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お願い、僕をいじめて
③*
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「ぐうぅ……!」
光也が喉を鳴らし、千尋の頭を強く掴んだ。
「!?」
動けない。まるで、獰猛な獣に仕留められてしまった小動物だ。
指が頭蓋骨にめり込むほどがっちりと固定されている。苦しくていったん顔を引いて熱塊から口を離し、大きく深呼吸をした。
「ぅ、んっっ!?」
次の瞬間、唇の端が切れる痛みと喉の奥を突かれた衝撃に、瞼の裏で火花が飛んだ。
反射で目を閉じる。次に開くと目の前には肌色の鉄壁があり、でもすぐに遠ざかる。
たくましさを通り越した、凶悪ともいえる熱塊に口の中を占拠され、頭は前後に強く揺さぶられている。
「ん、ぁぐ、っ……!」
「ぅ……ぁ、はあ、っ……はぁ」
千尋の喘ぎと光也の荒ぶった息が重なる。
頭を後ろに振られるときに視界に映る光也は、冷静さも穏やかさもない、飢餓した獣のようだ。
(すごい。これが、ハイアルファの……)
唇の端から、赤が混じった唾液がこぼれ、顎も頬も割れそうに痛い。だが部屋に充満し、千尋の身体中に絡みつく光也のフェロモンが、苦痛を快感に変えていく。
千尋の先走りは下着のクロッチ部分に染みを広げていたが、それ以上に後孔はぐしょぐしょに濡れていた。
腹がきゅうきゅうと蠕動する。後孔は餌を待つ雛鳥のように、口を開けては締まり、開けては締まりを繰り返す。
(これ……気持ち、いい……)
「ん、ぐっ……!」
脳内に充満する快感に酔いしれそうになったとき、口の中の光也がいっそう大きく膨らみ、喉を打ちつけた。
はっ、と正気を取り戻し、千尋はカップ状の容器を取り、光也の太ももから顔を離す。
「っつ……!」
うめきとともに光也がびくびくと腰を揺らし、熟れた露頭の口から大量の白濁を放った。
千尋はそれを容器に受け止める。容器は熱い湯を入れたときのように白くくもり、じんわりと熱を持った。
「……取れたぁ」
涙と鼻水、よだれに血。千尋の顔はぐちゃぐちゃのよれよれだったが、達成感に満ち溢れている。
光也はしばし黙って上半身を折り、肩を上下していたが、手のひらで顔をこすり、垂れてしまった前髪を上げると深く息を落として瞼を開いた。
「最悪だ。ごめん、千尋……」
スーツからハンカチを取り出し、顔を歪ませて千尋の顔を拭いてくれる。
「全然! すごく、すごくよかったよ! みっくん、」
ハンカチで汚れを拭いてしまえば千尋の顔はつやつやと光り、口の端に傷があることを除けば、健康体の人間そのものだ。いや、それ以上に輝いている。
「最高だったぁ」
光也の屋敷に戻ってからも、思い出しては初恋を覚えた少年のような顔をして唇の傷に触れる千尋に、光也は「ああ、そう……」としか言わず、複雑な表情で肩を落としていた。
光也が喉を鳴らし、千尋の頭を強く掴んだ。
「!?」
動けない。まるで、獰猛な獣に仕留められてしまった小動物だ。
指が頭蓋骨にめり込むほどがっちりと固定されている。苦しくていったん顔を引いて熱塊から口を離し、大きく深呼吸をした。
「ぅ、んっっ!?」
次の瞬間、唇の端が切れる痛みと喉の奥を突かれた衝撃に、瞼の裏で火花が飛んだ。
反射で目を閉じる。次に開くと目の前には肌色の鉄壁があり、でもすぐに遠ざかる。
たくましさを通り越した、凶悪ともいえる熱塊に口の中を占拠され、頭は前後に強く揺さぶられている。
「ん、ぁぐ、っ……!」
「ぅ……ぁ、はあ、っ……はぁ」
千尋の喘ぎと光也の荒ぶった息が重なる。
頭を後ろに振られるときに視界に映る光也は、冷静さも穏やかさもない、飢餓した獣のようだ。
(すごい。これが、ハイアルファの……)
唇の端から、赤が混じった唾液がこぼれ、顎も頬も割れそうに痛い。だが部屋に充満し、千尋の身体中に絡みつく光也のフェロモンが、苦痛を快感に変えていく。
千尋の先走りは下着のクロッチ部分に染みを広げていたが、それ以上に後孔はぐしょぐしょに濡れていた。
腹がきゅうきゅうと蠕動する。後孔は餌を待つ雛鳥のように、口を開けては締まり、開けては締まりを繰り返す。
(これ……気持ち、いい……)
「ん、ぐっ……!」
脳内に充満する快感に酔いしれそうになったとき、口の中の光也がいっそう大きく膨らみ、喉を打ちつけた。
はっ、と正気を取り戻し、千尋はカップ状の容器を取り、光也の太ももから顔を離す。
「っつ……!」
うめきとともに光也がびくびくと腰を揺らし、熟れた露頭の口から大量の白濁を放った。
千尋はそれを容器に受け止める。容器は熱い湯を入れたときのように白くくもり、じんわりと熱を持った。
「……取れたぁ」
涙と鼻水、よだれに血。千尋の顔はぐちゃぐちゃのよれよれだったが、達成感に満ち溢れている。
光也はしばし黙って上半身を折り、肩を上下していたが、手のひらで顔をこすり、垂れてしまった前髪を上げると深く息を落として瞼を開いた。
「最悪だ。ごめん、千尋……」
スーツからハンカチを取り出し、顔を歪ませて千尋の顔を拭いてくれる。
「全然! すごく、すごくよかったよ! みっくん、」
ハンカチで汚れを拭いてしまえば千尋の顔はつやつやと光り、口の端に傷があることを除けば、健康体の人間そのものだ。いや、それ以上に輝いている。
「最高だったぁ」
光也の屋敷に戻ってからも、思い出しては初恋を覚えた少年のような顔をして唇の傷に触れる千尋に、光也は「ああ、そう……」としか言わず、複雑な表情で肩を落としていた。
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