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聖女様と教国

471:聖女帰還パーティー

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「ハァァァ~……気が重いなぁ」

 二日前にこの国の王様から聖女帰還パーティーの招待状を受け取り、今は城に向かって馬車で移動している最中だ。もちろん今日はイリンは御者なんてやっておらず、普通に粧し込んで馬車内に同乗している。

 ……ああ、そういえばイリンと環にはドレスを買おうと思ってたんだったな。今回は時間がなくてゴタゴタしてたけど、余裕ができたら正装だけではなくいろいろ買いに行ったりしよう。
 まあ、それもこれも今回の件が無事に終わってからになるけどな。

「そんなに嫌なのか?」

 とてつもなく嫌そうな顔で深いため息を吐き出したミアにそう問いかける。
 ちなみに、馬車の中には俺たち三人以外にもミアとそのお付きのメリルが乗っているが、二人は教会にいる時よりも豪華な祭服を着ている。祭服ってのは向こうの世界の宗教の言葉だから正確ではないかもしれないが、その辺は特に気にしなくていいだろう。俺がわかり易ければそれでいいのだ。

「だってこのタイミングで呼び出しってことは、何かあるって言ってるようなものじゃん」

 まあ、帰ってきて間もないミアを突然呼び出したんだから、そうだろうな。特に今回は呼び出してから開催までの準備期間がかなり短かったし。

「そりゃあ、こっちだってお城に用はあったから近いうちに行くことになってたと思うんだけどさ、それでももう少し準備期間が欲しかったな~、って思うんだよね。二日後に開くパーティーへの招待状ってなにさ。普通ありえないでしょ。どれだけ短くても普通は最低でも一週間はあるもんだよ。……まあ、時期とか状況とか諸々含めて考えるなら味方の可能性が高いかなとは思うけど」

 俺たちとしても、王様のスタンスが分かった方がやりやすいのでそのうち接触をとるつもりだった。
 が、その前に今回のパーティーだ。

 もし国王が敵──教皇側ならば、こんな呼び出しなんてしなくても放っておけばいいはずだ。そうすれば教皇が勝手に片付けてくれるのだから、わざわざ火中の栗を拾いに行く必要はない。

 だというのに常識を破っての今回の急な呼び出し。そこにはきっと何かそうしなければならない理由があったはず。そしてそれは反教皇派としての接触だと俺たちは、というかミアは考えていた。

 だから渡りに船と言えばその通りなのだが、いかんせん準備期間が足りない。招待状を受け取ってから二日では、ろくな調査も根回しもできなかった。

「教皇も来るんだよな?」
「うん。それもあって気が重いってのもあるけどね。あいつの顔なんて、見たくないのに……ハアァァァ~」

 ミアがそう言って盛大にため息を吐いたが、ミアが大聖堂に帰ってすぐにやつと顔を合わせた時の行動とその理由を考えれば仕方がないと思える。何せ教皇はミアの友人たちを殺すように計画した張本人なのだから。

「聖女様。そろそろお城ですからしっかりしてくださいね?」
「わかってるよ。準備がたりてないのは事実だけど、ここで頑張らないといけないっていうのは理解してる」

 メリルの言葉にミアは顔を上げて頷いたが、その表情は憂鬱そうなままだった。

「……着いたみたいだね」

 そしてそのまましばらく馬車が走っていくと、静かな揺れとともにばしゃが動きを止めた。
 ついにパーティー会場である城までたどり着いたようだ。

「そうだな。まあ、何かあっても守ってやるから死ぬことはない。そこは安心しとけ」
「ありがと。それじゃあ──」

 ミアは俺の言葉に笑ったが、直後には真剣な表情へと変わりゆっくりと全員の顔を見渡した。

「行こうか」

 そうして俺たちは今後を決めると言っても過言ではない、ある意味で戦場とも言える場所へと進み出した。




「……城って言ってもそんなに広くないな」

 会場である城のダンスホールに入ったが、それほど広くはない。
 というか、そもそも城自体がそれほど大きいとは思わなかった。むしろ大聖堂の方が大きいんじゃないだろうか?
 城の作りも大聖堂に似ているし、この国の王族が教会の影響下にあるってのはこの城を見ただけで納得できた。

 ちなみに現在の役どころは、ミアが招待を受けたメイン。俺と環がその護衛で、メリルとイリンがミアの従者役だ。まあ、メリルの場合は役ではなくて本当に従者なのだが。

「これでも十分広いと思うんだけど?」
「ん、まあ広いではあるんだけど、思ったよりな……今までで一番狭いパーティー会場だし」

 ミアは呆れたようにそう言っているが、俺にとっては一番小さいのだ。
 俺はここを合わせて今まで三つの会場を経験しているが、そのうち二つは王国と獣人国。共に大国と呼べる国だ。この国も大国の仲間には入っているのだが、前の二つに比べると劣る。
 まあ、国の内情は教会の方が権力が強いのだから仕方がないかもしれない。

「これで一番小さいって……あーちゃんてば、どんな経験してるのさ」
「これでも一応勇者だからな」
「そうだった」

 俺の言葉にミアは素直に頷いて納得を示すが、直後、ニヤリと笑って口を開いた。

「それにしても、これが勇者とか……世も末だね」
「それを言ったら聖女がお前ってのもダメダメだろ」

 俺が勇者らしくないのは知ってるが、俺のことを言う前にお前は自身のことを見つめ直した方がいいと思うぞ。

「ひどいな~。これでも──」

 そんな軽口を叩いていたのだが、突然ミアは言葉を止めると、先ほどまでとは違い綺麗な笑みを浮かべた。

 何事かと思っていると、背後から誰かが近づいてくるのがわかりそちらへと振り向く。

「お久しぶりです。この度は私のために斯様な宴を開いてくださり、誠に感謝しております」
「ああ、よい。我らとしても、聖女殿が死んだと聞かされた時は信じられなかったものだ。無事に帰ってきたようで良かった」

 振り向いた先には貴族の豪華な服と法衣の中間のようなゆったりとした服を着た、銀にも見える青い髪の美男子が立っていた。
 ミアの態度とその身に付けているものの豪華さから考えると、この目の前の人物はこの国の王子なのだろう。

「──ところで、その者らは何者だ?」

 ミアと王子らしき人物が話していると、その王子は突然俺たちの方を向いて目を細めて見つめてきた。

 そんな王子から俺たちを庇うためか、ミアはその視線を自分へと向けさせるべく話し始めた。

「こちらの方々は私を助けて、この地まで守ってくださった方々です。今回は護衛兼従者としてきていただきました。本来は大聖堂に着くまで護衛する、という契約でしたが、私から頼んで継続してもらいました。今は、信頼のできる者というのは貴重ですから」
「ほう?」

 それは暗に教会の奴らと王国の兵は信頼できないと言っているようなものだ。
 王子もこの言葉は流石に無視できなかったのか、俺たちから視線をそらしてミアを見つめると、再び俺たちへと視線を向けて頷いた。

「ふむ。聖女殿が認めたのであれば問題はなかろう」
「はい。世界で一番信頼できる方々です」
「そうか。何にしても、無事で良かった。これからも良好な関係が続くことを願う」

 いくら教会に頭を押さえられているとは言っても、一国の王族だ。腹芸は得意分野だろう。
 だがその様子は本当にミアが──聖女が生きていて良かったと安堵しているかのようだった。

 これは……この王子は味方だと判断してもいいのだろうか?

「はい。……こちらこそ平和が続くことを願っております。それが我らの教義ですので」
「平和、か……ふっ」

 王子はそう言って小さく笑うと、俺たちに背を向けてどこかへ歩いていく。

 あの王子は味方なのか気になるが、今聞くわけにもいかないので、後でミアの部屋に戻ったらやる反省会の時に聞くとしよう。

「あれは……」

 そう思いながら去っていった王子の背を見送ると、王子は教皇と話し始めた。
 これで王子がどっち側なのか分からなくなったなと思っていたのだが、それよりも気にしなければならないことがあり、俺は思考を中断させた。

「教皇か。……ミア」

 今は教皇に対して何らかの動きを起こすべきではない。
 そうわかっているし、ミア自身もそう話していた。だが実際に目の前にすると何がどう動くかわからない。
 俺はミアの肩に軽く手を置きながら彼女の名を呼んだ。

「わかってる。大丈夫だよ。わかってるから」

 その後はミアを教皇から距離を置かせようと思ったのだが、不意に視線を感じてそちらを向くと、一人の少女が教皇から少し離れた場所で俺たちを睨んでいた。
 その少女の髪の色はミアと同じような青の混じったような緑の髪をしており服装はミアやメリルと同じく法衣を着ているため教会関係者だとわかった。

「……なんか、睨まれてる感じがするな」
「あちらの方は……」

 その言葉の後が続かないところをみるにその言葉の、ミアも彼女のことは知らないのだろう。

「聖女様候補だった方です」

 その少女のことを知っていたようで、メリルがそう小さな声で教えてくれた。
 しかしその言葉にミアが反応する。

「聖女候補? 私は指名したことはなかったはずですが……」
「はい。ですが教皇様が、いつまでも聖女がいない状況ではまずい、と」
「ああ、なるほど。ありがとうございます。メリル」

 ミアはそう言って外行き用の笑顔をメリルに向けたが、俺は周囲を警戒しながらこそりとミアに尋ねる。

「でも、聖女候補って意味あるのか?」

 いくら候補を見繕ったところで、聖女の力とは神獣の力を受け継いできたもの。ミアがいなければ意味がないと思うのだが……。

「ないよ」

 そう思っていると、案の定ミアは俺の言葉を否定した。

「……言い切ったな」
「あーちゃんもわかってるでしょ? 引き継ぎをしていない聖女なんて、ただの小娘だよ。あのハゲは、その辺のことをよくわかってないんだ。多分儀式の間で儀式をすれば、誰でもなれるとでも思ってるんじゃないかな?」
「実際は聖女から直接受け継がないと何もない、と」
「そ。そもそも、儀式の間にあるのはただの隠蔽魔術だし」
「そうなのか? なんか補助とかあるのかと思ってたな」

 以前、特殊な魔術のかかった聖女の間で儀式をすることで聖女になれる、みたいなことを教えてもらったので、そこには何らかの補助魔術がかかっているものだと思っていた。

「補助はあるよ。けどそれは杖とセットじゃないと意味がないの。ほら、あーちゃんからもらった杖。あれが部屋にかけられてる魔術の制御装置なんだ。部屋の補助がなくても引き継ぎはできるけど、時間がかかるし暴走の危険がある。……ま、あの杖はそれだけじゃないけど」

 ああ、あの王国に盗まれたらしい杖。あれ、そんな効果があったのか。そりゃあ聖女以外には意味ない代物だわな。聖女の力のための制御装置なんて、聖女以外にいらない。

「で、部屋の方は色々魔術がかかってるけど、あの部屋を使う理由は引継ぎもだけどその後、引き継いだ力を十全に使いこなすことができるようになるまでの修行部屋って意味合いもあるんだ」
「……ああ。変身とか」
「そうそう。そんなの人前じゃできないでしょ?」

 まあそうだよな。もし変身をミスって背中からの羽だけじゃなくて全身を神獣化させてしまえば、聖女伝説も終わるし、魔物として討伐されることになるだろう。

 ……ああ、聖女伝説で思い出した。そう言えば前から聞こうと思ってたことがあったんだ。

「そもそも、この宗教はどんなものなんだ?」
「え、今更?」
「仕方ないだろ。俺は異世界人だぞ。この宗教の名前すら知らない」

 俺の言葉にミアは聖女スマイルを忘れて素の驚きを見せているが、俺は元々この世界で育ったわけじゃないから知らなくても仕方がないのだ。

「あー、そっかそっか。そういえばそうだったね。なら仕方がないか」

 ミアは俺の言葉に納得して何度か頷いている。

「まあ、おおよそのことは知ってるけど、詳しいことまではわからないんだ。なんで教皇と聖女の意見が食い違ってるのか、とかな」

 普通なら意見の食い違いはあったとしても、ここまで真逆になることはないはずだ。何せここが宗教である以上、元となる教義は同じなのだから。

「その辺は解釈の違いだよ。まあ今回は意図的な解釈の誘導だけどね。初代聖女が残した言葉に色々あるんだけど、その中の一つに『人は手を取り合って幸福を目指す』ってのがあるんだよ。まあ原文は無駄に長いから簡略化した言葉だけど、要点はあってるよ」
「それがどうした?」
「この文に出てくる『人』っていうのが問題でね。『人間種』を指しているのか、それとも『人類』を指しているのかって意見が分かれるんだ」
「あー、そういう」

 人間種というのは人間だけを指し、人類というのは人間だけではなく獣人やエルフなどの亜人も含めるのだ。
 そこで意見が分かれるとなると、人種差別に至ってもおかしくはない。

「初代がどんな存在だったか知ってる私としては、人間もエルフも獣人も全部ひっくるめた『人類』を指してるってわかるんだけど、それを知らない人たちにとっては、『初代聖女は人間種であり、神に選ばれて力を手にした』ってことになってるから。そしてそんな力を賜った人間は選ばれた種族だー、って言ってるのさ。人類至上主義を謳う王国がすぐ隣にあるのも影響してるね」

 ミアが言ったように、初代聖女が神獣である以上、『人間種』だけを尊重することはありえない。
 そのことを知ったら、今人種差別をして亜人排斥を行なっている奴はどうなるんだろうか?

「なんか……初代のことをバラしたら発狂する奴いそうだな」
「いるかもね~。あ、ちなみに名前としては初代聖女の名前からとってるよ。基本的にこの辺りで宗教とか神殿って言ったらうちのことになるから、みんなわざわざ言わないかもしれないけどね。」

 そんなふうに聖女にふさわしい笑みを浮かべながらも楽しげに呟くミア

 その後は聖女が生きていた事を祝ったのだが、ミアが行方不明となり死んだと思われていた事の原因を究明解決することを誓った国王に驚いた。

 ああ言うってことは、今のところは国王側は味方……反教皇として手を組めると考えてもいいだろうと思う。後で話し合いをするまでは判断がつけられないから今の時点で気を許すつもりはないけど。

 そうしてパーティーは進んでいったのだが……

「ああ聖女様、ここにおられましたか!」

 取り巻きを引き連れたいやらしげな笑みを浮かべた男の登場によって怪しげな方向へと空気が変わった。
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