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地下墓地と謎の道化師
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前回に来た時と違って、今回の地下墓地探索はイージーモードだった。
なぜなら修道騎士様が片っ端から、アンデッドを成仏させていくからだ。
メリィは、刃物が御法度の樹族のメイジではないので、小剣を持っている。
輝きの小剣という名の魔法剣は、襲い掛かって来る霊やゾンビやスケルトンを斬っては、現世に固執する思いや恨みを浄化しているのだ。
「流石は修道騎士だな! アンデッドが手も足も出ない。以前来た時なんて、蛇殺しを見つけるまでトウスさんは長い棒で戦ってたもんな・・・」
「あんときの俺は、装備も買えない程貧乏だったからな・・・。すまんかった」
パーティ全体がスピリットやワイトなどの唱える魔法に備えて、塊にならないようばらけている。なので少し離れて前衛に立つトウスさんだったが、俺の声が聞こえていたのか周囲を警戒しながらそう返事した。
「ははっ! 確かに何も装備がなかったんだから、仕方ないよな。別に責めてはいないからさ?」
俺はわざわざ前衛から中衛の場所まで来て、大活躍している自分を褒めろと差し出すメリィの頭を撫でて、亜空間ポケットから、一応蛇殺しを出した。そしてメリィにトウスさんに渡してくれと頼んだ。
「魔法のかかっていないブロードソードじゃきついだろうからな。サーカの光属性付与魔法も、効果時間はそこまで長くなさそうだし」
「いいなー。僕も魔法の武器が欲しい。前みたいに落ちてないかな・・・」
「そういや、蛇殺しはピーターが見つけたんだったな。盗賊兼レンジャーのピーターなら、またなんか見つけるんじゃないの?」
「そんな都合の良い話があるか、バカオビオ。それからメリィは聖職者だ。気安く触るな。無礼だろう」
前衛にいるサーカが振り返って、鬼のような顔をしている。うるさいな、メリィが撫でろって言ってんだからいいだろうが。
「別に気にしないよぉ~」
メリィは眠たそうな垂れ目をサーカに向けると、彼女にも撫でろと頭を差し出した。
「撫でるものか!」
「えぇ~」
「なんだその、なぜ撫でないのかという顔は。撫でられて当然だと思うなよ!」
「ひゃー、怖いねぇー。サーカのおばちゃん、怖いねー」
俺たちの倍は生きているのに、短命種換算すると17歳と言い張るサーカをおばちゃん呼ばわりしてみる。
「おおおお、おばおば・・・」
やべぇ! こりゃ電撃ビリビリが来るぞ! レジストする準備をしないと!
「おやぁ! なぜアルケディアの地下墓地にオーガがぁ?」
俺がサーカの電撃に備えていると、地下墓地の壁に掛かる魔法灯の弱い光が届かない闇から、ホラー映画のようにヌ~っと道化師が現れた。
「うわ! びっくりした!寧ろ、なんで道化師がこんなところにいるんだよ!」
この道化師、種族はなんだ? トウスさん並みに大きいぞ。180センチってところか。某悪魔系ヘビーメタルバンドみたいなメイクしてるな・・・。
「いやー、なんか歩いていたら穴に落ちちゃいましてね、ストーンと。そしたら地下墓地にいたのですよぉ。キュッキュ!」
「そりゃ大変だったな。そうだ、道化師のおっちゃんも一緒に来るか? 賢者の石手に入れたら出口まで案内してやるよ」
「それは地獄に仏! 小生の事はナンちゃんと及びください。よろしキュッキュー!」
指先まで覆う鶯色のアンダースーツに、黒いボロボロのローブを着た道化師は、嬉しいのか素早くタップを踏んでいる。が、高速の足さばきは無駄に埃を舞い上げてしまうので止めてほしい。
「おい、オビオ! あんな怪しい男を連れていくのか。道化師ってのは暗殺業を兼ねているんだぞ! もしかしたらお前に送った、モティの暗殺者かもしれないだろ」
ピーターがひそひそと俺に言う。
昨日の今日でモティが暗殺者なんて送るかなぁ? それに優先順位でいえば宗教国家にとって目の上のたんこぶであるヒジリに強そうなのを先に送るだろ。
このオッサン、めっちゃ強キャラ感出てるじゃん。そういや、アニメや漫画でも道化師って強キャラ扱いだよな・・・。
「大丈夫でやんすよ、あれは知り合いでやんすから」
最後列にいたヤンスさんが、俺たちの会話に入ってくる。いつも思うのだが、この人は地獄耳なのかな? ゴブリンは耳が良いのかもしれない。
「そうなの? でも向こうはヤンスさんを知らないみたいだぞ」
「あの人は気まぐれでやんすからねぇ。知らないふりをして、楽しんでいるんでやんすよ。それからあまりあの道化師を詮索しない方が身のためでやんす。暗殺者としては一級品ですから」
「こわっ! わかった、詮索はよしとく」
ヤンスさんの知り合いなら大丈夫だろ。ヤンスさんは顔も広いんだろうな。世界のあちこちで友人とか知り合いを作ってそう。
サーカは、ナンさんに何か引っかかるのか、首を何度も捻っていたが結局なにも思い出せなかったようだ。
トウスさんやメリィは道化師に普通に挨拶をしている。疑ったり怪しむ素振りすらない。
ナンさんに会ってから、俺たちは再び広い地下墓地をひたすら歩き回る。なぜ迷子にならないのかというと、これまた魔法のお陰だ。その便利な魔法はピーターが持っている。
実はこの痴漢小僧はメイジとしての素質もある。
コモンマジックの【魔法の地図】を習得しているし、他にも覚える難度が割と高い風魔法の【透明化】や【遠見】などの実用的な魔法も覚えているのだ。出会う前から覚えていたので、どうやって覚えたのか気になる。魔法書は孤児が買うには高いぞ?
で、この【魔法の地図】はどれくらい便利かというと、歩いた場所と通ったルートがメンバー全員の頭に地図のように浮かぶのだ。なので迷う事がない。
「意外とないなぁ、賢者の石。レアアイテムなのか?」
俺が誰に言うとなく、そうぼやくとナンさんが気味の悪いメイクの顔で闇から現れた。普通に出てこいよ。一々闇に潜むな!
「そこまでレアではありませんが、マナ溜まりと沢山の死体という条件が合わさらないといけませんからねぇ」
「うん、知ってる」
「それにそういった場所は大抵アンデッドに遭遇しますし、取りに来るのは面倒なんですよねぇ。このパーティのように、正式な聖職者がいるなんてのは稀ですから。破戒僧よりも成仏の祈りが優秀な修道騎士様がいるなんて、素敵ですよぉ」
ナンさんは軽く踊ってからターンして、メリィの顔の前でパチンと指を鳴らした。
メリィは驚いて「わぁ~」とゆっくりと尻もちをついている。
ナンさんは何食わぬ顔で、またシュッと俺の横に戻ってきた。
「そうそう。そういえば賢者の石の話なのですが、最近は偽物が出回っているそうですよ。辰砂に鑑定魔法すら欺く偽の情報を乗せて、賢者の石として売る不届きものがいましてねぇ。小生の国にもどういうルートで入ってくるのかは知りませんが、そのお陰で大変困っているのですよぉ」
「それだ! じゃあニーシ村の錬金術師の爺さんも、それに騙されているんだ!」
小生の国って事は、ナンさんは外国人か。まぁ詳しくは訊かないほうがいいな。色々知ると後で「貴方ぁ、知り過ぎましたねぇ?」とか言って襲ってきそうだし・・・。
「じゃあ尚更、本物を持ち帰って、その情報をあの爺さんに教えてやんないと」
あの頑固爺のスペンクは、日に日にアッチさんの症状が酷くなっているのに気が付かないのだろうか?
きっと村人に頼られているという面子が目を曇らせているんだ。地球にも時々いたな、自分の立場を最優先にする人。
組織が機能不全、あるいは非効率的になっていても気にせず、自分の考えをごり押しする人が。流石に最終的にはそういう人は降格させられるんだけど、立場の強い人がずっとその地位に居座るこの星では、そうはいかないと思う。
父親を心配するチッチの姿を思い出して、俺は早く賢者の石を持って帰らなければと思っていると、骨の塗りこまれた壁に違和感を感じた。ずっとこれまで同じような壁だったが、何かが違う。俺の直感が怪しいと言っている。
同じ中衛にいたピーターも気が付いたのか、足を止めて皆を呼んだ。
「隠し扉があるよ!」
流石は盗賊兼レンジャー。
「ふむふむ、中から何者かの気配を感じますねぇ?」
ナンさんは白く塗られた耳に、手を当てて音に集中している。
「もしかしてこの中で、何者かが偽物を作っているとか?」
「となると相当魔法に精通したメイジだな。アイテム情報を偽装する魔法など聞いた事ない。地下墓地はどうも、はぐれメイジが育つ環境らしいな。ワイトのデイジーの時もそうだった」
サーカがメイスを抜くと一同に緊張が走る。
今回は強そうな道化師のナンさんもいるから大丈夫だろう。
そう思ってたら俺はキリマルに裏切られたけど・・・。そういや、この人キリマルと似たような雰囲気しているんだよなぁ。どこか狂っているというか・・・。
いやいや、余計なことを考えるのはやめよう。今は戦いに備えるべきだ。
なぜなら修道騎士様が片っ端から、アンデッドを成仏させていくからだ。
メリィは、刃物が御法度の樹族のメイジではないので、小剣を持っている。
輝きの小剣という名の魔法剣は、襲い掛かって来る霊やゾンビやスケルトンを斬っては、現世に固執する思いや恨みを浄化しているのだ。
「流石は修道騎士だな! アンデッドが手も足も出ない。以前来た時なんて、蛇殺しを見つけるまでトウスさんは長い棒で戦ってたもんな・・・」
「あんときの俺は、装備も買えない程貧乏だったからな・・・。すまんかった」
パーティ全体がスピリットやワイトなどの唱える魔法に備えて、塊にならないようばらけている。なので少し離れて前衛に立つトウスさんだったが、俺の声が聞こえていたのか周囲を警戒しながらそう返事した。
「ははっ! 確かに何も装備がなかったんだから、仕方ないよな。別に責めてはいないからさ?」
俺はわざわざ前衛から中衛の場所まで来て、大活躍している自分を褒めろと差し出すメリィの頭を撫でて、亜空間ポケットから、一応蛇殺しを出した。そしてメリィにトウスさんに渡してくれと頼んだ。
「魔法のかかっていないブロードソードじゃきついだろうからな。サーカの光属性付与魔法も、効果時間はそこまで長くなさそうだし」
「いいなー。僕も魔法の武器が欲しい。前みたいに落ちてないかな・・・」
「そういや、蛇殺しはピーターが見つけたんだったな。盗賊兼レンジャーのピーターなら、またなんか見つけるんじゃないの?」
「そんな都合の良い話があるか、バカオビオ。それからメリィは聖職者だ。気安く触るな。無礼だろう」
前衛にいるサーカが振り返って、鬼のような顔をしている。うるさいな、メリィが撫でろって言ってんだからいいだろうが。
「別に気にしないよぉ~」
メリィは眠たそうな垂れ目をサーカに向けると、彼女にも撫でろと頭を差し出した。
「撫でるものか!」
「えぇ~」
「なんだその、なぜ撫でないのかという顔は。撫でられて当然だと思うなよ!」
「ひゃー、怖いねぇー。サーカのおばちゃん、怖いねー」
俺たちの倍は生きているのに、短命種換算すると17歳と言い張るサーカをおばちゃん呼ばわりしてみる。
「おおおお、おばおば・・・」
やべぇ! こりゃ電撃ビリビリが来るぞ! レジストする準備をしないと!
「おやぁ! なぜアルケディアの地下墓地にオーガがぁ?」
俺がサーカの電撃に備えていると、地下墓地の壁に掛かる魔法灯の弱い光が届かない闇から、ホラー映画のようにヌ~っと道化師が現れた。
「うわ! びっくりした!寧ろ、なんで道化師がこんなところにいるんだよ!」
この道化師、種族はなんだ? トウスさん並みに大きいぞ。180センチってところか。某悪魔系ヘビーメタルバンドみたいなメイクしてるな・・・。
「いやー、なんか歩いていたら穴に落ちちゃいましてね、ストーンと。そしたら地下墓地にいたのですよぉ。キュッキュ!」
「そりゃ大変だったな。そうだ、道化師のおっちゃんも一緒に来るか? 賢者の石手に入れたら出口まで案内してやるよ」
「それは地獄に仏! 小生の事はナンちゃんと及びください。よろしキュッキュー!」
指先まで覆う鶯色のアンダースーツに、黒いボロボロのローブを着た道化師は、嬉しいのか素早くタップを踏んでいる。が、高速の足さばきは無駄に埃を舞い上げてしまうので止めてほしい。
「おい、オビオ! あんな怪しい男を連れていくのか。道化師ってのは暗殺業を兼ねているんだぞ! もしかしたらお前に送った、モティの暗殺者かもしれないだろ」
ピーターがひそひそと俺に言う。
昨日の今日でモティが暗殺者なんて送るかなぁ? それに優先順位でいえば宗教国家にとって目の上のたんこぶであるヒジリに強そうなのを先に送るだろ。
このオッサン、めっちゃ強キャラ感出てるじゃん。そういや、アニメや漫画でも道化師って強キャラ扱いだよな・・・。
「大丈夫でやんすよ、あれは知り合いでやんすから」
最後列にいたヤンスさんが、俺たちの会話に入ってくる。いつも思うのだが、この人は地獄耳なのかな? ゴブリンは耳が良いのかもしれない。
「そうなの? でも向こうはヤンスさんを知らないみたいだぞ」
「あの人は気まぐれでやんすからねぇ。知らないふりをして、楽しんでいるんでやんすよ。それからあまりあの道化師を詮索しない方が身のためでやんす。暗殺者としては一級品ですから」
「こわっ! わかった、詮索はよしとく」
ヤンスさんの知り合いなら大丈夫だろ。ヤンスさんは顔も広いんだろうな。世界のあちこちで友人とか知り合いを作ってそう。
サーカは、ナンさんに何か引っかかるのか、首を何度も捻っていたが結局なにも思い出せなかったようだ。
トウスさんやメリィは道化師に普通に挨拶をしている。疑ったり怪しむ素振りすらない。
ナンさんに会ってから、俺たちは再び広い地下墓地をひたすら歩き回る。なぜ迷子にならないのかというと、これまた魔法のお陰だ。その便利な魔法はピーターが持っている。
実はこの痴漢小僧はメイジとしての素質もある。
コモンマジックの【魔法の地図】を習得しているし、他にも覚える難度が割と高い風魔法の【透明化】や【遠見】などの実用的な魔法も覚えているのだ。出会う前から覚えていたので、どうやって覚えたのか気になる。魔法書は孤児が買うには高いぞ?
で、この【魔法の地図】はどれくらい便利かというと、歩いた場所と通ったルートがメンバー全員の頭に地図のように浮かぶのだ。なので迷う事がない。
「意外とないなぁ、賢者の石。レアアイテムなのか?」
俺が誰に言うとなく、そうぼやくとナンさんが気味の悪いメイクの顔で闇から現れた。普通に出てこいよ。一々闇に潜むな!
「そこまでレアではありませんが、マナ溜まりと沢山の死体という条件が合わさらないといけませんからねぇ」
「うん、知ってる」
「それにそういった場所は大抵アンデッドに遭遇しますし、取りに来るのは面倒なんですよねぇ。このパーティのように、正式な聖職者がいるなんてのは稀ですから。破戒僧よりも成仏の祈りが優秀な修道騎士様がいるなんて、素敵ですよぉ」
ナンさんは軽く踊ってからターンして、メリィの顔の前でパチンと指を鳴らした。
メリィは驚いて「わぁ~」とゆっくりと尻もちをついている。
ナンさんは何食わぬ顔で、またシュッと俺の横に戻ってきた。
「そうそう。そういえば賢者の石の話なのですが、最近は偽物が出回っているそうですよ。辰砂に鑑定魔法すら欺く偽の情報を乗せて、賢者の石として売る不届きものがいましてねぇ。小生の国にもどういうルートで入ってくるのかは知りませんが、そのお陰で大変困っているのですよぉ」
「それだ! じゃあニーシ村の錬金術師の爺さんも、それに騙されているんだ!」
小生の国って事は、ナンさんは外国人か。まぁ詳しくは訊かないほうがいいな。色々知ると後で「貴方ぁ、知り過ぎましたねぇ?」とか言って襲ってきそうだし・・・。
「じゃあ尚更、本物を持ち帰って、その情報をあの爺さんに教えてやんないと」
あの頑固爺のスペンクは、日に日にアッチさんの症状が酷くなっているのに気が付かないのだろうか?
きっと村人に頼られているという面子が目を曇らせているんだ。地球にも時々いたな、自分の立場を最優先にする人。
組織が機能不全、あるいは非効率的になっていても気にせず、自分の考えをごり押しする人が。流石に最終的にはそういう人は降格させられるんだけど、立場の強い人がずっとその地位に居座るこの星では、そうはいかないと思う。
父親を心配するチッチの姿を思い出して、俺は早く賢者の石を持って帰らなければと思っていると、骨の塗りこまれた壁に違和感を感じた。ずっとこれまで同じような壁だったが、何かが違う。俺の直感が怪しいと言っている。
同じ中衛にいたピーターも気が付いたのか、足を止めて皆を呼んだ。
「隠し扉があるよ!」
流石は盗賊兼レンジャー。
「ふむふむ、中から何者かの気配を感じますねぇ?」
ナンさんは白く塗られた耳に、手を当てて音に集中している。
「もしかしてこの中で、何者かが偽物を作っているとか?」
「となると相当魔法に精通したメイジだな。アイテム情報を偽装する魔法など聞いた事ない。地下墓地はどうも、はぐれメイジが育つ環境らしいな。ワイトのデイジーの時もそうだった」
サーカがメイスを抜くと一同に緊張が走る。
今回は強そうな道化師のナンさんもいるから大丈夫だろう。
そう思ってたら俺はキリマルに裏切られたけど・・・。そういや、この人キリマルと似たような雰囲気しているんだよなぁ。どこか狂っているというか・・・。
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