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実地訓練
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悪魔や夢魔を退けたせいか、それ以降はエリーの嫌がらせはなくなった。また何かしら準備をしているのかもしれねぇが、来るならさっさとしろと思っていたら、春が来てリンネは魔法学院の三年生になった。
「学年の初めと終わりの方で、実地訓練があるのが憂鬱・・・」
「吾輩がいればッ! 何も問題がないですぞ、主殿ッ!」
「あんたがいるおかげで、誰も私と組んでくれないけどね」
「足手まといにしかならない者をッ! 仲間にしても無意味ッ!」
「それでも友達と何かするってのは楽しいもんなの。話題の種になるし」
「そういえばッ! 最近はまた皆がッ! 話しかけてくれるようになりましたねッ!」
「キリマルが凄い剣士だって噂が広まっているからね。騎士団が私をスカウトするんじゃないかって噂になってる」
「ぬはっ! 手のひら返しが露骨ッ!」
「でも今日の実地訓練は、もしかしたら誰か組んでくれるかも!」
「その前に訓練内容をばッ! 見にいきますかッ!」
木の上で二人の会話を聞いていた俺は、訓練の内容に興味があったので、飛び降りて二人の後について行く。
校舎のすぐ前には掲示板があり、そこに訓練内容が紙に書かれて貼りだされていた。
「えっ! もう楽そうなやつは定員オーバーになってるじゃん! 残ってるのがアンデッド村の調査? そんな~」
「主殿は運が悪いッ! 相手はアンデッドですかッ! 吾輩も苦手ですなッ! 吾輩は氷と闇の魔法が得意ッ! どちらもアンデッドにッ! 効果的ではありませんぬッ!」
「でもやるしかないか・・・。のんびりと登校するんじゃなかった・・・」
「死人の村で何をすんだ?」
項垂れるリンネに俺はそう尋ねた。
「えーっと・・・、リッチの動向を探れだって。これって冒険者でも嫌がりそうな内容だけど・・・。あ、リッチって、人間をやめた魔法使いの事ね。リッチ自体はアンデッドじゃないよ」
リッチぐれぇ、知ってるわ。
「まぁ俺は暴れられりゃ、それでいいわ」
「そういえばッ! 天邪鬼・・・もとい魔刀アマリでッ! アンデッドを斬るとどうなるんぬッ?」
「知らねぇよ」
「う~ん、普通に倒せるんじゃないかな? だってアンデッドに回復魔法かけたらダメージ受けるじゃん」
「それにリッチの呪いが遮って、生き返る事はなさそうな気はするッ!」
「どうでもいいわ、その辺の事は。さぁ行こうぜ、アンデッド村」
「じゃあ手続きしてくるね」
リンネは溜息をついて職員室へと向かった。
ネクロマンサーであるリッチに占領された名もなき村は辺境にあり、学園から馬車が出ていた。他にも二台ほど学園の馬車が後ろを走っており、リンネ同様、乗り遅れた間抜けが二パーティあるって事だ。
「なぁ思ったんだけどよ、何で騎士はアンデッド村に出向いて、ネクロマンサーのリッチを討伐しないんだ?」
「それは吾輩にも判りかねるがッ! 恐らくは辺境の村に騎士を派遣するほどの価値がないという事なのでしょうッ! それにリッチは村を占領したきり何もしてこない。死霊魔法の実験が終われば、どこかに行くと思っているのかもしれないッ!」
「そんな都合いい話があるか?」
「リッチは黒魔法使いの成れの果てッ! 悪魔との契約で人間の姿を贄としてッ! 代わりに強大な魔力を貰っているッ! だからアンデッドと違いッ! 無条件で人を憎んだり襲い掛かってきたりはしないッ! だがしかしッ! とても自己中心的な者が多いがねッ!」
「でも現に村は支配されていて、村人はアンデッドにされてんだろ」
俺は似たような風景が流れる窓の外を見て欠伸をした。
「職員室で先生に聞いたんだけど、アンデッドになった村人もそうそう襲ってこないらしいよ。だから訓練にもってこいだと思ったんだって」
「なんとッ! 襲ってこないアンデッドとな? それは世にも珍しいアンデッドなりッ!」
「でもこっちが村の物を盗もうとすると、襲ってくるんだって」
「ハッ! そりゃあ生きてる人間でも同じ反応をするだろうさ」
「それもそうね。でも何でアンデッドになってるのに、人間を憎んでないのかしら?」
「それを知るための調査でありましょうッ! 主様ッ!」
「で、後ろをついて来る馬車は、誰が乗ってんだ?」
「さぁ?」
「なんか嫌な予感がするんぬッ! エリーの差し金かもッ!」
「また悪魔の類ならいいな。今度は小賢しい事をしない悪魔がいいわ。正面から斬り合いができる奴な」
「悪魔のキリマルには解らないだろうがねッ! 人間が悪魔に勝てるのは稀なのだよッ! 人類が何とか倒せるのはグレーターデーモンまで。それも手練れの冒険者や騎士が、束になってようやっと一体倒せる。こないだの淫魔や夢魔の類でも普通は苦戦するのだよッ!」
「俺より悪魔みたいな見た目のお前が言うなよ」
そういや、ビャクヤは人間からは悪魔だと思われてるが、悪魔からは悪魔と認識されてねぇな。俺は悪魔からも人間からも悪魔だと認識されるのに。
「吾輩は人間だがねッ!」
「どう見ても悪魔だろ。青い肌といい、体中にある変な白い模様といい」
「まぁどうとでも思うがいいッ!」
こいつは自分の情報をあまり出さない。素性を話したところで、どのみち興味はねぇんだがよ。
「あ! そろそろアンデッド村が見えてきたよ! こうやって見ると普通の田舎の村だよね」
確かにどこにでもある農村だな。水車小屋、納屋、わらぶき屋根の家。畑。
アンデッド化した村人がウロウロしてなけりゃな。
「くせぇ。もう腐敗臭が漂ってきた」
馬車を下りて俺は開口一番そう言った。そう言いたくなるほど臭い。リンネもあまりに臭かったのか手ぬぐいで口と鼻を覆っている。
「ビャクヤは臭くねぇのか? 平気っぽいが、どうせ鼻くそでも詰まってんだろ」
「下品なッ! 吾輩の仮面はご先祖様の骨粉で作られた、有難き魔法の仮面ッ! 空気に漂う毒や悪臭を通さない作りになっているッ!」
人の骨でできてんのかよ、その仮面。
「おえ! 臭いわ! 何とかしなさいよ! クドウ!」
「無理でごぜぇます、お嬢様。堪えてつかーさい」
他の馬車からツンケンした声と、愚鈍そうな男の声が聞こえてきた。
俺たちが他の馬車から降りてきた生徒を確認していると、その中の一人を見てリンネが驚いた顔をした。
「うそ・・・。エリーがいるんだけど・・・」
「学年の初めと終わりの方で、実地訓練があるのが憂鬱・・・」
「吾輩がいればッ! 何も問題がないですぞ、主殿ッ!」
「あんたがいるおかげで、誰も私と組んでくれないけどね」
「足手まといにしかならない者をッ! 仲間にしても無意味ッ!」
「それでも友達と何かするってのは楽しいもんなの。話題の種になるし」
「そういえばッ! 最近はまた皆がッ! 話しかけてくれるようになりましたねッ!」
「キリマルが凄い剣士だって噂が広まっているからね。騎士団が私をスカウトするんじゃないかって噂になってる」
「ぬはっ! 手のひら返しが露骨ッ!」
「でも今日の実地訓練は、もしかしたら誰か組んでくれるかも!」
「その前に訓練内容をばッ! 見にいきますかッ!」
木の上で二人の会話を聞いていた俺は、訓練の内容に興味があったので、飛び降りて二人の後について行く。
校舎のすぐ前には掲示板があり、そこに訓練内容が紙に書かれて貼りだされていた。
「えっ! もう楽そうなやつは定員オーバーになってるじゃん! 残ってるのがアンデッド村の調査? そんな~」
「主殿は運が悪いッ! 相手はアンデッドですかッ! 吾輩も苦手ですなッ! 吾輩は氷と闇の魔法が得意ッ! どちらもアンデッドにッ! 効果的ではありませんぬッ!」
「でもやるしかないか・・・。のんびりと登校するんじゃなかった・・・」
「死人の村で何をすんだ?」
項垂れるリンネに俺はそう尋ねた。
「えーっと・・・、リッチの動向を探れだって。これって冒険者でも嫌がりそうな内容だけど・・・。あ、リッチって、人間をやめた魔法使いの事ね。リッチ自体はアンデッドじゃないよ」
リッチぐれぇ、知ってるわ。
「まぁ俺は暴れられりゃ、それでいいわ」
「そういえばッ! 天邪鬼・・・もとい魔刀アマリでッ! アンデッドを斬るとどうなるんぬッ?」
「知らねぇよ」
「う~ん、普通に倒せるんじゃないかな? だってアンデッドに回復魔法かけたらダメージ受けるじゃん」
「それにリッチの呪いが遮って、生き返る事はなさそうな気はするッ!」
「どうでもいいわ、その辺の事は。さぁ行こうぜ、アンデッド村」
「じゃあ手続きしてくるね」
リンネは溜息をついて職員室へと向かった。
ネクロマンサーであるリッチに占領された名もなき村は辺境にあり、学園から馬車が出ていた。他にも二台ほど学園の馬車が後ろを走っており、リンネ同様、乗り遅れた間抜けが二パーティあるって事だ。
「なぁ思ったんだけどよ、何で騎士はアンデッド村に出向いて、ネクロマンサーのリッチを討伐しないんだ?」
「それは吾輩にも判りかねるがッ! 恐らくは辺境の村に騎士を派遣するほどの価値がないという事なのでしょうッ! それにリッチは村を占領したきり何もしてこない。死霊魔法の実験が終われば、どこかに行くと思っているのかもしれないッ!」
「そんな都合いい話があるか?」
「リッチは黒魔法使いの成れの果てッ! 悪魔との契約で人間の姿を贄としてッ! 代わりに強大な魔力を貰っているッ! だからアンデッドと違いッ! 無条件で人を憎んだり襲い掛かってきたりはしないッ! だがしかしッ! とても自己中心的な者が多いがねッ!」
「でも現に村は支配されていて、村人はアンデッドにされてんだろ」
俺は似たような風景が流れる窓の外を見て欠伸をした。
「職員室で先生に聞いたんだけど、アンデッドになった村人もそうそう襲ってこないらしいよ。だから訓練にもってこいだと思ったんだって」
「なんとッ! 襲ってこないアンデッドとな? それは世にも珍しいアンデッドなりッ!」
「でもこっちが村の物を盗もうとすると、襲ってくるんだって」
「ハッ! そりゃあ生きてる人間でも同じ反応をするだろうさ」
「それもそうね。でも何でアンデッドになってるのに、人間を憎んでないのかしら?」
「それを知るための調査でありましょうッ! 主様ッ!」
「で、後ろをついて来る馬車は、誰が乗ってんだ?」
「さぁ?」
「なんか嫌な予感がするんぬッ! エリーの差し金かもッ!」
「また悪魔の類ならいいな。今度は小賢しい事をしない悪魔がいいわ。正面から斬り合いができる奴な」
「悪魔のキリマルには解らないだろうがねッ! 人間が悪魔に勝てるのは稀なのだよッ! 人類が何とか倒せるのはグレーターデーモンまで。それも手練れの冒険者や騎士が、束になってようやっと一体倒せる。こないだの淫魔や夢魔の類でも普通は苦戦するのだよッ!」
「俺より悪魔みたいな見た目のお前が言うなよ」
そういや、ビャクヤは人間からは悪魔だと思われてるが、悪魔からは悪魔と認識されてねぇな。俺は悪魔からも人間からも悪魔だと認識されるのに。
「吾輩は人間だがねッ!」
「どう見ても悪魔だろ。青い肌といい、体中にある変な白い模様といい」
「まぁどうとでも思うがいいッ!」
こいつは自分の情報をあまり出さない。素性を話したところで、どのみち興味はねぇんだがよ。
「あ! そろそろアンデッド村が見えてきたよ! こうやって見ると普通の田舎の村だよね」
確かにどこにでもある農村だな。水車小屋、納屋、わらぶき屋根の家。畑。
アンデッド化した村人がウロウロしてなけりゃな。
「くせぇ。もう腐敗臭が漂ってきた」
馬車を下りて俺は開口一番そう言った。そう言いたくなるほど臭い。リンネもあまりに臭かったのか手ぬぐいで口と鼻を覆っている。
「ビャクヤは臭くねぇのか? 平気っぽいが、どうせ鼻くそでも詰まってんだろ」
「下品なッ! 吾輩の仮面はご先祖様の骨粉で作られた、有難き魔法の仮面ッ! 空気に漂う毒や悪臭を通さない作りになっているッ!」
人の骨でできてんのかよ、その仮面。
「おえ! 臭いわ! 何とかしなさいよ! クドウ!」
「無理でごぜぇます、お嬢様。堪えてつかーさい」
他の馬車からツンケンした声と、愚鈍そうな男の声が聞こえてきた。
俺たちが他の馬車から降りてきた生徒を確認していると、その中の一人を見てリンネが驚いた顔をした。
「うそ・・・。エリーがいるんだけど・・・」
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