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武器選び…だがまだ魔法が使えない
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俺はレリアさんの家に着いた。家はRPG物でよくあるような木造造りの家で決して豪華ではないがなんだか元居た世界とは違う雰囲気が漂っている。
家の中に入ってみると壁一面に剣や日本刀、サーベル、ロングソード、両手剣、銃や斧、槍、弓などの様々な武器が掛けられており思わず興奮する。
そしてすぐ目の前にある武器に目が留まった。
サファイア色の美しい両手剣、元居た世界でこれ程までに美しいものはあっただろうか?
俺がサファイア色の両手剣に見とれているとそれを察したレリアさんが
「それが気に入ったの?」
と聞いてくる、俺は首が千切れるんじゃないかってくらいの勢いで首を縦に振った。
するとレリアさんは困ったように笑いながら
「あなたまだLv0でしょ?この青緑剣は魔法が使える人でなきゃ扱えないから。」
なーんだ…。魔法が使えなきゃ扱うことはできないのか…。
何処にでも居そうな平凡な男子高校生には無理に決まってるよなあ…。
「魔法を手に入れる方法だけれど…。」
魔法を手に入れる方法!?こんな進学校底辺層の冴えないモブキャラみたいな俺でも魔法が使えるようになる訳!?
俺は興奮して思わず鼻息が荒くなる。そんな俺の様子を見たレリアさんが困ったように笑いながら
「勿論、使えるようになるわよ。ただ…。」
やった~俺でも魔法使えるようになるんだ!!でもレリアさんの言った「ただ」ってどういう意味なのだろう?
なんだか引っかかるなあ。
「ただ、Lvが10以上にならないと魔法は使えないわ。」
Lv10にならないと無理なのかあ…。Lv10と聞くと如何にも低そうに思えるがLv0の俺からすれば凄く高く聞こえる。
一体どれ程の経験値が必要になるのだろうか?
「あなたは今Lv0だからLv10になるには経験値がざっと10万は必要かしら?」
じゅ、じゅじゅ、10万!?Lv0の雑魚未満の俺がどうやってそれだけの経験値を手に入れろって言うんだよ!?
「その辺の草原にうじゃうじゃいるネズミンをざっと100匹倒してきたら手に入るわよ?
別に楽ちんでしょ?」
レリアさんが可愛くガッツポーズしながら言う。
この世界の住人にとったら魔物を100匹倒すのは楽ちんかもしれないけれどLv0の一般人である俺にとったら途方もなく大変な事だ。
ところでそのネズミンとやらに返り討ちに合わないか心配なのだが。
「安心して、そのネズミンっていう魔物は攻撃が出来ないから大丈夫よ。
初心者の経験値稼ぎの為に居るようなものだから。
でも、Lvが10を超えたら必要となる経験値も爆上がりするから倒したって余り意味はないみたいね。」
ネズミンっていう魔物には感謝、感謝だ。
しかし問題はLvが10を超えてからかあ…。ネズミンで経験値を稼げないとなるとどうすれば良いのだろう?
「Lvが10を超えてきたらLv8の魔物、豆二足歩行豚を倒せば経験値が稼げるわよ。」
Lvが上がるにつれて経験値の稼ぎ方が変わるのかあ…。一刻も早くLv0から脱出しなくちゃな。
欲を言えば最低でもLv50は行きたい、出来れば最強になりたい。
Lv0の雑魚未満が何考えてんだか…。
「そういえば武器をまだ渡していませんでしたね。」
レリアさんが下の引き出しから鉄製の片手剣を取り出して俺に渡す。
デザイン的には可もなく不可もなくって感じでよくありふれたような感じだ。
まだまだ豪華な武器は使えないのか…。
早くLvを10に上げて魔法を取得して、そこからカンスト目指して頑張るぞー!!
そして俺は鉄製の片手剣を腰にさしてネズミンを100匹討伐しにレリアさんの家を後にしたのだった。
家の中に入ってみると壁一面に剣や日本刀、サーベル、ロングソード、両手剣、銃や斧、槍、弓などの様々な武器が掛けられており思わず興奮する。
そしてすぐ目の前にある武器に目が留まった。
サファイア色の美しい両手剣、元居た世界でこれ程までに美しいものはあっただろうか?
俺がサファイア色の両手剣に見とれているとそれを察したレリアさんが
「それが気に入ったの?」
と聞いてくる、俺は首が千切れるんじゃないかってくらいの勢いで首を縦に振った。
するとレリアさんは困ったように笑いながら
「あなたまだLv0でしょ?この青緑剣は魔法が使える人でなきゃ扱えないから。」
なーんだ…。魔法が使えなきゃ扱うことはできないのか…。
何処にでも居そうな平凡な男子高校生には無理に決まってるよなあ…。
「魔法を手に入れる方法だけれど…。」
魔法を手に入れる方法!?こんな進学校底辺層の冴えないモブキャラみたいな俺でも魔法が使えるようになる訳!?
俺は興奮して思わず鼻息が荒くなる。そんな俺の様子を見たレリアさんが困ったように笑いながら
「勿論、使えるようになるわよ。ただ…。」
やった~俺でも魔法使えるようになるんだ!!でもレリアさんの言った「ただ」ってどういう意味なのだろう?
なんだか引っかかるなあ。
「ただ、Lvが10以上にならないと魔法は使えないわ。」
Lv10にならないと無理なのかあ…。Lv10と聞くと如何にも低そうに思えるがLv0の俺からすれば凄く高く聞こえる。
一体どれ程の経験値が必要になるのだろうか?
「あなたは今Lv0だからLv10になるには経験値がざっと10万は必要かしら?」
じゅ、じゅじゅ、10万!?Lv0の雑魚未満の俺がどうやってそれだけの経験値を手に入れろって言うんだよ!?
「その辺の草原にうじゃうじゃいるネズミンをざっと100匹倒してきたら手に入るわよ?
別に楽ちんでしょ?」
レリアさんが可愛くガッツポーズしながら言う。
この世界の住人にとったら魔物を100匹倒すのは楽ちんかもしれないけれどLv0の一般人である俺にとったら途方もなく大変な事だ。
ところでそのネズミンとやらに返り討ちに合わないか心配なのだが。
「安心して、そのネズミンっていう魔物は攻撃が出来ないから大丈夫よ。
初心者の経験値稼ぎの為に居るようなものだから。
でも、Lvが10を超えたら必要となる経験値も爆上がりするから倒したって余り意味はないみたいね。」
ネズミンっていう魔物には感謝、感謝だ。
しかし問題はLvが10を超えてからかあ…。ネズミンで経験値を稼げないとなるとどうすれば良いのだろう?
「Lvが10を超えてきたらLv8の魔物、豆二足歩行豚を倒せば経験値が稼げるわよ。」
Lvが上がるにつれて経験値の稼ぎ方が変わるのかあ…。一刻も早くLv0から脱出しなくちゃな。
欲を言えば最低でもLv50は行きたい、出来れば最強になりたい。
Lv0の雑魚未満が何考えてんだか…。
「そういえば武器をまだ渡していませんでしたね。」
レリアさんが下の引き出しから鉄製の片手剣を取り出して俺に渡す。
デザイン的には可もなく不可もなくって感じでよくありふれたような感じだ。
まだまだ豪華な武器は使えないのか…。
早くLvを10に上げて魔法を取得して、そこからカンスト目指して頑張るぞー!!
そして俺は鉄製の片手剣を腰にさしてネズミンを100匹討伐しにレリアさんの家を後にしたのだった。
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