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ベッドの下の魔王
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「う、う~ん」
寝苦しい。
何気なく薄目を開けて天井を見る。
サーカの実家の一室の天井。何の変哲もない。
「気のせいか」
そう思って、また目を閉じようとしたその時。
―――苦しめ、ヒヒヒッ!
腹の上で何かが囁いた。ゴーストの類か? いや、もしかしたらサーカの母親に憑依する狂気の精霊の声かも?
何故、俺の寝ている所に現れた?
俺はまだまどろむ思考を正して、体中に意識を巡らせる。臨戦態勢に移行したってわけだ。ゆっくりと亜空間ポケットから戦士の指輪を取り出して、左手にはめた。
「苦しめ~、苦しめ~」
声が現実味を増す。やっぱり腹の上に何かいるぞ。やるか?
俺は毛布を一気に剥がして、暗闇の中、目を凝らす。そこにいたのは・・・。
フェルだ。魔王フェル。俺のパジャマの中にパイルダーインしている。
「人間どもめ! 苦しめ!」
夢の中で人間を弄んでいるのか。やはり、人間に仕えるようになったとはいえ悪魔。
例え夢の中でも人間を苦しめたりしないように躾とくか。
「おい、起きろ。フェル!」
ってか、何で俺の部屋にいるんだ、こいつ。呑気に鼻提灯作りやがって。この現場をサーカに見られたらお仕置きされんだろうが!
「ふぇ・・・?」
ふぇじゃねぇよ。笛ラムネを耳元でピーピー鳴らしてやろうかっつーの!
「やだぁ! ご主人様! 夜這いですかぁ!?」
萌え声を出すなっ!
城ではあんなに尊大だったフェルが、驚いて飛び起きるも、俺のパジャマが邪魔で起き上がれない。
「こ、これは縛りプレイ! へー、ご主人様はそんな趣味がお有りで? あわわ! ふ、ふん! やればいいじゃないですか! 私の事、無茶苦茶にすればいいじゃないの!」
顔を真っ赤にして、ぎゅっと目をつぶるフェルを見て出る感想は「何言ってんだ、こいつ」しかない。
ってか、お前の頭の大きな角の先が俺の頬を突き刺してんだわ! 痛いからどけ。
「どけよ! つーか、なんでここにいるんだよ!」
パジャマの中から引きずり出して、ベッドに座らせると、俺も半身を起こした。
「え、えーっと。あ、そうだ! テヒヒッ! その~、夜中にお腹が空いて、ここに来たらオビオ様が作った料理の残りがあるんじゃないかと思って、台所を漁ってたら本当に料理があったので、貪り食ってたんですぅ。で、お腹がいっぱいになったら眠くなっちゃって、気が付いたらここに・・・」
眠くなってからの後の説明が雑だなぁ。そうはならんだろ。
ん?
「お、おい、お前が食ったそれ、明日の朝食用に仕込んでた料理だぞ。やってくれたな!」
「ヒィィ! ごめんなさい!」
攻撃対象者を問答無用で磔にするこいつに恐れるものはない。あるとしたら、世界ごと壊せるキリマルくらいだ。だから今の「ヒィィ」はただ単に被害者ムーブをかましたに過ぎない。
「仕方ありません。この魔王フェル! 料理の対価として、ご主人様の夜伽係をいたします! そしてゆくゆくは子孫を残し・・・」
「せんでいい! 幼女とそんな事したら背徳感が凄いわ!」
そもそも悪魔と子供なんて作れるわけなかろうに。
「あれ? 私、こう見えて千歳ですが。それに子作りできますよ?」
あ、こいつ【読心】系の魔法を使ってやがるな?
「ロリババァじゃねぇか! あと悪魔と人間は基本、子孫を残せませーん。残念でした~」
―――コンコン。
突然のノック。背中がビクンと伸びる。
「オビオ、声がするけど起きているの?」
げぇーっ! サーカだ! こうなるんじゃないかとは思ってたんだよな~。嫌な予感てーのは、よく当たる。
「おい、フェル! ベッドの下に隠れろ!」
「御意!」
小さなフェルは素早く―――、それはゴキブリの如し動きでベッドの下に移動していった。
その直後にガチャリっとノブが回り扉が開いて、魔法の光を頭上に携えたサーカが部屋に入ってくる。セーフ。
「誰かと話してたの?」
「い、いや・・・」
焦る俺を疑うこともなく、サーカはニコっと笑った。
「そう。あ、ほら。現人神様も遠くにいる自分の下僕と、いきなり会話を始めたりするから、同じ星のオーガであるオビオもそうなのかと思って」
「俺にカプリコンのような立派な宇宙船は無いよ。ところで、こんな夜中にどうしたの? サーカ」
魔法の光の下でサーカは視線を床に向けて耳まで真っ赤になった。
「ほ、ほら! ここのところ暫く一緒に寝てないから! 今日は一生に寝てあげようかなって! オビオは私のクマちゃんだし!」
うむ、相変わらずのツンデレ。くぎゅ声が似あいそうな性格と容姿。
俺の返事を待たずして、サーカはベッドに潜り込んできて、俺に背を向けて横になった。
「ん? くんくん」
ベッドに入ってすぐに、サーカはベッドの匂いを嗅ぎだした。やべぇ。だが、サーカはトウスさんのような獣人じゃないから、さっきまでベッドにフェルがいたとはわかるまい。
「ど、どうした? 臭かったか?」
「ううん。気のせいみたい」
ふぅ。危なかった。
「ねぇ、オビオ」
小さな背中がストロベリーブロンドの長髪で隠れるサーカは、声を真剣にして俺の名を呼んだ。
「なに?」
「私の事好き?」
「好きだよ」
「どれくらい?」
「どれくらいって・・・。だ、大が付くくらい好きだけど?」
(はぁ~。我が主様は女心がわからないとお見受けする。それに語彙力が乏しい。彼女が望んでいるのは、もっと具体的な―――、例えば、君の美しさは地獄の荒野に咲く一輪の花が、薄明光線の中で眩く輝いているが如し、とかそのような感じで愛情表現をしてほしいのです。ですから・・・)
(うるせぇ! 直接脳に話しかけてくるな、フェル! それに地獄の荒野ってなんだよ。中二病か!)
「俺はサーカの事がどれくらい好きかっていうと、地獄の荒野に咲く一輪の花が・・・。えーっと・・・」
(おいー! 中二病かってツッコんだ傍から、パクッてますやん、主様ぁ! しかもちゃんと言えてませんしー!)
「地獄の荒野・・・?」
背中を向けるサーカの肩が揺れている。笑われているんだ。こりゃ恥ずかしい。
「まるで、どこかの仮面の大魔法使いみたいな事言うのね、オビオ」
そう言われて、ビャクヤさんがいつもやる変なポーズが浮かんで消える。
「あ、あのさ。サーカ。ガノダとの結婚、勘違いで良かったな」
そう言うと彼女は突然、体をこちらに向けて抱き着いてきた。
「ぎゅっとして? オビオ」
はわっ! この甘えん坊さんめ! それ以上は要求してくるなよ? ベッドの下には魔王がいるんだからな。
俺はサーカの要求通り、ぎゅっと抱きしめる。
ピンクの髪からは、とても良い匂いがする。サーカの髪を撫でながらふと思う。樹族って元は植物だから、もしかしたら髪も食べられるのかな?
(きもぉ! 髪を食べるとかキモぉ! ミチ・キモオ!)
(うるせぇなぁ、もう! ちょっとした探求心だよ! 変態的な意味で言ったんじゃねぇわ! 黙ってろ)
フェルとのやり取りを知らないサーカは、俺を更に抱きしめた。
「あの時は、焦っちゃって・・・。オビオを引き留めようとしてごめんね?」
「いいよ、俺もサーカの気持ちも知らずに、旅しようとか言っちゃってごめん。領地の事や母親の事が心配だったんだもんな。サーカよりも料理をとったみたいで申し訳ないよ・・・」
「ううん。オビオは自由な料理人だもんね・・・。皆を料理で笑顔にするし。私なんて皮肉ばっかり言ってて、誰も笑顔にした事ない」
急に胸がぎゅうと締め付けられ、切なくなる。
「そんな事ないよ。いつも俺を笑顔にしてくれているだろ。意気揚々と他人を煽って、すぐに凹まされるとことか」
「もー。そんなとこばかり見ないでよ。オビオの意地悪」
むくれるサーカは俺の胸を軽く叩いた。
(くっそ可愛い。やっぱサーカの事が大好きだわ)
(ほうほう。主様はピンク髪の前髪ぱっつん姫カットが好みと・・・。その子と結婚して子供を作りたいと心の片隅で思っていますね? ですが、種族が違いすぎて子供は作れませんねぇ)
(こらっ! 勝手に心を読むな!)
(まぁまぁ、そう怒らずに。私に良い解決法がありますよ! いきますよー?)
フェルは何を思ったのか急に張り切りだした。なんだ?
(クックック! 世の性魔よ、主様の精巣に力を結集し、証を浮き出せ! そして光れ! 淫なる紋!)
(おい、何、勝手な事してんだ! そんな事頼んでないだろ! ・・・・?!)
「うぎゃああああ!!」
下腹部にとてつもない激痛が走る。現人神の電撃パンチより何百倍も痛い!
「どうしたの? オビオ! 大丈夫?!」
サーカが飛び起きると同時に、俺の下腹部が激しく光り出した。
寝苦しい。
何気なく薄目を開けて天井を見る。
サーカの実家の一室の天井。何の変哲もない。
「気のせいか」
そう思って、また目を閉じようとしたその時。
―――苦しめ、ヒヒヒッ!
腹の上で何かが囁いた。ゴーストの類か? いや、もしかしたらサーカの母親に憑依する狂気の精霊の声かも?
何故、俺の寝ている所に現れた?
俺はまだまどろむ思考を正して、体中に意識を巡らせる。臨戦態勢に移行したってわけだ。ゆっくりと亜空間ポケットから戦士の指輪を取り出して、左手にはめた。
「苦しめ~、苦しめ~」
声が現実味を増す。やっぱり腹の上に何かいるぞ。やるか?
俺は毛布を一気に剥がして、暗闇の中、目を凝らす。そこにいたのは・・・。
フェルだ。魔王フェル。俺のパジャマの中にパイルダーインしている。
「人間どもめ! 苦しめ!」
夢の中で人間を弄んでいるのか。やはり、人間に仕えるようになったとはいえ悪魔。
例え夢の中でも人間を苦しめたりしないように躾とくか。
「おい、起きろ。フェル!」
ってか、何で俺の部屋にいるんだ、こいつ。呑気に鼻提灯作りやがって。この現場をサーカに見られたらお仕置きされんだろうが!
「ふぇ・・・?」
ふぇじゃねぇよ。笛ラムネを耳元でピーピー鳴らしてやろうかっつーの!
「やだぁ! ご主人様! 夜這いですかぁ!?」
萌え声を出すなっ!
城ではあんなに尊大だったフェルが、驚いて飛び起きるも、俺のパジャマが邪魔で起き上がれない。
「こ、これは縛りプレイ! へー、ご主人様はそんな趣味がお有りで? あわわ! ふ、ふん! やればいいじゃないですか! 私の事、無茶苦茶にすればいいじゃないの!」
顔を真っ赤にして、ぎゅっと目をつぶるフェルを見て出る感想は「何言ってんだ、こいつ」しかない。
ってか、お前の頭の大きな角の先が俺の頬を突き刺してんだわ! 痛いからどけ。
「どけよ! つーか、なんでここにいるんだよ!」
パジャマの中から引きずり出して、ベッドに座らせると、俺も半身を起こした。
「え、えーっと。あ、そうだ! テヒヒッ! その~、夜中にお腹が空いて、ここに来たらオビオ様が作った料理の残りがあるんじゃないかと思って、台所を漁ってたら本当に料理があったので、貪り食ってたんですぅ。で、お腹がいっぱいになったら眠くなっちゃって、気が付いたらここに・・・」
眠くなってからの後の説明が雑だなぁ。そうはならんだろ。
ん?
「お、おい、お前が食ったそれ、明日の朝食用に仕込んでた料理だぞ。やってくれたな!」
「ヒィィ! ごめんなさい!」
攻撃対象者を問答無用で磔にするこいつに恐れるものはない。あるとしたら、世界ごと壊せるキリマルくらいだ。だから今の「ヒィィ」はただ単に被害者ムーブをかましたに過ぎない。
「仕方ありません。この魔王フェル! 料理の対価として、ご主人様の夜伽係をいたします! そしてゆくゆくは子孫を残し・・・」
「せんでいい! 幼女とそんな事したら背徳感が凄いわ!」
そもそも悪魔と子供なんて作れるわけなかろうに。
「あれ? 私、こう見えて千歳ですが。それに子作りできますよ?」
あ、こいつ【読心】系の魔法を使ってやがるな?
「ロリババァじゃねぇか! あと悪魔と人間は基本、子孫を残せませーん。残念でした~」
―――コンコン。
突然のノック。背中がビクンと伸びる。
「オビオ、声がするけど起きているの?」
げぇーっ! サーカだ! こうなるんじゃないかとは思ってたんだよな~。嫌な予感てーのは、よく当たる。
「おい、フェル! ベッドの下に隠れろ!」
「御意!」
小さなフェルは素早く―――、それはゴキブリの如し動きでベッドの下に移動していった。
その直後にガチャリっとノブが回り扉が開いて、魔法の光を頭上に携えたサーカが部屋に入ってくる。セーフ。
「誰かと話してたの?」
「い、いや・・・」
焦る俺を疑うこともなく、サーカはニコっと笑った。
「そう。あ、ほら。現人神様も遠くにいる自分の下僕と、いきなり会話を始めたりするから、同じ星のオーガであるオビオもそうなのかと思って」
「俺にカプリコンのような立派な宇宙船は無いよ。ところで、こんな夜中にどうしたの? サーカ」
魔法の光の下でサーカは視線を床に向けて耳まで真っ赤になった。
「ほ、ほら! ここのところ暫く一緒に寝てないから! 今日は一生に寝てあげようかなって! オビオは私のクマちゃんだし!」
うむ、相変わらずのツンデレ。くぎゅ声が似あいそうな性格と容姿。
俺の返事を待たずして、サーカはベッドに潜り込んできて、俺に背を向けて横になった。
「ん? くんくん」
ベッドに入ってすぐに、サーカはベッドの匂いを嗅ぎだした。やべぇ。だが、サーカはトウスさんのような獣人じゃないから、さっきまでベッドにフェルがいたとはわかるまい。
「ど、どうした? 臭かったか?」
「ううん。気のせいみたい」
ふぅ。危なかった。
「ねぇ、オビオ」
小さな背中がストロベリーブロンドの長髪で隠れるサーカは、声を真剣にして俺の名を呼んだ。
「なに?」
「私の事好き?」
「好きだよ」
「どれくらい?」
「どれくらいって・・・。だ、大が付くくらい好きだけど?」
(はぁ~。我が主様は女心がわからないとお見受けする。それに語彙力が乏しい。彼女が望んでいるのは、もっと具体的な―――、例えば、君の美しさは地獄の荒野に咲く一輪の花が、薄明光線の中で眩く輝いているが如し、とかそのような感じで愛情表現をしてほしいのです。ですから・・・)
(うるせぇ! 直接脳に話しかけてくるな、フェル! それに地獄の荒野ってなんだよ。中二病か!)
「俺はサーカの事がどれくらい好きかっていうと、地獄の荒野に咲く一輪の花が・・・。えーっと・・・」
(おいー! 中二病かってツッコんだ傍から、パクッてますやん、主様ぁ! しかもちゃんと言えてませんしー!)
「地獄の荒野・・・?」
背中を向けるサーカの肩が揺れている。笑われているんだ。こりゃ恥ずかしい。
「まるで、どこかの仮面の大魔法使いみたいな事言うのね、オビオ」
そう言われて、ビャクヤさんがいつもやる変なポーズが浮かんで消える。
「あ、あのさ。サーカ。ガノダとの結婚、勘違いで良かったな」
そう言うと彼女は突然、体をこちらに向けて抱き着いてきた。
「ぎゅっとして? オビオ」
はわっ! この甘えん坊さんめ! それ以上は要求してくるなよ? ベッドの下には魔王がいるんだからな。
俺はサーカの要求通り、ぎゅっと抱きしめる。
ピンクの髪からは、とても良い匂いがする。サーカの髪を撫でながらふと思う。樹族って元は植物だから、もしかしたら髪も食べられるのかな?
(きもぉ! 髪を食べるとかキモぉ! ミチ・キモオ!)
(うるせぇなぁ、もう! ちょっとした探求心だよ! 変態的な意味で言ったんじゃねぇわ! 黙ってろ)
フェルとのやり取りを知らないサーカは、俺を更に抱きしめた。
「あの時は、焦っちゃって・・・。オビオを引き留めようとしてごめんね?」
「いいよ、俺もサーカの気持ちも知らずに、旅しようとか言っちゃってごめん。領地の事や母親の事が心配だったんだもんな。サーカよりも料理をとったみたいで申し訳ないよ・・・」
「ううん。オビオは自由な料理人だもんね・・・。皆を料理で笑顔にするし。私なんて皮肉ばっかり言ってて、誰も笑顔にした事ない」
急に胸がぎゅうと締め付けられ、切なくなる。
「そんな事ないよ。いつも俺を笑顔にしてくれているだろ。意気揚々と他人を煽って、すぐに凹まされるとことか」
「もー。そんなとこばかり見ないでよ。オビオの意地悪」
むくれるサーカは俺の胸を軽く叩いた。
(くっそ可愛い。やっぱサーカの事が大好きだわ)
(ほうほう。主様はピンク髪の前髪ぱっつん姫カットが好みと・・・。その子と結婚して子供を作りたいと心の片隅で思っていますね? ですが、種族が違いすぎて子供は作れませんねぇ)
(こらっ! 勝手に心を読むな!)
(まぁまぁ、そう怒らずに。私に良い解決法がありますよ! いきますよー?)
フェルは何を思ったのか急に張り切りだした。なんだ?
(クックック! 世の性魔よ、主様の精巣に力を結集し、証を浮き出せ! そして光れ! 淫なる紋!)
(おい、何、勝手な事してんだ! そんな事頼んでないだろ! ・・・・?!)
「うぎゃああああ!!」
下腹部にとてつもない激痛が走る。現人神の電撃パンチより何百倍も痛い!
「どうしたの? オビオ! 大丈夫?!」
サーカが飛び起きると同時に、俺の下腹部が激しく光り出した。
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