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4.再会

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ちょ、ちょっと待って。
一回落ち着こう。整理したい。
前世の弟が私がいる世界に転生したまではいい。そんな奇跡みたいな偶然あるのか疑わしいけどスルーしよう。

だけどその後なんだって? 結婚?
──うん、これはすぐに整理できない案件だ。

そう戸惑う私をよそに、元弟、現絶世の美少年は興奮したように語りかけてくる。……腰を抜かした私を抱き締めながら。

「やっと会えた姉さん…! 一体どれだけ探したと思う? 10年だよ10年!! 気が狂うかと思ったよ! 狙い通り転生したのはいいけどまさか姉さんが平民になってるなんて! 僕が王太子だったからてっきり姉さんも近い身分だと思ったのに…。あ、今は姉さんじゃないから呼び方変わっちゃうのか。ねえなんて名前?」
「…ラ、ライラ」
「ライラかぁ…! うん、その美しい容姿にぴったりな名前だね! あ、僕の名前はアルフリート・リベンゾ・デロイストだよ。一応デロイスト王国の次期国王だってさ。すごくない?」
「す、すごいね…」
「だから姉さん──じゃなかった、ライラは次期王妃だね!」

わぁ…王妃だって…すごいねぇ。
なんて圧倒されている場合ではない。
ないんだけど、勢いが止まらないマシンガントークに全然頭が追いつかない。
ところどころ、いやほとんど全部だけど、理解不能なことを言われすぎて思考がショート寸前です。

えっと、まずは…。

「ア、アルフリート…様? は、この国の王子様で…?」
「あはは! ライラ可愛い! 王子様だって! 間違ってはないけど…!」

謎に笑われてしまった。
間違ってはないのに恥ずかしい気分になる。
いいじゃん王子様の何が悪いの!
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