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第六章 ハロウィン戦争編

第百九十八話「復讐 其の五~血も命も全て賭けて~」

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 最優先緊急任務:ネフティスNo.2錦野蒼乃と北条銀二の討伐及び『完全蘇生体』錦野智優美の討伐、死器『葬無冥殺之機神鈴白ほうむめいさつのきしんすずしろ』の討伐

 遂行者:錦野蒼乃、北条銀二を除くネフティス全メンバー、アルスタリア高等学園全生徒及び教師
 犠牲者:???


 同時刻 黒神大蛇サイド――

――対極に等しい二つの魔力は一つになり、そして巨大な爆発を起こし、無となった……本来ならそうなるはずだった。

 この瞬間、『運命の歪み』が明確に現れた。

「……相討ちの、つもりだったがね……」
「残念だが、まだ復讐者同士の死闘は終わらねぇみたいだな……」

 今の一撃で再び刀身が半分になった反命剣リベリオンを少し見つめ、ゆっくり立ち上がる。目の前には白衣をなびかせる北条の姿があった。

「こうなれば、実力戦といくしか無さそうだな……ここで君を宿命に叩き落す!!」
「戦いの形式なんてどうでもいい……俺はてめぇの息の根をここで止めてやる!!」

 両者、それぞれ左足を踏み込み、刃を振るった。

「ちっ……!」
「ぐっ……!」

 共に切傷を負うも、更に攻撃を仕掛ける。北条は左手に持った神器『天羽々斬あまのはばきり』を右肩の方に構え、思い切り振りかぶる。対して俺は上半身を左に捻って、半分に折れた反命剣リベリオンを構える。

「うおおおおお!!!!」

 そのまま右足で強く地を蹴り、勢いに乗りながら回転して北条の首目掛けて振り抜く。

「はああああっ!!!」

 二つの攻撃は同時に放たれ、刀身が交互に交わる。激しい火花が視界を横切る。

小癪こしゃくなっ!」
「っ……!」

 こちら側は神器としても一撃の威力が半減しているためか、北条の一撃に負けてすぐ弾かれてしまう。俺は体勢を崩して地面に転がる。

「くそっ……」
(まずい、今の反命剣リベリオンでは北条の天羽々斬あまのはばきりの一撃を弾くどころか押し負ける。魔力で刀身を元に戻したいところだが、さっきの一撃で完全に魔力は使い果たした。やはり勝つには……)

 ――北条の攻撃を全て躱し、なるべく近い距離で首あるいは心臓を一振りで斬る。もう半分の刀身も先程の衝突で何となく折れる感覚がした。賭けられるのはたった一撃のみ。

「おい、反命剣リベリオン……これが最後でも構わねぇからよ……俺の賭けに乗ってくれないか?」

 ――そもそも、『運命に反する剣』の名を貰ってるんだ……使い手の叛逆を果たすためにその身全てを賭けてくれぇとな。

 俺の剣はそれに応えるかのように折れた刀身を一瞬煌めかせた。つまりそういうことだ。

「……んじゃあ、殺すやるか」
「んなっ……!」

  足元から漆黒の霞が発生し、とどめを刺そうと俺に近づいた北条を襲った。直後、右目から流血させながら俺は空中で回転しながら反命剣リベリオンを北条の右肩目掛けて振り下ろす。

「終わりだっ――!!」

 青白い刀身が北条の右肩から心臓目掛けて切り開こうとしたその時、悲劇が起きた。

「――こいつを忘れるなよ?」

 ガシャァァンッ――という今一番聞きたくない愛剣の悲鳴が鮮明に聞こえた。それと同時に短剣の切っ先が俺の右手に持つ剣の柄をうまく弾き、すぐに俺の左肩から右わき腹に向かって天羽々斬あまのはばきりの刃が滑るように斬り裂いた。

「ごふっ――」
「復讐劇に幕を閉ざそう、黒神大蛇。『蝕斬シェイドイーター』」 

 致命傷に近い一撃を貰い、身体をよろめかす俺に容赦なく漆黒の刃が死の奈落へと誘う――



「――っ!!!」

 運命が俺の死を現実にしようとした刹那、不思議と右腕が動いた。そして気づけば北条の左頬に深紅の閃光を散らしながら俺の右拳が一撃を入れた。

「がっ――!?」

 北条は頭から地面に落ち、後頭部から出血させながら立ちよろめく。

「くっ……、まだ死器エリミネイトの力は残っていたとはね」
「今のは……」
『主様、私です。私の意志で主様の身体を動かしていました!』
「エリミネイト……お前だったのか」
『実物は無くとも、私だけは姿は無くとも主様の傍にいます。これらの説明は終わってからじっくりと。まずはこの戦闘に集中しましょう』
「……言われなくともそのつもりだ」

 右手を伸ばし、傷口から零れた血を一つにして手元に収める。そして血を剣の形に変え、実物化させる。

「ほう、血剣か……まだ終わらせないと言ったところか」
「逆だ、ここで終わりにしてやるよ」

 腰を落とし、深紅に染まりきった剣を正面に構えて北条が突進するのを待つ。

「来いよ北条……俺の復讐を止めて見ろよ」
「最初から……そのつもりだっ!!」

 一秒と経たずに目の前まで突進してきた北条は短剣を俺の首目掛けて左上から振り下ろす。それを剣で受け止め、その隙に北条の右頬に左足で蹴りを入れる。しかし、北条は右腕で蹴りを止める。

「真ん中が隙だらけだ!」

 北条は左足で俺の腹部を蹴った。俺は軽く吹き飛ばされ、背中から地面に倒れる。目を見開いた途端、北条が邪悪な笑みを浮かべながら短剣を心臓に突き刺そうとしているのが見え、反射で右に転がって何とか回避する。その後すぐに立て直し、北条を睨む。

「ちっ……」
(あれがネフティスNo.6か。だが、序盤に戦った星野羽衣音ほしのはいねはNo.5……北条の一つ格上だ。なのに明らかに北条は段違いに強い……これは何か裏がありそうだな)
「――よそ見は禁物だぞ、大蛇君!」

 考えている間に北条が短剣を構えて再び迫ってきた。しかし、奴の動きは既に読み切っていた。しかしそれは俺ではなくエリミネイトが、だが。

「なっ……!」
「馬鹿め。てめぇの動きなどとっくに把握済みだ」

 振り下ろしたと同時に短剣を持つ手を左手で掴み、右手の血剣で北条の胸辺りを水平に斬り払った。

「がっ……!」

 短剣を握る力が弱まり、そのまま短剣を奪い取って北条の首元に突き刺す。

「……終わりだ、北条。お前の陰謀もここまでだ」
「くっ……、私がこの程度で終わる人間だと思ったのが運の尽きなのだよ、大蛇君……!」

 刹那、北条は白衣のポケットから拳銃を取り出した。そして――


 パァァァァンッ!!!!!


「っ――――!!??」

 撃たれた。運悪く心臓を直撃した。だが最悪な展開が起きたのはここからだった。

「――チェックメイトだ、『黒き英雄』」

 瞬間、俺の心臓が爆発した。正確には撃たれたときに心臓に埋まった弾丸が爆発を起こした。身体が破損した機械の如く黒煙をあげながら燃え上がった。

「ぐっ、ごふっ……」

 一瞬で意識が飛びそうになった。いや、もう飛んでいるのかもしれない。

「ぁ……かっ……」
(くそっ、前に不良達が使ってた『摩擦を与えるだけ爆発する』弾丸をいれた拳銃か……いつの間に隠し入れてたんだ。いや、最初からそこにあったのか。単純に俺がそいつの存在に気づかなかっただけで……)

「終わりなのは君の方だったな。先に地獄でゆっくり眠るといい……」

 右手に俺の心臓を打ち抜いた拳銃。左手には首から抜いたであろう血まみれの短剣。その前に膝をつく俺。

 そう、この瞬間、俺の敗北が決定したのだ。

「……」
(先に地獄で待ってやるよ、北条……)

 北条が右手の銃の引き金を引く。それだけでこのハロウィン戦争は幕を閉じる。俺はこの戦いが終わるならこの身がどうなろうと構わない。きっとこの復讐はあいつらが果たしてくれる。アカネとの約束を果たせなくなった今、俺に出来ることはもうない。生きる意味など無い。だから早く撃てよ、北条銀二……智優美さんの敵は、死にかけの状態でここにいるぞ。

「……生涯君の名と栄誉は忘れまい。後世にも君の伝説を伝えるとしよう」
「……」
(好きに、しろ……それよりもう身体が辛い……早く、楽にさせろ……)

 暗くなりゆく視界に、引き金をかける人差し指が僅かに動いた。

 そして、俺がアカネに交わした約束を終わらせる銃声が渋谷一帯に響き渡った。

 俺の復讐劇は、このハロウィン戦争を以て終わりを告げた――








 ――はずだった。


「ぐっ……!!」
「……!」

 何故か、北条の口から大量の鮮血が零れた。その後も何度も咳き込んでは血を吐いた。膝をついた北条の後ろに立っていたのは、拳銃を構えた蒼乃さんだった。

「ぁ……ぉ……」

 更に驚いたのはこれだけでは無かった。上空から青白い雷鳴が轟き始め、北条の左腕を肩から全て切断した。間違いない、凪沙さんだ。凪沙さんは蒼乃さんにかかった洗脳を解いてくれたのだ。恐らく智優美さんと蒼乃さんと戦った傷なのか、所々から出血している。

「……ここにいたんだ、大蛇君」
「……」
(凪沙さん……レイアが起こした謎の現象からいきなり背中に乗せた俺がいなくなって、何が何だか分からなかっただろうに……それでもこうして笑ってくれるのか。まるで心配しなくてもいいと言っているかのように……)

「くっ……何の真似だ、蒼乃ぉぉぉ!!!!」
「それは私の台詞です、お父さん……いえ、北条銀二。彼の復讐だけに私達ネフティスを利用し、この国の民のみならず、多くの惑星の民や王、そして星そのものを消し去ろうとした。そんな事をしてお母さんが喜ぶと思ったんですか!!」
「当然そんな事は微塵も思ってないさ……だが奴を殺さなければ私の心は晴れる事は無かった! 分かっているさ、事など! 多少の犠牲は覚悟の上でこれまで数多くの計画を練り上げた……ヤマタノオロチを殺す。そのためならアースラやパンサー、『黒花』やベディヴィエル……そしてこのネフティスさえ利用する事さえ躊躇しないっ! これを成し遂げられれば智優美の無念と共に私の復讐心も晴れる……今までそれのためだけに血反吐を繰り返して必死にこの宿命に抗ってきた!!」

 長々と血を吐きながら叫び、北条は右手の銃を凪沙さんに向けた。

「だがお前が邪魔をした! 同じであるお前が!! お前が蒼乃とタッグを組んでいなければ蒼乃がこうして私に銃口を突き付けることなど無かった!! 奴を殺すのにお前は本当に鬱陶しくて頭に来ていた!!」

 呼吸を荒くしながら、北条は引き金をゆっくり引く。

「涼宮凪沙……大蛇君の前にまずは邪魔なお前を殺すべきだった!! だがこの命ある限りまだ間に合う……なら今ここでお前の引導を渡してやるううう!!!!」
「っ――!!?」
「ぁ…………!!!」
(避けろ、凪沙さん! だが避けても俺が撃たれるのか……!)
「北条ぉぉぉぉぉ!!!!!!」

 凪沙さんがこれから自分が撃たれると気づいた時には、もう北条の引き金が引かれていた。




 パァァァァァンッ――





 午後14時00分、銃声と共に渋谷の空に鮮血が舞った。
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