34 / 48
第四夜:角部屋の女霊
除霊オペレーション(4)
しおりを挟む
冷たさとは死の象徴である。人の身体は命が尽きれば冷たくなるし、幽霊が近くにいれば、霊感の無い人でも寒気を覚える。その他、気温的な話をすれば、エベレストの頂上や南極大陸はおよそ生命の気配無き極寒の地だ。生存を否定してくる何かを目の前にすれば、人は本能的に恐怖する。
朦朧とする意識の中。七瀬が感じていたのは、上半身を包むように存在する底抜けの冷気だった。
どれだけ藻掻いたところで、自分を絞め殺そうとする力が弱まりそうな気配は一切なかった。必死に息を吸おうとするが、それもまた無力な足掻きに過ぎない。すぐに耳の奥がキーンとなって、走馬灯がちらつき始める。
死が、目の前にまで歩いて来ていた。
だが視界が完全な真っ暗闇になる寸前、急に、七瀬の首は力から解放された。
「……っ!……げほっ!」
同時に金縛りも解けて、七瀬は本能的に息を吸い込んだ。咳が出る。恋い焦がれていた酸素が、急激に肺へと流れ込んで、むせる。それでも身体は、むさぼるように空気を求めて、激しく呼吸を繰り返していた。
全身に酸素が行き渡るに連れて、視界も次第に落ち着きを取り戻していった。喘ぎながら喉元に手を当て、もう絞め付けられていないことを確認する。
そこでようやく、背中に何か温かいものが当てられていることに、七瀬は気が付いた。
それは二人分の掌。身をゆだねてしまいそうな程に心地いい気が、触れている箇所から、絶えず七瀬の身体へと注ぎ込まれていた。幽霊の冷気はたちまちに相殺されて、残るは憑依されていることを示す倦怠感のみとなる。
「――――い! ――ぱい!」
誰かが自分の名前を呼んでいる。
「――七瀬先輩――!」
振り向いて確かめずとも分かった。渚と南部長が、自分を死の淵から引っ張り上げてくれたのだと。
二人分の気がこのまま七瀬の全身を満たして、幽霊を押し出すに至るかと思えた。だがその希望を抱けたのはわずか一瞬の間のことで、幽霊が抵抗を開始するやいなや、二つの力は拮抗状態に陥った。
どちらも一歩とて引かない。せめぎ合いの余波は七瀬にも及んで、落ち着いていた景色が今度は二重三重にぼやけて見え始める。車酔いに似た感覚がする。お世辞にも心地いいとは言えない。
だがそれは、見込みがあるという証でもある。
渚と南部長、そして、二人が持っているであろうお守りと荒塩。こちら側が持つ四枚の手札は、既に全て切られている状態だ。もし幽霊にこれ以上の力があれば、憑依を解くことは難しくなるだろう。しかし今、両者はほぼ互角の状態にある。
つまり、あと一つ。
あと一つ何かの力を借りることが出来さえすれば、天秤はこちらに傾く。
取り憑いていた肉体から離れる時、幽霊は一瞬だけ無防備になる。そこを狙って、形代へと吹き込むことが出来れば……その意思に関わらず強制的に、幽霊を形代へ移すことが出来るかもしれないのだ。
――何かないか。
周囲に目を走らせる。シャンと伸びた緑色の葉が、ふと七瀬の視線に留まる。
陽の光を一心に浴びて、瑞々しく艶めく菖蒲の葉が、幸運にも手の届く位置にあった。それは――古くから、魔除けの力があると伝えられてきた植物だ。
咄嗟に手を伸ばして、水際に生えている菖蒲の葉を掴んだ。清涼な感覚が掌から伝わってきて、七瀬の全身へと浸透していく。それに合わせて、視界も再び落着きを取り戻した。
迷わず形代に息を吹きかければ、女性の声で舌打ちが聞こえたのを最後に、ふっと身体が軽くなる。幽霊が手元の紙へと、吸い込まれるように入っていくのが分かる。
成功だ。
そう確信して、形代を川へと流した。人型の紙は暫く水面に浮かんでいたが、段差になっている辺りで流れに飲み込まれて、それっきり見えなくなった。
――終わった。
ようやく終わったのだ。幽霊の企みに引っ掛かって紆余曲折、あげくには生死の境を彷徨いかけたけれど――ひとまずは皆無事に。
あの幽霊がもう戻って来ることはない。部長も今夜からはよく眠れるはずだ。そして、七瀬は今も生きている。
それこれも、渚や部長が助けてくれたからこそ、為し遂げ得たことだ。仮にもし二人がいなければ――いや、一人でもいなかった場合――自分は幽霊に取り込まれていただろうから。
想像しただけで怖気が走るような結末。回避することができたのは、本当に運が良かったと言えるだろう。
二人へ感謝をしたくなって、七瀬は後ろを向こうとした。
だがそれより早く、七瀬の手首を誰かが掴んだ。そしてそのまま、有無を言わさずに引き寄せた。
七瀬が振り向いてみれば。片手で彼をしっかと掴み、もう片方の手で巾着袋を握り締める、今にも泣きそうな顔をした後輩の姿が、すぐ目の前にあった。向き合って、七瀬が無事であることを確認した彼女の瞳から、透明な二粒の水滴が瞬きと一緒にはじき出された。
「――渚ちゃん」
自分に向けられた眼差しを見て、即座に思い知る。
幽霊を取り憑かせると提案したとき、彼女がどれだけ心配していたか。
幽霊のされるがままになっている七瀬を見て、彼女がどれだけ不安だったか。
そして――全てが無事に終わって、彼女が今どれだけ安心しているか。
人一人分の心が、それら三つの感情全てを詰め込めるだけの容量を、持っている筈がなかった。自分が彼女に強いていたのは、過剰なまでの精神的負担。後悔に胸を貫かれて、言おうとしていた言葉は喉の奥でつっかえたまま、すぐには出てこなかった。
沈黙は時に雄弁となる。こうして見つめているだけで、彼女の思いが痛いくらいに伝わってきた。
「先輩」
「その…………ごめん」
結局。申し訳ない思いの方が、感謝よりも先に口をついて出た。
「僕……大丈夫って言ったのにこんなことになって。騙されたまま、最後までそのことに気づかなくって。渚ちゃんの気持ちを、全然分かってなかった。……心配掛けたよね。――でも、助けてくれてありが――」
七瀬は最後まで言う事が出来なかった。
言い終わるよりも早く、渚が七瀬を思いきり抱きしめてきたからだ。
「え、あ――」
突然のことに、七瀬も何が何だか分からない。
後ろに倒れてしまわないよう気を付けるのが精一杯だった。
「――えっと……渚ちゃん?」
「……すいません、先輩。私はわがままです」
「え?」
「本当なら、先輩は今すぐにでも、休まないといけない筈なんです。私のことなんて、後回しにしないといけないんです。……でも……我慢出来ません。だから、ほんの少し……少しの間だけ……」
七瀬の胸元に顔を埋めて、途切れ途切れの声で言う。所々でしゃくりあげる。
まるで、溢れ出しそうな感情を、必死に食い止めているかのようだ。
「……このままで、居させてください」
七瀬だけにしか聞こえないような、か細い声だった。
「――分かった」
短く応えてから、渚の気が済むまで、自身の所有権を彼女に預けることにした。
幸か不幸か、ここに来るまででだいぶ汗をかいたため、シャツはじんわりと湿っている。渚にとっては、心地の良いものではないかもしれない。だがおかげで、多少追加で塩水――例えば涙のようなもの――を吸ったとしても、他人から見ればそれは分からない筈だった。
ふと七瀬が視線を上げれば、声をかけあぐねている様子の南部長と目が合う。
「部長」
「うん?」
「さっきは助かりました。ありがとうございます」
七瀬たちと違って、南理恵という人間に霊感はない。
今回彼女にも霊が見えていた理由は推測するしかないのだが、おそらく、幽霊が彼女の部屋にいたせいで、縁のようなものが出来ていたからだろう。
霊感が無い人間でも、時として先祖の霊なんかを見てしまったりする。それと似たことが、部長にも起きていたのだ。
「いや、むしろ助けられたのは私の方だ。感謝してる。あと……七瀬、お前が無事で何よりだ。あんまり私らを不安にさせてくれるなよ? 寿命が縮んでしまう」
ただやはり、七瀬や渚と違って、部長は霊に慣れていない。その分恐怖も強い筈だ。
にも関わらず、渚と共に自分を助けようとしてくれた。その事が素直に嬉しかった。
「心配をかけました」
「うん、許してやるから、暫くそうやってじっとしてろ」
言いながら、そっと渚を指さす。言いたいことは何となく分かった。
渚の背中に腕を回して、優しく肩の辺りをさすった。すると応えるように、抱きしめてくる力がさらに強くなる。
「――先輩、知っていますか」
顔は上げないまま、渚が言った。
「……“柊”は、魔除けにもなるんですよ」
細く、けれどもしっかりとした声で、そう伝えてくる渚のことが、割れそうな程に恋しく感じて。七瀬は腕に力を込め、彼女を抱きしめ返した。
一瞬、その肩がビクリと震えた。だがすぐに渚は、体重を七瀬の方にかけて、自分自身の身体を委ねてきた。
そうしてそのまま、何も言わずに、互いの体温を確かめ合った。
朦朧とする意識の中。七瀬が感じていたのは、上半身を包むように存在する底抜けの冷気だった。
どれだけ藻掻いたところで、自分を絞め殺そうとする力が弱まりそうな気配は一切なかった。必死に息を吸おうとするが、それもまた無力な足掻きに過ぎない。すぐに耳の奥がキーンとなって、走馬灯がちらつき始める。
死が、目の前にまで歩いて来ていた。
だが視界が完全な真っ暗闇になる寸前、急に、七瀬の首は力から解放された。
「……っ!……げほっ!」
同時に金縛りも解けて、七瀬は本能的に息を吸い込んだ。咳が出る。恋い焦がれていた酸素が、急激に肺へと流れ込んで、むせる。それでも身体は、むさぼるように空気を求めて、激しく呼吸を繰り返していた。
全身に酸素が行き渡るに連れて、視界も次第に落ち着きを取り戻していった。喘ぎながら喉元に手を当て、もう絞め付けられていないことを確認する。
そこでようやく、背中に何か温かいものが当てられていることに、七瀬は気が付いた。
それは二人分の掌。身をゆだねてしまいそうな程に心地いい気が、触れている箇所から、絶えず七瀬の身体へと注ぎ込まれていた。幽霊の冷気はたちまちに相殺されて、残るは憑依されていることを示す倦怠感のみとなる。
「――――い! ――ぱい!」
誰かが自分の名前を呼んでいる。
「――七瀬先輩――!」
振り向いて確かめずとも分かった。渚と南部長が、自分を死の淵から引っ張り上げてくれたのだと。
二人分の気がこのまま七瀬の全身を満たして、幽霊を押し出すに至るかと思えた。だがその希望を抱けたのはわずか一瞬の間のことで、幽霊が抵抗を開始するやいなや、二つの力は拮抗状態に陥った。
どちらも一歩とて引かない。せめぎ合いの余波は七瀬にも及んで、落ち着いていた景色が今度は二重三重にぼやけて見え始める。車酔いに似た感覚がする。お世辞にも心地いいとは言えない。
だがそれは、見込みがあるという証でもある。
渚と南部長、そして、二人が持っているであろうお守りと荒塩。こちら側が持つ四枚の手札は、既に全て切られている状態だ。もし幽霊にこれ以上の力があれば、憑依を解くことは難しくなるだろう。しかし今、両者はほぼ互角の状態にある。
つまり、あと一つ。
あと一つ何かの力を借りることが出来さえすれば、天秤はこちらに傾く。
取り憑いていた肉体から離れる時、幽霊は一瞬だけ無防備になる。そこを狙って、形代へと吹き込むことが出来れば……その意思に関わらず強制的に、幽霊を形代へ移すことが出来るかもしれないのだ。
――何かないか。
周囲に目を走らせる。シャンと伸びた緑色の葉が、ふと七瀬の視線に留まる。
陽の光を一心に浴びて、瑞々しく艶めく菖蒲の葉が、幸運にも手の届く位置にあった。それは――古くから、魔除けの力があると伝えられてきた植物だ。
咄嗟に手を伸ばして、水際に生えている菖蒲の葉を掴んだ。清涼な感覚が掌から伝わってきて、七瀬の全身へと浸透していく。それに合わせて、視界も再び落着きを取り戻した。
迷わず形代に息を吹きかければ、女性の声で舌打ちが聞こえたのを最後に、ふっと身体が軽くなる。幽霊が手元の紙へと、吸い込まれるように入っていくのが分かる。
成功だ。
そう確信して、形代を川へと流した。人型の紙は暫く水面に浮かんでいたが、段差になっている辺りで流れに飲み込まれて、それっきり見えなくなった。
――終わった。
ようやく終わったのだ。幽霊の企みに引っ掛かって紆余曲折、あげくには生死の境を彷徨いかけたけれど――ひとまずは皆無事に。
あの幽霊がもう戻って来ることはない。部長も今夜からはよく眠れるはずだ。そして、七瀬は今も生きている。
それこれも、渚や部長が助けてくれたからこそ、為し遂げ得たことだ。仮にもし二人がいなければ――いや、一人でもいなかった場合――自分は幽霊に取り込まれていただろうから。
想像しただけで怖気が走るような結末。回避することができたのは、本当に運が良かったと言えるだろう。
二人へ感謝をしたくなって、七瀬は後ろを向こうとした。
だがそれより早く、七瀬の手首を誰かが掴んだ。そしてそのまま、有無を言わさずに引き寄せた。
七瀬が振り向いてみれば。片手で彼をしっかと掴み、もう片方の手で巾着袋を握り締める、今にも泣きそうな顔をした後輩の姿が、すぐ目の前にあった。向き合って、七瀬が無事であることを確認した彼女の瞳から、透明な二粒の水滴が瞬きと一緒にはじき出された。
「――渚ちゃん」
自分に向けられた眼差しを見て、即座に思い知る。
幽霊を取り憑かせると提案したとき、彼女がどれだけ心配していたか。
幽霊のされるがままになっている七瀬を見て、彼女がどれだけ不安だったか。
そして――全てが無事に終わって、彼女が今どれだけ安心しているか。
人一人分の心が、それら三つの感情全てを詰め込めるだけの容量を、持っている筈がなかった。自分が彼女に強いていたのは、過剰なまでの精神的負担。後悔に胸を貫かれて、言おうとしていた言葉は喉の奥でつっかえたまま、すぐには出てこなかった。
沈黙は時に雄弁となる。こうして見つめているだけで、彼女の思いが痛いくらいに伝わってきた。
「先輩」
「その…………ごめん」
結局。申し訳ない思いの方が、感謝よりも先に口をついて出た。
「僕……大丈夫って言ったのにこんなことになって。騙されたまま、最後までそのことに気づかなくって。渚ちゃんの気持ちを、全然分かってなかった。……心配掛けたよね。――でも、助けてくれてありが――」
七瀬は最後まで言う事が出来なかった。
言い終わるよりも早く、渚が七瀬を思いきり抱きしめてきたからだ。
「え、あ――」
突然のことに、七瀬も何が何だか分からない。
後ろに倒れてしまわないよう気を付けるのが精一杯だった。
「――えっと……渚ちゃん?」
「……すいません、先輩。私はわがままです」
「え?」
「本当なら、先輩は今すぐにでも、休まないといけない筈なんです。私のことなんて、後回しにしないといけないんです。……でも……我慢出来ません。だから、ほんの少し……少しの間だけ……」
七瀬の胸元に顔を埋めて、途切れ途切れの声で言う。所々でしゃくりあげる。
まるで、溢れ出しそうな感情を、必死に食い止めているかのようだ。
「……このままで、居させてください」
七瀬だけにしか聞こえないような、か細い声だった。
「――分かった」
短く応えてから、渚の気が済むまで、自身の所有権を彼女に預けることにした。
幸か不幸か、ここに来るまででだいぶ汗をかいたため、シャツはじんわりと湿っている。渚にとっては、心地の良いものではないかもしれない。だがおかげで、多少追加で塩水――例えば涙のようなもの――を吸ったとしても、他人から見ればそれは分からない筈だった。
ふと七瀬が視線を上げれば、声をかけあぐねている様子の南部長と目が合う。
「部長」
「うん?」
「さっきは助かりました。ありがとうございます」
七瀬たちと違って、南理恵という人間に霊感はない。
今回彼女にも霊が見えていた理由は推測するしかないのだが、おそらく、幽霊が彼女の部屋にいたせいで、縁のようなものが出来ていたからだろう。
霊感が無い人間でも、時として先祖の霊なんかを見てしまったりする。それと似たことが、部長にも起きていたのだ。
「いや、むしろ助けられたのは私の方だ。感謝してる。あと……七瀬、お前が無事で何よりだ。あんまり私らを不安にさせてくれるなよ? 寿命が縮んでしまう」
ただやはり、七瀬や渚と違って、部長は霊に慣れていない。その分恐怖も強い筈だ。
にも関わらず、渚と共に自分を助けようとしてくれた。その事が素直に嬉しかった。
「心配をかけました」
「うん、許してやるから、暫くそうやってじっとしてろ」
言いながら、そっと渚を指さす。言いたいことは何となく分かった。
渚の背中に腕を回して、優しく肩の辺りをさすった。すると応えるように、抱きしめてくる力がさらに強くなる。
「――先輩、知っていますか」
顔は上げないまま、渚が言った。
「……“柊”は、魔除けにもなるんですよ」
細く、けれどもしっかりとした声で、そう伝えてくる渚のことが、割れそうな程に恋しく感じて。七瀬は腕に力を込め、彼女を抱きしめ返した。
一瞬、その肩がビクリと震えた。だがすぐに渚は、体重を七瀬の方にかけて、自分自身の身体を委ねてきた。
そうしてそのまま、何も言わずに、互いの体温を確かめ合った。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
ずぶ濡れで帰ったら彼氏が浮気してました
宵闇 月
恋愛
突然の雨にずぶ濡れになって帰ったら彼氏が知らない女の子とお風呂に入ってました。
ーーそれではお幸せに。
以前書いていたお話です。
投稿するか悩んでそのままにしていたお話ですが、折角書いたのでやはり投稿しようかと…
十話完結で既に書き終えてます。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
家に帰ると夫が不倫していたので、両家の家族を呼んで大復讐をしたいと思います。
春木ハル
恋愛
私は夫と共働きで生活している人間なのですが、出張から帰ると夫が不倫の痕跡を残したまま寝ていました。
それに腹が立った私は法律で定められている罰なんかじゃ物足りず、自分自身でも復讐をすることにしました。その結果、思っていた通りの修羅場に…。その時のお話を聞いてください。
にちゃんねる風創作小説をお楽しみください。
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
従妹と親密な婚約者に、私は厳しく対処します。
みみぢあん
恋愛
ミレイユの婚約者、オルドリッジ子爵家の長男クレマンは、子供の頃から仲の良い妹のような従妹パトリシアを優先する。 婚約者のミレイユよりもクレマンが従妹を優先するため、学園内でクレマンと従妹の浮気疑惑がうわさになる。
――だが、クレマンが従妹を優先するのは、人には言えない複雑な事情があるからだ。
それを知ったミレイユは婚約破棄するべきか?、婚約を継続するべきか?、悩み続けてミレイユが出した結論は……
※ざまぁ系のお話ではありません。ご注意を😓 まぎらわしくてすみません。
私が死ねば楽になれるのでしょう?~愛妻家の後悔~
希猫 ゆうみ
恋愛
伯爵令嬢オリヴィアは伯爵令息ダーフィトと婚約中。
しかし結婚準備中オリヴィアは熱病に罹り冷酷にも婚約破棄されてしまう。
それを知った幼馴染の伯爵令息リカードがオリヴィアへの愛を伝えるが…
【 ⚠ 】
・前半は夫婦の闘病記です。合わない方は自衛のほどお願いいたします。
・架空の猛毒です。作中の症状は抗生物質の発明以前に猛威を奮った複数の症例を参考にしています。尚、R15はこの為です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる