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九章
厄水の魔女:腹立たしい女
しおりを挟む「そうだったかねえ? どうも歳をとると物忘れが多くて嫌になるよ。——そろそろ、あんたの顔も忘れそうだよ」
カルメナがそう口にした瞬間、周囲の男達が私めがけて動き出し、それと同時に私も水を操り仕掛けた。
「あなたが歳をとるだなんて、嫌味のつもりかしらー?」
男達から放たれた魔法や短剣の類は、ただ押し流すだけの水によってかき消される。
頭上、建物の上に潜ませていたらしい男達からも色々と飛んできたけれど、それは水の壁を突破することができずに止まる。
いくつもの水の球を攻撃の飛んできた方向へと弾き、反撃をする。
そうしていると、今度は近接系の天職を持っているであろう男達が近寄ってきたので、分厚い水の壁を前方にも生み出し、それで押しつぶすかのように放つ。
けれど、その水は先頭へと身を躍らせた男が地面を割るほどの踏み込みをしながら放った拳によって弾け飛んだ。
もちろん、第十位階の私の攻撃を真っ向から迎撃したのだから、男の方も無傷とはいかない。方が外れでもしたのか、逆の手で肩を押さえている。
けれど、それだけだ。その男はそれ以外にろくに怪我をしている様子もなく、その男以外の者達は相変わらず私に向かって突撃してきている。
——正面がダメなら下から!
今度は間欠泉のように足元から水を噴き上げさせる。
その水はただの間欠泉と同じではない。ただ水が噴き上げるだけのものとは違い、かなりの密度で圧縮した特別性。それはもはや形を持たない鉄と言ってもいいほどの硬さを持っている。
流石に真下からの攻撃は防げなかったようで、突撃していた何人かはそれに巻き込まれて上空へと飛んでいった。流石にあの程度では怪我はしても死なないだろうけれど、とりあえずの数を減らすことはできた。
けれど、それを避けた男達は吹き飛んでいった男達のことを一瞬たりとも気にかけることなく変わらずにこちらに走ってきている。
ならば次の攻撃を、と思ったところで、槍を持った男が私の前にたどり着いた。
咄嗟に水の壁を盾として生み出したけれど、男の突き出した槍はその水の壁を突き破り、私の顔のすぐ目の前で止まった。
水で威力を落としたからこそ助かった。これが防ぐのが間に合わなければ、そのまま貫かれて死んでいた。
——出し惜しみなんて、してる場合じゃない!
スキルの残り回数や魔力の残り、疲労なんかを考えてできる限りスキルを使わずにいたかったけれど、そんなことを言っている余裕なんてない。
そう判断した私は、出していた水の壁を操り、自分を中心に渦を巻くように高速で回転させ始める。
水というのは意外と危ないものだ。大量の水をぶつければそれだけで鈍器のようにもなるし、細く勢いよくぶつければものを削り切ることもできる。
私が今作った渦もそれと同じようなもの。触れれば水の勢いで切断され、削り殺される。
さっき私に突き出してきた槍は水に飲まれてゴミへと変わり、後から追いついてきた男も切りかかってきたけれど水に触れたことで剣は鉄くずになった。
どうやら、この男達では私のこの渦を突破することはできないようだ。
それを理解した瞬間、私はニッと口元を歪めて笑い、カルメナに向かってゆったりと、見せつけるかのように足を踏み出した。
男達はどうにか私を止めようと武器を失ってもなお攻撃し続けているけれど、その程度で破れるはずもない。
男達が攻撃し、逆に自分たちの体に傷をつけるたびに、私の水が赤く濁っていく。
それはカルメナ達が何かをしているわけではなく、私自身がやっていること。
『厄水』。それは何も水を操るから、というだけではない。
私が操るのは水だけではなく、液体全て。もちろん生み出すことができるのは水だけだけれど、私の支配下に収めることができれば、それが泥水であろうと酸であろうと操ることができる。そして、血も。
加えて、世間的には知られていないけれど、そこに副職の《魅了》を乗せれば、全てを呑み込み、水を飲んだ相手を操ることのできる『厄水』が出来上がる。
死体から血を抜き取ってそれを操るため、戦線が拡大するほどに被害を大きくする上に、生き残った者も男であるのならば自身の駒へと変える。
最終的には数百人規模の軍を引き連れて戦場を赤く染めることができるようになる。
もっとも、今回の戦争では敵兵とは出会わなかったからその厄水の出番もなかったけれど。
でも、今ならば状況が違う。今は目の前、すぐそばに敵がいて、厄水の元になる餌もたくさんいる。
あいにくと魅了の方はカルメナの方が上だから効果は期待できないけれど、あの程度の数を相手にするならば十分と言えるはず。
けれど……
「きゃぶっ……!?」
そんな私の歩みは途中で止まることとなった。
「あんたはあいっ変わらず足元を見ないねえ。そんなんだからみっともなく転ぶんだよ」
止まりたくて止まった訳ではない。カルメナの言葉通り、私は転んだのだ。
足を踏み出して体重をかけ、いざ次の足を出そうとした瞬間に、足元の地面が消えてしまった。
魔法の維持やカルメナの動きにばかり意識を割いていた私は、咄嗟に反応することができずに転んでしまったというわけだ。
「……ほんっとうに、あんたこそ相変わらず嫌な女ね。あんたは昔も私を見下して、邪魔をしてきた……」
あの女は土を使う職を持ってなかったはずだから、やったのは必然的に周りの男達になる。
やっぱり、あの女を殺すには先に周りのを片付けないとダメらしい。
昔と同じように邪魔をされたことで、私はカルメナを忌々しく睨みつけながらゆっくりと体を起こす。
カルメナはそんな私を見下ろしながら、私の言葉を鼻で笑って口を開いた。
「別に見下したつもりも邪魔をしたつもりも……まあ邪魔はしたけど、見下しちゃあいなかったんだけどねえ。ま、それはあんたの考えだし何とも言わないよ」
転んだ状態から立ち上がることはできたけれど、またいつ地面に細工をされて転ばされるのかわからない。
……できることならばやりたくなかったけれど、追加でスキルを使うしかない。
そう判断して、私は自身の足元に水を生み出しその水の上に乗った。あとはこの水を移動させるだけで歩かずとも動くことができるようになる。
けれど、これはあまりやりたくなかった。
スキルの回数や魔力に影響がある、ということもそうだけれど、今の私は常に周囲に水を渦巻かせて守りに使っている。
そのことに意識を割いているのに、その上で小規模とはいえ更に追加で水を操るとなると、疲労の溜まっている今の私ではミスをしかねない。
加えて、万全に操ろうと意識を割き過ぎれば、今度はカルメナの次の行動に意識が追いつかなくなるかもしれない。
だからやりたくなかったのだけれど、それでもやるしかない。……ああ、頭が痛い。
「で、それはそれとしてだ。……どうしたんだい? 素が出てるよ。何度目かになるけど、いいかげんその言葉遣いをやめたらどうだい? それから、そのバカみたいな若造りも」
普段の私は、男を侍らしやすい言葉遣いをしている。ああした気の抜けたような、ゆるい雰囲気を出しながら話していると、魅了にかけやすくなる。服装もそれらしいものにしていれば更にだ。
だからあんなバカみたいな話し方をしているし、最近ではそれが癖にもなっていた。
けれど、私の本質ではない。そのため、こうして緊急時には素が出てしまうことがある。今は昔からの知り合い——敵であるカルメナがいるせいで、なおさら素が出やすくなっているのではないだろうか?
「……同じことを何度も説教するのは、年寄りよねー。飾るのは女の甲斐性だって言ってたのは、どこの誰だったかしらー?」
「んー……あー……そんなことも言ったかねえ? ま、それも間違っちゃいないけど、それでも歳を考えろってんだい」
カルメナは忘れている何かを思い出すかのように視線を虚空へと向けた後に、とぼけた様子で肩を竦めた。
「あなたは、そんな姿のままでいいのかしらー? そんな手抜きをしたまま戦って、勝てると思っているのー?」
この女は老婆の格好をしているけれど、それは擬態でしかない。本来の姿先ほど見せた若い女の姿。
この女は私が欲しかった《抗老化》のスキルを持っている。だから歳なんて、とるはずがないのだ。
それなのにわざわざ《変装》のスキルを使い続けて老婆としての姿をとっている。
私は若い姿を保ち続けるために《変装》を使う。
カルメナは若い姿を隠すために《変装》を使う。
ああ。理解できない。馬鹿馬鹿しい。ふざけてる。……なんて腹立たしい事だろうか。
「それを言ったらあんたもじゃないかい? あんたも、そんな姿でいいのかってのは……ま、好きにすればいいさね」
その後、一度私へと視線を向けると大きく息を吐き出してから再び口を開いた。
「けどま、確かにこのまま《変装》を維持したまま戦うんじゃあ、ちょっとばかし足りないかねえ? はてさて、まあせっかくの機会だし——」
カルメナはそこで言葉を止めると、自身の顔に手を当てて……
「——私も、ちょっとはあの頃に戻ってあげようかしらねぇ」
手を離した後には老婆の姿はなく、もう何十年と前に見たきりの、もう見ることはない、見たくないと思っていた姿がそこにあった。
今度はさっきみたいな顔だけではない。
元々それなりに高かった背も一回り大きくなり、手の皺もなくなり、全体的に老婆の特徴はなくなっている。
つまり若返っていた。
——いや、〝元に戻って〟いた。
「あー、あー……ああ、この声も懐かしいわぁ。昔はこの声を聞くためにわざわざ来た人もいたわねぇ。あなたも懐かしいでしょう?」
この喋り方……。ああ、確かにこの女だ。私が嫌っていて、でも目標としたいけすかないクソ女。
その声も、その喋り方も、その見た目も、纏っている雰囲気でさえ、全てがあの時のまま変わらない。
……いや、むしろ全体的な雰囲気で言えば、あの時よりも悪化している気さえする。
元々私は娼婦になんてなりたくなかった。けれど、だからといって人気が出なくてもいいのかというとそれは違った。
売られたんだ。ここで生きていくしかないんだ。ならばここで一番になってやろう。いい暮らしをしてやろう。そうしていつかここを出ていくんだ。
そう思って努力をし続けた。
その甲斐あってか、私は当時存在していた街一番の娼館で上位の人気を手にすることができた。
客からはもてはやされ、体を売らずともただ話をしているだけでも金が入り良い生活をすることもできる様になった。
けれど、最後まで一番になることはできなかった。いつだって、どれほど努力したって、上にはこの女が居続けた。
娼婦なんて所詮は汚い職業でしかない。男に媚を売って、体を売って、他人に養ってもらうことでなんとか生きることができている寄生虫の様な存在。
そんなふうに見下していた娼婦の中でさえ一番を取れないなんて、それはまるで自分は出来損ないでしかないのだと言われているかの様だった。
でも、そんな汚い存在の集まった掃き溜めの中でも一番で輝いていられるこいつは……常に輝いて笑っていたこいつのことが、綺麗だと思ってしまった。
それが気に入らなくて、だから越えてやろうと思って、自分が娼婦なんかを認めた事実なんて受け入れられなくて……。
だから私は、丁度いいと巡ってきた機会を掴むついでに、こいつを殺そうとした。
それなのに——
「——っとと。あら、いやだわぁ。昔は~、なんて言ってたら、年寄りくさく思われちゃうわねぇ。ふふ」
今私の前には、その女が昔の様に微笑みながら立っている。
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