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番外編
クラウスの激重執着愛の日々②※
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「俺の、愛しいつがい」
まだ痛々しい咬み傷に歯を重ね、舌を這わすと、エルフィーが首をすくめる。同時にうなじからカシスの香りが匂い立った。愛しい番のフェロモンに、血が湧き立ち肉が踊る。
そして俺は、自身の身体からもフェロモンを漏らしてしまう。
「ん……クラウスのフェロモン、すき」
熱を帯びた瞳を向けて、手を伸ばしてくれる。俺の首に腕を回し、ぎゅ、と力を入れながら、真似して首筋にかじりついてきた。
「クラウス、すき。すき」
がじがじと咬んで、ちゅう、と音を立てて吸い付いてくる。そして、目の端に涙を溜めながら、コットンキャンディのようにふにゃぁと微笑んだ。
「……へへ、クラウスにも、番の刻印」
……。
……。
……。
「……ハァ……」
「えっ、なんでため息? 馬鹿にした?」
「違う」
この愛しい人は、考えずに行動しすぎる。男がどれほど惑わされやすい生き物か、第一性は同じ男なのに、本当にわかっていないのか?
国を守る騎士として心を鍛えてきた俺でも、瞬く間に理性を崩されてしまう。
「エルフィー、頼むから、他の男の前でそんな誘うような顔はしないと約束してくれ」
これではどれだけ目立つ刻印を刻んでいようと、フェロモンがつがいにしか効かなくなっていようと、全世界の男がエルフィーを狙ってしまう。
やはり、前に露店で見た人形と呪符を買っておくべきだったか……?
「誘う!? そんな顔してないだろ、なんの話だよ、あっ!」
わからず屋の唇は奪ってやろう。
「んっ、ん、ぅむぅっ。んぁっ、ぁ、やめ……」
同時に、胸の小さな果実にも言い聞かせた。俺以外を誘ってくれるなと、意地悪かも知れないが強めに捻って伝える。
引っ張って爪ではじけば、エルフィーは腰を大きくくねらせた。
「あ、ぁ……やめっ……だめぇ!」
「その顔だ。少し刺激しただけで簡単にそんな表情になるんだ。心配で堪らない」
「……ばかぁ! お前以外触らないだろ、こんなとこ! あ、あっ!」
硬い種のようになった果実を口に含めば、エルフィーは高い声を出してさらに腰を揺すった。
いつの間にか、エルフィーの性器はまた熱芯となっていて、俺の腹の筋肉の割れ目をこすっている。
「ぁんっ、くらうす、おなか、きゅんってなるよぉ。おしりも、寂しくなっちゃう。ねぇ、俺、お前にしかこんなの言わないし、しないよぉ、だから、お願いだから、して、してよぅ」
途端に甘い声になってしがみついてくる。エルフィーが快楽に弱いのはもうとっくに知っているが……一生懸命に熱芯をこすりつけてきて……可愛い。
その可愛さと答えに満足した俺は、愛しい孔に指を埋めた。最初から二本入れるが、濡れそぼった窄まりは抵抗なく俺の指を呑み込む。
「は、ぁぁん、あぁん!」
胸の果実と孔を同時に可愛がると、胸を突き出して背を反らせ、小さな手をぎゅっと握った。きっと足の指も同じように丸めているだろう。
「ぅ、あぁん! くらうすっ、ちょうらい、くらうすの、おれのなかっ……きてっ……!」
「……くっ……エルフィー、君は本当にっ……!」
魔力だけでなく、男を煽る才能も人一倍だ。もう我慢できないっ……!
指を抜き、自分でも猛獣だと眉が寄る熱塊を一気に推し進める。愛しい人を裂いてしまわないだろうか。
だがエルフィーの淫らな襞は俺を包み、淫らな肉は俺を喰い締めてきた。
「ぐ……っくっ……」
ぐぶぐぶと絡みついて締めてくる。動かなければ、情けなくもすぐに果ててしまいそうだ。
「んぁあああ! クラウスっ、激しいっ……!」
優しくしたいのに、愛しさが衝動となって酷く腰を打ち付けてしまう。本当に俺は性懲りない。
「ひゃぁぁん、くらうすぅ、きもちいっ……いっちゃう、いっちゃうよぉ」
しかし、エルフィーは悦こんでくれているようで、顔も孔の中もぐしょぐしょにして受け入れてくれた。
愛しい愛しい俺の番。一緒に絶頂を迎えよう────だが。
今夜は一度だけ、と思っていたのだ。俺は確かにそう思っていたのだ。だが身体がいうことを聞かず、ラットになってもいないのに、俺の亀頭球はエルフィーの蕾に蓋をした。
「ひっ……! クラウス、またお腹の中でっ……!」
そこから数度、エルフィーに青い顔をされながら、俺はエルフィーの中に入ったままで勃起と射精を繰り返した。
後ろから。腹の上に乗せて下から。後ろ向きで膝の上に座らせて、背中に赤い痕を残しながら。最後はまた、顔を見ながら長い長い時間をかけて。
「あ……も、だめ……」
ちょうどエルフィーがそう言って果てたとき、鍵のようだった俺の亀頭球が緩み、ようやくエルフィーを解放できた。
エルフィーはそのまま眠ってしまったので、濡れてしまった俺の衣類は端によけ、俺という巣の中で眠ってくれと、エルフィーを包み込む。
「明日は我慢する……愛しいエルフィー、おやすみ」
疲れさせてごめん。大事にしたいのに、無茶をしてしまう俺をどうか許して欲しい。
「愛と狂気は紙一重かもしれないな……」
穏やかな寝息を立て始めたエルフィーの額に口付けを落とす。
同じ人を愛したニコラの気持ちに同調しながら、しかしエルフィーを苦しめることは絶対にしないと、強く誓いながら。
***
みなさーん。このエピソードは「クラウス、お前エルフィーラブフィルターかかりすぎだぞ!」と突っ込みながら読む回ですよ!
まだ痛々しい咬み傷に歯を重ね、舌を這わすと、エルフィーが首をすくめる。同時にうなじからカシスの香りが匂い立った。愛しい番のフェロモンに、血が湧き立ち肉が踊る。
そして俺は、自身の身体からもフェロモンを漏らしてしまう。
「ん……クラウスのフェロモン、すき」
熱を帯びた瞳を向けて、手を伸ばしてくれる。俺の首に腕を回し、ぎゅ、と力を入れながら、真似して首筋にかじりついてきた。
「クラウス、すき。すき」
がじがじと咬んで、ちゅう、と音を立てて吸い付いてくる。そして、目の端に涙を溜めながら、コットンキャンディのようにふにゃぁと微笑んだ。
「……へへ、クラウスにも、番の刻印」
……。
……。
……。
「……ハァ……」
「えっ、なんでため息? 馬鹿にした?」
「違う」
この愛しい人は、考えずに行動しすぎる。男がどれほど惑わされやすい生き物か、第一性は同じ男なのに、本当にわかっていないのか?
国を守る騎士として心を鍛えてきた俺でも、瞬く間に理性を崩されてしまう。
「エルフィー、頼むから、他の男の前でそんな誘うような顔はしないと約束してくれ」
これではどれだけ目立つ刻印を刻んでいようと、フェロモンがつがいにしか効かなくなっていようと、全世界の男がエルフィーを狙ってしまう。
やはり、前に露店で見た人形と呪符を買っておくべきだったか……?
「誘う!? そんな顔してないだろ、なんの話だよ、あっ!」
わからず屋の唇は奪ってやろう。
「んっ、ん、ぅむぅっ。んぁっ、ぁ、やめ……」
同時に、胸の小さな果実にも言い聞かせた。俺以外を誘ってくれるなと、意地悪かも知れないが強めに捻って伝える。
引っ張って爪ではじけば、エルフィーは腰を大きくくねらせた。
「あ、ぁ……やめっ……だめぇ!」
「その顔だ。少し刺激しただけで簡単にそんな表情になるんだ。心配で堪らない」
「……ばかぁ! お前以外触らないだろ、こんなとこ! あ、あっ!」
硬い種のようになった果実を口に含めば、エルフィーは高い声を出してさらに腰を揺すった。
いつの間にか、エルフィーの性器はまた熱芯となっていて、俺の腹の筋肉の割れ目をこすっている。
「ぁんっ、くらうす、おなか、きゅんってなるよぉ。おしりも、寂しくなっちゃう。ねぇ、俺、お前にしかこんなの言わないし、しないよぉ、だから、お願いだから、して、してよぅ」
途端に甘い声になってしがみついてくる。エルフィーが快楽に弱いのはもうとっくに知っているが……一生懸命に熱芯をこすりつけてきて……可愛い。
その可愛さと答えに満足した俺は、愛しい孔に指を埋めた。最初から二本入れるが、濡れそぼった窄まりは抵抗なく俺の指を呑み込む。
「は、ぁぁん、あぁん!」
胸の果実と孔を同時に可愛がると、胸を突き出して背を反らせ、小さな手をぎゅっと握った。きっと足の指も同じように丸めているだろう。
「ぅ、あぁん! くらうすっ、ちょうらい、くらうすの、おれのなかっ……きてっ……!」
「……くっ……エルフィー、君は本当にっ……!」
魔力だけでなく、男を煽る才能も人一倍だ。もう我慢できないっ……!
指を抜き、自分でも猛獣だと眉が寄る熱塊を一気に推し進める。愛しい人を裂いてしまわないだろうか。
だがエルフィーの淫らな襞は俺を包み、淫らな肉は俺を喰い締めてきた。
「ぐ……っくっ……」
ぐぶぐぶと絡みついて締めてくる。動かなければ、情けなくもすぐに果ててしまいそうだ。
「んぁあああ! クラウスっ、激しいっ……!」
優しくしたいのに、愛しさが衝動となって酷く腰を打ち付けてしまう。本当に俺は性懲りない。
「ひゃぁぁん、くらうすぅ、きもちいっ……いっちゃう、いっちゃうよぉ」
しかし、エルフィーは悦こんでくれているようで、顔も孔の中もぐしょぐしょにして受け入れてくれた。
愛しい愛しい俺の番。一緒に絶頂を迎えよう────だが。
今夜は一度だけ、と思っていたのだ。俺は確かにそう思っていたのだ。だが身体がいうことを聞かず、ラットになってもいないのに、俺の亀頭球はエルフィーの蕾に蓋をした。
「ひっ……! クラウス、またお腹の中でっ……!」
そこから数度、エルフィーに青い顔をされながら、俺はエルフィーの中に入ったままで勃起と射精を繰り返した。
後ろから。腹の上に乗せて下から。後ろ向きで膝の上に座らせて、背中に赤い痕を残しながら。最後はまた、顔を見ながら長い長い時間をかけて。
「あ……も、だめ……」
ちょうどエルフィーがそう言って果てたとき、鍵のようだった俺の亀頭球が緩み、ようやくエルフィーを解放できた。
エルフィーはそのまま眠ってしまったので、濡れてしまった俺の衣類は端によけ、俺という巣の中で眠ってくれと、エルフィーを包み込む。
「明日は我慢する……愛しいエルフィー、おやすみ」
疲れさせてごめん。大事にしたいのに、無茶をしてしまう俺をどうか許して欲しい。
「愛と狂気は紙一重かもしれないな……」
穏やかな寝息を立て始めたエルフィーの額に口付けを落とす。
同じ人を愛したニコラの気持ちに同調しながら、しかしエルフィーを苦しめることは絶対にしないと、強く誓いながら。
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みなさーん。このエピソードは「クラウス、お前エルフィーラブフィルターかかりすぎだぞ!」と突っ込みながら読む回ですよ!
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