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1章
6話
しおりを挟む灘(なだ)が話し始める‥。
「被害者の家の近所に住み 被害者と接点のあった者を調べたよ・・
すると君の言っていた男がすぐ浮上してね・・そうしたら本当に
キッチン用品や ブランド服も事前に大量購入していた・・
それは どっちも店の防犯カメラで裏付けが取れたよ
しかも その男・・被害者とはトラブルを起こしていて 動機も十分だった・・」
「! そうだったのか・・」
凪(なぎ)が驚く
「・・指紋は出ていないわけだけど 事件現場に残ったその包丁が
奴が買ったものだと証明されたんで さっき緊急逮捕したよ」
「!」
「・・警察側は君が犯人だと思っていたから 君の事ばかり調べていて
君達の話を聞くまで全く気づけなかったがな‥その店の包丁には 製造番号が付いていて
実は 店側がその番号と購入された日時の控えをちゃんと取っていたんだ
これは犯人も あっけにとられていたよ‥」
「お・・おぉ~」
(・・別の証拠も・・出たしな・・・)
しかし 灘はそれ以上言うのは止め 再び説明を続ける・・
「・・警察は 入れ替わりの件や包丁の事も予想だにしてなかった・・
まず君を捕まえる事が優先事項になってたんだ・・
・・奴は そうやって完璧な目撃者を最初から作る事で 注意を君へそらし
自分は容疑者から外れるよう 巧妙に仕組んでいた・・
だから これを機に 今後は同じパターンで服着たりしないようにな・・」
「あ・・ああ・・!」
「ああ そうそう 目撃者の警官達も 君に謝りたいと言ってたよ」
「は・・はははは・・・」
なんとも言えない安堵感が その表情からは伺えた・・・
(凪も 本当は とても不安だったんだろう・・よかった 凪・・)
一拓(いったく)は隣でそう思った・・
「 フ・・オレは君には ずっと違和感を感じていたんだ
見た警官は 君が途中で逃げるのをやめ 自分から名乗ったと
おかしな事を言うしな・・だから・・」
「・・?」
「君に とりあえず 会いに行く事にしたんだよ・・
君が友人の所にいる可能性は高いと踏んでたからね
だから 前から一霞(いちか)をマークさせてもらってた」
「なっ まさか!最初から そのために?」
「ああ・・でも 正解だっただろ
まさか 一拓 君もいるとは思わなかったけどな・・」
そしてニヤっと笑ってみせた灘・・
「はっ はは・・」
・・すると そこへ
「でもー 真犯人捕まったからいいけどさぁ~
オレら ずっと君らのために 今日も23時過ぎくらいからずっとー
あれ検証しろ これ裏付けしろって絶え間なく連絡してくるセンパイのー
しかも早くしろっていう命令 ずっと聞いてたんだよぉ~
オレら昼だって仕事はあるのにー」
童顔男が そう嘆きながら突っ込む
「そうだぞー そうだぞー」
他の複数の男達も言い 少し場が ざわざわとした・・
「あ・・あはは ・・はは・・・」
(灘さんに話してから 他の人が動いて捜査してたのか・・なるほど・・)
一拓が心で納得する
「あ!でも 2人共って事は一拓も なんだろ!」
そう強く言い 場のざわつきを静めた凪・・
「ああ もちろん」
灘が言う
「えっ!でっ でもあの包丁は・・?どうなんですか・・しかも一体誰が・・」
疑問の一拓・・
「ああ ちゃんと説明する・・・」
そしてまた 灘は冷静に話し始める・・
「・・実は一拓 君の事件の真犯人も 凪の事件同様
最初から君を はめる事で事件の調査から逃れようとしていた・・
・・実際 一拓・・君のうちへ警官が訪ねたあの時
君の両親が懸念していた通りに
既に君は一番の重要参考人だったしね・・」
「うっ・・・」
(やっぱり容疑者にされてたのか・・・・)
「・・それは なぜなら 君が事件被害者の遺体の死亡推定時刻前後に
事件現場だった公園を ひとりウロウロしていたという目撃情報が上がっていたからだ・・」
「ううん・・たしかに 曜日や公園に行く時間は オレも大体決まってはいましたから・・・」
「ああ・・お前もか・・」
凪が同情の言葉を投げかける
「は・・ははは・・人って意外に動向をチェックしてたりするね・・」
「はは・・ま それで犯人なんだがな・・実は 君の写真に写り込んでいた
あの中年の男 そいつを真っ先に調べたら やっぱりビンゴだったよ」
「えっ!?あのおじさん!?」
凪と一拓が驚く
「ああ 順を追って話すが 実はな・・こいつ 被害者とトラブルを起こしていたという事が
調査時には すでに上がってたんだ・・しかし こいつの目撃情報は
事件前後に限って上がっていなかった・・だけど こいつは 君の話しからも
以前から君の近くにいて 君について調べるような事も聞いてきていたというから怪しい・・」
「ううん・・」
「だから こいつについての近所の住民の話を 部下に再調査させたらな・・
いつも同じ格好をして歩いているおじさんだ という話ばかりだった事に気がついたんだよ」
「・・ああ! 事件当日だけは別の服や全然印象が違う格好をしていたかも という事ですか・・!」
一拓が言う
「ああ・・そうすれば 事件前後に いなかったと錯覚させる事は できる」
「お・・おお~」
「だから 一連の調査で怪しい奴はこいつだと断定した・・
しかし 最大の謎が凶器だったわけだ・・」
「えっ ええ・・」
実は見つかった凶器には一つだけ手がかりがあってな
「あっそ そうなんですか!」
「ああ 何かの繊維が付着していてな
ヤツの家や周囲の所持品から一致するものを探しだして証拠とする事にした
君の家にあるものとは一致しなかったんだが
上司にそれや写真への映り込み、服装の件を言っても
何より既に君自身が逃げていた事実も
凶器が家から出たインパクトもあるからね・・
反論的には弱いし
君をとにかく重要参考人として見る上司の姿勢は
証拠が出ないと変えないだろうと思ってね‥」
「う‥すいません‥で でも ま まさか・・?」
「ああ あいつらにさっき行かせたんだよ 君の件も急だったからな
家宅捜索理由は適当に考えて 見つかるまで帰ってくるなってな」
「えええぇえっっ!」
凪と一拓が驚く
「あははーセンパイ怖い事するよねーホントー」
佐久間が言う
「う・・あ あのぅ・・きょ 許可は・・?大丈夫なんですか・・?」
と一拓
「聞くな・・」
一言だけ言う灘・・
「ヒューヒュー」
と警官たち
・・・・言葉とは裏腹に 彼らは灘を賞賛しているようだ
きっと許可無しだったのだろう・・
「うぉお という事は責任は俺が取る!ってヤツですか!かっこいいな!灘さん!」
と凪
「いやいや!かっこいいの俺たちだからぁ~!繊維の元っぽいもの見つけては鑑定出して
繰り返してやっと一致したんだからぁ~もう見つかるか怖いのなんの!」
「そうだぞ~そうだぞ~」
佐久間と警官達が すかさず突っ込みを入れる。
「あははは!確かに!すいません!どっちもすごいです!」
凪がそう言うと わっと談笑が起き
そして少しして佐久間が言った
「・・まあ 公園で堂々と昼から夕方の間 人が往来する中で殺すなんて
難しいと思ってたけど 奴の車から一致するものが出たよ
車にシートは敷いてたんだろうけど はねてふき取り損ねた血の跡もね・・
公園付近でとめて中に誘い込んで殺して
人が少なくなった段階で公園に捨てたってとこだろうね・・
一拓君が事件当日 主にウロウロしてた場所を狙って」
「こ‥こわ‥」
一拓と凪がふるえる
「まあ とにかく そいつは 君をはめてからは油断していた・・
繊維の事も気づいていなかったようだから 手がかりが残っていて助かったよ
君と話せたこともよかった」
灘が言った
「う・・ほ・・・ホント よ よかった・・」
一拓は 凪と出会わなかったら今も・・と
ドキドキと暗い想像をし・・でもどうにか安堵しようとしながら言った
「君も凪の事件と同じタイプで「家から凶器が出た」という
強烈な1つの情報で犯人にはめられ それさえなければ普通に捜査されそうな
他の怪しい人物 情報全てが打ち消されていたんだよな・・」
「・・うう」
「ガハハハ!捕まると思ったけど もう大丈夫みたいだ!沈むな!解決 解決!」
そう言ってバシっと 凪は 一拓の背中を軽く叩いた
「あっ あはは・・た・・確かに・・・はっ そういえば・・
どうして包丁は うちから出てきたんですかね・・?」
と一拓
「・・ああ それについては まだ取り調べ中でね・・でも真犯人は どちらも
もう証拠は出てるし 自分がやったとも観念しているから とにかく今は もう安心していい」
なぜ出てきたのかがまだわからない そう語る灘の表情は
少し曇ったような気はしたし 2人もとても気にはなったが‥
「は・・・はは・・」
「ガハハハ!やったな!拓」
2人はとりあえずの安心というその言葉に
とにかくホッとした そんな安堵感をまず味わわずにはいられなかった
「・・・あっそうだ・・知らずに そんな事まで してくれてたなんて
本当に ありがとうございます・・灘さん 皆さん」
「そうだな・・灘さんが動かなかったら オレらはきっと捕まっていた・・」
一拓と凪が言う・・
「・・いや・・礼など言う必要は ないよ・・」
少し沈んだ面持ちで そう話す灘・・
「・・実際 警察である こっちが騙されるなんて失態で
君らに迷惑をかけていたんだからな・・
君らの心労は計り知れないものだったはずだ・・指名手配報道についても
警察を代表して謝罪する・・本当にすまなかった・・」
そして 灘と複数の警官達は 2人の方へ ビシッと向きなおり
横一列に整列したかと思うと
そこで 全員が一斉に 深々と頭を下げるのだった・・・
「・・っ!いやいやいやいやっ そっ そんなの いっ いいですよっ!もう」
「そうですよ! もういいですって!」
全員が突然 真面目に謝る姿に・・とても驚く2人・・そして それを見て凪が・・
「はぁ~・・で でも オレも やる時は ちゃんとビシッとやれる大人になりてぇな・・
ちゃんと反省しない大人って多いから・・ って・・・オレも もう20だったの忘れてた・・・」
と言い
ハハハハ! そこで 警官達から笑いが起きるのだった
・・そして そんな様子を見ながら 凪は考えていた・・
間違いは間違いだ・・警察も会社と同様 人と相対する組織である以上は
問題を起こせば それは謝らなくてはならない・・それは普通の義務である・・
組織なら 誰かに言われずとも 自発的にやらなくてはならない そんな義務も あるものだ
・・しかし 自分勝手な大人はいる・・警官も・・他のものも・・その全てが
決して完全ではない事を凪は知っていた・・
(灘さんは・・自分の保身より オレらの事 信じて動いてくれた・・
しかも間違いについても 自分からちゃんと謝ってくれたから・・すごく いい刑事だな)
・・そして 一同がきっちりと その謝罪を終えると・・
「・・さて そいじゃあ 次の本題に入っちゃおうかな♡」
と・・童顔男 佐久間が意味深な事を言った・・
「ん・・?」
「本題?なんの事です?」
「・・・・・ああ・・いや・・その・・これは非常に言いづらいんだがな
君らの容疑は晴れたんだが・・実はまだいるんだ「容疑者」は・・」
・・と 灘も そんな事を言う・・
「えっ!?」
驚く2人・・
「・・実はな 凪 ・・君の友人3人 ・・「杏」「一霞」「蒼扇」は
それぞれ全く別の事件に関わっている容疑者連中と 接点がある事が 以前からわかっている・・」
「なっ!? う・・・嘘だっ・・!!」
「そ・・そんなっ! そうですよ!そんなわけ・・」
「あ~残念だけど もう確定してるんだよね~
みんな変装までして その別の容疑者に 会いに行ってるんだよんー」
・・・うろたえる2人
「・・あいつら 君らをかばいながら 意味深な かくれんぼしてるんだ・・
・・君らは善人だったけど 状況的には クサすぎるでしょ?」
佐久間がそう言い 写真を おもむろに懐から取り出して見せた
「!」
それは・・その3人が まるで変装でもするかのように
いつもとは全く違う格好で 道を歩いている姿が映る写真だった・・
「・・まあ 顔をよく見なよ」
「そ・・そんな・・・・」
「・・・・・」
「まあ この世界 表の顔 善人ヅラする事も多いからー」
と 佐久間
「・・一緒にいれば危ないかもしれない指名手配中の君と
なぜ一緒にいるのかは不明だが・・何か意図があるのかもしれない・・」
と 灘
「いやいや~指名手配犯が どれくらいで捕まるのか 参考に計ってるとかでしょー?
それか 君を仲間にでも引き入れたかったとか?」
と 佐久間がそう言った直後
ボカッ!
「黙れ ムギ・・」
・・ついに見かねた灘が ムギと呼ばれた佐久間の頭を軽く叩いた
「うっ・・!いった~! ううーん・・・・いっ 言い過ぎました・・・」
「よし・・」
ハハハハ!佐久間が叩かれたー
ざわざわ と複数の男達が笑う
どうやら佐久間は ムギという名前か あだ名のようだ。
そして・・そんな 気遣いのない大人達をよそに・・
凪は座ったまま写真を見て・・怪訝そうな面持ちでいる・・
(・・・・・)
一拓は・・そんな凪に話しかける事が出来なかった・・
「・・ああ それで 何が本題か?と 言うとな・・」
灘が言う
「!」
「実際 君らには悪いと思っているんだが・・そこを承知の上で頼みたい・・
君らの指名手配を続行させ まだ追われているフリをして あの3人の調査に協力してほしい・・」
「そっ そんな・・!凪は友達なんですよ・・!」
訴える一拓・・黙って うつむいている凪・・・しかし・・
「・・・オレは・・・あいつらの無実を証明するためにで いいならやる・・!!」
凪は そう強く・・揺るがずに言うのだった・・・
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