165 / 282
惨たらしい姿のオビオ
しおりを挟む
バリケード内に転移してきた紫陽花騎士団とバトルコック団を見て、カクイの目が大きく開いた。
「そんな馬鹿な事がありますか! 転移結界は張ってあるというのに!」
動揺する司祭の前で、紫陽花騎士団は、直様ワンドを取り出し、バリケードの内側で待機していた神殿騎士を、魔法で倒していく。
カクイを守らんとし、メイジが彼を取り囲んで魔法を詠唱するが、ピーターが影から現れて、次々と刺突武器で絶命させていった。
「本陣の守りを手薄にするとは・・・。やはり戦は素人のようだな。カクイ司祭」
エリムスがワンドをカクイに向けたその時、突然誰もがオビオになった。
「兄上! これはカクイの能力です! 同士討ちせぬよう、ご注意下さい!」
サーカの声を耳にして、事前に聞いていた司祭の能力を思い出した。
――――相貌失認。
本来であれば、人の顔を認識できない脳障害の一種。その症状が他者にまで及ぶのが、カクイの能力。しかも、誰かの強いイメージが、そのまま他人に投影される。今回はオビオを助けたいというバトルコック団の気持ちがそうさせたのかもしれない。
「これは僥倖。メイジさん達、私が逃げる時間を存分に稼いでください」
「そうはさせるか!」
匂いで敵を識別できるトウスが、白いたてがみを靡かせて、教会に逃げ込む司祭を追おうとしたが、サーカがそれを止めた。
「トウスは、ここに残れ! このままでは乱戦必至だ。匂いで敵を見分けて攻撃してくれ! そうすれば、紫陽花騎士団が追撃をしやすくなる! メリィは騎士団の回復を!」
「わかったぜ!」
「はぁ~い」
カクイを始末できない口惜しさを顔に滲ませて、トウスはバリケード内に残り、敵に爪で傷をつけていく。一人一人時間を掛けて戦ったりはせず、目印のように神殿騎士やメイジに攻撃を加えた。
「助かる! 白獅子の攻撃した者を敵と認識せよ!」
初陣の者が多い紫陽花騎士団の騎士達が、一人でも死ぬことがないよう祈りながら、エリムスは騎士たちをサポートするようにワンドを振るった。
逃げる司祭を追って、サーカ、ビャクヤ、ピーター、ウィング、ムクが教会に入ると、祭壇の下にあった地下への階段を降りようとしていたカクイが【火球】を放ってきた。
「無駄!」
ビャクヤが事前に唱えてあった【魔法障壁】が、【火球】を跳ね返して祭壇を木っ端微塵にする。
「やったか?」
ピーターは砕け散った祭壇の会った場所に、司祭の死体を探したが、彼は既に階段を降りた後だった。
「往生際が悪いな。恐らくあの階段の先にオビオがいるはずだ。彼を人質にして、交渉をするつもりだろう」
サーカは急いで焦げ跡を残す床の階段まで走り、ピーターを待つ。
「罠は?」
「無いよ」
返事を聞くと、サーカは階段を駆け足で降りていった。
「罠がないとはいえッ! 無防備過ぎますよッ! 吾輩を先頭にッ!」
とビャクヤが提案したが、それを無視してサーカはどんどんと階段を降りていく。
(オビオ! もうすぐオビオに会える! 大好きなオビオ! もうお前はクマちゃんなんかじゃない! 私の大切な人だ!)
サーカが地下牢の床を踏んだ途端、黒い煙が辺りを包んだ。
「危ないッ! サーカッ! それは【死の雲】ですッ!」
ビャクヤの警告に、咄嗟に息を止め、階段脇の狭い場所に下がる。
「【竜巻】!」
ウィングの放った風魔法が、狭い地下牢を強引に進んでいった。手前の檻の扉を破壊して、【死の雲】も散らしていく。
「こんな狭い場所でッ! 広範囲魔法を使うとはッ! ハハッ! 嫌いじゃないですよッ! そういうのッ!」
ビャクヤは仮面に笑顔の表情を映し、ウィングにサムアップした。
「もう逃げられないぞ! 袋のネズミだな! カクイ司祭! 大人しく捕まり、メリィの神前審問を受けろ!」
サーカの呼びかけに、返事はない。
地上の空気穴から光が差し込む地下牢は、明かりが無くても辺りが覗えた。左右にある牢屋を皆、それぞれが確認していく。
そして一番奥右側にあった地下牢に、オビオはいた。
両手は鎖で繋がれており、ガリガリに痩せていた。しかも目はくり抜かれ、歯は全て折られており、ところどころ生皮を剥がされた後もある。
オビオ本人であると確認できるのは黒い癖毛だからだ。黒髪はこの世界において珍しい。
「そんな・・・」
オビオの首に、ワンドを突きつけるカクイが「フフフ」と笑っているのを見たサーカは、怒りで視界が真っ赤になった。
「貴様ァ!」
「待ちたまえ!」
ウィングがサーカを羽交い締めにして、魔法を放つのを妨害する。
「放せ! ウィング! 私は奴を肉塊にするまで許せん!」
「君はさっき、オビオを人質にしてカクイ司祭が交渉をするだろうと言っていただろう? ここでブチ切れてオビオの命を終わらせるつもりかい?」
地下牢は寒いのか、黒ローブの襟元を手でたくし寄せて、カクイは扉の閉まった牢屋の中でニヤニヤしている。
「いやぁ。彼の再生能力は凄まじいものでしたよ。それに、どれだけ拷問しようが屈しない精神力も称賛に値します。昨日も今日と同じく目玉をくり抜いて、歯を全て抜きましたが、翌日には治っているのですよ? こんな化け物は中々いない」
「いぃぃいい!!」
涙目のサーカは、メイスで牢屋を滅多矢鱈と打ちだした。
「無駄ですよ。固定化の魔法がかかっているのですから。それ以上は何もしないで下さい。交渉に応じる気配がないようでしたら、オビオ君を溶岩の中に転送しますよ? 流石の彼でも溶岩の中では再生できないでしょうねぇ?」
「クズが! クズがぁ!」
サーカはメイスを仕舞うと、目から溢れ出る涙を手で擦って止めようとした。
「それでッ! カクイ司祭ッ! 交渉とは?」
「誰です? 貴方は」
ビャクヤはシルクハットを脱いで、丁寧にお辞儀をする。
「我が名はビャクヤ。虚無の魔法を自在に操るッ! 天才にして最強のメイジ。貴方の領地に樹族国の騎士団を転移させたのは吾輩ですッ!」
「なるほど。街道で待ち伏せさせていたスカウトが無意味になったのは、貴方のせいですか。私も転移魔法は得意なのですがねぇ。どうやら貴方ほどではなかったようです」
「ではッ! オビオ開放の条件を聞きましょうかッ!」
「私の命の保証。それとこの戦い、樹族国側が負けを認めてくださいな。賠償金は金貨五千枚ほどでしょうかねぇ?」
ウィングはヤレヤレと首を振る。
「それは望みすぎですよ、カクイ様。教会に入る前に【遠目】の魔法で、平原の戦いを見ましたが、ムダン騎士団が圧倒的有利でした。ムダン侯爵はサーカの後見人。彼女を怒らせたのは失敗でしたね」
「それはどうですかねぇ? 君のご両親も、聖騎士の神前審問を受けろと圧力をかけてきましたが、今は冷たい土の下。ムダン侯爵もそうなるでしょう」
一瞬怒りに身を震わせたウィングだったが、すぐに冷静さを取り戻す。
「動揺させようとしても無理ですよ。僕はサーカのような激情的なタイプじゃない。我が両親の死は、貴方を盲信していた僕への罰なのです。この罪は一生背負って生きます」
「話の途中で悪いけどさ、ムク。このオビオは本物のオビオだと思うか?」
ピーターが牢屋の中の酷い姿をしたオビオをムクに見せた。
あまりにも惨たらしい彼を見てムクは怯えたが、黙って首を横に振る。
「この人、オビオじゃないよ」
「だよなぁ。オビオは飢餓状態にならないって以前言ってたし。でもこのオーガはガリガリだ」
「えっ?」
涙を拭っていたサーカはピーターの顔を見てから、偽のオビオを見て、顔に傲慢さを取り戻した。
「ククク! 司祭のくせに、くだらん偽計を仕掛けおって! となると、お前の籠もっている牢屋を【核爆発】フルパワーで破壊しても問題ないな? え? 貴様の四角い顔の角が取れて、美形になるやもしれんぞ! フハハ!」
ビャクヤが驚いて、腕で大袈裟にバツを作る。
「らめぇ~ッ! そんな事すればッ! この教会どころかッ! 近隣の村や街まで破壊されますんごッ!」
「流石に冗談だとおもうよ、ビャクヤ。まぁどの道、カクイ様に交渉材料は無くなったって事だね」
ウィングの言葉に安堵し、ビャクヤはとある事に気がついて首を傾けた。
「はて? ではッ! かの料理人はいずこにッ?」
「そんな馬鹿な事がありますか! 転移結界は張ってあるというのに!」
動揺する司祭の前で、紫陽花騎士団は、直様ワンドを取り出し、バリケードの内側で待機していた神殿騎士を、魔法で倒していく。
カクイを守らんとし、メイジが彼を取り囲んで魔法を詠唱するが、ピーターが影から現れて、次々と刺突武器で絶命させていった。
「本陣の守りを手薄にするとは・・・。やはり戦は素人のようだな。カクイ司祭」
エリムスがワンドをカクイに向けたその時、突然誰もがオビオになった。
「兄上! これはカクイの能力です! 同士討ちせぬよう、ご注意下さい!」
サーカの声を耳にして、事前に聞いていた司祭の能力を思い出した。
――――相貌失認。
本来であれば、人の顔を認識できない脳障害の一種。その症状が他者にまで及ぶのが、カクイの能力。しかも、誰かの強いイメージが、そのまま他人に投影される。今回はオビオを助けたいというバトルコック団の気持ちがそうさせたのかもしれない。
「これは僥倖。メイジさん達、私が逃げる時間を存分に稼いでください」
「そうはさせるか!」
匂いで敵を識別できるトウスが、白いたてがみを靡かせて、教会に逃げ込む司祭を追おうとしたが、サーカがそれを止めた。
「トウスは、ここに残れ! このままでは乱戦必至だ。匂いで敵を見分けて攻撃してくれ! そうすれば、紫陽花騎士団が追撃をしやすくなる! メリィは騎士団の回復を!」
「わかったぜ!」
「はぁ~い」
カクイを始末できない口惜しさを顔に滲ませて、トウスはバリケード内に残り、敵に爪で傷をつけていく。一人一人時間を掛けて戦ったりはせず、目印のように神殿騎士やメイジに攻撃を加えた。
「助かる! 白獅子の攻撃した者を敵と認識せよ!」
初陣の者が多い紫陽花騎士団の騎士達が、一人でも死ぬことがないよう祈りながら、エリムスは騎士たちをサポートするようにワンドを振るった。
逃げる司祭を追って、サーカ、ビャクヤ、ピーター、ウィング、ムクが教会に入ると、祭壇の下にあった地下への階段を降りようとしていたカクイが【火球】を放ってきた。
「無駄!」
ビャクヤが事前に唱えてあった【魔法障壁】が、【火球】を跳ね返して祭壇を木っ端微塵にする。
「やったか?」
ピーターは砕け散った祭壇の会った場所に、司祭の死体を探したが、彼は既に階段を降りた後だった。
「往生際が悪いな。恐らくあの階段の先にオビオがいるはずだ。彼を人質にして、交渉をするつもりだろう」
サーカは急いで焦げ跡を残す床の階段まで走り、ピーターを待つ。
「罠は?」
「無いよ」
返事を聞くと、サーカは階段を駆け足で降りていった。
「罠がないとはいえッ! 無防備過ぎますよッ! 吾輩を先頭にッ!」
とビャクヤが提案したが、それを無視してサーカはどんどんと階段を降りていく。
(オビオ! もうすぐオビオに会える! 大好きなオビオ! もうお前はクマちゃんなんかじゃない! 私の大切な人だ!)
サーカが地下牢の床を踏んだ途端、黒い煙が辺りを包んだ。
「危ないッ! サーカッ! それは【死の雲】ですッ!」
ビャクヤの警告に、咄嗟に息を止め、階段脇の狭い場所に下がる。
「【竜巻】!」
ウィングの放った風魔法が、狭い地下牢を強引に進んでいった。手前の檻の扉を破壊して、【死の雲】も散らしていく。
「こんな狭い場所でッ! 広範囲魔法を使うとはッ! ハハッ! 嫌いじゃないですよッ! そういうのッ!」
ビャクヤは仮面に笑顔の表情を映し、ウィングにサムアップした。
「もう逃げられないぞ! 袋のネズミだな! カクイ司祭! 大人しく捕まり、メリィの神前審問を受けろ!」
サーカの呼びかけに、返事はない。
地上の空気穴から光が差し込む地下牢は、明かりが無くても辺りが覗えた。左右にある牢屋を皆、それぞれが確認していく。
そして一番奥右側にあった地下牢に、オビオはいた。
両手は鎖で繋がれており、ガリガリに痩せていた。しかも目はくり抜かれ、歯は全て折られており、ところどころ生皮を剥がされた後もある。
オビオ本人であると確認できるのは黒い癖毛だからだ。黒髪はこの世界において珍しい。
「そんな・・・」
オビオの首に、ワンドを突きつけるカクイが「フフフ」と笑っているのを見たサーカは、怒りで視界が真っ赤になった。
「貴様ァ!」
「待ちたまえ!」
ウィングがサーカを羽交い締めにして、魔法を放つのを妨害する。
「放せ! ウィング! 私は奴を肉塊にするまで許せん!」
「君はさっき、オビオを人質にしてカクイ司祭が交渉をするだろうと言っていただろう? ここでブチ切れてオビオの命を終わらせるつもりかい?」
地下牢は寒いのか、黒ローブの襟元を手でたくし寄せて、カクイは扉の閉まった牢屋の中でニヤニヤしている。
「いやぁ。彼の再生能力は凄まじいものでしたよ。それに、どれだけ拷問しようが屈しない精神力も称賛に値します。昨日も今日と同じく目玉をくり抜いて、歯を全て抜きましたが、翌日には治っているのですよ? こんな化け物は中々いない」
「いぃぃいい!!」
涙目のサーカは、メイスで牢屋を滅多矢鱈と打ちだした。
「無駄ですよ。固定化の魔法がかかっているのですから。それ以上は何もしないで下さい。交渉に応じる気配がないようでしたら、オビオ君を溶岩の中に転送しますよ? 流石の彼でも溶岩の中では再生できないでしょうねぇ?」
「クズが! クズがぁ!」
サーカはメイスを仕舞うと、目から溢れ出る涙を手で擦って止めようとした。
「それでッ! カクイ司祭ッ! 交渉とは?」
「誰です? 貴方は」
ビャクヤはシルクハットを脱いで、丁寧にお辞儀をする。
「我が名はビャクヤ。虚無の魔法を自在に操るッ! 天才にして最強のメイジ。貴方の領地に樹族国の騎士団を転移させたのは吾輩ですッ!」
「なるほど。街道で待ち伏せさせていたスカウトが無意味になったのは、貴方のせいですか。私も転移魔法は得意なのですがねぇ。どうやら貴方ほどではなかったようです」
「ではッ! オビオ開放の条件を聞きましょうかッ!」
「私の命の保証。それとこの戦い、樹族国側が負けを認めてくださいな。賠償金は金貨五千枚ほどでしょうかねぇ?」
ウィングはヤレヤレと首を振る。
「それは望みすぎですよ、カクイ様。教会に入る前に【遠目】の魔法で、平原の戦いを見ましたが、ムダン騎士団が圧倒的有利でした。ムダン侯爵はサーカの後見人。彼女を怒らせたのは失敗でしたね」
「それはどうですかねぇ? 君のご両親も、聖騎士の神前審問を受けろと圧力をかけてきましたが、今は冷たい土の下。ムダン侯爵もそうなるでしょう」
一瞬怒りに身を震わせたウィングだったが、すぐに冷静さを取り戻す。
「動揺させようとしても無理ですよ。僕はサーカのような激情的なタイプじゃない。我が両親の死は、貴方を盲信していた僕への罰なのです。この罪は一生背負って生きます」
「話の途中で悪いけどさ、ムク。このオビオは本物のオビオだと思うか?」
ピーターが牢屋の中の酷い姿をしたオビオをムクに見せた。
あまりにも惨たらしい彼を見てムクは怯えたが、黙って首を横に振る。
「この人、オビオじゃないよ」
「だよなぁ。オビオは飢餓状態にならないって以前言ってたし。でもこのオーガはガリガリだ」
「えっ?」
涙を拭っていたサーカはピーターの顔を見てから、偽のオビオを見て、顔に傲慢さを取り戻した。
「ククク! 司祭のくせに、くだらん偽計を仕掛けおって! となると、お前の籠もっている牢屋を【核爆発】フルパワーで破壊しても問題ないな? え? 貴様の四角い顔の角が取れて、美形になるやもしれんぞ! フハハ!」
ビャクヤが驚いて、腕で大袈裟にバツを作る。
「らめぇ~ッ! そんな事すればッ! この教会どころかッ! 近隣の村や街まで破壊されますんごッ!」
「流石に冗談だとおもうよ、ビャクヤ。まぁどの道、カクイ様に交渉材料は無くなったって事だね」
ウィングの言葉に安堵し、ビャクヤはとある事に気がついて首を傾けた。
「はて? ではッ! かの料理人はいずこにッ?」
0
お気に入りに追加
74
あなたにおすすめの小説
無能スキルと言われ追放されたが実は防御無視の最強スキルだった
さくらはい
ファンタジー
主人公の不動颯太は勇者としてクラスメイト達と共に異世界に召喚された。だが、【アスポート】という使えないスキルを獲得してしまったばかりに、一人だけ城を追放されてしまった。この【アスポート】は対象物を1mだけ瞬間移動させるという単純な効果を持つが、実はどんな物質でも一撃で破壊できる攻撃特化超火力スキルだったのだ――
【不定期更新】
1話あたり2000~3000文字くらいで短めです。
性的な表現はありませんが、ややグロテスクな表現や過激な思想が含まれます。
良ければ感想ください。誤字脱字誤用報告も歓迎です。
公国の後継者として有望視されていたが無能者と烙印を押され、追放されたが、とんでもない隠れスキルで成り上がっていく。公国に戻る?いやだね!
秋田ノ介
ファンタジー
主人公のロスティは公国家の次男として生まれ、品行方正、学問や剣術が優秀で、非の打ち所がなく、後継者となることを有望視されていた。
『スキル無し』……それによりロスティは無能者としての烙印を押され、後継者どころか公国から追放されることとなった。ロスティはなんとかなけなしの金でスキルを買うのだが、ゴミスキルと呼ばれるものだった。何の役にも立たないスキルだったが、ロスティのとんでもない隠れスキルでゴミスキルが成長し、レアスキル級に大化けしてしまう。
ロスティは次々とスキルを替えては成長させ、より凄いスキルを手にしていき、徐々に成り上がっていく。一方、ロスティを追放した公国は衰退を始めた。成り上がったロスティを呼び戻そうとするが……絶対にお断りだ!!!!
小説家になろうにも掲載しています。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
クラス転移で裏切られた「無」職の俺は世界を変える
ジャック
ファンタジー
私立三界高校2年3組において司馬は孤立する。このクラスにおいて王角龍騎というリーダーシップのあるイケメンと学園2大美女と呼ばれる住野桜と清水桃花が居るクラスであった。司馬に唯一話しかけるのが桜であり、クラスはそれを疎ましく思っていた。そんなある日クラスが異世界のラクル帝国へ転生してしまう。勇者、賢者、聖女、剣聖、など強い職業がクラスで選ばれる中司馬は無であり、属性も無であった。1人弱い中帝国で過ごす。そんなある日、八大ダンジョンと呼ばれるラギルダンジョンに挑む。そこで、帝国となかまに裏切りを受け─
これは、全てに絶望したこの世界で唯一の「無」職の少年がどん底からはい上がり、世界を変えるまでの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カクヨム様、小説家になろう様にも連載させてもらっています。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる