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禁断の箱庭と融合する前の世界(134)

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「ワロティ・インパクト!」

「おわっ!」

 格闘家として力を失ったワロティニスだったが、幼い頃から染み付いた癖で思わず技を放った。

 地面を拳で叩くと衝撃で自分の腕に激痛が走る。体が技に耐えられるようには出来ていないのだ。

 それでも技の効果は何故か発動し、マサヨシの頬を掴んで持ち上げていたホブゴブリンの体が揺らいだ。

 緩んだ手から離れてマサヨシは後方へ下がり、すかさずインプを召喚した。

「行け! インプ達!」

 羽のある小さなゴブリンといった見た目のインプ達は、まだ転んだ状態から立ち直っていないホブゴブリンをくすぐり始めた。

「ぎゃぁぁ! 止めろ! 俺はくすぐったいのによえぇんだよぉ!」

 蝿のように集るインプ達のくすぐり攻撃にホブゴブリンがのたうち回っている隙に、マサヨシは畳ムカデを召喚して乗ると、ワロティニスと共に雪の精霊を追いかけた。

「助かったぜ、ワロちゃん。腕大丈夫か?」

「うん、何とかね。それより、見て。通り一面が雪景色になってるよ!」

「はわわわ! これはやべぇ! 弁償がやべぇ!」

 通りの脇にある花壇の花は全て凍ってしまっている。大通りは特に綺麗にせよとゲルシが命じているので、花の弁償代だけでも金貨一枚は消えるだろうとマサヨシは考える。

「たった一枚の金貨だけど払いたくねぇ・・・。どこだよ、雪の精霊・・・」

 しかし何処にも雪の精霊は見当たらず、オロオロしながら探していると砦の戦士達が厳しい顔をして迫ってきた。

「ひぇ! 牢屋にぶち込まれるのか? 俺!」

「私のせいだから、私が謝るよ」

「でも俺の教え方が悪かったせいだから・・・」

 スカーとベンキが道を塞いで仁王立ちをしている。

「おひぃ! ごめんなさい!」

「何がだ?」

 ベンキはもう眼鏡をしていないのだが、未だに眼鏡を持ち上げる癖が残っており、眉間の辺りを人差し指で触ってしまう。その仕草に巡礼者の女達は痺れる。樹族国の女は中性的で美形な顔を好むのだ。

「ベンキ、ごめん。私が雪の精霊を暴走させちゃったの!」

「それはどうでも良い。寧ろ通りが涼しくなって皆喜んでいる。精霊は太陽の熱で消えてしまったしな」

「へ? じゃあ弁償は? 地下牢行きは?」

「無い。花は丁度植え替え予定だったから問題ないと役人も言っていた」

 それを聞いてマサヨシは途端に態度が大きくなる。腰に手を当て胸を張った。

「ヌハッ! ヌハッ! ヌハハハハ! そうだと思った。皆も喜んでくれるなら暴走させた甲斐があったというものよ、ね? ワロちゃん。で、何の用だ?」

 いつも陽気なスカーが眉間に皺を寄せて話しだした。

「ワロは特に落ち着いて聞けよ? 実はな、樹族国のギリスに行ったヤイバ達の消息が途絶えたと裏側からの連絡があったんだ。町外れでヤイバとカワーとフランが突然消えたそうだぜ・・・」

「また異世界にでも行ったのか?」

「わからん。お前、ヤイバ達をこの世界に呼び戻した事があるだろ? だから直ぐにギリスに行ってくれだってさ。樹族国と帝国経由の依頼だ。報酬は凄いぞ? 金貨百枚!」

「ぶひっ! 行きますよぉ! 行きますともぉ!」

「私も行く!」

「んだな。ワロちゃんも愛しいお兄ちゃんが心配だもんな。俺が雇うよ」

 そう言ってマサヨシは自分の胸を叩く。

「戦士や格闘家の俺達が行っても役に立ちそうに無いから、頼んだぜ? マサヨシ」

「任しといて!」

 そう言うと畳ムカデに乗ってマサヨシとワロティニスは準備に向かった。




 気がつくと横でカワーがうつ伏せで意識を失っていた。

 自分の股間を誰かが弄っているのが見える・・・。

(え・・・? フランさんが僕のアレを美味しそうに食べてる・・・)

 まだ意識のはっきりしないヤイバは股間を更に凝視した。

 フランはまるで飢えたサキュバスのようにピチャピチャと音をたてて、貪るようにヤイバのソレを美味しそうに食べている。

「フランさん! 僕のそれはワロの物なんです! 駄目ですよ!ううっ!」

「いいじゃない! 私にも頂戴よぉ! 欲しいのよぉ! 欲望には抗えないのよぉ!」

 ぬらぬらと濡れた唇が長いそれを覆っていく。

「ああっ! 酷い! こんな事って無いですよ! フランさん! うっ!」

 ビュッ!と白濁した汁がフランの口から溢れ出しきた。

「あぁ・・・! 脂が・・・勿体無い。僕のソーセージ・・・」

「美味しかった~人肌ソーセージ。目が覚めたらお腹がグーグー鳴って我慢できなくってつい・・・。何もズボンに入れなくても良いじゃない。取り出すの大変だったんだからねぇ。最初、どっちがソーセージか判らなくてドキドキしたんだからぁもう!」

「勝手にワロへのお土産を食べておいて逆ギレですか・・・。っていうか、見たんですか! 僕のアレを! 元々は腰のポーチに入れてたはずですが、何故ズボンに・・・」

「それにしてもここ、何処かしらぁ・・・」

 ヤイバの怒りをスルーして、お腹の膨れたフランは周りを見渡した。

 郊外に行けば貧困層の住む村がもしかしたらあるかもしれないと皆で出向いたが、気がつくと三人は鬱蒼とした森のなかに有る城の前で倒れていたのだ。

「おい、カワー! 起きろ!」

 王子に抱きかかえられた眠り姫のような体勢で起こされたカワーは、顔の近いヤイバにギョッとしてパンチを放ったが、ヤイバはヒョイと避ける。
 
「ちちちちち、近いのだよ! 顔が!」

 顔を真っ赤にしてカワーは飛び起きて、気分を落ち着けようと髪を撫でた。それからゆっくりと周りを見る。

「ここはどこだい? 確か僕たちは貧村を探して町外れまで来ていたんじゃなかったかね?」

「そうなんだけど、気がついたら三人ともここで倒れていたらしい。そして・・・僕はワロへのお土産である人肌ソーセージをフランさんに食べられてしまったっ!」

 握りこぶしを作って悔しがるヤイバにフランは冷めた目で見る。

「結構根に持つのね、ヤイバ」

 拗ねたような顔をしてヤイバは念入りに制服に付いた土を払った。

「取り敢えず、この城の門を叩いてみようではないか」

 カワーが忙しなくカカカッ! と大きな扉をノックするも反応はない。

「困ったわねぇ。下手に森の中を歩いて迷子にはなりたくないわぁ。ノックノック」

 フランもふざけて扉をメイスで叩いた。ノックノックどころではない騒がしい音がする。メイスが木の扉にうっかりと大きな穴を開けてしまったからだ。

「あら? この扉、私が叩いた部分が腐ってたのね・・」

「フランさんは地走り族にしては力が強いし、普通に壊したのかもしれませんよ? 弁償ですね」

「もう・・・根に持つわねぇ・・・ヤイバったら」

 呆れてそういうフランにヤイバはツーン! と目を吊り上げて口を尖らせている。

「扉を開けるぞ?」

 カワーはメイスで空いた穴に手を入れると内側の閂の木を持ち上げて落とした。

 すると城全体がビリビリと震えるような声が辺りに響き渡る。

「誰じゃーー! ここをブラッドの城と知っての狼藉かぁーー!」

 城から響く不気味な老人の声に驚いて、フランは思わず近くにいたカワーの脚にしがみついた。




 薄暗い灰色の雲を背景にした城から聞こえる亡霊のような老人の声は、アンデッド退治のエキスパートであるフランでさえも怖がらせた。

「何この声、どこから聞こえてるの?」

 ギイと扉が開いて、中から小さな樹族の男が現れる。

「全く・・・召使いはどこへ行ったんじゃ・・・。そうだ、おらんのじゃった・・・ブツブツ」

 城の主らしき男は樹族にしては珍しくふさふさの髭を蓄えており、目には短い望遠鏡のような眼鏡が付いていた。

「扉を壊しちゃってごめんなさい・・・ブラッド・・・辺境伯様? まだ式典は明日なのにお邪魔してしまって・・・」

 男の服に付いている紋章が彼の召使いの服に付いていた紋章と同じだったので、フランは尊大な態度をとる彼をブラッド辺境伯と思ったのだ。

「すみません、ブラッド様。森のなかで迷ってこの城に辿り着いたのです。もしよろしければ帰り道を教えていただけませんか?」

 ヤイバが申し訳なさそうにブラッド辺境伯と思われる男にそう言ったが、男は悔しそうに地団駄を踏んでばかりで話を聞いていない。

「お前達どうやって領地に・・・そうか・・・! くそ! くそ! くそぉ! ノームが嫌がらせによこしたのだな?」

「何の話ですか?」

「うるさい! いつもいつも優位性を見せびらかしおって! 十年後ぐらいには必ず追い越してやるからな! それにしても・・・、ええい! 忌々しい! この完璧なオーガは今のワシの技術ではまだ不可能だ! そっちの愛玩用もなんとまぁ肉欲をそそる事か。いつもどこか抜けている癖に完璧という矛盾を孕んだ奴らの特性が余計にワシをイライラさせおる!」

 何の話か解らず困惑するヤイバ達の間を通り抜け、老人は付いてこいと言う。

「力を見せてやる。そして見たことを主に伝えるのじゃぞ? ワシの技術も馬鹿には出来んとな」

 兎に角、老人についていくしか選択肢のない三人は黙って歩くしかなかった。

 老人と三人は領地にある寂れた村に着いた。ボロボロの小屋から覗く村人の目からは恐怖が読み取れる。

「おい! お前ら! ワシが来たのだ! さっさと出迎えんか!」

 ヤイバは目の前に有る貧村を見て、ジュフィは領地の実情を知らなかったのだと考えた。

「やはり有りましたね・・・」

「まぁ貧村がない領地なんて無いと思っていたけどぉ」

 どこかの小屋の扉が勢い良く開いて、気の強そうな樹族の女性が大声を上げて老人の前までやって来た。

「領主様! いつになったら夫を家に帰してくれるんだい? 協力すれば村人にお金と食料をくれる約束だったのに、それも無いじゃないか! え!」

「あーうるさいな。ほれ」

 老人は金貨の入った袋を女に投げた。

 女は金貨を確認するとニンマリと笑顔になる。他の村人も小屋から出てきて女に集りだした。

 集る村人の間から女は手を振って領主に伝える。

「ありがとうございます、領主様。でも夫を早く帰して下さいよ」

「ああ、わかっておる」

(なんだ? あの女性は金でブラッド辺境伯に夫を売ったのか? どういう目的で?)

 訝しむヤイバを余所に老人は一人の少女を指差した。

「おい! お前、城まで来い!」

「嫌だ!」

 どことなくジュフィに似たその少女を村人達は即座に捕まえ、領主に差し出す。

「やだよ! 怖いよ! お城に行ったら酷いことされるって私聞いたもん!」

「ブラッド様、それは本当ですか?」

 ヤイバは不安になり思わずブラッドに聞いた。

「馬鹿が、そんなわけないじゃろう。今、城には召使いが足りんのじゃ。色々と身の回りの世話をしてもらうために連れて行っているだけだわい。皆は料理に洗濯に忙しいからの! ワシ自らが城から出てきたのもそれが理由じゃ! さぁ来い! ちび!」

 ブラッドは乱暴に少女の手を引っ張ったので、それをヤイバは制止した。

「僕が連れていきますよ。だから彼女を乱暴に扱うのは止めてください、ブラッド様」

「ふん、オーガの癖に生意気な。まぁ良いじゃろう」

「貴様、ヤイバを神の子と知って・・・!」

 激怒するカワーをヤイバは手で止めて、黙って少女を抱き上げた。

「大丈夫、怖くないよ、お嬢ちゃん。さぁ行きましょう、ブラッド様」

 少女はヤイバの優しい顔や物腰に安心して暴れるのを止めた。

「ふん」




 屋敷のエントランスホールまで来ると、静かすぎる事にヤイバは不思議に思う。

「どうして召使いが全くいないのですか? ブラッド様」

「どうしてって、お前もノームの実験体ならその理由は解るじゃろ。村人の手前ではああいった言い訳をしたが、正直にワシの目的を言えば領民は領地から逃げて行こうとするでな。高い壁があっても奴らは何とかして逃げ出す。硬い岩盤の中に閉じ込めたネズミが必死になって岩をくり抜いて逃げるようなもんじゃ」

「じゃあ、この子が言っていたのは本当のことなのですか?」

「いいか、ノームの作りしエリートオーガよ。我々樹族が、エリート種の復活を夢見て何が悪い! 例え今、苦しい思いを領民がしたとて、いずれそれが正しかったとワシに感謝する日が来るのじゃ!」

 話の見えてこないカワ―は眉間に皺を寄せて怒りを露骨に見せる。

「貴様は何の話をしているのだ? エリート種ならブラッド領にゴロゴロといるではないか」

「おい、口を慎めカワー」

「この老人は狂っている。もしかしたらブラッド辺境伯の偽者かもしれないぞ、用心しろヤイバ」

「お前らこそ何を夢物語みたいな事を言っておるんじゃ? ブラッド領にエリートがゴロゴロ? ハッハッハ! そうなると良いのう!」

 笑いながらブラッドは階段下の隠し扉を開けて、地下室へと降りていった。

「何をしておる、さっさと降りてこんか!」

 老人の甲高い声がヤイバ達を地下へと誘う。

「どうするぅ? ヤイバ」

「辺境伯の話がどうもおかしい。我々の認識と噛み合っていないというか・・・。今は情報を集めるしか他に道はないな。行こう」

「この子はどうするのだね?」

「一人で置いていくわけにも行かないし・・・村までは遠い・・・。連れて行こう」

「危なくなったらお姉ちゃんが守ってあげるからね? お姉ちゃん、聖騎士だから守るのは得意よ?」

「う・・うん」

 オーガが何とか体を横にして通る事の出来る狭い階段を降りて、皆で地下室へと向かった。

 階段を降りてヤイバ達は目の前の光景に驚く。

「なんだここは・・・。まるで樹族かノームの遺跡のようだ・・・」
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