史上最強魔導士の弟子になった私は、魔導の道を極めます

白い彗星

文字の大きさ
上 下
88 / 828
第二章 青春謳歌編

86話 やっぱりおかしいよ

しおりを挟む
《出よ!街づくりキット!》

さぁさぁ~!造っていきましょう~!
先ずは、地図通りに木を置いて~
これ!?素材、プラとか発砲スチロールかと
思ったのに!本物か!?
リアルがミニチュアになってるのか!?
匂いが森林の匂いするじゃん!!

まさか!この家とか、道路も!?
色んなパーツあるけど、全部ホンモノ!!
女神像まであるんだけど!?
だから、魔力流すと街になっても住めるのか~
よーしよしよし!どんどんパーツ置いてくぞ!

山がここで、木がこの辺。
砂浜と桟橋を、ここにこうして~
港を海の沖に造るから
砂浜から沖に向かってアーチ橋を置いて~
港は、沖合に人工島置いて、橋と繋げて~
船は後でよし!
あ!海の魔物が来たら危ないから
結界張らなきゃ!

このまま模型作って
設計図代わりにしようと思ったけど……
折角の<魔法街づくりキット>だしな!
ある程度パーツ置いたら、魔力流そう~!

え?ズルい?開拓はそうじゃないとな?
いいのいいの!
ほら、キノコちゃんの国造るし!
農業区域は、畑耕して野菜植えたり
工業区域に鍛冶場作ったりするし?
街並みはちゃんと造るって~(汗)

「リョウゴさん!戻りました。
この島素晴らしいですよ!
奥の方へ行くと、色んな野菜や果物が
そこら中にあるんです!
これと鉱山!あの山、洞窟になってましてね!
中が複数に枝分かれしてましてね!
鉱石やら魔石が沢山あったんです!
ミスリル!オリハルコン!アダマンタイト!
これは、同胞も絶対喜びますよ!」

「エンザイムさん、おつかれ~!
野生の野菜や果物ですか!?
それに、ミスリルとかオリハルコン!
出たよファンタジー!
それは見に行かないと!
この模型作り終わったら案内して下さい~!」

「これが<街づくりキット>なる物ですね!
これも素晴らしい!私も一緒にやっていいですか?
いえ!是非やらせて下さい!」

「ええ、是非一緒にやりましょう~
アチャさん達、鉱石たくさんあるって聞いたら
喜びそうだよね~
まだ、来るかわからないけどね~」

ミスリルとかオリハルコンなんて
ドワーフが喜びそうじゃん?

「アチャ達ですか?来ますよ彼等は。
弟子達の手前、ああ言わないと、
示しがつかないですからね。
私1人先に来ましたけど、
レーガーのあの顔見ませんでした?
行きたくても行けない悔しそうな顔!
鼻で笑ってやりましたよ!フフフ」

レーガーさん?
.........あ~、確かに表情が“絶望”って感じだったかも?
エンザイムさんの黒い一面見たり!!

「そうか~。
じゃあ、ここの山の付近に鍛冶場とか工場、
エンザイムさんの研究室を作りましょう~!
建物は現場行ってから造りましょうか~。

先ずは、この整地してある所に
道を造ろうと思ってるんですよ。
家は、後で建てるとして。先ずは道ですね」

「鍛冶場に工場ですって!?造って頂けるのですか!
ありがとうございます!!
建物造りが得意な同胞もいるのです!
今まで造れなくて燻ってたんですよ。
これは喜びます!早く連れて来たくなりました!
道を造るですか?石畳にしますか?
石工も同胞にいますよ!」

石畳か!馬車で走るとガッタガタして
ケツが割れそうだな!元から割れてますけど~(笑)
アスファルトに出来ないかな~
街づくり終わったら、
自転車で見て回りたいから、
走りやすい道が良いんだよなぁ~
車も考えたんだけどね~
環境にも悪いし、キノコちゃん達踏みそうじゃん!
だから、危ないからやめたのだ!

「石畳じゃなくて、アスファルトって言って、
アスファルト混合物、
原油とか砕石とかの材料で造る人工道の事ね!
ドワーフなら、綺麗に作れそうだよね~」

「アスファルト?ですか?知らないですね。
研究の材料にいいですね!
私は、未知な鉱石や資材があると
ワクワクしましてね。
リョウゴさんといると研究心がウズウズします!
ドワーフは物作りのプロですからね、
きっと作れると思いますよ。

それよりリョウゴさん、お腹が空いてきましたね
お酒があれば食べなくてもいいんですが、
ここにお酒は無さそうですしね」

「あ!さっき聞こうと思ってたんですよ!
俺は先に食べちゃいました。
酒も有りますよ~
ちょっと休憩がてら、飲みますか!

サンドイッチと唐揚げ、パリキャベね
それと、ビール!」

パリキャベ!これ美味しいんだよね~
酒のツマミにピッタリ! 
キャベツを適当に毟って、
塩昆布とごま油、塩と醤油に白ごまと
細切り唐辛子と一緒にポリ袋に入れて
もみもみもみで、出来上がり~!

「.........ビミ…ニオイ…クンクン…タベル…」

「おや?さっきの精霊様ですね。
先程はありがとうございました。
それにしても、こちらの料理は初めて見ますね。
このサンドイッチでしたか?パニーノに似てますね
唐揚げ?はお肉ですか?
パリキャベのこの野菜はカヴォロですね?
それとビールですか?エールではなく?
このグラスはガラスですか!
これを作った職人は.....」

「はいはいはい!ストップ!エンザイム!
止まって!研究心は、あっちに置いといて!
先ず食べようか!飲もうか!ね?
ほら、オスクリタも食べよう~!」

やめてよね~(汗)
エンザイムって、普通に喋ってる分には
良い奴なんだけどさ、
学者肌だから、気になりだしたら
止まらないもんな~

「リョウゴさん、すみません。
気になったら止まらなくなるんですよ。
グビッグビッ.........!?!?
こ、これは!エールでは無いのですか!
なんという喉越し!芳醇な香り!

泡立つ金色の美酒、ビール!
これは芸術品!大地の恵み!お酒の神様!
一口飲めば、舌の上で踊り出す!
ビール、それは喜びを彩る酒!」

「…………オスクリタ、エンザイムが壊れた
なんか語り出したな…グビッ…
ビールは美味いな…グビッ…」

「…………ククク…ビール…オドリダス…
サケ…カミサマ…ククク…」











しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

『伯爵令嬢 爆死する』

三木谷夜宵
ファンタジー
王立学園の中庭で、ひとりの伯爵令嬢が死んだ。彼女は婚約者である侯爵令息から婚約解消を求められた。しかし、令嬢はそれに反発した。そんな彼女を、令息は魔術で爆死させてしまったのである。 その後、大陸一のゴシップ誌が伯爵令嬢が日頃から受けていた仕打ちを暴露するのであった。 カクヨムでも公開しています。

公爵令嬢はアホ係から卒業する

依智川ゆかり
ファンタジー
『エルメリア・バーンフラウト! お前との婚約を破棄すると、ここに宣言する!!」  婚約相手だったアルフォード王子からそんな宣言を受けたエルメリア。  そんな王子は、数日後バーンフラウト家にて、土下座を披露する事になる。   いや、婚約破棄自体はむしろ願ったり叶ったりだったんですが、あなた本当に分かってます?  何故、私があなたと婚約する事になったのか。そして、何故公爵令嬢である私が『アホ係』と呼ばれるようになったのか。  エルメリアはアルフォード王子……いや、アホ王子に話し始めた。  彼女が『アホ係』となった経緯を、嘘偽りなく。    *『小説家になろう』でも公開しています。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

追放された悪役令嬢はシングルマザー

ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。 断罪回避に奮闘するも失敗。 国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。 この子は私の子よ!守ってみせるわ。 1人、子を育てる決心をする。 そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。 さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥ ーーーー 完結確約 9話完結です。 短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。

投獄された聖女は祈るのをやめ、自由を満喫している。

七辻ゆゆ
ファンタジー
「偽聖女リーリエ、おまえとの婚約を破棄する。衛兵、偽聖女を地下牢に入れよ!」  リーリエは喜んだ。 「じゆ……、じゆう……自由だわ……!」  もう教会で一日中祈り続けなくてもいいのだ。

辺境伯令嬢は婚約破棄されたようです

くまのこ
ファンタジー
身に覚えのない罪を着せられ、王子から婚約破棄された辺境伯令嬢は…… ※息抜きに書いてみたものです※ ※この作品は「ノベルアッププラス」様、「カクヨム」様、「小説家になろう」様にも掲載しています※

出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む

家具屋ふふみに
ファンタジー
 この世界には魔法が存在する。  そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。  その属性は主に6つ。  火・水・風・土・雷・そして……無。    クーリアは伯爵令嬢として生まれた。  貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。  そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。    無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。  その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。      だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。    そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。    これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。  そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。 設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m ※←このマークがある話は大体一人称。

冤罪で山に追放された令嬢ですが、逞しく生きてます

里見知美
ファンタジー
王太子に呪いをかけたと断罪され、神の山と恐れられるセントポリオンに追放された公爵令嬢エリザベス。その姿は老婆のように皺だらけで、魔女のように醜い顔をしているという。 だが実は、誰にも言えない理由があり…。 ※もともとなろう様でも投稿していた作品ですが、手を加えちょっと長めの話になりました。作者としては抑えた内容になってるつもりですが、流血ありなので、ちょっとエグいかも。恋愛かファンタジーか迷ったんですがひとまず、ファンタジーにしてあります。 全28話で完結。

処理中です...