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黒ローブのクロノ
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ニムゲイン王国魔法騎士団団長は、城の廊下ですれ違い様にキラキに対して後ろ手を組んで「おい」と呼び止めた。
勿論それは無礼な態度である。
尖った顎髭を前に突き出すように生やす老人は、対等な地位にあるとはいえ、団長としては経験豊富な先輩である美青年に、頭を下げて挨拶する気はなさそうだ。
(それは虚勢からなのか、本心からなのか)
キラキは無礼な老人を気にした様子を見せる事なく、軽く頭を下げて、老人に爽やかな笑顔を見せる。
「なんでしょう? 新たな魔法騎士団長殿。いや、これから共に道を歩む同胞として名前でお呼びしましょうか? クロノ殿」
黒ローブの老人の属性(アライメント)は、悪。
「好きにしろ」
悪と言っても邪悪なわけではなく、利己的なだけということだ。黒ローブのメイジは嫌われはすれど、必ずしも犯罪者というわけではない。
キリマルたちがいない間、魔法院と前魔法騎士団団長の癒着を発見したキラキは、勿論見逃す事はしなかった。
当然のように王へ密告し、ライバルを蹴落とす。
新しく魔法騎士団の団長に任命されたばかりのクロノとは、今日初めて出会ったのだ。
彼はこれまで魔法騎士団の敷地の研究室にこもりっきりだったので、キラキは直接見たことがない。
彼は純粋に魔力の高いウィザードで、長寿の耳長族だが魔法院卒ではない。殺人で逮捕されたサムシンの父親、大魔道士グレアトと同じく一般人出身だ。
独学で覚えた魔法と探究心のみでこの高みにいる。それがどれほど難しい事かは、野良のメイジを見れば分かる事だ。
冒険者をやっているメイジの殆どが魔法を独学で覚えたのだ。
師を持てるだけの名家出身だったり、魔法院から追放されたメイジもいるが、魔法の道を志す者の多くは貧しく、素質があっても魔法学校へは行けない。
そこで魔法店も初期魔法書だけは安くして売っている。
次の高みを目指す者は当然それなりのお金を持っているので、店側も魔法の値段をグンと上げる。そうすることで初期魔法を安く売っても商売が成り立つのだ。
では魔法学校に行く必要はないと普通は思うが、魔法学校に通う者と冒険者メイジには決定的な差がある。
冒険者メイジは純粋に魔法を覚える事のみに時間を割く余裕がない。
魔物や略奪者、仲間の裏切りを掻い潜りつつ、生活を支えるために命懸けでダンジョンに潜る日々は、魔法学校で魔法の基礎や構成を理解し、多彩な魔法を習うメイジのようにはいかない。
その分、冒険者のほうが魔法の練度が高く、実用性のある呪文をチョイスすることが多い。実戦向きだが、学問としての魔法とは乖離している。
しかしこのクロノという男は、その底辺から成り上がってきた。
冒険者としてはベテラン級。そして探求者の素質も兼ね備えており、ニムゲイン人の平均寿命の三倍の長い時間の果に、この地位に辿り着いた。
大凡政治からかけ離れた場所で過ごしていた為、粗野で横柄で冷酷なのも仕方がないのである。そもそも探求者は感情が薄い者が多い。
(ニムゲイン国王陛下もなぜこんな男を・・・)
ストレートの長い白髪を耳にかけたオールバックのエルフを見ながら、キラキは咄嗟に後悔する。
クロノが片頬笑いをしているからだ。
(心を読まれた!)
キラキはすぐに心を無にして、関心をクロノに向ける。
「で、話とは?」
「貴様は聖魔を飼っているそうだな」
「飼うと言い方はあまり好きではありませんね。親しい間柄ではありますが」
「宗教庁も、彼の存在と能力を認めているそうだな」
「ええ、勇み足の神殿騎士が彼を討伐しようとして失敗していますからね。悪魔存在の認可は謝罪としての意味合いが強いでしょう」
「ハ! 司祭たちが、自然の法則に反する悪魔を認めるとはな」
年寄りの割に背筋の真っ直ぐなエルフは、窓の外の丘の上にある宗教庁の建物を見た。
「大司祭たちはそうは考えていません。聖魔が生き返らせた者は死ぬべき運命ではなかったと考えています」
「貴様がそのように仕向けたのだろう」
「まさか! 彼らの自発的な考えですよ! まぁ、そのお陰で味方は増えましたが」
「ふん、世渡りが上手い」
「滅相もない。ところで話とはキリマルの事で?」
「いいや、霧の向こうから来た異邦人だ。一人はオーガのように大きい人間族と傲慢な樹族を拾った。どちらも所作が貴様ら貴族のように上品だ」
「ほう? なぜその話を私に?」
「聖魔が切り札にはならん可能性がある、と言いたいのだ」
「切り札? いや、魔法騎士団と争うつもりはないのですが」
(クロノは前魔法騎士団団長の意思を継いでいるという事か。これは宣戦布告に等しいな)
銀髪の老人は長い垂れた耳を揺らしながら鼻で笑った。
「フン! 違うな。単純な事だよ。ワシは政治など興味はない。探求者としての血がそうさせるのだ。私に聖魔を超えるだけの力を持つ事が出来るかどうか! だが貴様はそうではない。あの聖魔を常に政治的切り札としてカードケースにしまっている」
(―――迂闊。また心を読まれた!)
「それだと、まるで私が悪者みたいではないですか」
キラキは目にかかる金色の前髪を払い除けて笑って返した。
「違うのかね? 前魔法騎士団長の失脚を誰が仕組んだか、容易に想像がつくが。ワシは駆け引きは苦手なので正直に言おう。貴様はこの国で一番の権力者だ」
「恐れ多い! この国の一番はニムゲイン国王陛下ですよ!」
「あれはワシにしてみれば、まだまだ歩き始めたばかりの子供だ」
「長命の者からすればそうでしょうな」
「戦わせろ」
「は?」
恐らくは自分の頭の中で話が完結しているクロノの唐突な言葉の意味を探ろうと、キラキは必死に頭をフル回転させる。
「ああ、悪い癖が出た。探求者は話を自分の頭の中で構築し、相手に伝える前に完結してしまうのだ」
「でしょうな。戦わせるのは、キリマルとその異邦人をですか?」
「そうだ。ワシは政治が苦手だ。いずれお前の策略の前に跪く日が来るだろう。その前に試したいことができたのだ」
「なんと利己的な・・・。貴方は団長の務めよりもウィザードとしての性分を優先すると?」
「貴様はワシのローブが何色に見えている? 赤か? 白か?」
「・・・」
悪人は悪人でも法の下での悪人。
自分の立場を利用して、法の下で利己的に振る舞う彼のストレートさは潔い。
「しかし・・・、クロノ殿・・・」
「準備ならもうしてある」
こちらの質問を聞く前にはクロノは答えた。
「闘技場での大会だ」
この退屈な国での一番の催事。それは闘技場で観戦をすること。
勿論莫大な資金が必要で、五年に一度しか開かれない。
「二年前にやったばかりでは・・・。大会の資金はどこから?」
「冒険者だった頃に貯めておいた金がある」
「個人で大会を開くというのですか?!」
「そうだ」
キラキは生唾を飲み込んだ。
(この男はそれをできるだけの実力がある。高難易度のダンジョンの最下層まで一人で行って戻ってこれた唯一のウィザード。そこで得た財産は、国を買うのも容易いかもしれない)
もし、この男が探求者でなければこの国はどうなっていただろうか?
その情熱の矛先は間違いなく、国を乗っ取る方向に傾いていただろう。強引に、有無を言わせず、力押しで。
前魔法騎士団団長と共に失脚した、魔法院の長グレアトが小物にさえ思えてくる。
(同じ一般人からの叩き上げでもこんなに差があるのか・・・。グレアトも天才と呼ばれていたが)
「わかりました。私には特にメリットはありませんが、キリマルを参加させる方向で調整します」
「メリットはある。聖魔が勝てば貴様の名誉がまた上がる」
キラキは普段は長いまつげのせいか、閉じているように見える目を見開いて天井を見つめる。それからキリマルを思い浮かべた。
司祭たちに聖魔と呼ばれてはいるが、やはり悪魔は悪魔。残虐性は逆に自分の立場を弱める可能性もある。
「さぁ、それはどうでしょうか?」
キラキはメリットをあれこれ考えようとしたが、また心を読まれて足元を見られたくはないので、面倒くさいけど仕方がないといった態度のまま城の廊下を歩いていった。
勿論それは無礼な態度である。
尖った顎髭を前に突き出すように生やす老人は、対等な地位にあるとはいえ、団長としては経験豊富な先輩である美青年に、頭を下げて挨拶する気はなさそうだ。
(それは虚勢からなのか、本心からなのか)
キラキは無礼な老人を気にした様子を見せる事なく、軽く頭を下げて、老人に爽やかな笑顔を見せる。
「なんでしょう? 新たな魔法騎士団長殿。いや、これから共に道を歩む同胞として名前でお呼びしましょうか? クロノ殿」
黒ローブの老人の属性(アライメント)は、悪。
「好きにしろ」
悪と言っても邪悪なわけではなく、利己的なだけということだ。黒ローブのメイジは嫌われはすれど、必ずしも犯罪者というわけではない。
キリマルたちがいない間、魔法院と前魔法騎士団団長の癒着を発見したキラキは、勿論見逃す事はしなかった。
当然のように王へ密告し、ライバルを蹴落とす。
新しく魔法騎士団の団長に任命されたばかりのクロノとは、今日初めて出会ったのだ。
彼はこれまで魔法騎士団の敷地の研究室にこもりっきりだったので、キラキは直接見たことがない。
彼は純粋に魔力の高いウィザードで、長寿の耳長族だが魔法院卒ではない。殺人で逮捕されたサムシンの父親、大魔道士グレアトと同じく一般人出身だ。
独学で覚えた魔法と探究心のみでこの高みにいる。それがどれほど難しい事かは、野良のメイジを見れば分かる事だ。
冒険者をやっているメイジの殆どが魔法を独学で覚えたのだ。
師を持てるだけの名家出身だったり、魔法院から追放されたメイジもいるが、魔法の道を志す者の多くは貧しく、素質があっても魔法学校へは行けない。
そこで魔法店も初期魔法書だけは安くして売っている。
次の高みを目指す者は当然それなりのお金を持っているので、店側も魔法の値段をグンと上げる。そうすることで初期魔法を安く売っても商売が成り立つのだ。
では魔法学校に行く必要はないと普通は思うが、魔法学校に通う者と冒険者メイジには決定的な差がある。
冒険者メイジは純粋に魔法を覚える事のみに時間を割く余裕がない。
魔物や略奪者、仲間の裏切りを掻い潜りつつ、生活を支えるために命懸けでダンジョンに潜る日々は、魔法学校で魔法の基礎や構成を理解し、多彩な魔法を習うメイジのようにはいかない。
その分、冒険者のほうが魔法の練度が高く、実用性のある呪文をチョイスすることが多い。実戦向きだが、学問としての魔法とは乖離している。
しかしこのクロノという男は、その底辺から成り上がってきた。
冒険者としてはベテラン級。そして探求者の素質も兼ね備えており、ニムゲイン人の平均寿命の三倍の長い時間の果に、この地位に辿り着いた。
大凡政治からかけ離れた場所で過ごしていた為、粗野で横柄で冷酷なのも仕方がないのである。そもそも探求者は感情が薄い者が多い。
(ニムゲイン国王陛下もなぜこんな男を・・・)
ストレートの長い白髪を耳にかけたオールバックのエルフを見ながら、キラキは咄嗟に後悔する。
クロノが片頬笑いをしているからだ。
(心を読まれた!)
キラキはすぐに心を無にして、関心をクロノに向ける。
「で、話とは?」
「貴様は聖魔を飼っているそうだな」
「飼うと言い方はあまり好きではありませんね。親しい間柄ではありますが」
「宗教庁も、彼の存在と能力を認めているそうだな」
「ええ、勇み足の神殿騎士が彼を討伐しようとして失敗していますからね。悪魔存在の認可は謝罪としての意味合いが強いでしょう」
「ハ! 司祭たちが、自然の法則に反する悪魔を認めるとはな」
年寄りの割に背筋の真っ直ぐなエルフは、窓の外の丘の上にある宗教庁の建物を見た。
「大司祭たちはそうは考えていません。聖魔が生き返らせた者は死ぬべき運命ではなかったと考えています」
「貴様がそのように仕向けたのだろう」
「まさか! 彼らの自発的な考えですよ! まぁ、そのお陰で味方は増えましたが」
「ふん、世渡りが上手い」
「滅相もない。ところで話とはキリマルの事で?」
「いいや、霧の向こうから来た異邦人だ。一人はオーガのように大きい人間族と傲慢な樹族を拾った。どちらも所作が貴様ら貴族のように上品だ」
「ほう? なぜその話を私に?」
「聖魔が切り札にはならん可能性がある、と言いたいのだ」
「切り札? いや、魔法騎士団と争うつもりはないのですが」
(クロノは前魔法騎士団団長の意思を継いでいるという事か。これは宣戦布告に等しいな)
銀髪の老人は長い垂れた耳を揺らしながら鼻で笑った。
「フン! 違うな。単純な事だよ。ワシは政治など興味はない。探求者としての血がそうさせるのだ。私に聖魔を超えるだけの力を持つ事が出来るかどうか! だが貴様はそうではない。あの聖魔を常に政治的切り札としてカードケースにしまっている」
(―――迂闊。また心を読まれた!)
「それだと、まるで私が悪者みたいではないですか」
キラキは目にかかる金色の前髪を払い除けて笑って返した。
「違うのかね? 前魔法騎士団長の失脚を誰が仕組んだか、容易に想像がつくが。ワシは駆け引きは苦手なので正直に言おう。貴様はこの国で一番の権力者だ」
「恐れ多い! この国の一番はニムゲイン国王陛下ですよ!」
「あれはワシにしてみれば、まだまだ歩き始めたばかりの子供だ」
「長命の者からすればそうでしょうな」
「戦わせろ」
「は?」
恐らくは自分の頭の中で話が完結しているクロノの唐突な言葉の意味を探ろうと、キラキは必死に頭をフル回転させる。
「ああ、悪い癖が出た。探求者は話を自分の頭の中で構築し、相手に伝える前に完結してしまうのだ」
「でしょうな。戦わせるのは、キリマルとその異邦人をですか?」
「そうだ。ワシは政治が苦手だ。いずれお前の策略の前に跪く日が来るだろう。その前に試したいことができたのだ」
「なんと利己的な・・・。貴方は団長の務めよりもウィザードとしての性分を優先すると?」
「貴様はワシのローブが何色に見えている? 赤か? 白か?」
「・・・」
悪人は悪人でも法の下での悪人。
自分の立場を利用して、法の下で利己的に振る舞う彼のストレートさは潔い。
「しかし・・・、クロノ殿・・・」
「準備ならもうしてある」
こちらの質問を聞く前にはクロノは答えた。
「闘技場での大会だ」
この退屈な国での一番の催事。それは闘技場で観戦をすること。
勿論莫大な資金が必要で、五年に一度しか開かれない。
「二年前にやったばかりでは・・・。大会の資金はどこから?」
「冒険者だった頃に貯めておいた金がある」
「個人で大会を開くというのですか?!」
「そうだ」
キラキは生唾を飲み込んだ。
(この男はそれをできるだけの実力がある。高難易度のダンジョンの最下層まで一人で行って戻ってこれた唯一のウィザード。そこで得た財産は、国を買うのも容易いかもしれない)
もし、この男が探求者でなければこの国はどうなっていただろうか?
その情熱の矛先は間違いなく、国を乗っ取る方向に傾いていただろう。強引に、有無を言わせず、力押しで。
前魔法騎士団団長と共に失脚した、魔法院の長グレアトが小物にさえ思えてくる。
(同じ一般人からの叩き上げでもこんなに差があるのか・・・。グレアトも天才と呼ばれていたが)
「わかりました。私には特にメリットはありませんが、キリマルを参加させる方向で調整します」
「メリットはある。聖魔が勝てば貴様の名誉がまた上がる」
キラキは普段は長いまつげのせいか、閉じているように見える目を見開いて天井を見つめる。それからキリマルを思い浮かべた。
司祭たちに聖魔と呼ばれてはいるが、やはり悪魔は悪魔。残虐性は逆に自分の立場を弱める可能性もある。
「さぁ、それはどうでしょうか?」
キラキはメリットをあれこれ考えようとしたが、また心を読まれて足元を見られたくはないので、面倒くさいけど仕方がないといった態度のまま城の廊下を歩いていった。
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