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名のない星は暁から出流る
第5話 貴之と初エッチ(後編)
しおりを挟む「ああ、気持ちいい……」
薬局で売ってる黄色いボトルのローションは、テクスチャ固め、乾きやすい。
貴之は先走りがあまり出ないようだから(緊張してる?)私と握り合わせながら、二本の間に指先を滑り込ませ、人差し指のリングに角が引っかかるよう滑かに動かしながら、親指で裏筋を押し上げ搾れば、透明の液体が先の割れ目から溢れ、玉のように膨らんでは裏筋へと流れて糸を引かせる。
どこが良くて、良すぎて辛くないか
硬さと熱量だけで見なくても感触で掴む。
あまり二本繋ぎは好きじゃない?
所詮ノンケ、女体との肉感は歴然。同性でありながらゲイとノンケの分類はここら辺で分かつ。胸を舐めながら体を寄せ手を筒状に握りローションが中で張り付いて肉が弾けるように激しく扱き下ろすと貴之は息を付きながら、私の手を止めた。
「挿れたい……手じゃ、イケないんだ」
この時、貴之の擦れたセクシーな声と頬を上気させる可愛らしい仕草のギャップに性癖を貫通したのは言うまでもない。体を翻しながら手が離れないように握っていると力技で四つん這いにさせられ、ベッドの棚に頭をぶつけそうになった。
すげぇ馬力、抑え込まれたら一溜りもないな。
マウント取られないようにしないと……て、えぇえええ!?
あっさり挿入(無抵抗)
ゴム、付けた?
付けてないよね。音しなかった……う、わぁ……あ……さっきまで握って感触と挿入されたサイズ感が全然違う。
膨張率だな。
そういえば貴之は何歳なんだろう。
この体制で奥まではちょっと、内臓を圧迫させて興奮するタイプかなぁ……フィット感重視なら、こんなのどう?
お尻の割れ目にある結合部の筋肉を引き上げるように力を込め両腕を伸ばし頭を落とせば、猫の背伸びのように見える背後位から片手を自分のお尻に添えて、繋がってる部分を開き、見せる。
何度か突かれたら腰を落として膝を開き貴之を股間に招き入れ脚はヨガでいう「鳩のポーズ」にして背筋を反らせて頭を起こす。
貴之の動きを促進させるために、足の裏で貴之のプリ尻ホールド。
再び振り返って感じてる顔を魅せる。
この膨張率と反り具合、好き。
背後位全般にいえること、腹部より尾てい骨側の肉壁を鋭くノックされる。形状もはっきりしているのが中の感触で解るくらい貴之は魅惑的な激情に流されている。
言葉で煽れば肩を掴まれ、連射的な激しい動作に、脳天突き破られ、耐え難い痛みに卑猥な声が張り裂ける。
声、出したくないのに……
貴之いいとこばっかり攻めてくる。
これだけ激しいレイプ相当な男との情事に悦のみ感じ取れる自分の変態という才能に自惚れ過ぎて、出来る事なら勢余って殴られ志願。
今この瞬間、私の理性は正面衝突したフロントガラスのように砕け元に戻れなくてもいい絶望感を快楽に繋げ、次の一手に期待を寄せて息を飲む。
抜けないよう仰向けになると両足を抱えられ
深山→松葉崩し→吊り橋
段階的かつ執拗に内臓を鋭く狙ってくる。貴之、あのさ……
壊 れ る
まだイカないの?
自分いつ出たのかわからないけど、精液の匂いするから中イキのタイミングで、それも射精の快楽が掻き消される怒濤の波に押し出されたに違いない(通称ところてん)やばい、理性崩壊して全部どうでもよくなってる。
辛うじて生命がちぎれる危機感は残ってるけど、この体格に上から抱え込まれたら……もう、だめ……おかしくなる。
「イキそう」ゴム付けて無いから、だめ!
種付けだけは勘弁。
貴之の背中を叩いてアラート繰り返しても「中に出して」と貴之を誘い込んでしまい、何度目かの快楽に躰の皮を剥がされ裏返しになる神経剥き出しの劇的な敏感さに襲われ、貴之は上腿を起こして最後を遂げた。
躍動する結合部
す、すげぇ……まだ出るの?5、6……そんなに?
汗と涙でぐちゃぐちゃになってる自分に引き寄せてキスすると、貴之ちょっとお髭伸びてる。筋骨隆々とした上腕で汗を拭いながら上から結合部を見下ろす、貴之。
「もうだめ、休ませて」
こっちも限界だって!
直ぐに体を離して先にシャワーを浴びる手際の良さ。
汗が冷えて心地いい。この時間は会話しても何となくしか頭に入ってこないから、あと少し……残った感じするので、セルフで擦る。
テスト期間はオナ禁されてるけどセックスなら、とか……
性欲をセーブできない罪悪感に耽る、自慰を貴之が覗き見ていた。
「性欲強いな」
「貴之……して……ずっと触ってくれない」
「断る。見ていてやるから、自分でしろ」
「……やぁ……だ、貴之してぇ」
「じゃあ他の奴にして貰え。いるんだろ、彼氏以外にも……セフレ」
ご名答。いや、でもそれ言う?
勢いで生中イキまくって、どの体位も気持ちよかった。
それは貴之だって、同じ……だよね?
私を退かして白銀のシーツに横たわると話も聞かず寝息を立てる。
あ、そっか……残業お疲れ様なストレス発散の性処理のお相手だから、何も考えないでセックスしてたんだ。
女の子なら責任問題になるから、避妊するよね。
私は男だから気持ちを込めて貰えないし乱暴にされたんだ。
貴之の遊びスタイルは、こう。
だと分かったところで涙が止まらなくなり、貴之から離れた壁際に身を寄せる午前3時。ベッドが軋み不意に肩から抱きしめられる。
え……?
貴之にこんな一面が……(期待)……
「煩くて寝れない」
全 然 優しくない(呆然→涙止まる→気絶……チーン……)
この後、貴之の攻略に私は命懸ける。
絶対に私無しでは生きられない体にしてやる!
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