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禁断の箱庭と融合する前の世界(93)

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 誰かがペチペチと頬を叩いている。

「そろそろ起きなさい。起きないと初搾り頂くわよ?」

 ウェイロニーの粘っこい声が聞こえた後に勢い良く部屋のドアが開き、ツカツカと足音が聞こえて、その後にゴン!と誰かの頭を殴る音がした。

「ちょっとぉ!暴力反対で~す!」

「お兄ちゃんに変な事してないでしょうね!」

「まだしてないわよ」

「するつもりだったの?」

 ブワッ!ブワワッ!とスキルの発動音が聞こえてくる。

「撤退!撤退しま~す」

 ドロン!と音がして二人の内一人の気配が消えた。

「油断も隙もない!」

 衣擦れの音がして直ぐ横に誰かが椅子に座ったのが解る。暫く何も音がしない。

 瞼の裏に微かに感じ取れる光が無くなり、顔に影が差すのが解った。

 目をぱちりとあけるとワロティニスの金色の瞳がじっと見つめていた。

「キャッ!違うの!キスをしようとしたんじゃなくて、お兄ちゃんの寝顔を見てただけだよ!」

「そうだろうね。僕たちは兄妹だから」

 その言葉を聞いて妹は少しシュンと萎える。絵草紙に出てくる英雄のような男っぽい彼女のウルフカットがどこか萎れたように見える。

(しょんぼり顔、ン可愛いぃぃぃ!!)

 心のなかで妹の様子に萌えながら体を起こし周りを見る。気を失って宿屋に運ばれたのか。

「格納庫はどうなった?」

「お爺ちゃんとお婆ちゃんが後処理していたよ。私も何か手伝えるかなと思って一緒に来たんだけど・・・」

 ガチャっと音がして母親と祖父母が入ってきた。

「戦闘終了と共に気を失うなんて情けない事ですわね、ヤイバ」

 母は眼鏡の端をクイッと人差し指と中指で上げる。

 父親の好みがメガネっ娘だったと言うだけで、彼女は今も伊達メガネを掛けている。死ぬまで彼の愛しい人であろうと努めているのだ。

「はい、不甲斐なく思います」

 ヤイバは先程のワロティニスのようにシュンとして答えると、リツの後ろからやってきたマサヨシがリツを咎めた。

「おいおい、ヤイバはレベル1でレベル50位の巨人を倒したんだろ?もっと褒めてやれよー、お母さん」

 マサヨシが少しニヤけた顔でヤイバと敵の強さをRPG風に言ってみる。

「レベル・・・?」

 リツは困惑したが夫同様、星のオーガは往々にしてノームの如く訳の分からない事を言うので深くは追求はしなかった。

「マサヨシ様には判らないかもしれませんが、エリートオーガは弱っている姿を見られる事を不名誉とします。ヤイバは気を失っても立っているべきでした。私が同行を許可したとは言え、バンガー家の者に恥を晒したのは良くない事ですのよ」

 息子の功績より一族の恥を気にしたリツの言葉を聞いて、マサヨシの顔から急にニヤけた笑みが消えた。何か思う所があるのか、少しの間切れ長の目を閉じてから開くと、遠くを見つめて静かに言う。

「・・・褒めて伸ばしてやれよ・・・。もっとのびのびと育ててやれよ・・・」

 マサヨシの声に普段のお道化た感じはない。
 
「息子よりも家の名誉が大事なのか?皆が皆プレッシャーに強いと思ってんのか?叩かれて誰しもが強くなると思っているのか?頑張ったなら、よく頑張った!って褒めてやれよ」

 何かのトラウマスイッチが入ったのか、マサヨシはハゲ散らかした頭を抱えヴヴヴと呻くと部屋を出ていった。

 少し重くなった空気を、部屋に入って来たマサムネとハルコの明るい声がかき消す。

「ゴホン・・・。無事でよかったよ、ヤイバ。あの格納庫の天井に頭がつく程大きな巨人を倒したのは凄い事だな!」

「ほんと強いわねぇヤイバは。やっぱり地球人とオーガの子は遺伝的に強化されるよう、そういった仕組みをサカモト博士が組み込んでいたのね・・・ブツブツブツブツ」

 苦笑いをして妻の肩に手を置いて首を振る祖父に、ヤイバは鉄傀儡の操縦者の安否を心配して焦りながら質問した。

「そうだ!ムロさんは?」

 そう言って直ぐにそれを気にする必要がない事だと解り、ヤイバは恥ずかしそうに笑った。

「・・・ここにお祖父様とお祖母様がいるということは、もう既にムロさんは治っていますよね。ハハハ!僕は馬鹿だ」

「ああ、ほぼノシイカ状態だったけど治しておいたよ。ムロ君は生き返るなり、”ああ、僕にも帰れる場所があるんだ“云々言って喜んでいた」

「ハハッ!ムロさんが生き返ってヴャーンズ様もさぞかし喜んだでしょうね!そう言えば、あのゴブ・・・ほろぐらむ達はどうなったんです?」

「彼らは星の国の古い法を信じて暴走したのだ。昔はホログラムが意思を持つ事は禁止されていたからね。半世紀前になってようやくホログラムの人権が認められるようになった。彼らにその事を話したら人権意識の高い星の国で暮らしたいと望んだのだ。なので彼らを星の国に連れて帰ろうと思う。星の国のお偉いさん達も許可してくれた。あの施設には新しいプログラミングを施しておいたからもうホログラムが暴走をすることは無いだろう」

「えっ!ほろぐらむ達は星の国に行けるんですか?いいなぁ・・・」

「彼らは元々、星の国で生まれたようなものだからね。サカモト博士の弟子が作ったとは言え技術は星の国のものなのだ。厳密に言えばこの星の原生種と霧の魔物由来の生き物は以外は星の国の出身とも言える。が、あまりに長い時間をこの星で過ごし進化をしてしまったので、星の国出身扱いとはならない」

「いつか僕もお祖父様やお祖母様の国へ行けるといいな・・・」

「私も行きたい!」

 孫達の期待を込めた言葉にマサムネもハルコも目に涙を溜めて二人を抱き締める。

「ああ、そうなるよう努力しよう。そういえばまだ帰るまで二週間はある。私は出来る限り君たちと一緒に過ごしたいのだ。いいだろう?」

「勿論です!母上、いいでしょう?」

「ええ、貴方達をマサムネ様達の護衛という事にすればナンベル陛下も納得するでしょう」

「やった!ワロティニスもですよね?」

「傭兵扱いで処理しておきますわ」
 
 やれやれと言う態度でため息をついてはいるが、先程のマサヨシの言葉が響いていたのかリツはヤイバに優しかった。

(伸び伸びと育てろ、ですか・・・。あなたも最期に似たような事を言っていましたわね・・・)

 リツはヒジリの最期を思い出し胸が切なくなったが、部屋の窓を開けて空気を入れ替える振りをして外を眺め、気を紛らわせた。




 皆の見舞いが終わって、ベッドで微睡んでいるとヤイバの部屋にノックの音が響き渡る。

 ヤイバは目を擦ってすぐに起き、返事をした。

「開いてますよ、どうぞ」

「よぉ、ヤイバ。ここの宿屋、温泉が出るんだってよ。一緒に入らねぇか?」

「ドリャップは何気に綺麗好きだよな。いいよ」

 ヤイバがそう言ってベッドから立ち上がると、ドリャップはいきなり服を脱ぎだした。

「何故ここで脱ぐんだ?」

「いや、身軽にしといたほうが直ぐに温泉に入れていいだろ。着込んでいたら脱ぐのに時間がかかる」

「せっかちな奴め。昔からそうだ」

 ドリャップが脱ぎ散らかして投げ捨てる制服をヤイバは拾い上げ、キッチリと畳んでベッドの上に置いた。

「畳まなくていい!そんなもん散らかしとけ。お前は几帳面過ぎるんだよ」

「嫌だね。自分の部屋が散らかるのは絶対イヤだ」

 大体お前はな・・・とドリャップとヤイバは口喧嘩しながら部屋を出て行った。

「お兄ちゃん、温泉に行ったのか~。確かここ、混浴だったよね・・・」

 にゅーっとベッドの下から黒装束のワロティニスが出てきた。

「もう!私が警戒している時に限ってウェイロニーは来ないんだから!それにしても、お兄ちゃんに気づかれずに潜めるなんて私凄くない?もしかして裏側みたいに忍んで戦う影の戦士とかになれるかも!よっと!」

 掛け声とともに立ち上がりワロティニスは兄とドリャップの後を追いかけていった。

 そのワロティニスを見ていた眼が二つ。

(ちょっと・・・。あの娘、何なの?ブラコンも度が過ぎるとストーカーみたいだわね!やだ!やだ!怖い!怖い!寒気がする。さて・・・お腹ペコペコだしマサヨシでも絞りに行こうかしら・・・)

 箪笥の戸棚にひっそりとコウモリの姿で隠れていたウェイロニーは、ワロティニスの兄に対する濃い愛情が怖くなり窓から急いで飛び出していった。




 もうもうと湯けむりが立ち込める中、大きな影が二つあった。一つは洗い場で念入りに体を洗うヤイバ。もう一つは湯船の中で寛ぐドリャップ。

「あ~、たまらんわ。温泉。俺みたいな元落ちぶれ貴族出身のエリートオーガにとっちゃあ温泉はご馳走みたいなもんよ」

「おい!ドリャップ!体を綺麗に洗ったのか?かけ湯をしただけに見えたが?」

「こまけぇこたぁイイんだよ」

 汚いなぁ、と眼鏡を掛けていないヤイバの目がドリャップを睨み、口がへの字に歪む。

「ドリャップは昔から元落ちぶれ貴族をアピールするけど、僕と同じ学校に行ってた時点で落ちぶれてはいないからな」

「馬鹿野郎。ナンベル陛下に拾われてお前と同じ学校に行ってなけりゃ俺は今頃、狩人にでもなって森で細々と暮らしていたさ」

「拾ってもらった割に、陛下を見るといつも身震いするとか言ってるじゃないか」

「あんな気味の悪い道化師、他にいるか?握手のついでにサックリとナイフで刺してきそうだろ」

「ドリャップ・・・。不敬罪だぞ。聞かなかった事にしといてやる」

 入り口から甲高くはしゃぐ女性の声が聞こえてくる。

「お婆ちゃん、本当に六十歳過ぎてるの?胸とかまだ若い子みたいだよ!」

「あらあら、嬉しい事言ってくれるわね、ウフフフ。ワロちゃんなんて大きすぎず小さすぎず、形の良い胸してるじゃない。羨ましいわぁ」

 ドリャップは驚いて目を見開く。

「おい、ここって萎びたジジババしか入らないって聞いてたが?どう聞いても今の声はお前の妹とお婆ちゃんだ・・・ごホォ!」

 一体どうやったのか、小さな椅子に腰掛けて体を洗っている姿勢のまま、ヤイバはススーッと近づいてきてドリャップの鳩尾を殴って気絶させた。

(悪いな、親友。僕の可愛い妹の裸を、他人のお前にこれっぽっちも見せる訳にはいかないのさ)

 ヤイバは親友を湯から引っ張り上げると腰にタオルを乗せ適当に寝かせた。と同時に入り口の引き戸がガラリと開く。

 タオルを体に巻いたワロティニスとハルコが入ってきた。

「あれ?お兄ちゃんも入ってたんだ?(知ってたけど)え?ドリャップさん、どうしたの?」

「ちょっとのぼせちゃってね。はは、休んでいれば直ぐ治るよ」

「カプリコンに回復を頼む?」

 ハルコが心配そうにドリャップを見る。

「い、いいんですよ、お祖母様。こんなつまらないことで神の力を使うのは罰当たりですから。寝かせておきましょう」

 後ろめたい。妹の裸を見られたくないとはいえ友人を気絶させ、祖母に嘘をついている自分が嫌だ。

「それにしても・・・」

 温泉に浸かりながらハルコの目が光る。

「いい体してるわねぇ。確か貴方達って自分の能力を数値化して表すのよね?二十一の筋力ってどうなの?このガッチガチの鋼のような筋肉は他の人よりどれくらい優れているのかしら?」

 ワロティニスはハルコの目が光った時に一瞬不安が過ぎったが、祖母のヤイバを見る目は単純に好奇心からだった。

 心配ないと解るとワロティニスは明るい声で祖母に答える。

「二十一って言ったら、パワー系の上位悪魔とか巨人の平均レベルだよ、お婆ちゃん」

「ヒジリは?」

「お父さんは確か装備含めて24だったって」

「それはどれくらいなの?」

「そりゃあもう神様レベルだよ。分厚い城壁をぶち破ったり、巨大なクラーケンを簡単に投げ飛ばすレベル」 

 ヤイバは偽ヒジリとの戦いを思い出して身震いする。

「じゃあ、ほろぐらむの偽父上は装備を含めた強さで再現をしていたのか。道理で力比べでも負けてしまったはずだ」

「凄いわね。でも単体の能力が高いってだけじゃどうにもならない事もあるから。戦争なんかだと数で押し切られて負けちゃう事もあるし、能力を過信しないことね。私の孫は貴方達二人しかいないのだから、あまり無茶な事しちゃ駄目よ?」

「うん、わかった!」

「ご心配有難うございます、お祖母様」

 ハルコはうーんと腕を上げて深呼吸し気持ちよさそうに息を吐く。温泉は覗き見防止用に木の板で周りを囲っているが、ちょっとした庭園のようになっており景色は良い。

「どこか森に行きたいな~。ずっと都市部ばかりに行っていたから」

 何気なく呟いた祖母のリクエストに答えるべく、ヤイバは候補地を絞る。

「森で何がしたいですか?」

「狩りがしてみたいわね。あと私はキノコを見るのが大好きなの。色んな種類のキノコが沢山生えている所がいいわ!」

 目をキラキラさせて言うハルコにワロティニスはニコニコしながら答える。

「だったら、絶望平野の近くの真っ暗森はどうかな?真っ暗森は名前だけで実際は暗く無いし、最近はオティムポも住み着くようになったってベンキさんが言ってたよ!うん、真っ暗森でキノコを探しながらオティムポ狩りをしようよ!」

 ワロティニスは別におかしな事は言っていないが、何故かヤイバは恥ずかしくなった。

 ハルコは驚いた顔でえ?え?と戸惑っている。

「お、オチンチンを狩るの・・・?お婆ちゃん、見た目は若いけどもう歳だから・・・そういうのはどうかなぁ・・・。最近の子は性に開放的なのね・・・」

 ヤイバはズルっとずっこけてお湯に埋もれてしまう。

 ワロティニスは顔を真っ赤にして「ちーがーう!」と水面をバシャバシャと叩いている。

「ブッシャッシャシャ!オティムポは男性器ではありませんよ、ハルコさん!」

 ガラッ!と入口の扉が開いて怪しくテカるマサヨシが入ってきた。

 ヤイバはムムッ!と警戒してマサヨシを見るが、彼にいやらしいオーラというか邪気がない。

(ほほう?ワロちゃんも入っていたか。美しい。だがしかぁし!さっきウェイロニーちゃんにたんまりと搾り取られた賢者モードの拙者には何も効かないッ!無敵のマサヨシ、ここに見参!)

「説明しよう!オティムポとは絶望平原に生息するウシ科ウシ属に属するウシの一種で、一本角を額に生やした巨大な牛であーる。その肉は非常に美味で柔らかく、臭みや癖が一切無い!神戸牛なんて足元にも及ばないのであーる!オフフ!」

「なんですとー!」

 ハルコの目がまた光った。

「神戸牛を凌ぐ美味しさ?それは行かないと!ねぇ!ヤイバ!明日・・・それは急ね・・・。明日直ぐに出発するわよ?」

「えー?!ほんとに急ですね。準備出来るかな・・・」

「お兄ちゃん、それなら大丈夫だよ!オチ・・オティンポ狩りなら砦の戦士たちが喜んで手伝ってくれるから!」

「でかした!ワロ!じゃあ早速明日、真っ暗森へ出発しましょう!」

「やった!よろしくね、ヤイバとワロちゃん」

 ワロティニスはドヤ顔をして「任せて!」と胸を叩いた後、兄へ頭を差し出す。

「褒めてよー、お兄ちゃん、ワロを褒めてよー」

 甘え声でそう言ってくる妹にヤイバは、ふざけてシャーシャーシャーと言って動物を撫でるように撫でた。頭のタオルが取れて髪がバサリと広がる。それでもお構いなしにヤイバは撫で続けた。

「もー!お兄ちゃん、ちゃんと撫でてよー!」

 髪がボサボサになるのを嫌がってワロティニスは立ち上がって兄から離れようとしたその時、お湯の重みでタオルが落ち、ワロティニスの透き通るような白い裸体が顕になった。

 その瞬間、笑っていたヤイバの顔が真顔になり詠唱を始める。

「見させてなるものか!【暗闇】!」

 マサヨシの周りだけに闇が広がり、何も見えなくなった。

 しかし、マサヨシにとって都合の悪い魔法は効かない。直ぐに魔法がかき消されると、ヤイバは目に見えない速さの手刀でマサヨシの後頭部に一撃を食らわし、気を失わせてしまった。

「俺、賢者モードだったのに・・・ガクッ!」

 無念そうに気を失うマサヨシをヤイバは担ぎ上げ、ドリャップの横に寝かせた。

「さて、上がりますか」

 一仕事終えたような爽やかなヤイバの笑顔に押し切られ、ハルコもワロティニスも「う、うん・・・」と戸惑いながら温泉から上がった。

 温泉にはドリャップとマサヨシが屍のように並んで転がっていたので、後から入ってきた臆病なゴブリン達が驚いて転び、しこたま頭を打った。
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