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13章
初めての演説
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街の改修完了式典……というほど大袈裟なものでもないが、まあその当日となった。
今日までの間は、母さんへの贈り物を用意したり、いつものように適当に植物を使った品種改良実験を行ったりしながらも、いつもとは違ってどこか落ち着かない気持ちで過ごしてきた。
だが、それも今日で終わるだろう。
「この街でこんな堅っ苦しい格好をする必要があるのかって感じがするんだけど……」
式典を開くにしても、こんな犯罪者が集まる場所では立派な格好しても意味がないように思える。
だが、そんな俺の言葉に、準備の確認に来ているエドワルドがため息を吐きつつ口を開いた。
「何言ってるんですか。こんな街であれ、人の見た目というものはその者の評価に大きく影響してきます。あなたはこの国の王なのですから、着飾り、ここの主なんだと見せつける必要があるのです」
「一種の威圧か」
「そうですね。わかりやすい見た目をすることで、立場の違いを理解させると考えると、威圧と言えるでしょう。実際、ボロを纏った貧民と着飾った王侯貴族ではどちらに喧嘩を売りたくないかと言ったら、確実に後者でしょう。たとえその本人の能力が、ボロを纏った貧民の方が強いのだとしても」
まあ、本人の実力ではなく、背後関係を考えて手を出さないって場合もあるだろうけど、そういう点も含めて見た目で相手を判断するのは当たり前と言えば当たり前のことだ。
「まあ、俺はまだ成人したばかりと言ってもいいからな。舐められないようにするには相応の格好が必要だってのはわかるよ。ただ、ものすごくめんどくさいだけで」
「普段はそんな格好をしなくていいので、今は真面目にやってください。黒剣も同じように飾っているので」
今日の街の改修完了式典のために俺はこうして着飾っているわけだが、その場で報告するために親父と母さんも着飾っている。
二人の結婚を祝うための式ってわけじゃないから、母さんはウェディングドレス、ってわけじゃなくてただ豪華なドレスってだけだけど。
「そういえば、親父はもう準備終わってるのか?」
「さあ? あちらは人をつけていますが、あれもいい歳をした大人です。全部やらずとも勝手にやるでしょう」
「俺は子供ってか」
「私の半分も生きていないあなたは十分に子供でしょう」
親父の方は放置なのに、俺にはこうしてつきっきりでいることに不満をこぼしたが、鼻で笑って言い返されてしまった。
でも、確かに言っていることは正しい。たとえ前世を合わせれば歳上になるとしても、大人として生きた人生経験の年数で言えばエドワルドの方が上なので、こいつから見れば俺は十分に子供だろう。
「それに、あちらは失敗したとしても大した問題はありません。あれが恥ずかしい思いをするだけで、本日のメインはあなたですから」
メインねぇ……。俺としては母さん達のことの方がよっぽどメインって感じがしてるんだけどな。
そんな俺の考えを感じ取ったのか、エドワルドは少しだけ目つきを鋭くして俺のことを見つめてきた。
「あなたにとっては母親の再婚の方がメインかもしれませんが、本日の式の目的は『街の改修完了』
についてです。あの二人のことは、そのついででしかありません。少なくとも、市民達にとっては」
……まあ、確かにそうなんだろうな。一部の人間にだけ関係ある人物の結婚報告と、街全体に関係ある事業の祝い。どっちがこの街に暮らす者達にとって大事なのかと言ったら、明らかに後者だろう。
「ですので、あなたが失敗すれば今後に差し障る可能性がありますから、こうして私が確認なんてしにきているのです。わかりましたか?」
「そんなのは最初からわかってるよ」
わかっているが、ただ両親を祝うだけでいられないのが、なんとも言えず不満なのだ。
それから準備を進めていき、しばらくすると式典を予定していた時間となった。
「さて、それじゃあ、嫌だけどやるか」
俺は王様になったとは言っても、これまでそれらしい行動をしたことがなかった。もちろん政務や防衛なんかはやってきた。だが、国民に向けて演説や顔出しなんかのイベントをやってきたのかっていうと、何にもやってない。
普通なら王様になったんだったら就任式の一つくらいあってもいいものだろうに、やってこなかった。
だから、今回が初めての顔見せだ。ある意味でこれが俺の王様就任式とも言えるかもしれない。
そう思うと余計に緊張するが、この緊張にも慣れていかないとなんだろうな。
「『カラカスに暮らす者達よ。お前達の力によって、この街は新しくなった。お前達の協力に感謝を示し、完成を祝おう』」
魔法具を使って声を拡散しているわけだが、自分の声が辺り一体に響くのを聞くと、少し……いや、だいぶ恥ずかしいな。
だが、それでもここで止めるわけには行かないし、堂々としてればなんの問題もない。
「『だが、新しくなったことで不安や不満を持つ者もいるだろう。今までの街とは違ってしまった。これから自分達はどうなるのだ。追い出されたり罰されたりするのではないか。そう思うもの達もいる事だろう』」
街のひと区画だけとはいえ、新しくなったのだからこれからの生活が変わることになる。
だが、変わるとなれば、どうしたって不安に思う者はいるだろう。
「『確かに変わることはあるだろう。だが、これからもこの街の本質は変わらない。どんな行いも罪にはならず、どんな行いも許容する。全てが自己責任の場所』」
でも、ここは変わらない。いくら街を作り替えて見た目が変わったとしても、その本質だけは変わらないし、変えるつもりはない。
あくまでもここは『犯罪者の街カラカス』なのだ。
「『ここは世界に馴染めず、世界から見捨てられたはみ出し者達の居場所だ。お前達がこの場所を望む限り、俺はお前達を見捨てない。ここは世界一危険で、世界一自由な場所だ。好きに生きろ』」
そうして俺は、俺がいうべきことを言い切ったが、歓声は上がらない。
まあこんな街だしな。仕方ない。そう思うが、少し寂しいものがある。
だが、俺が話し終えてから少しすると、まばらではあるし、街全体からってわけでもないが、ポツポツと声が聞こえてきた。
それは東区で一緒に過ごしていた仲間達だったり、今回の改修工事で働いてた奴らだったり知り合いだったりと色々だが、それでも俺の言葉を肯定するような声が聞こえ始めた。
それがちょっと嬉しくなり、俺は笑うのを堪えつつ次の話——俺にとってのメインへと移ることにした。
「『それから、ちょうど祝い事が重なった。この場を借りて我が親である黒剣の結婚を伝えさせてもらおう』」
俺がそう言い終えると、着飾った母さんと親父が城のバルコニーから市民達へと姿を見せた。
そうして今回のメインではない二人のお披露目をした後は、特に何も言う事はなく終わるはずだったのだが……
「『これから我が母が街に出ることもあるだろう。だが、手を出す者は覚悟しろ』」
どうしてもこれだけは言っておきたかった。
『黒剣』の女であれば手を出す奴はいないだろうけど、それでもわかりやすく釘を刺しておくことで、僅かでも危険を抑えられるのなら、言わないわけにはいかなかった。
「『それではカラカスにいる全ての方々は本日の祝いを楽しんでください』」
最後はそんなエドワルドの言葉で締めとなり、後は身内だけで祝うことになる。
まあ、式典って言ってもそんな長く堅苦しいことをやったところで誰も聞きやしないからな。これくらいのパッと報告して後は遊んでろ、って感じで十分だ。
今日までの間は、母さんへの贈り物を用意したり、いつものように適当に植物を使った品種改良実験を行ったりしながらも、いつもとは違ってどこか落ち着かない気持ちで過ごしてきた。
だが、それも今日で終わるだろう。
「この街でこんな堅っ苦しい格好をする必要があるのかって感じがするんだけど……」
式典を開くにしても、こんな犯罪者が集まる場所では立派な格好しても意味がないように思える。
だが、そんな俺の言葉に、準備の確認に来ているエドワルドがため息を吐きつつ口を開いた。
「何言ってるんですか。こんな街であれ、人の見た目というものはその者の評価に大きく影響してきます。あなたはこの国の王なのですから、着飾り、ここの主なんだと見せつける必要があるのです」
「一種の威圧か」
「そうですね。わかりやすい見た目をすることで、立場の違いを理解させると考えると、威圧と言えるでしょう。実際、ボロを纏った貧民と着飾った王侯貴族ではどちらに喧嘩を売りたくないかと言ったら、確実に後者でしょう。たとえその本人の能力が、ボロを纏った貧民の方が強いのだとしても」
まあ、本人の実力ではなく、背後関係を考えて手を出さないって場合もあるだろうけど、そういう点も含めて見た目で相手を判断するのは当たり前と言えば当たり前のことだ。
「まあ、俺はまだ成人したばかりと言ってもいいからな。舐められないようにするには相応の格好が必要だってのはわかるよ。ただ、ものすごくめんどくさいだけで」
「普段はそんな格好をしなくていいので、今は真面目にやってください。黒剣も同じように飾っているので」
今日の街の改修完了式典のために俺はこうして着飾っているわけだが、その場で報告するために親父と母さんも着飾っている。
二人の結婚を祝うための式ってわけじゃないから、母さんはウェディングドレス、ってわけじゃなくてただ豪華なドレスってだけだけど。
「そういえば、親父はもう準備終わってるのか?」
「さあ? あちらは人をつけていますが、あれもいい歳をした大人です。全部やらずとも勝手にやるでしょう」
「俺は子供ってか」
「私の半分も生きていないあなたは十分に子供でしょう」
親父の方は放置なのに、俺にはこうしてつきっきりでいることに不満をこぼしたが、鼻で笑って言い返されてしまった。
でも、確かに言っていることは正しい。たとえ前世を合わせれば歳上になるとしても、大人として生きた人生経験の年数で言えばエドワルドの方が上なので、こいつから見れば俺は十分に子供だろう。
「それに、あちらは失敗したとしても大した問題はありません。あれが恥ずかしい思いをするだけで、本日のメインはあなたですから」
メインねぇ……。俺としては母さん達のことの方がよっぽどメインって感じがしてるんだけどな。
そんな俺の考えを感じ取ったのか、エドワルドは少しだけ目つきを鋭くして俺のことを見つめてきた。
「あなたにとっては母親の再婚の方がメインかもしれませんが、本日の式の目的は『街の改修完了』
についてです。あの二人のことは、そのついででしかありません。少なくとも、市民達にとっては」
……まあ、確かにそうなんだろうな。一部の人間にだけ関係ある人物の結婚報告と、街全体に関係ある事業の祝い。どっちがこの街に暮らす者達にとって大事なのかと言ったら、明らかに後者だろう。
「ですので、あなたが失敗すれば今後に差し障る可能性がありますから、こうして私が確認なんてしにきているのです。わかりましたか?」
「そんなのは最初からわかってるよ」
わかっているが、ただ両親を祝うだけでいられないのが、なんとも言えず不満なのだ。
それから準備を進めていき、しばらくすると式典を予定していた時間となった。
「さて、それじゃあ、嫌だけどやるか」
俺は王様になったとは言っても、これまでそれらしい行動をしたことがなかった。もちろん政務や防衛なんかはやってきた。だが、国民に向けて演説や顔出しなんかのイベントをやってきたのかっていうと、何にもやってない。
普通なら王様になったんだったら就任式の一つくらいあってもいいものだろうに、やってこなかった。
だから、今回が初めての顔見せだ。ある意味でこれが俺の王様就任式とも言えるかもしれない。
そう思うと余計に緊張するが、この緊張にも慣れていかないとなんだろうな。
「『カラカスに暮らす者達よ。お前達の力によって、この街は新しくなった。お前達の協力に感謝を示し、完成を祝おう』」
魔法具を使って声を拡散しているわけだが、自分の声が辺り一体に響くのを聞くと、少し……いや、だいぶ恥ずかしいな。
だが、それでもここで止めるわけには行かないし、堂々としてればなんの問題もない。
「『だが、新しくなったことで不安や不満を持つ者もいるだろう。今までの街とは違ってしまった。これから自分達はどうなるのだ。追い出されたり罰されたりするのではないか。そう思うもの達もいる事だろう』」
街のひと区画だけとはいえ、新しくなったのだからこれからの生活が変わることになる。
だが、変わるとなれば、どうしたって不安に思う者はいるだろう。
「『確かに変わることはあるだろう。だが、これからもこの街の本質は変わらない。どんな行いも罪にはならず、どんな行いも許容する。全てが自己責任の場所』」
でも、ここは変わらない。いくら街を作り替えて見た目が変わったとしても、その本質だけは変わらないし、変えるつもりはない。
あくまでもここは『犯罪者の街カラカス』なのだ。
「『ここは世界に馴染めず、世界から見捨てられたはみ出し者達の居場所だ。お前達がこの場所を望む限り、俺はお前達を見捨てない。ここは世界一危険で、世界一自由な場所だ。好きに生きろ』」
そうして俺は、俺がいうべきことを言い切ったが、歓声は上がらない。
まあこんな街だしな。仕方ない。そう思うが、少し寂しいものがある。
だが、俺が話し終えてから少しすると、まばらではあるし、街全体からってわけでもないが、ポツポツと声が聞こえてきた。
それは東区で一緒に過ごしていた仲間達だったり、今回の改修工事で働いてた奴らだったり知り合いだったりと色々だが、それでも俺の言葉を肯定するような声が聞こえ始めた。
それがちょっと嬉しくなり、俺は笑うのを堪えつつ次の話——俺にとってのメインへと移ることにした。
「『それから、ちょうど祝い事が重なった。この場を借りて我が親である黒剣の結婚を伝えさせてもらおう』」
俺がそう言い終えると、着飾った母さんと親父が城のバルコニーから市民達へと姿を見せた。
そうして今回のメインではない二人のお披露目をした後は、特に何も言う事はなく終わるはずだったのだが……
「『これから我が母が街に出ることもあるだろう。だが、手を出す者は覚悟しろ』」
どうしてもこれだけは言っておきたかった。
『黒剣』の女であれば手を出す奴はいないだろうけど、それでもわかりやすく釘を刺しておくことで、僅かでも危険を抑えられるのなら、言わないわけにはいかなかった。
「『それではカラカスにいる全ての方々は本日の祝いを楽しんでください』」
最後はそんなエドワルドの言葉で締めとなり、後は身内だけで祝うことになる。
まあ、式典って言ってもそんな長く堅苦しいことをやったところで誰も聞きやしないからな。これくらいのパッと報告して後は遊んでろ、って感じで十分だ。
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