史上最強魔導士の弟子になった私は、魔導の道を極めます

白い彗星

文字の大きさ
上 下
673 / 837
第九章 対立編

661話 魔導士としての素質

しおりを挟む
…乃愛ちゃんが宮野の部屋から帰ってきた…







「チョコチップ入れていいってー」

「OK、ありがとう。カナタ何してた?」


「カナタ、筋トレするって言って、プロテインもってた」

「そっか・・・」



結衣さんが疑問を感じてる。

なんだろう。







あ、プロテイン”持ってた”ってところかな。


あんまり詳しくないけど、プロテインって粉だよね。

粉を持ってたのかな。 




いや、そんなことないでしょ。

粉が入った容器を持ってたってことだよね、きっと。







・・・宮野、粉のまま飲むのかな。 

絶対にむせるじゃん。 二階に水ないよね。



確かに、不思議だ。  

どういうことだろう。










「大きさこれくらい?」

「うーん。もうちょっと大きくてもいいかなー」



まぁ、いいや。 

たぶん、何かの勘違いだ。 


そんなことより、クッキーが大事だ。




乃愛ちゃんが作ったクッキーだよ。


いくら払えば手に入るんだろう。 

いや、たぶん、金銭的な価値には置き換えきれない。






オーブンの待ち時間が長いので、生クリームを泡立てることにした。


チョコチップありとなしの両方作った。

生クリームはお好みでトッピング。


チョコチップクッキーに生クリームはオーバーキルだと思うけど、乃愛ちゃんは甘党だ。






生クリームを泡立てる。

だんだん、硬くなっていって、昨日のボディーソープみたいになる。








…昨日のお風呂はエッチだったなー





…今日はどうなるかなぁ





いや、結衣さんと乃愛ちゃんの裸が見れる時点でえっちだな。



乃愛ちゃんが できた生クリームをつまみ食いしてる。  

幸せそうだ。






…乃愛ちゃんのおっぱい、甘かったなー





…生クリーム食べたから、今はもっと甘かったりしないかなー











って、何考えてるんだ私。

そんなわけないじゃん。 




クッキーが焼けたので、宮野を呼びに行こうと思ったら、乃愛ちゃんに止められた。

筋肉増強の邪魔はしてはいけないらしい。






普通のクッキーもいいけど、できたての暖かいのも特別感あっていいよね。


生地の甘さは控え目にしてあるんだけど、乃愛ちゃんはこれも好きみたいだ。

ただ甘ければ良いってわけじゃないのがいい。


たまにいるじゃん。

お前、甘味感じないだけなんじゃねっていうタイプの甘党。







乃愛ちゃんが生クリームの絞り袋を手に取る。










…でないみたいだ。  



生クリームって詰まることあるっけ。

たぶん、袋の切り口が小さいだけだろうけど。














…あっ、覗き込んじゃだめだよ。   



先生が危ないって言ってたでしょ。




















ドビュッ!



あー、言わんこっちゃない。











生クリームが・・・









非常に・・・









えろい・・・





おでこ、鼻の上、ほっぺ、口元にぶっかかってる。


そして、その白いのを浴びた乃愛ちゃんは、なんだか嬉しそうだ。



いや、こんなの見たら、連想しちゃうよ。 

何をとは言わないけどさ。











「彩葉ちゃん!」


「はい!」 びっくりした。





「お風呂行くよ!」


「はい!」  賛成。








乃愛ちゃんは、まだクッキーを食べたそうにしてたけど無理やり連れていく。


両手にクッキーを持っていた。  

かわいい。








ーーー





脱衣所に着いた。



このままでは服を脱がせられないので、人差し指でほっぺのクリームをぬぐってみる。




昼間は梨央ちゃんに先を越されちゃったから・・・食べていいよね。









パクッ


指が暖かく濡れる。
















でも、私の口じゃない。  





乃愛ちゃんの口だ。


乃愛ちゃんが私の指をくわえてる。  

ちょっと背伸びしながら。













え、なにこの思ってもいないボーナス。

めっちゃエロ可愛いんですけど。



ペロッ じゃなくて、パクッ なんだよ。

しかも、口の中で乃愛ちゃんの舌がクリームの甘味を吸いきるように絡みついてくる。







快感が指からねっとりと昇ってくる。

快楽物質が腕を伝わり、肩から全身へ流れ出し、染み渡るような。


なんだろう、エッチな快感というよりは、幸せの極みみたいな感じ。







これと似たような感覚を味わったことがある。


昨日の学校のトイレで、乃愛ちゃんのアソコを拭いていた時だ。

少し違うけど、今日おっぱいを舐めた時もこんな感じだった。





乃愛ちゃんが指から離れる。




ただ甘いのが食べられて嬉しいといった表情だ。

突然指舐めなんて、天然小悪魔がすぎるよ、乃愛ちゃん。


離れてもまだ 乃愛ちゃんの口内の感触が色濃く指に残っている。





手を洗って待機していた結衣さんが、振り向きざまの乃愛ちゃんのクリームをぬぐう。


そして、私と同じように指舐めが始まり、結衣さんはとろけていった。















その間に考える。


あの不思議な感覚のことだ。







共通点を探す。


1.乃愛ちゃんのあそこを拭いたとき


2.乃愛ちゃんのおっぱいを舐めたとき


3.乃愛ちゃんに指を舐めてもらったとき





乃愛ちゃんに触れた時なのは確実だ。

でも、頭をなでたりしても、特になんともない。




乃愛ちゃんのエッチな部分を触ったとき?


いや、それなら3番が当てはまらない。 

舌をエッチな部分と捉えるなら当てはまるけど、違う気がする。











…うーん。









もうちょっと詳しく1~3を見てみようか。


1.乃愛ちゃんのアソコに私に指が接触


2.乃愛ちゃんの乳首に私の舌が接触


3.私の指に乃愛ちゃんの舌が接触


















・・・ 粘膜。


そうだ、粘膜かもしれない。



全部のパターンに私か乃愛ちゃんの粘膜が登場してる。 

舌や口も粘膜みたいなものだろう。




そして、不思議な感覚は、体感的には、

なんとなく 1,3のパターンと2のパターンに分けられる気がする。




それも、粘膜接触説なら説明がつく。


1,3は乃愛ちゃんの粘膜が私に接触したとき。

2は私の粘膜が乃愛ちゃんに接触したときだ。





感覚的には


1,3は、私が感じる些細な快感が何倍にも増幅する感じ。(超絶感度アップみたいな)


2は、1,3の症状に加えて、乃愛ちゃんが感じているであろう感覚がリンクして、シェアしてる感じ。





前者はそのままなんだけど、後者をそう思ったのは、

あの時、おっぱいを舐めて、乃愛ちゃんが感じて震えるたびに、私も気持ちよくなったからだ。




すべてパターンが非日常的な快感だった。

指が気持ちいとかありえないし、おっぱい舐めてあんなに気持ちよくなるのもありえない。








もちろん、ただの勘違いかもしれない。

でも、乃愛ちゃんの存在自体があり得ないことなんだから、ハッキリと否定はできない。





それでね、今ちょっと思っちゃったんだ。


粘膜と粘膜が接触したらどうなるのかなって。



































今、エッチなことを考えた人は反省してくださいね。

私は清らかなキスのことを思い描いたんですからね。



確かに、そういうコトも興味はあるけど、乃愛ちゃんにそんなことさせられません。


例えば、乃愛ちゃんにクン・・・  絶対にダメです。  

私が死んでしまいます。










でも、もしこれが本当なら、なんでそんな風になってるんだろう。

乃愛ちゃんが敏感すぎるのが関係するのかな。














あっ、もしかして 敏感すぎて快感に耐えられないから、誰かに快感を肩代わりしてもらうため…


要するに、自分の体が快楽で壊れるのを防ぐための自己防衛反応だったりして。






どっちの粘膜がとかは関係なくて、

無理そうになったら、接触した粘膜から誰かに快楽を渡す。 



渡すときに、相手が興奮してると渡しやすいとかの理由があるんだとしたら、

渡すと同時に粘膜が相手の体に触れたときに、相手の感度を上げて興奮させるっていう説もあり得る。








この説は今までの体験にも当てはまるぞ。


1と3、つまり、あそこを拭いた時と指を舐めたときは、乃愛ちゃんは感じていないはず。

だから、乃愛ちゃん側から送られる快感はなくて、自身の感度アップのみ。



2のおっぱいを舐めたときは、乃愛ちゃん、すごく感じてたから、

乃愛ちゃんからの快感の輸送と感度アップ。








そういう事なのかな。

2が一番気持ちよかったから、十分あり得る。




じゃあ 1,3のパターンひどいな。


相手だけ欲情して、乃愛ちゃんは何ともない。

かといって、乃愛ちゃんを襲うことはできないから、生殺し状態が続くわけだ、







この説がホントだとしたら、乃愛ちゃんはとんでもない快楽製造マシーンだ。



乃愛ちゃんからのキスとかエッチなことを断るなんてできるわけないし、

したら、乃愛ちゃんから渡される快感と自身の感度アップで大変なことになる。


あまりないだろうけど、乃愛ちゃんを舐めたり、舐められたりする時は気を付けないと。






それと、たぶん、この機構の最大の目的は・・・夜の営みの時の自己防衛だよね。


そのトキって、お互いの一番エッチな粘膜が接触するトキだから。






どんな感じになるんだろう。

















あぁ… 男子になりたくなってきた。





乃愛ちゃんの体は防御のためにやってるんだろうけど、相手はひたすらに気持ちよくなるんだよ。

そんなの抜け出せるわけないじゃん。






まぁ、今のところは全部、妄想の域を出ないけど用心するに越したことはない。


乃愛ちゃんが性犯罪とかに巻き込まれないように、私たちがしっかりしなきゃ。




















「いろは どうしたの? 大丈夫?」

「うん、何でもない。 ちょっと考え事してただけ」


結衣さんが液体になりそうなくらい、とろけきっている。




私に緊急ミッションができた。

「粘膜接触時エロ不可避説」 の調査だ。








結衣さんが床に崩れ落ちて、トロトロすぎるので、背中をさすろうと手を当てると


ビクゥッ

と震えて、腰を前後にを揺らしている。




早速だけど、もう、説立証でいいんじゃないかな。











乃愛ちゃんの顔にクリームは残ってなかった。


私も、少しだけにしておかなかったら結衣さんみたいになってただろうな。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

投獄された聖女は祈るのをやめ、自由を満喫している。

七辻ゆゆ
ファンタジー
「偽聖女リーリエ、おまえとの婚約を破棄する。衛兵、偽聖女を地下牢に入れよ!」  リーリエは喜んだ。 「じゆ……、じゆう……自由だわ……!」  もう教会で一日中祈り続けなくてもいいのだ。

大きくなったら結婚しようと誓った幼馴染が幸せな家庭を築いていた

黒うさぎ
恋愛
「おおきくなったら、ぼくとけっこんしよう!」 幼い頃にした彼との約束。私は彼に相応しい強く、優しい女性になるために己を鍛え磨きぬいた。そして十六年たったある日。私は約束を果たそうと彼の家を訪れた。だが家の中から姿を現したのは、幼女とその母親らしき女性、そして優しく微笑む彼だった。 小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+にも投稿しています。

公爵令嬢はアホ係から卒業する

依智川ゆかり
ファンタジー
『エルメリア・バーンフラウト! お前との婚約を破棄すると、ここに宣言する!!」  婚約相手だったアルフォード王子からそんな宣言を受けたエルメリア。  そんな王子は、数日後バーンフラウト家にて、土下座を披露する事になる。   いや、婚約破棄自体はむしろ願ったり叶ったりだったんですが、あなた本当に分かってます?  何故、私があなたと婚約する事になったのか。そして、何故公爵令嬢である私が『アホ係』と呼ばれるようになったのか。  エルメリアはアルフォード王子……いや、アホ王子に話し始めた。  彼女が『アホ係』となった経緯を、嘘偽りなく。    *『小説家になろう』でも公開しています。

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない

一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。 クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。 さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。 両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。 ……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。 それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。 皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。 ※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。

氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。 私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。 「でも、白い結婚だったのよね……」 奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。 全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。 一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。 断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。

桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。 「不細工なお前とは婚約破棄したい」 この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。 ※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。 ※1回の投稿文字数は少な目です。 ※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。 表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。 ❇❇❇❇❇❇❇❇❇ 2024年10月追記 お読みいただき、ありがとうございます。 こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。 1ページの文字数は少な目です。 約4500文字程度の番外編です。 バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`) ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑) ※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

追放された悪役令嬢はシングルマザー

ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。 断罪回避に奮闘するも失敗。 国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。 この子は私の子よ!守ってみせるわ。 1人、子を育てる決心をする。 そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。 さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥ ーーーー 完結確約 9話完結です。 短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。

処理中です...