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王国との戦争
288─裏:クリスティア王女3
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「──おっと。レアースさんの軽量化が切れたっすね」
ゼファー、エウロス、ノートンの三人に吊られた籠に乗っていると、途中でがくんと衝撃を感じましたが、それはノートンの言うようにレアースのおかげで軽くなっていた重量が元に戻ったからでしょう。
「けど、もう半日はとっくに過ぎてますよね?」
「俺たちが飛び立った後に倒れてたみたいだから、それだけ頑張ってくれたって事なんだろうな」
「半日は保たないって言ってたのに、レアースさん相当無茶したんでしょうね」
私たちが飛び立った直後。術をかけたレアースは魔力を使い果たしたのかその場に倒れてしまいました。
倒れるほどの魔力の使いすぎによって起こる不調はとても辛いものです。
「絶対に上手くいかせなければなりませんね」
だから、そうまでして魔術を使ってくれたレアースに報いるためにも、なんとしてでも守りきって見せます。
そのまましばらく飛んでいると、先の方に小さな明かりが見えてきました。
「見えてきましたね。ですが……」
「援軍を送れていないにしては持ち堪えてる?」
「遠くてはっきりとはしないけど、そうみたいだな。街での騒ぎと国中の騒ぎの鎮圧に軍を出したから、こっちにはそんなに送れてないって聞いてたんだけどな」
「なんにしても、まずは指揮官のところに行かないとっすよね?」
「ああ。先ぶれを頼めるか」
昼であれば籠についた紋章が見えますけど、先ぶれがない状態で夜中に空から行けば、襲撃と間違えられてもおかしくありません。
「ま、いつもどおりって事っすよね。りょーかいっす。じゃあ後は二人に任せるっすね」
そうしてノートンを先ぶれとして出し、その分遅れた速度で軍の中心へと進んでいきました。
「殿下! お元気な姿を拝見できて嬉しく思います」
「あら。貴方がここに配置されたのですか、ティーガー様」
「私などに様など不要です」
身分的には私の方が上なのでしょうけれど、立場を鑑みれば十分に『様』と呼んでもおかしくありません。
けれど、それをこの場で議論するのは違うでしょう。
「それで、戦況は如何なっているのですか? 上から見た限りではそれほど押されているようには思えなかったのですけれど」
「……陛下が手配してくださった客人のおかげでなんとかなっております」
「客人、ですか?」
「はい。陛下より黄金獅子を賜った者です」
「……ああ、その方の話は聞いたことがありますね。直接お会いする事はできませんでしたが……そうですか、こちらに来ていたのですか」
お父様が楽しげにしながら寝込んでいる私に教えてくださった事があります。
もしお父様のお話通りの方でしたら、この状況も理解できますね。
「その方にお会いする事は出来ないでしょうか?」
「それが、もう休んでしまったようで……。必要とあれば起こして参りますが……」
「その必要はありません。明日になれば会えるでしょうし、そうでなくともいつかその機会はあるでしょうから、今無理をしなくても構いません」
一度会ってみたいのですが、どうしても今でなくてはならないと言うわけではありません。
「ひとまず、今日はもう遅いですので殿下はお休みください。また明日、日が昇ってからお力をお借りしたく思います」
「わかりました」
私としても、まだ完全に治ったわけではないので休めるというのなら休んでおきたいところです。
「来ましたか」
「でもやっぱりすくねぇな」
「そうっすねー。それになんだか、そんなに勢いもない感じじゃないっすか?」
「昨日言っていた王様の手配した人のおかげなんでしょうか?」
「恐らくはそうなのでしょうね。……まあ、それでも私のやるべき事は変わりません」
そうして翌日。私達は高見櫓から敵の軍を見ていたのですが、思ったよりも敵の数が少なかったのです。
そうは言っても相手の方が数は多いので油断はできませんが、これならば今の万全ではない状態でもなんとかなるでしょう。
「では、これから敵の殲滅を行います。皆、後はお願いしますね」
「「「はっ!」」」
私の生来魔術は『過剰供給』という魔術です。これは一応強化型の魔術に属していますが、その内容は自身の使った魔術に文字通り過剰に魔力を供給すると言うものです。
魔術を強化するのに魔術を使うと言うのも少し変な気がしますが、そういうものなのです。
普通はその魔術の許容範囲を超えた過剰な魔力は暴走を引き起こしますが、この能力のおかげで私は暴走させずに巨大な魔術を放つことができます。
まあ、その代わりに術者の全魔力を強制的に過剰に供給させられるので、一撃はなった後は意識を失ってしまいますけど。
それでも、その一撃で一軍を壊滅させられるのですから問題はありません。
「──『狐火』」
本来はそれほど大きくはない火を数個作りそれを操る魔術ですが、『過剰供給』と併用するとそれは全くの別物となります。
人と同程度の炎の塊を何百も作り出し空に浮かべます。
「すごい……」
櫓の下でそんな言葉が聞こえましたが、それを私が意識する事はありません。というよりも、そんな余裕は無いのです。
流石に数百もの数の炎を操ろうと思えば余裕などあるはずもありません。
しかも今は過剰供給のせいで私の全ての魔力は底をつき、抗い難い眠気と倦怠感、それと空腹を通り越した飢餓感を感じています。
加えて魔力の全消費により私が弱ったせいで、完全に治り切っていなかった毒の影響が再び強くなったように感じられます。
今すぐにでもお腹いっぱいご飯を食べて眠ってしまいたい。
けど、そんな思いを押し殺して炎を操ります。
流星のように王国の軍に向かって飛んでいく炎。
そして敵軍に到達するとそれは弾け、辺りに炎を撒き散らす。
「後は……まかせました……」
そして炎が敵に着弾したのを確認すると、私はそう言い残して意識を手放しました。
ゼファー、エウロス、ノートンの三人に吊られた籠に乗っていると、途中でがくんと衝撃を感じましたが、それはノートンの言うようにレアースのおかげで軽くなっていた重量が元に戻ったからでしょう。
「けど、もう半日はとっくに過ぎてますよね?」
「俺たちが飛び立った後に倒れてたみたいだから、それだけ頑張ってくれたって事なんだろうな」
「半日は保たないって言ってたのに、レアースさん相当無茶したんでしょうね」
私たちが飛び立った直後。術をかけたレアースは魔力を使い果たしたのかその場に倒れてしまいました。
倒れるほどの魔力の使いすぎによって起こる不調はとても辛いものです。
「絶対に上手くいかせなければなりませんね」
だから、そうまでして魔術を使ってくれたレアースに報いるためにも、なんとしてでも守りきって見せます。
そのまましばらく飛んでいると、先の方に小さな明かりが見えてきました。
「見えてきましたね。ですが……」
「援軍を送れていないにしては持ち堪えてる?」
「遠くてはっきりとはしないけど、そうみたいだな。街での騒ぎと国中の騒ぎの鎮圧に軍を出したから、こっちにはそんなに送れてないって聞いてたんだけどな」
「なんにしても、まずは指揮官のところに行かないとっすよね?」
「ああ。先ぶれを頼めるか」
昼であれば籠についた紋章が見えますけど、先ぶれがない状態で夜中に空から行けば、襲撃と間違えられてもおかしくありません。
「ま、いつもどおりって事っすよね。りょーかいっす。じゃあ後は二人に任せるっすね」
そうしてノートンを先ぶれとして出し、その分遅れた速度で軍の中心へと進んでいきました。
「殿下! お元気な姿を拝見できて嬉しく思います」
「あら。貴方がここに配置されたのですか、ティーガー様」
「私などに様など不要です」
身分的には私の方が上なのでしょうけれど、立場を鑑みれば十分に『様』と呼んでもおかしくありません。
けれど、それをこの場で議論するのは違うでしょう。
「それで、戦況は如何なっているのですか? 上から見た限りではそれほど押されているようには思えなかったのですけれど」
「……陛下が手配してくださった客人のおかげでなんとかなっております」
「客人、ですか?」
「はい。陛下より黄金獅子を賜った者です」
「……ああ、その方の話は聞いたことがありますね。直接お会いする事はできませんでしたが……そうですか、こちらに来ていたのですか」
お父様が楽しげにしながら寝込んでいる私に教えてくださった事があります。
もしお父様のお話通りの方でしたら、この状況も理解できますね。
「その方にお会いする事は出来ないでしょうか?」
「それが、もう休んでしまったようで……。必要とあれば起こして参りますが……」
「その必要はありません。明日になれば会えるでしょうし、そうでなくともいつかその機会はあるでしょうから、今無理をしなくても構いません」
一度会ってみたいのですが、どうしても今でなくてはならないと言うわけではありません。
「ひとまず、今日はもう遅いですので殿下はお休みください。また明日、日が昇ってからお力をお借りしたく思います」
「わかりました」
私としても、まだ完全に治ったわけではないので休めるというのなら休んでおきたいところです。
「来ましたか」
「でもやっぱりすくねぇな」
「そうっすねー。それになんだか、そんなに勢いもない感じじゃないっすか?」
「昨日言っていた王様の手配した人のおかげなんでしょうか?」
「恐らくはそうなのでしょうね。……まあ、それでも私のやるべき事は変わりません」
そうして翌日。私達は高見櫓から敵の軍を見ていたのですが、思ったよりも敵の数が少なかったのです。
そうは言っても相手の方が数は多いので油断はできませんが、これならば今の万全ではない状態でもなんとかなるでしょう。
「では、これから敵の殲滅を行います。皆、後はお願いしますね」
「「「はっ!」」」
私の生来魔術は『過剰供給』という魔術です。これは一応強化型の魔術に属していますが、その内容は自身の使った魔術に文字通り過剰に魔力を供給すると言うものです。
魔術を強化するのに魔術を使うと言うのも少し変な気がしますが、そういうものなのです。
普通はその魔術の許容範囲を超えた過剰な魔力は暴走を引き起こしますが、この能力のおかげで私は暴走させずに巨大な魔術を放つことができます。
まあ、その代わりに術者の全魔力を強制的に過剰に供給させられるので、一撃はなった後は意識を失ってしまいますけど。
それでも、その一撃で一軍を壊滅させられるのですから問題はありません。
「──『狐火』」
本来はそれほど大きくはない火を数個作りそれを操る魔術ですが、『過剰供給』と併用するとそれは全くの別物となります。
人と同程度の炎の塊を何百も作り出し空に浮かべます。
「すごい……」
櫓の下でそんな言葉が聞こえましたが、それを私が意識する事はありません。というよりも、そんな余裕は無いのです。
流石に数百もの数の炎を操ろうと思えば余裕などあるはずもありません。
しかも今は過剰供給のせいで私の全ての魔力は底をつき、抗い難い眠気と倦怠感、それと空腹を通り越した飢餓感を感じています。
加えて魔力の全消費により私が弱ったせいで、完全に治り切っていなかった毒の影響が再び強くなったように感じられます。
今すぐにでもお腹いっぱいご飯を食べて眠ってしまいたい。
けど、そんな思いを押し殺して炎を操ります。
流星のように王国の軍に向かって飛んでいく炎。
そして敵軍に到達するとそれは弾け、辺りに炎を撒き散らす。
「後は……まかせました……」
そして炎が敵に着弾したのを確認すると、私はそう言い残して意識を手放しました。
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