上 下
190 / 282

サーカの活躍は尻穴に消える

しおりを挟む
「当たらなければどうということはない」

 とか格好つけて言いたかったが、どでかい得物を持ってこちらに突っ走ってくるヘカティニスを見て、俺の脚は竦みそうになった。

「狙いはサーカだ。真っ先にヒーラーやスペルキャスターを狙うのが戦士の定石! 彼女を守れ! オビオ!」

 オビオ! とか言われても、当たれば必ず骨が折れる魔剣を前に、どうやってサーカを守ればいいんだ。ってか、あっさり横をすり抜けられてんじゃねぇぞ、トウスさん。

 サーカは俺を信頼しているのか、一気に決着をつけるための大技魔法を詠唱している。

「バトルコック団も大した事ねぇなぁ」

 野次馬の中のオークがそう喚く。お前の顔覚えたからな。まぁオークの顔は見分けがつかねぇけど。

加速アクセラレーター!!」

 さっきヒジリにやってみた加速。現人神は動体視力が良すぎて効果がなかったけど、ヘカティニスには上手くいくんじゃないかな?

 俺は即座に動いて、ハリケーンミキサーを仕掛ける時のバッファローマンのような迫力で走ってくるヘカティニスの横に並走し、鉄のお玉で籠手を決めた。

「しめた! やっぱり俺の速さについて来れるのは、現人神だけだ!」

 喜びたくもなる。魔剣へし折りを両手持ちする彼女の左手が、ダラリと垂れたのだから。

「なんだぁ?」

 急に左手に力が入らなくなったヘカティニスは、原因を探ろうと動きを止めるかと思いきや――――。

 右手だけで、剣とは名ばかりの無骨な殴打武器を薙ぎ払った。多分本能的にそうしたのだと思う。

 油断していた俺だが、バックステップでそれを躱す。

 いや、躱したつもりだったが、ヘカティニスが俺の方を向いた為、剣のリーチが伸びた。咄嗟に両腕でガードしたが、それが不味かった。

「うわぁぁぁ!!」

 剣はかすった程度だったのに、両腕の骨が激痛とともにベキベキと音を立てて折れた。

「オビオ!」

 標的を俺に変えたヘカティニスと俺の間にトウスさんが割って入る。魔剣必中で英雄傭兵の上段切りを受け止めた。

「大丈夫か? オビオ!」

 苦痛で意識が飛びそうになったが、トウスさんの声で目の焦点が合った。

「あぶねぇ。戦士の指輪を付けてるのに、痛みで失神しそうになった。でも大丈夫だ。傷は回復した」

 俺は手を握ったり開いたりして確認すると、お玉でヘカティニスの顎を狙う。

 ――――カスッ!

 まぁ避けるだろうな。お玉は英雄傭兵の顎先をちょっと叩いただけだった。

 しかし、ヘカティニスは大きく跳躍して後退した。

「やるじゃねぇか、オビオ。見ろ、ヘカティニスが酔っ払ったみたいにふらついている。ありゃ、脳震盪を起こしてるぞ」

 このまま一気に攻めるかどうか、決めあぐねているとウメボシの声が聞こえてきた。

「彼がマスターに襲いかかった時にも思ったのですが、安物のナノマシンで、あそこまで動けるなんて、ウメボシには到底思えないのです」

「ふむ。確かに興味深いな。オビオのナノマシンのタイプは?」

「進化型です。我々のようにアップデートを必要としない代わりに学習をしていきますが、その性能は低く成長も著しく遅いです」

「マナが関係しているのか? 再生能力も異常だ。研究材料が一つ増えたな、ウメボシ」

 俺に対するヒジリとウメボシの目つきが変わったような気がする。あれは、探求者のそれだ。知識のためなら手段を選ばない冷徹な目。

 ブルッと身震いして、俺はトウスさんと共にヘカティニスを追撃する事にした。

 白い毛皮付きの革鎧を着た、フワッフワのヘカティニスは頭を振って、脳震盪と戦っている。

「ヒャッハー! チャーーンス!」

 三下小物キャラみたいな声を上げて、俺は跳躍し、ヘカティニスの頭を狙う。

 トウスさんは地面を滑空するようにして、ヘカティニスに近づき、穿孔一突きという必殺技を放った。

「竜巻!」

 英雄傭兵が俺たちの気配に気づいて、魔剣を薙ぎ払うと、魔法の【竜巻】とは別の―――、技としての竜巻が発生した。

「ピーンチ!」

 チャーンスとか言っていた、さっきまでのイキリ顔が俺から消える。

 まぁ俺はいい。俺は直ぐに再生出来るからな。でもトウスさんは別だ。メリィやウィングがいない今、バトルコック団のヒーラーは実質俺だ。俺の再生パンじゃ、骨折までは治せない。

「クソッタレー!」

 竜巻が俺たちに届く前に、跳躍を止めて地面に急降下して、咄嗟にトウスさんを抱え込む。

 トウスさんは必殺技の途中だったので、その攻撃を俺は腹で受けた。背中から剣が突き出ているのが解る。

「オ、オビオ?!」

 動揺するトウスさんと共に俺は、空中に舞い上がり竜巻の中でぐるぐる回って地面に叩きつけられた。

「ゴハァ!」

 全身の骨という骨が砕ける。そして穴という穴から血が吹き出す。勿論、刺された傷からも。

「オビオォ!」

 自分を庇って瀕死な俺を見て、トウスさんは涙目だ。良かった、トウスさんは無傷だ。

「勝負あったな」

 ヒジリの声が聞こえてきた。奴は試合中止の合図を出そうと、手をあげようとしている。

「ま、待った! まだ終わっちゃいねぇ!」

 俺は血を吐きながら立ち上がろうとした。頑張れ、俺の膝! ガクガクすんな!

 ――――ピー! ピー!

 これだけのダメージを受けたからか、サブAIが頭の中で警報を鳴らし始める。

 この星に来てから全く動作しなかったはずのAIが、緊急事態に備え、俺の体を支配しようとしているのだ。いや、多分カクイ戦でもAIの乗っ取りは発動したと思うから、二度目か?

 駄目だ。発動させたら恐らく、ヘカティニスを殺してしまう。そうなったらヒジリが大激怒するだろう。地球の蘇生技術で、いくら生き返らせる事ができるとはいえ、殺してしまった相手はオリジナルじゃなくなる。それはもう、全く同じ、別の誰かになるのだ。

「再生に全力を・・・」

 俺はサブAIに命令すると、警報が鳴り止んだ。まだ意識を保てて良かったぜ。

「いや、この勝負はもう・・・」

 ヒジリがそう言って、サーカの前に立って試合を終わらせようとしたその時。

「トウス! オビオを抱えてその場から離れろ!」

 サーカがそう喚いた瞬間、ウメボシが叫んだ。

「マスター! 上に跳躍して下さい! サーカ・カズンから荷電粒子砲の放射前と同等の性質を感じます!」

「なに?! 物理系魔法か! しかし、それでは国民に当たる可能性がある。サーカへの当身も間に合いそうもない。・・・ウメボシ! フォースシールドを最大展開!」

 ヒジリの命令でウメボシは街の通りの道幅いっぱい――――、サーカの数メートル手前にフォースシールドを張る。

 その前で、装甲を浮かせて、サーカの放つ攻撃魔法を反射させるつもりでいるのか、現人神は大きく手を広げて大の字になった。

 俺がトウスさんに抱えられて、建物の屋上に着地して直ぐに、サーカは魔法を発動させる。

 ――――シュボボボボ!! バリバリバリ!

「な、なんだ? あんな派手な魔法は見たことねぇぞ」

 野太いレーザービームのような魔法が通り全体を飲み込もうとするが、ヒジリがその身に受けて遮っている。

「いや、いくら何でも無理だって!」

 俺は、あんなに憎らしく思っていたヒジリの心配をしていた。

 物理魔法で代表的なのは【核爆発】だ。あれは爆発と放射線の影響をもろに受ける。サーカの魔法が、そういった類の物ではなく、純粋にエネルギー系の魔法でありますようにと願う。

 パワードスーツからパージした装甲が、ヒジリの前面で魔法を防いでいるが、それらは直ぐに爆発してビームを反射できなくなった。

「チィ! やってくれる!」

 ヒジリは限界まで謎の魔法を身に受けて、ビームが細くなるのを待ち、後はウメボシのフォースフィールドに任せて、横に回避した。

「頼んだぞ! ウメボシ!」

「かしこまり!」

 ンギギギギと呻きながら、ウメボシフォースシールドを維持して、サーカの魔法に抗っている。

「なにくそ、えーい!」

 真面目そうだが、どこか愛嬌のあるウメボシの張り切った「えーい!」という声とは逆に、ビームはフォースフィールドを簡単に突破してしまった。

「幾らか細くなったが・・・。ヘカ! 魔剣を盾にして受け止めたまえ!」

 真っ直ぐにヘカティニスに向かうビームを見て、彼女はヒジリの言う通り、魔剣を盾にして跪いた。

 いくら魔剣でも、受け止められるはずがない。それとも魔剣へし折りには、そういった特殊効果があるのか? そう言えば、どっかのドワーフが特殊効果が複数ある武器を所有していると聞いたことがあったな。誰だったっけ。

 いや、今はそんな事はどうでもいい。

 俺は今度はヘカティニスが心配になってきた。心の中で「頑張れ、ヘカちゃん!」と馴れ馴れしく応援する。

 彼女の後ろには野次馬が沢山いる。中には怯えて腰の抜けた子供たちもいた。

「早く逃げろ!」

 俺はそう言って野次馬に避難を呼びかけた。俺の呼びかけに応えるかのように、彼らは避難していく。これで一安心だ。

「ドッセーイ!」

 ヘカティニスがサーカのビームを魔剣で受け止めて気合を入れている。恐らくレジスト率を高める掛け声かなんかだと思うが、物理魔法にはあまり意味がないと思うけど。

 しかし、奇跡は起きた!

 魔剣へし折りが青い光を纏っている! その光に吸い込まれるようにして、ビームが徐々に小さくなっていった。

「おいおい・・・。あれはナノマシンの発光現象じゃないか」

 あの魔剣はナノマシンと魔法を融合させた物なのか? ヒジリが作ったのだろうか?

「どぅはは! この勝負、どうやだ、おでの勝ちだな!」

 ヘカティニスが笑うのも解る。ビームが跡形もなく消えたからだ。

「なんだろう。悔しいけど、被害が出なくて良かったよ。それにしてもスゲェな、サーカは」

 俺は完全に敗北を認めていた。だが、現人神や英雄傭兵をここまで追いやったサーカが、実に凄く誇らしく思えてきた。

 爽やかな敗北。こんな気持ちのいい戦いは初めてかもしれない。

「どぉッ!!」

 ん? 俺が万感の思いで余韻に浸っていると、ヘカティニスの悲鳴が聞こえてきた。

「クキキキキッ! 油断したな! ヘカティニスさんよぉ!」

 ゲェーーー! ピーターだ! 奴がヘカティニスの影から現れて、彼女の尻に張り型をぶっ刺してるぅ!! いつの間に、そのお土産を買ってたんだよーー!

 尻穴を押さえてのたうち回るヘカティニス。その彼女を追いかけて、ムクが両手を顔の横に大きく広げ、息を吐きかけていた。

「口臭波! 口臭波!」

 そんな技はない。どうせ、ピーターが教えたんだろ・・・。やめろよぉ、ムク。お前は、いつまでも純真無垢なままでいてくれぇ!

「く、くせぇ!」

 鼻と尻を押さえて、ヘカティニスは失神した。

「カーッカッカ! お前の負けだ! ヘカティニス! そして! バトルコック団の勝利だぁぁ!!」

 アシュラマンの物真似か? ピーターの勝利宣言で、野次馬たちがざわめく。

「バトルコック団が勝ちやがった・・・。そういや、あいつら冒険者だったんだわ。どんな手を使ってでも勝つのが冒険者。・・・納得いかねぇがよ、仕方ねぇ」

 オーガが不満そうに言う。

「ああ、なんて破廉恥な勝ち方なのかしら! 貴方は樹族国に恥をかかせたのよ!」

 地走り族の修道女が、ピーターを睨みつけているが、ピーターは知った事かと、アホ面で修道女に返した。

「おい! ヘカちゃんが負けたぞ!」

 騒ぎを聞きつけて、酒場からゾロゾロと飲んだくれの砦の戦士が出てくる。

「誰だぁ! ヘカちゃんの尻に、張り型突っ込んだ奴はぁ!」

 ヘカティニスの尻穴処女を奪ったピーターは、すっと影に溶け込んでいなくなった。ムクを残して。

「嬢ちゃんがやったのか? 確か嬢ちゃんも、バトルコック団の一員だったよなぁ?」

 名前の通り、顔に傷があるスカーは格闘家なのか、ムクの前で拳を構えてステップを踏み始めた。

「うわぁぁ! ムクが危ない!」

 俺はトウスさんの肩を借りてムクの前に着地し、ムクを抱き寄せた。

「ムクがやったんじゃない! それに勝負はついただろ! 俺らバトルコック団の勝ちだ!」

「うるせぇ!! 俺らのアイドルにこんな事しやがって!」

 スカーにネックハンギングされて、俺は持ち上げられた。トウスさんは、他の砦の戦士を威嚇して近づけないようにしている。

 アイドル・・・。確かに童顔たぬき顔でヘカティニスは可愛いけども。こんなクソ強いアイドルがいてたまるか!

「待て、スカー」

 おお、ヒジリ・・・様! 救いの手を差し伸べて下さるのか! ヒジリ聖下から神味を感じる。

「カキシャラ、フラブシャラァァァ!!」

 えっ! ヒジリ、めっちゃブチ切れてるやん! 猫みたいなキレ方してるやん! そういや、この人、怒りの沸点がおかしい狂気の科学者だった!

「よくもヘカをこんな目に・・・。彼女はまだ処女なんだぞ! バトルコック団のリーダーには、責任を取ってもらわないとな」

 スカーに首を吊り上げられながら、拳をゴキリと鳴らすヒジリを見て、俺は喉をゴクリと鳴らすしかなかった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

無能スキルと言われ追放されたが実は防御無視の最強スキルだった

さくらはい
ファンタジー
 主人公の不動颯太は勇者としてクラスメイト達と共に異世界に召喚された。だが、【アスポート】という使えないスキルを獲得してしまったばかりに、一人だけ城を追放されてしまった。この【アスポート】は対象物を1mだけ瞬間移動させるという単純な効果を持つが、実はどんな物質でも一撃で破壊できる攻撃特化超火力スキルだったのだ―― 【不定期更新】 1話あたり2000~3000文字くらいで短めです。 性的な表現はありませんが、ややグロテスクな表現や過激な思想が含まれます。 良ければ感想ください。誤字脱字誤用報告も歓迎です。

公国の後継者として有望視されていたが無能者と烙印を押され、追放されたが、とんでもない隠れスキルで成り上がっていく。公国に戻る?いやだね!

秋田ノ介
ファンタジー
 主人公のロスティは公国家の次男として生まれ、品行方正、学問や剣術が優秀で、非の打ち所がなく、後継者となることを有望視されていた。  『スキル無し』……それによりロスティは無能者としての烙印を押され、後継者どころか公国から追放されることとなった。ロスティはなんとかなけなしの金でスキルを買うのだが、ゴミスキルと呼ばれるものだった。何の役にも立たないスキルだったが、ロスティのとんでもない隠れスキルでゴミスキルが成長し、レアスキル級に大化けしてしまう。  ロスティは次々とスキルを替えては成長させ、より凄いスキルを手にしていき、徐々に成り上がっていく。一方、ロスティを追放した公国は衰退を始めた。成り上がったロスティを呼び戻そうとするが……絶対にお断りだ!!!! 小説家になろうにも掲載しています。  

スクールカースト最底辺の俺、勇者召喚された異世界でクラスの女子どもを見返す

九頭七尾
ファンタジー
名門校として知られる私立天蘭学園。 女子高から共学化したばかりのこの学校に、悠木勇人は「女の子にモテたい!」という不純な動機で合格する。 夢のような学園生活を思い浮かべていた……が、待っていたのは生徒会主導の「男子排除運動」。 酷い差別に耐えかねて次々と男子が辞めていき、気づけば勇人だけになっていた。 そんなある日のこと。突然、勇人は勇者として異世界に召喚されてしまう。…クラスの女子たちがそれに巻き込まれる形で。 スクールカースト最底辺だった彼の逆転劇が、異世界で始まるのだった。

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

クラス転移で裏切られた「無」職の俺は世界を変える

ジャック
ファンタジー
私立三界高校2年3組において司馬は孤立する。このクラスにおいて王角龍騎というリーダーシップのあるイケメンと学園2大美女と呼ばれる住野桜と清水桃花が居るクラスであった。司馬に唯一話しかけるのが桜であり、クラスはそれを疎ましく思っていた。そんなある日クラスが異世界のラクル帝国へ転生してしまう。勇者、賢者、聖女、剣聖、など強い職業がクラスで選ばれる中司馬は無であり、属性も無であった。1人弱い中帝国で過ごす。そんなある日、八大ダンジョンと呼ばれるラギルダンジョンに挑む。そこで、帝国となかまに裏切りを受け─ これは、全てに絶望したこの世界で唯一の「無」職の少年がどん底からはい上がり、世界を変えるまでの物語。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 カクヨム様、小説家になろう様にも連載させてもらっています。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

処理中です...