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聖女様と教国
479:騒動の終わりとプチ騒動
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「ミア!」
教皇の攻撃を躱そうとしたが、突然のことに完全には避け切ることができずにミアはその攻撃を受けて吹き飛んでしまった。
「っつ~~~! 大丈夫! 借りた結界のおかげで何ともない!」
ミアは頭を振りながらそう言って立ち上がると、教皇を警戒しながらこちらに走り寄ってきた。
「ちょっ、あれなんなのよ!」
環は突然の異常事態ではあるが収納から杖を取り出して、炎鬼を護衛として出しながらおかしな状態になった教皇を見てそう叫んだ。
「あれは魔族だな」
多分、だが間違っていないだろうという確信があった。
「魔族!? 大聖堂には結界が張ってあるはずだよ!? 魔族なんて侵入できるわけがない!」
環の問いに答えると、ちょうどこっちに着いたミアがそんな風に驚きをあらわにした。
「それに、どうしてそんなのがこのタイミングでっ……!」
「さっきの教皇が取り出した何かが原因だ。前にも言っただろ。前回ギルド連合で戦ったときに魔族と人が融合したと。その光景に似ていた」
ついでに言うのなら、魔族となった時の様子だけではなく、感じる圧力も過去に二度遭遇した魔族たちと似ていた。
「あの時現れた魔族も王国が関与していたし、多分王国は裏で魔族、もしくは魔王と繋がっている。だから教皇の使ったあの『ナニカ』は、そこから流れてきたんだと思う」
「どうだこの力は! ハハッ! あの王女、胡散臭いと思っていたがこの力は感謝せねばな!」
王国が魔族と繋がってるんだろうなと言う俺の予想は、特に考えるまでもなく目の前の教皇が証言してくれた。
が、これだけすぐにバラされると、何とも言えない気持ちになる。
王国が関わってるのがわかってありがたいんだけど、もうちょっとこう……勿体ぶってほしかったと言う気持ちもある。
「こんなことをしたところで、今更誰もあなたにはついていかない!」
そんな俺の微妙な気持ちなど関係なく、状況は進んでいく。
ミアは教皇に向けてそう叫ぶと、その声は未だ発動している拡声の魔術具によって広場中に響く。
そんなミアの声に反応して、広場にいた民衆たちはミアへ同意するかの様な声を上げ、応援している。
「それがどうした! 甘い顔をするからつけ上がるのだ! 私に逆らう愚物などいらぬ! 全て力で支配すれば良い! それができるだけの力を手に入れたのだ!」
教皇が両手を横に広げて叫ぶと、その言葉と同時に教皇の体に纏わりついている黒い水が教皇の頭上で膨れ上がり、どこにそれほどあったんだと言いたくなるほどに大きな塊となった。
「この様にな!」
そして教皇がそう叫ぶと、その黒い水の塊はいくつかの塊に弾けて広場にいる民衆へと襲い掛かった。
「ダメエエエエ!」
自分ではなく背後の民衆が狙われるとは思っていなかったのか、ミアは咄嗟に振り返りながら叫ぶ。
だが、そんなことをしたところで彼女にはあの黒い水を防ぐことなど出来はしない。
「何とか防げたが……」
が、俺はそれを収納魔術の渦で防ぎ、それを放った教皇へと反射する。
しかし、警戒していたおかげで何とか防げはしたものの、思ったよりも面倒なことになったかもしれない。
今の攻撃、収納できずに反射することになった。
つまりあの黒い水は、生き物であると判断されたってことだ。多分だが、前回の魔族と同じ様に人間と同化したんだろう。そのせいで本来であれば無生物であるはずの魔族が実態を得た。
もしくは最初からそう言うものなのかもしれない。教皇は魔族を呼び出して同化したんじゃなく、最初から使用者を魔族へと変える物。教皇が使ったアレは、そう言う物だった可能性がある。
……だが、どっちにしても今の状況は変わらない。
前回と同じとなると、俺は生き物である敵の攻撃を無効化できず、すべての攻撃にまともに対処しなくてはならない。
……これ、収納することができずに反射する事になると、後ろの民衆を守りながらだと俺は攻撃に参加できないぞ……。
「あーちゃん……」
「小賢しい。……だが、油断したな」
どう戦うべきかと考えていると、教皇がニヤリと笑いながらそう言い、背後の広場からは何かが物凄い勢いでぶつかった様な音と人々の悲鳴が聞こえた。
咄嗟に振り向きそうになる体を抑えて、音だけで状況を把握するが、どうやらさっき俺が防いだ物とは別に攻撃を放っていたらしく、それが着弾した様だ。
先ほどの衝撃音と今なお続く悲鳴からして……おそらくは着弾点にいた誰かは死んだのだろう。
「そんなことをしてっ、それでもあなたは教皇か!」
俺とは違い背後に振り返っていたミアはその光景を見たのだろう。再び教皇へと向き直り、怒りをあらわにしている。
「所詮いくら言い繕ったところで、この世界は力が全て! 文句があるというのなら、私を倒してみせるがイイ!」
そうして教皇がその身に纏っていた黒い水を無数に伸ばし、鞭の様に振るい続ける。
その一撃一撃がかなりの威力を持っていて、護衛に出していたはずの環の炎鬼がどんどん消されていった。
イリンは避けているが、俺の方にもきた攻撃は収納魔術で防いでもやはり収納することはできず、重い一撃に僅かながらに魔力を削られる。わずかと言っても、これがずっと続く様ならきついかもしれない。
「教皇ってこんなに強いものなの!?」
護衛の炎鬼を消された環はどんどんと新しい炎鬼を召喚していくが、生み出した側から鞭によって消されていく。
そんな状態に環が叫んだが、ミアはそれを首を振って否定した。
「ううん! ありえない! こんなに力のある人じゃなかったはず!」
「言ったろ。魔族と混じってるって。今の教皇はもう、魔族だ!」
その後も戦い続けたのだが、状況は依然として動かない。変わらずに黒い鞭の乱舞は続き、背後の民衆へ向けての黒い水を飛ばす攻撃も続いている。
環は大聖堂の中に残っている者や逃げ込んだ者らを心配して大きな技を出せずにいるし、炎鬼は生み出している最中で脆いところをすぐに消される。あれではせいぜい時間稼ぎと気をそらすくらいにしかならない。
俺たちの中で単体攻撃力最強のイリンは、あの攻撃の嵐の中をすり抜けて教皇にダメージを与えたが、魔族となったからか、負った傷は即座に再生されてしまった。あの様子では、あと百回同じことをしても再生されてしまうだけだろう。
一度、以前のように自身の手だけを神獣化させて叩きつけたが、逸らされて大聖堂の一部を壊してしまってからは使っていない。
教皇は決して強力な技を使っているとか、防ぎ用のない広範囲の技を使っているとかではない。鞭による打擲と球の射出という単純な攻撃だけだ。
だが、単純であるがゆえにその攻略は難しい。
どうする? 俺が攻撃に転じれば何とかなるかもしれないが、その場合は背後でまだ避難が終わっていないどころか、混乱のせいでほとんど進んでいない民衆に被害が出る。
……このまま戦っていればいつかは教皇も倒れるだろうけど、魔族と化した今の教皇がどれほど戦えるのかわからない。
魔族自体は一種の魔術によって作られている擬似生命体だから、もしかしたら魔族と化した教皇には疲労なんかの制限はなくなっているかもしれないのだ。
もしそうなら、先に疲れて動けなくなるのは俺たちだ。
避難が終わるまで耐えていれば良いのかもしれないけど、腰を抜かして倒れ込んでいる人や、泣き喚いてその場から動こうとしない人がいる今の広場の状況を見ると、それがいつ終わるのかなんて全く予想がつかない。
避難が終わるころには、俺たちは疲れ果てて動けなくなってしまっているかもしれない。
今でさえこの短時間の間に結構疲れているんだから、そうなる可能性は、決して低くはない。
もしそうなったら……。
だからそうなる前に、被害覚悟で仕留めに行くのが最善か……?
「……あーちゃん! 五分……三分守って!」
「なにをっ……! いや、わかった!」
犠牲もやむなし。そう判断してイリンたちに俺の考えを伝えようとしたところで、ミアから声がかかった。
最初は何をするつもりか問おうとしたが、この場でそんな質問には意味がないと思い直して了承の意を伝える。
ミアが何かをするつもりなのかわかったのだろう。教皇は今までよりも激しく攻撃を行ない、その密度を高める。
が、守れと言われたんだ。三分くらいなら……。
「一撃たりとも通してたまるか!」
ミアへと迫る黒い水の弾を収納魔術で防ぎ、襲いかかる黒い水の弾を環の炎鬼が盾となって遮り、攻撃に集中している教皇へとイリンが襲いかかってその集中を乱す。
「これでっ……おしまい!」
そんなことをしながら教皇の攻撃を防いでいると、ミアはそう叫んで一つの魔術を発動した。
その瞬間、地面に蹲み込んで手をついているミアの真下と教皇の足元が光り輝き、嵐を圧縮した様な強風が教皇を囲う。
「ミア! ……何をしたんだ?」
「魔力封じの風だよ。封印系の一種なんだけど、あれが魔族だっていうんなら、魔力がなくちゃどうしようもないでしょ? あとは剣の一突きで死ぬくらい思いっきり弱らせるだけ」
そう言って笑ったミアの言葉通り、教皇は辛そうな顔で地面に膝をついている。
だが、そんな魔術を使ったミアも額に大量の汗をかき、今にも倒れそうな顔色をしている。
「大丈夫か?」
「うん、大丈夫だよ。ちょっと魔力を使いすぎちゃっただけだから」
どうやら今の魔術はかなりの魔力を使う様で、ミアは魔力の枯渇一歩手前の様な状態になっているみたいだ。
「でもこれで──きゃあああ!」
もう終わる。そう安心した瞬間。物陰からミアの体目掛けて黒い一撃が放たれた。
俺は咄嗟にミアを突き飛ばすことで彼女を守ろうとしたが、完全には避けきることができずに、その一撃はミアの肩を穿った。
「ふ、ふはははっ! まだだ。まだ終わらぬ!」
ミアの集中が切れたせいだろう。教皇を囲っていた暴風は消えさり、教皇はゆっくりと立ち上がった。
だが、その身から感じる圧力は減っており、かなり消耗しているのが見て取れる。
「いいや、おしまいって言ったろ!」
俺は収納からいくつもの武器を教皇目掛けて射出する。
「──ごふっ……。貴様……だがこの程度……」
まだミアの魔術の影響から完全に立ち直れていないのか、俺の攻撃のいくつかは撃ち落としたものの、半分以上をその身で受け止めることとなった。
そして動けずに体をふらつかせたところで、教皇の頭上から大きな何かが叩き下ろされた。イリンの手だ。
腕だけ神獣化したイリンが、その大きな手を持って教皇を叩き潰したのだ。
イリンが手を退けるとそこには教皇の死体はなく、代わりに黒く蠢く液体があるだけだった。
おそらく、あれは教皇の成れの果て、魔族としての姿だろう。
叩き潰されたことで散らばったそれらは、再生でもしようと思っているのか、一ヶ所に集まろうとしていた。
「タマキ!」
イリンの叫び声に反応して、環が魔術を発動する。
その瞬間、黒く蠢く液体のあった場所を中心として天を貫くかの様に炎が地面から吹き出し、視界を赤く染めた。
数秒して炎が消えた後には、その場には高熱によって溶けた地面だけが残り、それ以外はなにもなくなっていた。
「……終わった、の?」
そんな光景を肩を押さえながら呆然と見ていたミアは、気の抜けた様な声でそう呟いた。
探知の中には俺たち以外に何の反応もない。本当に死んだのだろう。
「ああ。終わりだよ」
俺はミアの言葉にそう答えるとミアへと近づいていき、収納から取り出した回復薬を怪我をしているミアの肩へとかけた。
「ミア。──お疲れ様」
そして少し様子を見てから軽く触り、怪我が治ったのを確認するとそう言いながら彼女の頭を撫でた。
「あ……。うん……やっと、だね。短い様な長い様な気もするけど、これでやっと、みんなの仇が取れたんだ」
そう言ったミアの視線は教皇のいた場所へと向けられ、しばらくそのまま眺めた後はその視線は見上げる様に空へと向けられた。
「あーちゃん。いーちゃんとたまちゃんも」
空を向いたまま瞑目したミアは、その目を開けるとそれぞれの顔を見ながら俺たちの名前を呼び……
「ありがとう」
笑った。
「どういたしまして。……でも、まだやるべきことはあるだろ?」
周囲は今の戦いで酷い有様になっている。それなりに加減をして戦っていたが、それでも大聖堂の一部は崩れているし、綺麗だった正面の庭もえぐり返されている。
広場だって全くの被害がないわけではない。最初に犠牲者が出た攻撃もそうだが、それ以外にもいくつか流れ弾によって綺麗に並んでいたはずのタイルが吹き飛ばされ、歪んでいた。
それでも被害者は最初の攻撃の時以外には出ていないというのが、せめてもの救いだろうか。
「そうだね……」
ミアは俺と同じ様に周囲を見回すと、俺の顔を見てからイリンへと視線を向けた。
「……いーちゃん。ちょっと悪いんだけど、大聖堂の周りに怪我人がいないか軽く見てきてもらえないかな?」
「そうですね。わかりました」
イリンはミアの言葉に頷くと、戦闘後だというのに元気な様子で走り去っていった。
すごいな。俺はもうヘトヘトだよ。体力的にはそれほど動いていたわけじゃないからどっちかっていうと精神的にだが、しばらくは動きたいとは思えない。
それは環も同じ様で、俺たちから少し離れた場所で座り込んでいる。
「さて……ねえ、あーちゃん」
「ん?」
「あのさ、実は……」
ミアが何かを言い出そうとしたが、それは大聖堂の奥からやってきた人物によって遮られた。
「ミア様! ご無事ですか!? もう終わったのですか!?」
「ミーティア?」
「どうしたの? 避難したんじゃなかったの?」
ミーティアだった。彼女は戦いが始まってから国王やなんかと一緒に大聖堂の奥へと避難して行ったはずなんだが……終わったと思って出てきたんだろうか?
「はい……ですが、やはりなにもしないでいるなどできず、何かできることはないかと思い、勝手ながら戻ってきました。私は、これでも聖女候補に選ばれる程度には魔術も使えますから」
「なるほどね。ありがと。……でも、大丈夫だよ。もう終わったから」
「そう、ですが……」
ミーティアは自分が何もできなかったことを悔いている様で、唇を噛んで悔しそうに俯いた。
その姿は最初にミアを睨みつけていた様子とは全く違って見える。
「……改めて思ったけど、みーちゃん、随分と変わったよね」
「……以前は、申し訳ありませんでした」
「ああ、責めてるわけじゃないんだ。私たち見た目似てるし、みーちゃんのことは姉妹みたいに思ってるんだよね。だから気にしなくていいよ」
「そ、そんな! 姉妹だなんて……」
確かにミアの言うとおり、背格好も体型も髪の色も、全部似てるんだよな。顔だって細かいところは違うけど、なんとなくの造形の雰囲気は似てる。隣に立って姉妹だと言われたら、普通に信じそうなほどに。
「ま、みーちゃんからもそう思ってもらえれば嬉しいけど、今は私が勝手に思ってるだけだから。……それよりも、聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」
「? はい。私に答えられることなら」
「なら……」
ミアはミーティアを手招きすると、彼女の耳に口を近づけて何事かを話し始めた。
「……え? そんっ!? ええっ!?」
「どうなのさ?」
「それは……その…………否定は、しません」
? ミアの言葉を聞いたミーティアは、突然そんな変な反応をして挙動不審な感じになったが、いったいミアは何を話したんだ?
「そっか……うん。そっかそっか」
だがそんな俺の疑問はよそに、話した本人であるミアは満足そうに頷くと俺へと視線を向けた。
「ねえ、あーちゃん。さっきの話の続きだけど……えっ!?」
そして話そうとした瞬間、ミアは何かに驚いた様に目を見開いて声を出し、とある場所を指差した。
それは、先ほどまで教皇がいた場所だった。
まさかまだ生きていたのか!?
そう思って咄嗟に振り返るが、そこには何もない。
だがミアが驚いていたと言うことは、そこには何かがあるはずだ。いったい何が──
「う・そ」
そう思っていると、突然俺の顔は両側から柔らかい何かに挟まれ、無理やりその方向を変えられた。
そして──
「あああああ!?」
「ミア!」
耳に環の叫びと戻ってきたらしいイリンの声が聞こえるが、それどころではない。
突然のことに頭が真っ白になり、咄嗟には唇に感じている柔らかな感触を理解することができなかった。
「私たち二人もお嫁さんにどうかな? 私はこれでも尽くすタイプだよ」
ミアにキスをされたんだ。そう理解したのはミアが俺から離れてそう笑いかけてきた後だった。
「ほら、こっちの二人に比べて胸もおっきいし……どう?」
どう、か。……どう? どうって、何が? ……え、何で?
ミアは腕を組んで胸を強調する様にしてそう問いかけてきたが、俺の頭の中はそんな考えでいっぱいになりぐるぐると混乱していた。
……え、何でミアが? というか何で俺なんかに? あれ、俺って結婚してるって言ってなかったっけ?
人間予想外のことが起こるとパニックになって何も考えられなくなるというが、本当にその通りだ。
頭の中にいくつもの問いが産まれるが、俺はそのすべてにまともに答えを出すことができず、ただ周りの景色を見ていることしかできない。
「あなたが喧嘩を売っているのはよくわかりました」
「護衛は教皇を倒すまでだったわよね?」
そんな中、戻ってきたイリンと座り込んでいたはずの環がミアの後ろへと立っていた。
が、その表情も声も、普段のものとは全く違い、その姿からは後退りしてしまいそうなおかしな圧力を感じた。
「きゃー、こわーい! あーちゃん助けてー! ……ほら、みーちゃんもおいでよ!」
「え? ええ?」
しかし、そんな状況であっても、この場も俺の頭も混乱させた張本人であるミアは、そんな風に楽しそうに言いながらミーティアの手を引いて俺に抱きつく様にして背後に隠れた。
それによって目の前の二人から感じる圧力は強まり、俺は何も言うことができずに空を仰いだ。
……雪? ああ。もうそんな時期か。
空を仰いだ俺の視界に上空から降ってくる白い雪が映り、今年も冬がやってきたんだなと実感した。
とりあえず、全て終わったのだ。うん……終わったのだ。これからまだやることは残ってるけど、それでも、一つの区切りはついただろう。
俺は自分のやったことに満足感や達成感を覚えながら空を見上げたまま息を吐き出す。
……が、最後に一つ言わせてもらいたいことがある。
「お前ら、俺を挟んで話すのはやめてくれないか?」
教皇の攻撃を躱そうとしたが、突然のことに完全には避け切ることができずにミアはその攻撃を受けて吹き飛んでしまった。
「っつ~~~! 大丈夫! 借りた結界のおかげで何ともない!」
ミアは頭を振りながらそう言って立ち上がると、教皇を警戒しながらこちらに走り寄ってきた。
「ちょっ、あれなんなのよ!」
環は突然の異常事態ではあるが収納から杖を取り出して、炎鬼を護衛として出しながらおかしな状態になった教皇を見てそう叫んだ。
「あれは魔族だな」
多分、だが間違っていないだろうという確信があった。
「魔族!? 大聖堂には結界が張ってあるはずだよ!? 魔族なんて侵入できるわけがない!」
環の問いに答えると、ちょうどこっちに着いたミアがそんな風に驚きをあらわにした。
「それに、どうしてそんなのがこのタイミングでっ……!」
「さっきの教皇が取り出した何かが原因だ。前にも言っただろ。前回ギルド連合で戦ったときに魔族と人が融合したと。その光景に似ていた」
ついでに言うのなら、魔族となった時の様子だけではなく、感じる圧力も過去に二度遭遇した魔族たちと似ていた。
「あの時現れた魔族も王国が関与していたし、多分王国は裏で魔族、もしくは魔王と繋がっている。だから教皇の使ったあの『ナニカ』は、そこから流れてきたんだと思う」
「どうだこの力は! ハハッ! あの王女、胡散臭いと思っていたがこの力は感謝せねばな!」
王国が魔族と繋がってるんだろうなと言う俺の予想は、特に考えるまでもなく目の前の教皇が証言してくれた。
が、これだけすぐにバラされると、何とも言えない気持ちになる。
王国が関わってるのがわかってありがたいんだけど、もうちょっとこう……勿体ぶってほしかったと言う気持ちもある。
「こんなことをしたところで、今更誰もあなたにはついていかない!」
そんな俺の微妙な気持ちなど関係なく、状況は進んでいく。
ミアは教皇に向けてそう叫ぶと、その声は未だ発動している拡声の魔術具によって広場中に響く。
そんなミアの声に反応して、広場にいた民衆たちはミアへ同意するかの様な声を上げ、応援している。
「それがどうした! 甘い顔をするからつけ上がるのだ! 私に逆らう愚物などいらぬ! 全て力で支配すれば良い! それができるだけの力を手に入れたのだ!」
教皇が両手を横に広げて叫ぶと、その言葉と同時に教皇の体に纏わりついている黒い水が教皇の頭上で膨れ上がり、どこにそれほどあったんだと言いたくなるほどに大きな塊となった。
「この様にな!」
そして教皇がそう叫ぶと、その黒い水の塊はいくつかの塊に弾けて広場にいる民衆へと襲い掛かった。
「ダメエエエエ!」
自分ではなく背後の民衆が狙われるとは思っていなかったのか、ミアは咄嗟に振り返りながら叫ぶ。
だが、そんなことをしたところで彼女にはあの黒い水を防ぐことなど出来はしない。
「何とか防げたが……」
が、俺はそれを収納魔術の渦で防ぎ、それを放った教皇へと反射する。
しかし、警戒していたおかげで何とか防げはしたものの、思ったよりも面倒なことになったかもしれない。
今の攻撃、収納できずに反射することになった。
つまりあの黒い水は、生き物であると判断されたってことだ。多分だが、前回の魔族と同じ様に人間と同化したんだろう。そのせいで本来であれば無生物であるはずの魔族が実態を得た。
もしくは最初からそう言うものなのかもしれない。教皇は魔族を呼び出して同化したんじゃなく、最初から使用者を魔族へと変える物。教皇が使ったアレは、そう言う物だった可能性がある。
……だが、どっちにしても今の状況は変わらない。
前回と同じとなると、俺は生き物である敵の攻撃を無効化できず、すべての攻撃にまともに対処しなくてはならない。
……これ、収納することができずに反射する事になると、後ろの民衆を守りながらだと俺は攻撃に参加できないぞ……。
「あーちゃん……」
「小賢しい。……だが、油断したな」
どう戦うべきかと考えていると、教皇がニヤリと笑いながらそう言い、背後の広場からは何かが物凄い勢いでぶつかった様な音と人々の悲鳴が聞こえた。
咄嗟に振り向きそうになる体を抑えて、音だけで状況を把握するが、どうやらさっき俺が防いだ物とは別に攻撃を放っていたらしく、それが着弾した様だ。
先ほどの衝撃音と今なお続く悲鳴からして……おそらくは着弾点にいた誰かは死んだのだろう。
「そんなことをしてっ、それでもあなたは教皇か!」
俺とは違い背後に振り返っていたミアはその光景を見たのだろう。再び教皇へと向き直り、怒りをあらわにしている。
「所詮いくら言い繕ったところで、この世界は力が全て! 文句があるというのなら、私を倒してみせるがイイ!」
そうして教皇がその身に纏っていた黒い水を無数に伸ばし、鞭の様に振るい続ける。
その一撃一撃がかなりの威力を持っていて、護衛に出していたはずの環の炎鬼がどんどん消されていった。
イリンは避けているが、俺の方にもきた攻撃は収納魔術で防いでもやはり収納することはできず、重い一撃に僅かながらに魔力を削られる。わずかと言っても、これがずっと続く様ならきついかもしれない。
「教皇ってこんなに強いものなの!?」
護衛の炎鬼を消された環はどんどんと新しい炎鬼を召喚していくが、生み出した側から鞭によって消されていく。
そんな状態に環が叫んだが、ミアはそれを首を振って否定した。
「ううん! ありえない! こんなに力のある人じゃなかったはず!」
「言ったろ。魔族と混じってるって。今の教皇はもう、魔族だ!」
その後も戦い続けたのだが、状況は依然として動かない。変わらずに黒い鞭の乱舞は続き、背後の民衆へ向けての黒い水を飛ばす攻撃も続いている。
環は大聖堂の中に残っている者や逃げ込んだ者らを心配して大きな技を出せずにいるし、炎鬼は生み出している最中で脆いところをすぐに消される。あれではせいぜい時間稼ぎと気をそらすくらいにしかならない。
俺たちの中で単体攻撃力最強のイリンは、あの攻撃の嵐の中をすり抜けて教皇にダメージを与えたが、魔族となったからか、負った傷は即座に再生されてしまった。あの様子では、あと百回同じことをしても再生されてしまうだけだろう。
一度、以前のように自身の手だけを神獣化させて叩きつけたが、逸らされて大聖堂の一部を壊してしまってからは使っていない。
教皇は決して強力な技を使っているとか、防ぎ用のない広範囲の技を使っているとかではない。鞭による打擲と球の射出という単純な攻撃だけだ。
だが、単純であるがゆえにその攻略は難しい。
どうする? 俺が攻撃に転じれば何とかなるかもしれないが、その場合は背後でまだ避難が終わっていないどころか、混乱のせいでほとんど進んでいない民衆に被害が出る。
……このまま戦っていればいつかは教皇も倒れるだろうけど、魔族と化した今の教皇がどれほど戦えるのかわからない。
魔族自体は一種の魔術によって作られている擬似生命体だから、もしかしたら魔族と化した教皇には疲労なんかの制限はなくなっているかもしれないのだ。
もしそうなら、先に疲れて動けなくなるのは俺たちだ。
避難が終わるまで耐えていれば良いのかもしれないけど、腰を抜かして倒れ込んでいる人や、泣き喚いてその場から動こうとしない人がいる今の広場の状況を見ると、それがいつ終わるのかなんて全く予想がつかない。
避難が終わるころには、俺たちは疲れ果てて動けなくなってしまっているかもしれない。
今でさえこの短時間の間に結構疲れているんだから、そうなる可能性は、決して低くはない。
もしそうなったら……。
だからそうなる前に、被害覚悟で仕留めに行くのが最善か……?
「……あーちゃん! 五分……三分守って!」
「なにをっ……! いや、わかった!」
犠牲もやむなし。そう判断してイリンたちに俺の考えを伝えようとしたところで、ミアから声がかかった。
最初は何をするつもりか問おうとしたが、この場でそんな質問には意味がないと思い直して了承の意を伝える。
ミアが何かをするつもりなのかわかったのだろう。教皇は今までよりも激しく攻撃を行ない、その密度を高める。
が、守れと言われたんだ。三分くらいなら……。
「一撃たりとも通してたまるか!」
ミアへと迫る黒い水の弾を収納魔術で防ぎ、襲いかかる黒い水の弾を環の炎鬼が盾となって遮り、攻撃に集中している教皇へとイリンが襲いかかってその集中を乱す。
「これでっ……おしまい!」
そんなことをしながら教皇の攻撃を防いでいると、ミアはそう叫んで一つの魔術を発動した。
その瞬間、地面に蹲み込んで手をついているミアの真下と教皇の足元が光り輝き、嵐を圧縮した様な強風が教皇を囲う。
「ミア! ……何をしたんだ?」
「魔力封じの風だよ。封印系の一種なんだけど、あれが魔族だっていうんなら、魔力がなくちゃどうしようもないでしょ? あとは剣の一突きで死ぬくらい思いっきり弱らせるだけ」
そう言って笑ったミアの言葉通り、教皇は辛そうな顔で地面に膝をついている。
だが、そんな魔術を使ったミアも額に大量の汗をかき、今にも倒れそうな顔色をしている。
「大丈夫か?」
「うん、大丈夫だよ。ちょっと魔力を使いすぎちゃっただけだから」
どうやら今の魔術はかなりの魔力を使う様で、ミアは魔力の枯渇一歩手前の様な状態になっているみたいだ。
「でもこれで──きゃあああ!」
もう終わる。そう安心した瞬間。物陰からミアの体目掛けて黒い一撃が放たれた。
俺は咄嗟にミアを突き飛ばすことで彼女を守ろうとしたが、完全には避けきることができずに、その一撃はミアの肩を穿った。
「ふ、ふはははっ! まだだ。まだ終わらぬ!」
ミアの集中が切れたせいだろう。教皇を囲っていた暴風は消えさり、教皇はゆっくりと立ち上がった。
だが、その身から感じる圧力は減っており、かなり消耗しているのが見て取れる。
「いいや、おしまいって言ったろ!」
俺は収納からいくつもの武器を教皇目掛けて射出する。
「──ごふっ……。貴様……だがこの程度……」
まだミアの魔術の影響から完全に立ち直れていないのか、俺の攻撃のいくつかは撃ち落としたものの、半分以上をその身で受け止めることとなった。
そして動けずに体をふらつかせたところで、教皇の頭上から大きな何かが叩き下ろされた。イリンの手だ。
腕だけ神獣化したイリンが、その大きな手を持って教皇を叩き潰したのだ。
イリンが手を退けるとそこには教皇の死体はなく、代わりに黒く蠢く液体があるだけだった。
おそらく、あれは教皇の成れの果て、魔族としての姿だろう。
叩き潰されたことで散らばったそれらは、再生でもしようと思っているのか、一ヶ所に集まろうとしていた。
「タマキ!」
イリンの叫び声に反応して、環が魔術を発動する。
その瞬間、黒く蠢く液体のあった場所を中心として天を貫くかの様に炎が地面から吹き出し、視界を赤く染めた。
数秒して炎が消えた後には、その場には高熱によって溶けた地面だけが残り、それ以外はなにもなくなっていた。
「……終わった、の?」
そんな光景を肩を押さえながら呆然と見ていたミアは、気の抜けた様な声でそう呟いた。
探知の中には俺たち以外に何の反応もない。本当に死んだのだろう。
「ああ。終わりだよ」
俺はミアの言葉にそう答えるとミアへと近づいていき、収納から取り出した回復薬を怪我をしているミアの肩へとかけた。
「ミア。──お疲れ様」
そして少し様子を見てから軽く触り、怪我が治ったのを確認するとそう言いながら彼女の頭を撫でた。
「あ……。うん……やっと、だね。短い様な長い様な気もするけど、これでやっと、みんなの仇が取れたんだ」
そう言ったミアの視線は教皇のいた場所へと向けられ、しばらくそのまま眺めた後はその視線は見上げる様に空へと向けられた。
「あーちゃん。いーちゃんとたまちゃんも」
空を向いたまま瞑目したミアは、その目を開けるとそれぞれの顔を見ながら俺たちの名前を呼び……
「ありがとう」
笑った。
「どういたしまして。……でも、まだやるべきことはあるだろ?」
周囲は今の戦いで酷い有様になっている。それなりに加減をして戦っていたが、それでも大聖堂の一部は崩れているし、綺麗だった正面の庭もえぐり返されている。
広場だって全くの被害がないわけではない。最初に犠牲者が出た攻撃もそうだが、それ以外にもいくつか流れ弾によって綺麗に並んでいたはずのタイルが吹き飛ばされ、歪んでいた。
それでも被害者は最初の攻撃の時以外には出ていないというのが、せめてもの救いだろうか。
「そうだね……」
ミアは俺と同じ様に周囲を見回すと、俺の顔を見てからイリンへと視線を向けた。
「……いーちゃん。ちょっと悪いんだけど、大聖堂の周りに怪我人がいないか軽く見てきてもらえないかな?」
「そうですね。わかりました」
イリンはミアの言葉に頷くと、戦闘後だというのに元気な様子で走り去っていった。
すごいな。俺はもうヘトヘトだよ。体力的にはそれほど動いていたわけじゃないからどっちかっていうと精神的にだが、しばらくは動きたいとは思えない。
それは環も同じ様で、俺たちから少し離れた場所で座り込んでいる。
「さて……ねえ、あーちゃん」
「ん?」
「あのさ、実は……」
ミアが何かを言い出そうとしたが、それは大聖堂の奥からやってきた人物によって遮られた。
「ミア様! ご無事ですか!? もう終わったのですか!?」
「ミーティア?」
「どうしたの? 避難したんじゃなかったの?」
ミーティアだった。彼女は戦いが始まってから国王やなんかと一緒に大聖堂の奥へと避難して行ったはずなんだが……終わったと思って出てきたんだろうか?
「はい……ですが、やはりなにもしないでいるなどできず、何かできることはないかと思い、勝手ながら戻ってきました。私は、これでも聖女候補に選ばれる程度には魔術も使えますから」
「なるほどね。ありがと。……でも、大丈夫だよ。もう終わったから」
「そう、ですが……」
ミーティアは自分が何もできなかったことを悔いている様で、唇を噛んで悔しそうに俯いた。
その姿は最初にミアを睨みつけていた様子とは全く違って見える。
「……改めて思ったけど、みーちゃん、随分と変わったよね」
「……以前は、申し訳ありませんでした」
「ああ、責めてるわけじゃないんだ。私たち見た目似てるし、みーちゃんのことは姉妹みたいに思ってるんだよね。だから気にしなくていいよ」
「そ、そんな! 姉妹だなんて……」
確かにミアの言うとおり、背格好も体型も髪の色も、全部似てるんだよな。顔だって細かいところは違うけど、なんとなくの造形の雰囲気は似てる。隣に立って姉妹だと言われたら、普通に信じそうなほどに。
「ま、みーちゃんからもそう思ってもらえれば嬉しいけど、今は私が勝手に思ってるだけだから。……それよりも、聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」
「? はい。私に答えられることなら」
「なら……」
ミアはミーティアを手招きすると、彼女の耳に口を近づけて何事かを話し始めた。
「……え? そんっ!? ええっ!?」
「どうなのさ?」
「それは……その…………否定は、しません」
? ミアの言葉を聞いたミーティアは、突然そんな変な反応をして挙動不審な感じになったが、いったいミアは何を話したんだ?
「そっか……うん。そっかそっか」
だがそんな俺の疑問はよそに、話した本人であるミアは満足そうに頷くと俺へと視線を向けた。
「ねえ、あーちゃん。さっきの話の続きだけど……えっ!?」
そして話そうとした瞬間、ミアは何かに驚いた様に目を見開いて声を出し、とある場所を指差した。
それは、先ほどまで教皇がいた場所だった。
まさかまだ生きていたのか!?
そう思って咄嗟に振り返るが、そこには何もない。
だがミアが驚いていたと言うことは、そこには何かがあるはずだ。いったい何が──
「う・そ」
そう思っていると、突然俺の顔は両側から柔らかい何かに挟まれ、無理やりその方向を変えられた。
そして──
「あああああ!?」
「ミア!」
耳に環の叫びと戻ってきたらしいイリンの声が聞こえるが、それどころではない。
突然のことに頭が真っ白になり、咄嗟には唇に感じている柔らかな感触を理解することができなかった。
「私たち二人もお嫁さんにどうかな? 私はこれでも尽くすタイプだよ」
ミアにキスをされたんだ。そう理解したのはミアが俺から離れてそう笑いかけてきた後だった。
「ほら、こっちの二人に比べて胸もおっきいし……どう?」
どう、か。……どう? どうって、何が? ……え、何で?
ミアは腕を組んで胸を強調する様にしてそう問いかけてきたが、俺の頭の中はそんな考えでいっぱいになりぐるぐると混乱していた。
……え、何でミアが? というか何で俺なんかに? あれ、俺って結婚してるって言ってなかったっけ?
人間予想外のことが起こるとパニックになって何も考えられなくなるというが、本当にその通りだ。
頭の中にいくつもの問いが産まれるが、俺はそのすべてにまともに答えを出すことができず、ただ周りの景色を見ていることしかできない。
「あなたが喧嘩を売っているのはよくわかりました」
「護衛は教皇を倒すまでだったわよね?」
そんな中、戻ってきたイリンと座り込んでいたはずの環がミアの後ろへと立っていた。
が、その表情も声も、普段のものとは全く違い、その姿からは後退りしてしまいそうなおかしな圧力を感じた。
「きゃー、こわーい! あーちゃん助けてー! ……ほら、みーちゃんもおいでよ!」
「え? ええ?」
しかし、そんな状況であっても、この場も俺の頭も混乱させた張本人であるミアは、そんな風に楽しそうに言いながらミーティアの手を引いて俺に抱きつく様にして背後に隠れた。
それによって目の前の二人から感じる圧力は強まり、俺は何も言うことができずに空を仰いだ。
……雪? ああ。もうそんな時期か。
空を仰いだ俺の視界に上空から降ってくる白い雪が映り、今年も冬がやってきたんだなと実感した。
とりあえず、全て終わったのだ。うん……終わったのだ。これからまだやることは残ってるけど、それでも、一つの区切りはついただろう。
俺は自分のやったことに満足感や達成感を覚えながら空を見上げたまま息を吐き出す。
……が、最後に一つ言わせてもらいたいことがある。
「お前ら、俺を挟んで話すのはやめてくれないか?」
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