141 / 282
とっておきの料理
しおりを挟む
俺はサーカやウィングのマナを回復する為に、アイスクリームを作りながら魂の開放を見ている。
メリィが祈るたびに、多くの霊達が喜びながら昇天していく。
「すげぇなぁ。メリィは」
俺が感心していると、母親に抱かれた赤ちゃんが「アァ!」と声を上げた。
「母ちゃんに、会えたんだ! 良かったな! それから、ありがとうな! 皆のお陰で、倒せないはずの異次元の魔物を倒せたよ!」
赤ちゃんは、小さな手を上下に振りながら、お礼をしているように見えた。可愛い。もう逝くのかな?
「そうだ! アイスクリーム食べる?」
俺は赤ちゃんに出来たてのアイスクリームを差し出した。微かに物質化している今なら、食べられるのではないかと思ったからだ。
アイスクリームをスプーンで掬い、赤ちゃんの小さな口に運ぶと――――。食べた!
「マンマンマァー!」
赤ちゃんが雄叫びを上げて、喜んでる!
そんなに美味かったか! 嬉しいぜ! 生まれ変わっても、その味を覚えておいてくれよな!
隣でお母さんが目を拭い、一礼をすると赤ちゃんを抱いたまま、メリィの方へと向かった。
赤ちゃんは俺の手のアイスクリームに手を伸ばしている。大丈夫! きっとまた食べられるさ! そんな気がする!
とはいえ。はぁ・・・。
「いつも別れはあっけない・・・」
俺がそう独り言ちていると、魂葬の光が赤ちゃんと母親を包み込む。
「可愛い赤ちゃんだったな。なんていうか、パワフルだった。あれならきっと、直ぐに生まれ変わるだろうよ」
トウスさんが背中を擦って慰めてくれている。
「うん。あの赤ちゃんは、真っ先にアンコウに突撃したしな。元気な赤ちゃんだったよ」
誰も彼もが、短い時間の仲で、俺の心に何かしらの深い記憶を刻み込んで、去っていく。その度にどこか淋しい気持ちになった。俺はこの星に来てから、凄い駆け足で生きているような気がするんだ。
ふと顔を上げると、赤ちゃんと母親が天に昇っていくところだった。
「直ぐにでも! この世に戻ってこいよ!」
「マンマーーー!」
ダンジョンに、その元気な声が残響して消えた。魂葬の光が消えると、霊のざわめきも消え、後には暗闇が残るだけだ。
「今回の奇跡は、なんだったんだろうか? 異次元の魔物に厚みを持たせる奇跡なんて、聞いたことねぇぞ・・・」
正直、奇跡と呼ぶ以外、なんと呼べばいいのか。
「神の思し召しさ」
ウィングは当然のごとく言う。
「お前の信仰する神様って、星のオーガだろ? 俺の知る現人神様は、絶対にそんな事言わないと思うけどなぁ。きっとマナ粒子が作用して、ウンタラカンタラ言うと思うぜ?」
なにせ奴は科学者だからな。
「君を助けたいと思った霊たちの気持ちを、神様が汲んで奇跡を起こしてくれたのさ」
司祭らしい事言いやがって。
「そういや、お前。メリィと一緒に魂葬の祈りをしなかったな。なんでだ?」
「祈り代・・・。ゴホン。お布施は、誰が払ってくれるのだい? 回復の祈りと違って。かなり高いよ?」
「かぁー! 何かといえば、金金金!」
お前が言うな、ピーター。
「お金は大事だよ。下手な奇跡より、融通が利く」
「助司祭様がそんな事、言ってもいいのかなぁ~?」
メリィがウィングに絡み始めた。この二人は仲が悪い。西の大陸において、修道騎士は孤高の審判者。司祭や僧侶の悪行を捌く存在。当然、助司祭であるウィングとの仲はこうなる。
「メリィの言う通りだ、この金の亡者め!」
だからお前が言うなって、ピーター。
ぎゃいぎゃい煩い仲間をよそに、俺は幼児化したサーカにアイスクリームを渡そうとした。
「くまちゃんが、食べさせて!」
――――なん・・・、だと?! 食べさせろだって? 食べさせます。
「やった!」
くっ! なんだよ、甘えて膝の上に乗って! クソ可愛い。
「はい、あ~ん」
「お兄ちゃん、私にも!」
ムクまで膝に乗ってきた。
「あ! 私も!」
メリィが鼻息荒く突進してくる。
「落ち着けって、ちゃんと皆の分あるって!」
しかし、メリィはもうアイスクリームしか見ていない。食いしん坊さんめ!
俺は瞬時に加速を使って、残像を作りながら、メリィにアイスクリームの乗った皿とスプーンを渡した。
メリィはそれを受け取ると、正座のまま滑って行き、アイスを平らげている。その滑った先に出口があるから、新道の通行人達は、急に出てきた修道騎士に驚くだろうな。
暫く皆で無心になってアイスクリームを食べた。奇妙な魔物との戦いがあった事は忘れてな。
っていうか平面アンコウの亡骸は、いつの間にか消えていた。昔から居着いていたみたいだけど、なんだったんだ?
「は、はなせ!」
我に返ったサーカが、頬を赤くして俺の腕から逃げた。アイスがマナ回復の役に立って何より。
「さて、一方通行扉を誰かが閉じないうちに、さっさと洞窟から抜けようぜ」
なんとなく俺がフラグを立てたような気がして、急いで出口に向かうが、扉はちゃんと開いたままだった。扉の前で、メリィが仏様のように鎮座していたからだ。
ぐ~。
誰かの腹が鳴った。そういえば、もうお昼か。
俺は洞窟の前の野原で、料理道具を取り出し、昼食の準備を始める。
「おほー! おビオの料理が食える! やっぱ、オビオがいねぇとな? な? 皆」
皆一様に、そしていつになく真剣な顔で頷いている。何があったかは知らねぇけど、俺の料理が期待されているってのはわかる。
「よーし! 今日は、良い食材が手に入ったからさ、とっときの料理を作るぜ!」
そう言って、食材を亜空間ポケットから出した瞬間!
「うぁはぁぁ!」
サーカが悲鳴を上げる。なんだよ?
「カマドウマーーー!!」
メリィが祈るたびに、多くの霊達が喜びながら昇天していく。
「すげぇなぁ。メリィは」
俺が感心していると、母親に抱かれた赤ちゃんが「アァ!」と声を上げた。
「母ちゃんに、会えたんだ! 良かったな! それから、ありがとうな! 皆のお陰で、倒せないはずの異次元の魔物を倒せたよ!」
赤ちゃんは、小さな手を上下に振りながら、お礼をしているように見えた。可愛い。もう逝くのかな?
「そうだ! アイスクリーム食べる?」
俺は赤ちゃんに出来たてのアイスクリームを差し出した。微かに物質化している今なら、食べられるのではないかと思ったからだ。
アイスクリームをスプーンで掬い、赤ちゃんの小さな口に運ぶと――――。食べた!
「マンマンマァー!」
赤ちゃんが雄叫びを上げて、喜んでる!
そんなに美味かったか! 嬉しいぜ! 生まれ変わっても、その味を覚えておいてくれよな!
隣でお母さんが目を拭い、一礼をすると赤ちゃんを抱いたまま、メリィの方へと向かった。
赤ちゃんは俺の手のアイスクリームに手を伸ばしている。大丈夫! きっとまた食べられるさ! そんな気がする!
とはいえ。はぁ・・・。
「いつも別れはあっけない・・・」
俺がそう独り言ちていると、魂葬の光が赤ちゃんと母親を包み込む。
「可愛い赤ちゃんだったな。なんていうか、パワフルだった。あれならきっと、直ぐに生まれ変わるだろうよ」
トウスさんが背中を擦って慰めてくれている。
「うん。あの赤ちゃんは、真っ先にアンコウに突撃したしな。元気な赤ちゃんだったよ」
誰も彼もが、短い時間の仲で、俺の心に何かしらの深い記憶を刻み込んで、去っていく。その度にどこか淋しい気持ちになった。俺はこの星に来てから、凄い駆け足で生きているような気がするんだ。
ふと顔を上げると、赤ちゃんと母親が天に昇っていくところだった。
「直ぐにでも! この世に戻ってこいよ!」
「マンマーーー!」
ダンジョンに、その元気な声が残響して消えた。魂葬の光が消えると、霊のざわめきも消え、後には暗闇が残るだけだ。
「今回の奇跡は、なんだったんだろうか? 異次元の魔物に厚みを持たせる奇跡なんて、聞いたことねぇぞ・・・」
正直、奇跡と呼ぶ以外、なんと呼べばいいのか。
「神の思し召しさ」
ウィングは当然のごとく言う。
「お前の信仰する神様って、星のオーガだろ? 俺の知る現人神様は、絶対にそんな事言わないと思うけどなぁ。きっとマナ粒子が作用して、ウンタラカンタラ言うと思うぜ?」
なにせ奴は科学者だからな。
「君を助けたいと思った霊たちの気持ちを、神様が汲んで奇跡を起こしてくれたのさ」
司祭らしい事言いやがって。
「そういや、お前。メリィと一緒に魂葬の祈りをしなかったな。なんでだ?」
「祈り代・・・。ゴホン。お布施は、誰が払ってくれるのだい? 回復の祈りと違って。かなり高いよ?」
「かぁー! 何かといえば、金金金!」
お前が言うな、ピーター。
「お金は大事だよ。下手な奇跡より、融通が利く」
「助司祭様がそんな事、言ってもいいのかなぁ~?」
メリィがウィングに絡み始めた。この二人は仲が悪い。西の大陸において、修道騎士は孤高の審判者。司祭や僧侶の悪行を捌く存在。当然、助司祭であるウィングとの仲はこうなる。
「メリィの言う通りだ、この金の亡者め!」
だからお前が言うなって、ピーター。
ぎゃいぎゃい煩い仲間をよそに、俺は幼児化したサーカにアイスクリームを渡そうとした。
「くまちゃんが、食べさせて!」
――――なん・・・、だと?! 食べさせろだって? 食べさせます。
「やった!」
くっ! なんだよ、甘えて膝の上に乗って! クソ可愛い。
「はい、あ~ん」
「お兄ちゃん、私にも!」
ムクまで膝に乗ってきた。
「あ! 私も!」
メリィが鼻息荒く突進してくる。
「落ち着けって、ちゃんと皆の分あるって!」
しかし、メリィはもうアイスクリームしか見ていない。食いしん坊さんめ!
俺は瞬時に加速を使って、残像を作りながら、メリィにアイスクリームの乗った皿とスプーンを渡した。
メリィはそれを受け取ると、正座のまま滑って行き、アイスを平らげている。その滑った先に出口があるから、新道の通行人達は、急に出てきた修道騎士に驚くだろうな。
暫く皆で無心になってアイスクリームを食べた。奇妙な魔物との戦いがあった事は忘れてな。
っていうか平面アンコウの亡骸は、いつの間にか消えていた。昔から居着いていたみたいだけど、なんだったんだ?
「は、はなせ!」
我に返ったサーカが、頬を赤くして俺の腕から逃げた。アイスがマナ回復の役に立って何より。
「さて、一方通行扉を誰かが閉じないうちに、さっさと洞窟から抜けようぜ」
なんとなく俺がフラグを立てたような気がして、急いで出口に向かうが、扉はちゃんと開いたままだった。扉の前で、メリィが仏様のように鎮座していたからだ。
ぐ~。
誰かの腹が鳴った。そういえば、もうお昼か。
俺は洞窟の前の野原で、料理道具を取り出し、昼食の準備を始める。
「おほー! おビオの料理が食える! やっぱ、オビオがいねぇとな? な? 皆」
皆一様に、そしていつになく真剣な顔で頷いている。何があったかは知らねぇけど、俺の料理が期待されているってのはわかる。
「よーし! 今日は、良い食材が手に入ったからさ、とっときの料理を作るぜ!」
そう言って、食材を亜空間ポケットから出した瞬間!
「うぁはぁぁ!」
サーカが悲鳴を上げる。なんだよ?
「カマドウマーーー!!」
0
お気に入りに追加
74
あなたにおすすめの小説
無能スキルと言われ追放されたが実は防御無視の最強スキルだった
さくらはい
ファンタジー
主人公の不動颯太は勇者としてクラスメイト達と共に異世界に召喚された。だが、【アスポート】という使えないスキルを獲得してしまったばかりに、一人だけ城を追放されてしまった。この【アスポート】は対象物を1mだけ瞬間移動させるという単純な効果を持つが、実はどんな物質でも一撃で破壊できる攻撃特化超火力スキルだったのだ――
【不定期更新】
1話あたり2000~3000文字くらいで短めです。
性的な表現はありませんが、ややグロテスクな表現や過激な思想が含まれます。
良ければ感想ください。誤字脱字誤用報告も歓迎です。
公国の後継者として有望視されていたが無能者と烙印を押され、追放されたが、とんでもない隠れスキルで成り上がっていく。公国に戻る?いやだね!
秋田ノ介
ファンタジー
主人公のロスティは公国家の次男として生まれ、品行方正、学問や剣術が優秀で、非の打ち所がなく、後継者となることを有望視されていた。
『スキル無し』……それによりロスティは無能者としての烙印を押され、後継者どころか公国から追放されることとなった。ロスティはなんとかなけなしの金でスキルを買うのだが、ゴミスキルと呼ばれるものだった。何の役にも立たないスキルだったが、ロスティのとんでもない隠れスキルでゴミスキルが成長し、レアスキル級に大化けしてしまう。
ロスティは次々とスキルを替えては成長させ、より凄いスキルを手にしていき、徐々に成り上がっていく。一方、ロスティを追放した公国は衰退を始めた。成り上がったロスティを呼び戻そうとするが……絶対にお断りだ!!!!
小説家になろうにも掲載しています。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
クラス転移で裏切られた「無」職の俺は世界を変える
ジャック
ファンタジー
私立三界高校2年3組において司馬は孤立する。このクラスにおいて王角龍騎というリーダーシップのあるイケメンと学園2大美女と呼ばれる住野桜と清水桃花が居るクラスであった。司馬に唯一話しかけるのが桜であり、クラスはそれを疎ましく思っていた。そんなある日クラスが異世界のラクル帝国へ転生してしまう。勇者、賢者、聖女、剣聖、など強い職業がクラスで選ばれる中司馬は無であり、属性も無であった。1人弱い中帝国で過ごす。そんなある日、八大ダンジョンと呼ばれるラギルダンジョンに挑む。そこで、帝国となかまに裏切りを受け─
これは、全てに絶望したこの世界で唯一の「無」職の少年がどん底からはい上がり、世界を変えるまでの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カクヨム様、小説家になろう様にも連載させてもらっています。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
3521回目の異世界転生 〜無双人生にも飽き飽きしてきたので目立たぬように生きていきます〜
I.G
ファンタジー
神様と名乗るおじいさんに転生させられること3521回。
レベル、ステータス、その他もろもろ
最強の力を身につけてきた服部隼人いう名の転生者がいた。
彼の役目は異世界の危機を救うこと。
異世界の危機を救っては、また別の異世界へと転生を繰り返す日々を送っていた。
彼はそんな人生で何よりも
人との別れの連続が辛かった。
だから彼は誰とも仲良くならないように、目立たない回復職で、ほそぼそと異世界を救おうと決意する。
しかし、彼は自分の強さを強すぎる
が故に、隠しきることができない。
そしてまた、この異世界でも、
服部隼人の強さが人々にばれていく
のだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる