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いじめの現場
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俺は学園内にある大木の太い幹に寝転んで教室を覗き、授業の様子を欠伸をしながら見ていた。
どいつもこいつも真面目な顔で授業を受けてやがる。あそこに乱入して全員の首を刎ねたら、どれだけ気持ちいいだろうか。
「また良からぬ事を考えているね、キリマル」
「何の用だ? ぶっかけのビャクヤ」
「ぬぅ! まだ根に持っているのかねッ! そんな変態染みたあだ名をッ! つけないでくれたまえ!」
「実際、変態だしな、お前」
ビャクヤはゴキブリのように木をシャカシャカと登ってくると憤慨した。
「吾輩はッ! 変態ではないんぬッ! 偉大なる魔の人、ビャクヤだッ!」
あっそ、と俺は鼻くそを穿ってピンと投げる。最早ビャクヤが何者かなんて興味ねぇ。俺の中ではぶっかけのビャクヤだ。
顔射を思い出して、少し苛ついていると、休憩時間のチャイムが鳴った。
「お、休み時間になったようだな。ビャクヤは知ってるか? この場所って女子トイレが見えるんだぜ?」
「なんですとーッ!」
ビャクヤは俺を押しのけて、女子トイレの窓を必死になって見た。
「やっぱ変態じゃねぇか。女子トイレが見えるつっても、トイレの中まで見えるわけじゃねぇぞ」
「そ、そんな事わかっていたがねッ!」
ん? トイレの窓辺に人影が・・・。リンネが女子グループに窓際まで追い詰められているな。
「あれ、リンネだよな? なんか怖い顔した女子達に睨まれてねぇか?」
「ああ! 主様! 一体何が!? この距離ならばッ! 【読心】魔法の範囲内ッ! どれッ!」
恐らくそんなポーズしなくても魔法は発動するだろうに、ビャクヤは大げさに両耳に手を当てて会話内容を探った。
「は? なにしらばっくれてんの? あんたが従えてる悪魔に私のお兄ちゃんが、殺されかけたんだけど? あれ以来、黒髪長髪の人を見ると怯えるようになっちゃったわけ。どうしてくれんの?」
ツインテールの少女は腕を組んでリンネを睨んでいる。
「あのツンツン頭の騎士様って、エリーのお兄ちゃんだったの?!」
「そうよ! 大体、あんた前から目障りだったのよ。変な悪魔を二匹も使い魔にするし、ツンデレのくせして男子からの人気は高いしで!」
リンネと同じく金髪碧眼のエリーは、鼻の上のそばかすに皺を寄せ、憎しみを籠めてリンネの肩を押した。
「あんたに目ぇつけたし。これから地獄のようなイジメが待ってるから覚悟しなよ?」
取り巻きがニヤニヤしながら、バケツの水をリンネにかけた。
「キャッ!」
ずぶ濡れのリンネを見てエリーは指をさして笑う。
「キャハハ! いいザマだわ! あ、それから。先生にチクったらいじめが酷くなるからね? じゃあね~」
「ハッ! 女同士ってのは何でこんな陰険かねぇ? やだやだ」
魔法で会話内容を聞いて実況するビャクヤのお蔭で、リンネがどういった状況かを把握した。
「いいのか? ビャクヤ。リンネを助けなくても」
「使い魔は、生徒同士のイザコザには介入できない決まりなのでんすッ! 悔しいですがッ!」
拳を握りしめてからビャクヤは転移してリンネのもとまで行き、何かの魔法で濡れた制服を乾かしているのが窓から見える。
「ハン。めんどくせぇな。邪魔な奴は殺せば済むのによぉ。クハハ」
翌日も虐めは続いた。
まぁイジメ内容も典型的なやつだ。机の上がチョークの粉塗れだったり、画鋲を椅子の上に置いたりってな。
木の下を通る男子がヒソヒソと話しているのが聞こえる。
「知ってるか? リンネって誰にでもやらせるらしいぞ。お前今度頼んでみろよ。リンネで童貞卒業とか最高だろ」
「うそ? すんげー男子に冷たいリンネがビッチなわけねぇじゃん。でも・・・、話が本当なら・・・。俺リンネの事好きだったから幻滅するわ~」
おほー。陰険だねぇ。あのいじめっ子はこうやって、物理的精神的に追い詰めるってわけかい? リンネが淫乱だって噂を広めているのか。
まぁリンネは医務室でビャクヤといやらしい事してたし、当たらずとも遠からずってか。クヒヒッ!
「主殿はビッチではないッ!」
お、生徒の噂を直で聞いたビャクヤが必死になって庇ってんな。
でもなぁ・・・。お前・・・、マントの下はビキニパンツ一枚だけだから説得力がねぇんだわ。
「怪しいな~。ビャクヤも殆ど裸だしさ・・・。リンネはお前に毎晩、夜のご奉仕をさせてんじゃねぇの?」
「毎夜そんな素晴らしいイベントがあったら、どれだけ嬉しい事かッ! とにかく変な噂を信じないでくださいッ!」
「ハイハイ」
生返事をして去っていく男子生徒二人を見て、ビャクヤは地団駄を踏んだ。
「キィィ! 誰が噂をまき散らしているか解っているのにッ! 手出しができないこの歯痒さ!」
「お~。解るぜぇ? 俺もブチ切れるまで日本社会の理不尽にずっと我慢してたからなぁ? 俺に命令したらどうだ? エリーを殺せって」
俺は木から飛び降りてビャクヤの肩を叩く。
「そんな事ができるものかッ! いくら君がッ! 斬った相手を生き返らせる力があるとはいえッ! そのやり方は非人道的だ! それに相手と同じレベルに落ちるなんて、プライドの高い主様が許さないだろうッ!」
「さよか。じゃあ知らねぇ。俺にとっちゃどうでもいい事だしよ」
「くぅ・・・。主様・・・。吾輩はッ! どうすればッ!」
ビャクヤが下唇を噛んでいるであろう間にも、今日という日は進んでいく。
放課後になる頃には悪意ある噂話のお陰で、リンネはクラスから孤立していた。親友のタレサとかいう垂れ目の女でさえ、リンネを避けるようになっている。
「はぁ・・・。まるで昔の俺様のようじゃねぇか・・・。俺様の場合、いじめのリーダーを見つけ次第、ボッコボコにしてたけどよぉ・・・。あいつにゃ無理だな。仕方ねぇ・・・」
手を貸して恩を売っておくかと思い、リンネを探して校舎をうろついた。
五分ほど探しただろうか? 人の少ない旧校舎の男子トイレから、女の悲鳴が聞こえてくる。その後に男子の野太い笑い声が聞こえてきた。
「お前誰にでもやらせるビッチなんだろ? いいじゃねぇか。俺のチンポ咥えるぐらい。ほーら、どうだデカいだろ?」
「ちょっと! あんた誰よ! 先生に言うわよ!」
「どうせ先生も、お前の事をビッチだと思っているだろうから、助けてくれないぜ? 俺もお前も学園内で性行為をするなと注意されておしまいだ」
「やだ、臭い! そんなの近づけないでよ!」
ほうほう。嫌だねぇ。性欲を持て余す男子って。
気配を消してトイレのドアを開けると、リンネの頭を掴んで無理やりイチモツをしゃぶらせようとする大男がいた。制服を着ているし一応生徒か。オッサンみたいな後ろ姿しやがって。用務員のオッサンかと思っただろ。
「リンネみーっけ。おやぁ? リンネはレイプされかけているのかなぁ? これは正当防衛が成立するよなぁ? 答えは聞いていない。ヒャハハ!」
刀でまずは耳をそぎ落とそうとしたが、大男は瞬時にイチモツをしまうと振り返って、俺のお気に入りのロングコートの襟を片手で掴み、窓から放り投げた。
パリンとガラスの割れる音が、耳元でして破片のいくつかで顔を切る。
一階だったのはありがてぇな。俺は空中で体勢を整えて静かに着地した。
「やってくれるじゃねぇか。デカブツ。これでお前は俺に何されても文句は言えねぇぞ。言っとくが俺ァ使い魔じゃねぇから何だってできる。この世界に召喚された悪魔らしいからな。さぁさぁ、一回死んでみるか?」
俺は天邪鬼を構えた。デカブツってのは大概ウスノロで強そうなのは見た目だけだ。こいつの吠えズラはどんな顔かなぁ? キヒヒ。
ドスンと着地して、熊が威嚇するように大男は両手を広げた。
「こいやぁ! 俺はバトルメイジのグリ・ズリ―だ!」
そのまんまだな。見た目も名前も熊かよ!
「いいぜぇ! かかってこいよ! センズリー!」
どいつもこいつも真面目な顔で授業を受けてやがる。あそこに乱入して全員の首を刎ねたら、どれだけ気持ちいいだろうか。
「また良からぬ事を考えているね、キリマル」
「何の用だ? ぶっかけのビャクヤ」
「ぬぅ! まだ根に持っているのかねッ! そんな変態染みたあだ名をッ! つけないでくれたまえ!」
「実際、変態だしな、お前」
ビャクヤはゴキブリのように木をシャカシャカと登ってくると憤慨した。
「吾輩はッ! 変態ではないんぬッ! 偉大なる魔の人、ビャクヤだッ!」
あっそ、と俺は鼻くそを穿ってピンと投げる。最早ビャクヤが何者かなんて興味ねぇ。俺の中ではぶっかけのビャクヤだ。
顔射を思い出して、少し苛ついていると、休憩時間のチャイムが鳴った。
「お、休み時間になったようだな。ビャクヤは知ってるか? この場所って女子トイレが見えるんだぜ?」
「なんですとーッ!」
ビャクヤは俺を押しのけて、女子トイレの窓を必死になって見た。
「やっぱ変態じゃねぇか。女子トイレが見えるつっても、トイレの中まで見えるわけじゃねぇぞ」
「そ、そんな事わかっていたがねッ!」
ん? トイレの窓辺に人影が・・・。リンネが女子グループに窓際まで追い詰められているな。
「あれ、リンネだよな? なんか怖い顔した女子達に睨まれてねぇか?」
「ああ! 主様! 一体何が!? この距離ならばッ! 【読心】魔法の範囲内ッ! どれッ!」
恐らくそんなポーズしなくても魔法は発動するだろうに、ビャクヤは大げさに両耳に手を当てて会話内容を探った。
「は? なにしらばっくれてんの? あんたが従えてる悪魔に私のお兄ちゃんが、殺されかけたんだけど? あれ以来、黒髪長髪の人を見ると怯えるようになっちゃったわけ。どうしてくれんの?」
ツインテールの少女は腕を組んでリンネを睨んでいる。
「あのツンツン頭の騎士様って、エリーのお兄ちゃんだったの?!」
「そうよ! 大体、あんた前から目障りだったのよ。変な悪魔を二匹も使い魔にするし、ツンデレのくせして男子からの人気は高いしで!」
リンネと同じく金髪碧眼のエリーは、鼻の上のそばかすに皺を寄せ、憎しみを籠めてリンネの肩を押した。
「あんたに目ぇつけたし。これから地獄のようなイジメが待ってるから覚悟しなよ?」
取り巻きがニヤニヤしながら、バケツの水をリンネにかけた。
「キャッ!」
ずぶ濡れのリンネを見てエリーは指をさして笑う。
「キャハハ! いいザマだわ! あ、それから。先生にチクったらいじめが酷くなるからね? じゃあね~」
「ハッ! 女同士ってのは何でこんな陰険かねぇ? やだやだ」
魔法で会話内容を聞いて実況するビャクヤのお蔭で、リンネがどういった状況かを把握した。
「いいのか? ビャクヤ。リンネを助けなくても」
「使い魔は、生徒同士のイザコザには介入できない決まりなのでんすッ! 悔しいですがッ!」
拳を握りしめてからビャクヤは転移してリンネのもとまで行き、何かの魔法で濡れた制服を乾かしているのが窓から見える。
「ハン。めんどくせぇな。邪魔な奴は殺せば済むのによぉ。クハハ」
翌日も虐めは続いた。
まぁイジメ内容も典型的なやつだ。机の上がチョークの粉塗れだったり、画鋲を椅子の上に置いたりってな。
木の下を通る男子がヒソヒソと話しているのが聞こえる。
「知ってるか? リンネって誰にでもやらせるらしいぞ。お前今度頼んでみろよ。リンネで童貞卒業とか最高だろ」
「うそ? すんげー男子に冷たいリンネがビッチなわけねぇじゃん。でも・・・、話が本当なら・・・。俺リンネの事好きだったから幻滅するわ~」
おほー。陰険だねぇ。あのいじめっ子はこうやって、物理的精神的に追い詰めるってわけかい? リンネが淫乱だって噂を広めているのか。
まぁリンネは医務室でビャクヤといやらしい事してたし、当たらずとも遠からずってか。クヒヒッ!
「主殿はビッチではないッ!」
お、生徒の噂を直で聞いたビャクヤが必死になって庇ってんな。
でもなぁ・・・。お前・・・、マントの下はビキニパンツ一枚だけだから説得力がねぇんだわ。
「怪しいな~。ビャクヤも殆ど裸だしさ・・・。リンネはお前に毎晩、夜のご奉仕をさせてんじゃねぇの?」
「毎夜そんな素晴らしいイベントがあったら、どれだけ嬉しい事かッ! とにかく変な噂を信じないでくださいッ!」
「ハイハイ」
生返事をして去っていく男子生徒二人を見て、ビャクヤは地団駄を踏んだ。
「キィィ! 誰が噂をまき散らしているか解っているのにッ! 手出しができないこの歯痒さ!」
「お~。解るぜぇ? 俺もブチ切れるまで日本社会の理不尽にずっと我慢してたからなぁ? 俺に命令したらどうだ? エリーを殺せって」
俺は木から飛び降りてビャクヤの肩を叩く。
「そんな事ができるものかッ! いくら君がッ! 斬った相手を生き返らせる力があるとはいえッ! そのやり方は非人道的だ! それに相手と同じレベルに落ちるなんて、プライドの高い主様が許さないだろうッ!」
「さよか。じゃあ知らねぇ。俺にとっちゃどうでもいい事だしよ」
「くぅ・・・。主様・・・。吾輩はッ! どうすればッ!」
ビャクヤが下唇を噛んでいるであろう間にも、今日という日は進んでいく。
放課後になる頃には悪意ある噂話のお陰で、リンネはクラスから孤立していた。親友のタレサとかいう垂れ目の女でさえ、リンネを避けるようになっている。
「はぁ・・・。まるで昔の俺様のようじゃねぇか・・・。俺様の場合、いじめのリーダーを見つけ次第、ボッコボコにしてたけどよぉ・・・。あいつにゃ無理だな。仕方ねぇ・・・」
手を貸して恩を売っておくかと思い、リンネを探して校舎をうろついた。
五分ほど探しただろうか? 人の少ない旧校舎の男子トイレから、女の悲鳴が聞こえてくる。その後に男子の野太い笑い声が聞こえてきた。
「お前誰にでもやらせるビッチなんだろ? いいじゃねぇか。俺のチンポ咥えるぐらい。ほーら、どうだデカいだろ?」
「ちょっと! あんた誰よ! 先生に言うわよ!」
「どうせ先生も、お前の事をビッチだと思っているだろうから、助けてくれないぜ? 俺もお前も学園内で性行為をするなと注意されておしまいだ」
「やだ、臭い! そんなの近づけないでよ!」
ほうほう。嫌だねぇ。性欲を持て余す男子って。
気配を消してトイレのドアを開けると、リンネの頭を掴んで無理やりイチモツをしゃぶらせようとする大男がいた。制服を着ているし一応生徒か。オッサンみたいな後ろ姿しやがって。用務員のオッサンかと思っただろ。
「リンネみーっけ。おやぁ? リンネはレイプされかけているのかなぁ? これは正当防衛が成立するよなぁ? 答えは聞いていない。ヒャハハ!」
刀でまずは耳をそぎ落とそうとしたが、大男は瞬時にイチモツをしまうと振り返って、俺のお気に入りのロングコートの襟を片手で掴み、窓から放り投げた。
パリンとガラスの割れる音が、耳元でして破片のいくつかで顔を切る。
一階だったのはありがてぇな。俺は空中で体勢を整えて静かに着地した。
「やってくれるじゃねぇか。デカブツ。これでお前は俺に何されても文句は言えねぇぞ。言っとくが俺ァ使い魔じゃねぇから何だってできる。この世界に召喚された悪魔らしいからな。さぁさぁ、一回死んでみるか?」
俺は天邪鬼を構えた。デカブツってのは大概ウスノロで強そうなのは見た目だけだ。こいつの吠えズラはどんな顔かなぁ? キヒヒ。
ドスンと着地して、熊が威嚇するように大男は両手を広げた。
「こいやぁ! 俺はバトルメイジのグリ・ズリ―だ!」
そのまんまだな。見た目も名前も熊かよ!
「いいぜぇ! かかってこいよ! センズリー!」
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