお仕置きして」はらり素肌を晒す。
「まだ、子供なのに…間に合肌を見せるな」
「僕ってそんなに魅力ない?」
「いや、興味ない」
徹底的に否定してるのに俺の服を引っ張り、悪戯っぽく気を惹こうとする幼気な子供らしさを俺以外の奴が見たらショタ萌え大興奮で脳が溶ける。
正直、自分が可愛い生き物であることを確信している節が明かなのが腹立たしい。
当然のことなんかこの世には何ひとつ無いのに、先天的に秀でた才能を揮うことで大抵は無難にクリアできる特質。俺には無いものを丞は持ってる。
それが眩しくて、疎ましい。
俺が隷属として、
一人前の調教師として、
師弟なりを設けるとしたら…こんなガキに頼らずとも、独立したい。
理想のボディは玲音。アイツ本当にウマそうな身体してた。
ああいう形が好みなんだろうな。鍛えすぎの肉厚マッチョは抵抗あるけど(ただのデブに見える)程よく育てられた筋肉わんこを見つけると縛りたくなる。縄イキされたらこっちの方が危い…
俺を除く界隈、厳つい美麗デカわんこがノーマルだが俺の丞は小型犬サイズ。成長過程にある少年と同じ体形というのも恥ずかしい話だが、成人男性にみられない俺に付いたあだ名は「18禁わんこ」22…なんだが。
「はい、わんチュール」
「何それ、美味しいの?ああ…ん、青嵐様のエッチ」
「可愛い顔して胸がこんなに育ってるじゃないか」
「そ、そこは…ぁあ…だめぇキラ様に叱られちゃうよぉ」
腹見せキュン鳴きする丞に悪戯をするセクハラ上司、青嵐はネクタイで両手を縛りどんどん脱がせる。
「余所んちの犬に手ぇ出すなって」
「うちの犬はすぐ吠える」
「犬じゃねぇ…」
「受けネコ?」逆にお前に突っ込んで種付けしてやりたい気分だよ。
ご主人様には忠実
だから可愛いし、大事にしたいと思われるような飼い犬になってこそ。
でも一匹くらい懐かない奴はどこの犬舎にもいるだろ、俺はそれでいい…ぽんっ、と青嵐に撫でられて吠える垂れ耳の俺は膝に顎を乗せて背中を預けた。
学校帰りの丞がストローを吸いながら退屈そうな顔つきで言った。
「エクレアとシュークリームどっちが好き?」
「甘いものが嫌いなので、早急にお引き取り願いたい」
「僕のこと食べちゃう気?」
上目遣いで唇を寄せる妖精みたいに可愛い丞の顔面にケーキの皿をぶつけてやりたいが、中国武術と剣の達人で処理班の異名を持つ青輝丸直属の隷属。
左右の瞳の色が違う仔猫のようにじゃれる姿からは想像もできない殺しのプロは、指についたチョコレートを舐めて俺の膝に寝転がる。
それは今を遡ること1時間前
「僕のキラ様を盗らないで」俺に、泣きついてきたことから始まる。
誤解だといっても、俺と青輝丸は師弟関係。
丞は管轄外で青輝丸の部下。
基本的に警備を任されているだけで、体で繋ぎ止めようにも青輝丸の性癖は「生きてる人間は対象外」それは適わず思い悩んでる様子。突然の俺(恋敵?)出現による動揺から意地悪をしてしまったとキュン泣き。終いには泣き顔を横倒し、制服のボタンを指で押しながら…
「ごめんなさい。気が済むまでお仕置きして」はらり素肌を晒す。
「まだ、子供なのに…間に合肌を見せるな」
「僕ってそんなに魅力ない?」
「いや、興味ない」
徹底的に否定してるのに俺の服を引っ張り、悪戯っぽく気を惹こうとする幼気な子供らしさを俺以外の奴が見たらショタ萌え大興奮で脳が溶ける。
正直、自分が可愛い生き物であることを確信している節が明かなのが腹立たしい。
当然のことなんかこの世には何ひとつ無いのに、先天的に秀でた才能を揮うことで大抵は無難にクリアできる特質。俺には無いものを丞は持ってる。
それが眩しくて、疎ましい。
俺が隷属として、
一人前の調教師として、
師弟なりを設けるとしたら…こんなガキに頼らずとも、独立したい。
理想のボディは玲音。アイツ本当にウマそうな身体してた。
ああいう形が好みなんだろうな。鍛えすぎの肉厚マッチョは抵抗あるけど(ただのデブに見える)程よく育てられた筋肉わんこを見つけると縛りたくなる。縄イキされたらこっちの方が危い…
俺を除く界隈、厳つい美麗デカわんこがノーマルだが俺の丞は小型犬サイズ。成長過程にある少年と同じ体形というのも恥ずかしい話だが、成人男性にみられない俺に付いたあだ名は「18禁わんこ」22…なんだが。
「はい、わんチュール」
「何それ、美味しいの?ああ…ん、青嵐様のエッチ」
「可愛い顔して胸がこんなに育ってるじゃないか」
「そ、そこは…ぁあ…だめぇキラ様に叱られちゃうよぉ」
腹見せキュン鳴きする丞に悪戯をするセクハラ上司、青嵐はネクタイで両手を縛りどんどん脱がせる。
「余所んちの犬に手ぇ出すなって」
「うちの犬はすぐ吠える」
「犬じゃねぇ…」
「受けネコ?」逆にお前に突っ込んで種付けしてやりたい気分だよ。
ご主人様には忠実
だから可愛いし、大事にしたいと思われるような飼い犬になってこそ。
でも一匹くらい懐かない奴はどこの犬舎にもいるだろ、俺はそれでいい…ぽんっ、と青嵐に撫でられて吠える垂れ耳の俺は膝に顎を乗せて背中を預けた。
0
お気に入りに追加
117
あなたにおすすめの小説



ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

男子寮のベットの軋む音
なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。
そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。
ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。
女子禁制の禁断の場所。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる