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13話 矛盾
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雲は重く、今にも大嵐が来そうな天気。
雲からは、雷が降り注ぎ所々で爆音がする。
大地は、地割れを起こし、土は乾き切っている。
いつもの夢の中にまた俺は来ていた。
でも今日は小さな芽がぴょこんと顔を出しているのまで認識できた。
「聞こえる?」
今日も今日とて喋りかけてくるが、今はそんな状況じゃない。
「あのーいじけてるのは勝手だけど、時間がないから要件を伝えるわね。魔獣100匹なる早でお願いね。あと、あなた命を狙われるみたいだから、もうあの家には帰らないほうがいいわね。」
命を狙われてる理由は分かっている。
きっと誰かに見られたんだ。
ベルさんを殺害してしまったところを。
魔獣100匹?そんなのもう知ったことか。
俺は、自分を大切に思ってくれた唯一の人をこの手で殺してしまったんだ。
捕まって死ぬべきだ。
生きてる価値ないよな。
「はぁ、あなたがどんな事を思ってんのか知らないけど、多分命を狙われてる理由はあなたが想像してる事とは違うわよ。」
「違うもんかよ。俺はこの手で。俺は…俺は……ウグッ」
「え?あなた誰かを殺したの?それともゴブリンを殺した事を後悔してるの?」
「違う、俺は、俺は、俺は。俺はベルさんを殺しちゃったんだよ……。」
「は?ベルさんを殺した?ベルさんってあの女性よね?メイド兼暗殺者の?あの女性なら生きてるわよ?あの女性もしぶといわね。あ、もうこんな時間。じゃあまた。次は魔獣100匹を倒した時に会いましょう。早く倒さないと冗談抜きでこの世界が滅ぶわよ。その時は、あなたは何百万という命を奪う事になる、それこそあなたの大切なその女性もね。って事で、よろしく。」
「は?」
俺は、頭の整理がつかぬまま、また夢の世界から覚めたのであった。
◆◇
~ポーラside~
お母さんを送り出した後、私は居ても立っても居られず部屋の物に当たっていた。
王家の影から本当に抜け出すことなんてできるのか。
私は、お母さんと2人で行くべきだったのではないか。
考えれば考えるほど、不安になっていく。
でも、お母さんは言っていた。
「必ず帰ってくる」と。
だから、私は今度こそお母さんの言葉を信じて待つ事にした。
夜の12時を回った。
けれどお母さんは帰ってこない。
深夜1時を回っても、深夜2時を回っても、深夜3時を回ってもお母さんは帰ってこない。
私は、メイドになりたいとお母さんに言ったあの日のことがフラッシュバックする。
あの日は、明け方4時ごろに母は帰ってきた。
帰ってきたお母さんに抱きついた時、お母さんの香りに混じり、微かに血の様な匂いがしたのを今でも覚えてる。
あの時お母さんは、魚を捌いていたと言っていた。
けど、今なら分かる。
あの日お母さんは、誰かを暗殺して帰ってきたのだ。
でも、それを怖いとは思わない。
お母さんは、強かった。だからこそ今まで生き残っていたのだ。
だから、きっと。きっと今回も大丈夫。
危ない、うとうとしていた。
時計を見ると、明け方の4時を回っていた。
ハッとし、部屋を見渡すが、部屋にはお母さんの姿はなかった。
その代わり、洞穴の入り口付近から音が聞こえる。
-コツンッカラカラ
-コツンッカラカラ
小さな小石が転がる様な音が一定のリズムで刻まれていた。
胸が騒つく。
風に乗って、入り口からお母さんの匂いと血の匂いがする。
「お母さんっ!」
私は急いで入り口に向かう。
するとそこには、下半身がないお母さんが倒れていた。
「イヤァァァァァッ!」
私はすぐに駆け寄り上半身だけのお母さんを抱き寄せる。
既にお母さんの目の光は失われつつあって、どこか虚な表情で私を見ていた。
「お母さんっ!お母さんっ!帰ってきてくれたのねっ!お母さん、これから一緒に逃げよう。一緒に暮らそう。ウグッ、ぅぅぅ。……いっじょに……いっじょに、田舎の方で……いながの方で、いっじょに暮らすんじゃなかったのっ?おがあ…さんっ、いやだよ、いやだよ。ねぇ私のボーイフレンドといっじょにおざけ飲むってやぐそぐ……」
私は混乱し、発狂しそうなくらい涙が出てきて止まらなかった。
そんな私を見て、お母さんは優しそうな顔で微笑み、そして私の頭を撫でた。
その手には既に血が通っていないのか、冷たく硬い手だったが、私は今までで一番温もりがある様に感じた。
既に言葉を発することが出来なくなったお母さんだったが、最後の力を振り絞り、反対の手を私に差し出した。
私はその手を取り、手の中から一枚の紙を受け取った。
その紙を受け取った瞬間。
お母さんの意識は無くなった。
「おがあさんっ!おがあさん!!これからもっともっと一緒にいれるってやくぞく……まもっでよ……ヒグッ……ねぇ、おがあさんっ!」
私は上半身だけになったお母さんを抱き抱えながら、泣いて泣いて泣きまくった。
朝日が出て来た頃には泣きつかれ、もう涙も枯れてしまっていた。
この洞穴はお母さんが仕事で精神的に疲れた時に活用していた洞穴だと聞いていた。
だからこの洞穴にお母さんのお墓を作った。
簡易的だが、火葬もして、穴を掘り穴に埋めた。
そして、この洞穴が見つからない様に私の闇魔法で穴を埋めた。
洞穴から出た時には既に太陽は頭の上まで登っていた。
「どうか、ここで安らかに眠れます様に。」
お母さんに再度手を合わせ、私はお母さんから渡された紙を確認する。
紙にはこう書いてあった。
「私の可愛い娘ポーラへ。必ず帰ると言っておきながら、この様な結果になってしまって本当に母として不甲斐ない。ごめんなさい。またあなたをしばらく1人にしてしまうのは心苦しいけど、今日あなたと話して思ったの。あなたなら大丈夫。だからあなただけでも逃げなさい。そして、アレクシス家の長男、ロディ坊ちゃんを頼りなさい。あの子は出来損ないと言われ、今は蔑まされてるけど、必ずあなたの力になってくれるわ。あなたをいつまでも愛してる。母ベルより。P.S.昨日話した夢の地は探しておくわ。その時が来たら2人で夢を叶えましょう。その時まで待っているわ。」
私は、また母の愛情を感じて嗚咽するほど泣いてしまった。
雲からは、雷が降り注ぎ所々で爆音がする。
大地は、地割れを起こし、土は乾き切っている。
いつもの夢の中にまた俺は来ていた。
でも今日は小さな芽がぴょこんと顔を出しているのまで認識できた。
「聞こえる?」
今日も今日とて喋りかけてくるが、今はそんな状況じゃない。
「あのーいじけてるのは勝手だけど、時間がないから要件を伝えるわね。魔獣100匹なる早でお願いね。あと、あなた命を狙われるみたいだから、もうあの家には帰らないほうがいいわね。」
命を狙われてる理由は分かっている。
きっと誰かに見られたんだ。
ベルさんを殺害してしまったところを。
魔獣100匹?そんなのもう知ったことか。
俺は、自分を大切に思ってくれた唯一の人をこの手で殺してしまったんだ。
捕まって死ぬべきだ。
生きてる価値ないよな。
「はぁ、あなたがどんな事を思ってんのか知らないけど、多分命を狙われてる理由はあなたが想像してる事とは違うわよ。」
「違うもんかよ。俺はこの手で。俺は…俺は……ウグッ」
「え?あなた誰かを殺したの?それともゴブリンを殺した事を後悔してるの?」
「違う、俺は、俺は、俺は。俺はベルさんを殺しちゃったんだよ……。」
「は?ベルさんを殺した?ベルさんってあの女性よね?メイド兼暗殺者の?あの女性なら生きてるわよ?あの女性もしぶといわね。あ、もうこんな時間。じゃあまた。次は魔獣100匹を倒した時に会いましょう。早く倒さないと冗談抜きでこの世界が滅ぶわよ。その時は、あなたは何百万という命を奪う事になる、それこそあなたの大切なその女性もね。って事で、よろしく。」
「は?」
俺は、頭の整理がつかぬまま、また夢の世界から覚めたのであった。
◆◇
~ポーラside~
お母さんを送り出した後、私は居ても立っても居られず部屋の物に当たっていた。
王家の影から本当に抜け出すことなんてできるのか。
私は、お母さんと2人で行くべきだったのではないか。
考えれば考えるほど、不安になっていく。
でも、お母さんは言っていた。
「必ず帰ってくる」と。
だから、私は今度こそお母さんの言葉を信じて待つ事にした。
夜の12時を回った。
けれどお母さんは帰ってこない。
深夜1時を回っても、深夜2時を回っても、深夜3時を回ってもお母さんは帰ってこない。
私は、メイドになりたいとお母さんに言ったあの日のことがフラッシュバックする。
あの日は、明け方4時ごろに母は帰ってきた。
帰ってきたお母さんに抱きついた時、お母さんの香りに混じり、微かに血の様な匂いがしたのを今でも覚えてる。
あの時お母さんは、魚を捌いていたと言っていた。
けど、今なら分かる。
あの日お母さんは、誰かを暗殺して帰ってきたのだ。
でも、それを怖いとは思わない。
お母さんは、強かった。だからこそ今まで生き残っていたのだ。
だから、きっと。きっと今回も大丈夫。
危ない、うとうとしていた。
時計を見ると、明け方の4時を回っていた。
ハッとし、部屋を見渡すが、部屋にはお母さんの姿はなかった。
その代わり、洞穴の入り口付近から音が聞こえる。
-コツンッカラカラ
-コツンッカラカラ
小さな小石が転がる様な音が一定のリズムで刻まれていた。
胸が騒つく。
風に乗って、入り口からお母さんの匂いと血の匂いがする。
「お母さんっ!」
私は急いで入り口に向かう。
するとそこには、下半身がないお母さんが倒れていた。
「イヤァァァァァッ!」
私はすぐに駆け寄り上半身だけのお母さんを抱き寄せる。
既にお母さんの目の光は失われつつあって、どこか虚な表情で私を見ていた。
「お母さんっ!お母さんっ!帰ってきてくれたのねっ!お母さん、これから一緒に逃げよう。一緒に暮らそう。ウグッ、ぅぅぅ。……いっじょに……いっじょに、田舎の方で……いながの方で、いっじょに暮らすんじゃなかったのっ?おがあ…さんっ、いやだよ、いやだよ。ねぇ私のボーイフレンドといっじょにおざけ飲むってやぐそぐ……」
私は混乱し、発狂しそうなくらい涙が出てきて止まらなかった。
そんな私を見て、お母さんは優しそうな顔で微笑み、そして私の頭を撫でた。
その手には既に血が通っていないのか、冷たく硬い手だったが、私は今までで一番温もりがある様に感じた。
既に言葉を発することが出来なくなったお母さんだったが、最後の力を振り絞り、反対の手を私に差し出した。
私はその手を取り、手の中から一枚の紙を受け取った。
その紙を受け取った瞬間。
お母さんの意識は無くなった。
「おがあさんっ!おがあさん!!これからもっともっと一緒にいれるってやくぞく……まもっでよ……ヒグッ……ねぇ、おがあさんっ!」
私は上半身だけになったお母さんを抱き抱えながら、泣いて泣いて泣きまくった。
朝日が出て来た頃には泣きつかれ、もう涙も枯れてしまっていた。
この洞穴はお母さんが仕事で精神的に疲れた時に活用していた洞穴だと聞いていた。
だからこの洞穴にお母さんのお墓を作った。
簡易的だが、火葬もして、穴を掘り穴に埋めた。
そして、この洞穴が見つからない様に私の闇魔法で穴を埋めた。
洞穴から出た時には既に太陽は頭の上まで登っていた。
「どうか、ここで安らかに眠れます様に。」
お母さんに再度手を合わせ、私はお母さんから渡された紙を確認する。
紙にはこう書いてあった。
「私の可愛い娘ポーラへ。必ず帰ると言っておきながら、この様な結果になってしまって本当に母として不甲斐ない。ごめんなさい。またあなたをしばらく1人にしてしまうのは心苦しいけど、今日あなたと話して思ったの。あなたなら大丈夫。だからあなただけでも逃げなさい。そして、アレクシス家の長男、ロディ坊ちゃんを頼りなさい。あの子は出来損ないと言われ、今は蔑まされてるけど、必ずあなたの力になってくれるわ。あなたをいつまでも愛してる。母ベルより。P.S.昨日話した夢の地は探しておくわ。その時が来たら2人で夢を叶えましょう。その時まで待っているわ。」
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