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第六章 ハロウィン戦争編
第百八十六話「覚悟の結末」
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最優先緊急任務:ネフティスNo.2錦野蒼乃と北条銀二の討伐及び『完全蘇生体』錦野智優美の討伐、死器『葬無冥殺之機神鈴白』の討伐
遂行者:錦野蒼乃、北条銀二を除くネフティス全メンバー
犠牲者:???
……思うように身体が動かない。やっぱり間に合わなかったか。北条の邪魔さえ無ければちゃんと間に合ってたな、絶対。いや、右足首と心臓、そして左のあばら骨に重症を負っているのだ。どの道無駄な足掻きだったという事か。
そう俺は確信した。また死を悟った。しかし、その中にとてつもない違和感が一つ。それを察するより前に、答えは出てしまった。
「『白時破象』」
何度も聞き慣れたその声と唱えられた魔法を見たその時、俺は改めて悟った。
(亜玲澄……!)
そう、相棒が助けに来たのだと。
「危ない危ない……生きてて何よりだよ、大蛇」
「……!!」
「事情は博士から聞いている。安心しろ、凪沙先輩も、蒼乃先輩も全員救ってやる。『時夢天変』」
亜玲澄が神器『時変剣』を左肩付近に構え、右下に振り払った刹那、空間が歪み始めた。直後、俺と凪沙さんを消し飛ばすはずだったレーザーが消え、元の空間に戻った。
「蒼乃、今何が……」
「分かりません。ですが、亜玲澄さんが禁忌魔法の他に何かしらの術式を唱えたのだと思います」
北条と蒼乃さんは今何が起こったのか分からない状況に置かれていた。
「亜玲澄君、今のは……」
「『夢無』。魔法や技を対象の夢として無力化する俺の技です。魔力消費も大きいのであまり使えなかったのですが……こういう時のためにとっておいて良かった」
亜玲澄は俺の無事に安堵しつつ北条達の方を向く。二人は亜玲澄に向けて再度神器を構える。そして鈴白も遠くから一気に北条達の後ろまで飛び、地ならしを起こしながら着地する。
「うわっ……博士もやばいとは言ってたが、まさかこれほどとはな」
亜玲澄も鈴白の姿を見て絶句する。彼から見ても鈴白はこれまでの任務の中で最強とも言い切れる強敵なのだろう。
それを思っての上か、亜玲澄は正面を向いたまま俺に話した。
「……大蛇、凪沙さんを頼んだ」
「亜玲澄……お前、一人であれをやる気か」
「時間稼ぎにはなるだろ。俺が戦っている間に逃げてくれ」
「おい待て、そんなの聞いてねぇぞ!」
「大蛇っ!! ……必ず戻ってくる。だから死ぬんじゃねぇぞ、相棒」
「待てよ……亜玲澄ッ!!!」
必死に抵抗する俺にふっと微笑み、正面を向く。
「1対3なんて流石に不公平なのでね……正義、雛乃さん!」
亜玲澄が大きな声で呼んだ直後、俺の後ろから二つの影が現れ、亜玲澄の両横に華麗に着地する。
「黒坊と凪沙パイセンをこんな目に遭わせた罪は……金なんかじゃ償えねぇぜ!!」
「北条さん、私はもう貴方の人形では無いですからねっ!」
「皆っ……!」
「お前ら……」
亜玲澄に限らず、正義まで来てくれたとは思わなかった。おまけにネフティスNo.5の丸山雛乃さんまでついている。これは相当頼りになる。
これなら少し安心して任せられると思った最中、赤髪の若き侍から怒号が飛んできた。
「おい黒坊っ! 俺達がいんのに勝手に一人でこんな地獄みてぇなとこに突っ走んじゃねぇ!! てめぇは俺達を守るためにこの行動取ったんだろうけどよぉ、俺達もそんな気遣いいらねぇくれぇには弱くねぇからな!!」
「……」
その通りだ。返す言葉なんてない。仲間を守ろうとして自分の首をこの戦いに差し出そうとした結果がこれなのだから。
「お前が死ぬ未来を、俺達ゃ見たくねぇんだよっ! ましてやあんな裏切り者なんかに仲間を殺されるなんて一生御免だぜ!!」
「……すまなかった」
もう、これしか言葉が出なかった。こんなにも頼もしい仲間がいるというのに、自分の問題だと判断し、一人でハロウィン戦争に身を乗り出した。これもまた、俺が新たに犯した過ちなのかもしれない。
「ま、説教は後でびっちりしたる。今はとにかく俺達に任せとけっ! 黒坊の敵は絶てぇ取ったるわい!」
「……まだ死んでねぇけどな」
正義の言う通り、北条の事は亜玲澄達に全て任せるとして、一先ず凪沙さんとこの場を離れる事に専念する。
「凪沙さん、早く離れますよ……ぐっ!!」
しかし、右足を踏み込んだと同時に激痛が襲った。あまりの痛さに思わず右半身のバランスを崩して転倒する。
(大蛇君や皆は死のうとしていた私を守るためにこうして命を張って戦ってる。でも、蒼乃ちゃんの目的を果たしてあげたいのも私の本当の気持ち。ねぇ、これはどっちを選んだら正解なの? どっちの方が私は後悔しないかな……)
「凪沙さん……早く、逃げてっ……!」
何故か俯いている凪沙さんに、俺は早く逃げるように声を掛ける。しかし微動だにしない。まさかまだ死ぬ気なのか。蒼乃さんの目的を果たすために。
「……っ!」
右足首を襲う痛みと俯く凪沙さんにこれ以上なんて声をかければ良いか分からなくなり、歯を食いしばる。
(大蛇君と一緒にここから離れて生き延びる道を選ぶか、蒼乃ちゃんの使命を果たすためにこの心臓を捧げるか……どちらにしろ、今決断しないと。せめて悔いの残らない方を選んで……!)
「凪沙さん、早くっ!!」
このまま待っていたら殺される。今は時間が惜しいので俺は痛みに耐えながら走り、凪沙さんの手首を左手で掴む。
「何に悩んでるか分かりませんが、俺は凪沙さんを見殺しにするような真似は出来ません。それにあいつらなら、きっと蒼乃さんを北条の洗脳から解放してくれるはず。だから……今は俺と一緒に逃げましょうよ!」
「……優しいね、大蛇君は。でも私は――」
蒼乃さんのとこに戻る……と口を開こうとした凪沙さんを意地でも引っ張って走る。
「死なせないと言いましたよね……! もう時間も無いので無理矢理逃げますよっ!!」
「あっ、ちょっと……大蛇君っ!!」
「くっ……!」
(耐えてくれ、俺の右足。もう後先どうなってもいい。だから今だけは動いてくれっ……!)
自分の身体より、今は凪沙さんを逃がす。何より亜玲澄達がその時間稼ぎのためにあの化け物と北条達を一気に相手しているのだ。止まってる暇は無い。今はとにかく走れ。
しかし、それももう限界に近かった――
「うぐっ……!!」
「大蛇君っ!」
右足首に続き、今度はさっき北条にやられた左胸からまた出血した。呼吸をする度に激痛が走る。
「凪沙さん……俺の事はもういい…………早く逃げて……」
(もう時間が無い……いい加減覚悟を決めて、私!!)
「私は…………」
――やっぱり、死にたくない。
「大蛇君、ちょっと失礼するね!」
ガシッと俺の右手首を凪沙さんの左手が掴む。そして俺を背中に乗せ、一気に走り抜けた。
「ごめんね大蛇君。私、ずっと悩んでた。自分と相棒のどっちを生かすかってのを。でもやっぱり私、今は死にたくない。絶対に蒼乃ちゃんを助ける。正直諦めてたけど、それでも僅かな希望を信じて命を張ってる君達を見てたらさ……私も、覚悟固められたよ」
「凪沙さん……」
ここまで言われると、その僅かな希望を現実にしなければならない。しかしそれは承知の上。俺の任務は北条と鈴白の討伐のみ。蒼乃さんを殺す事なんてもはや眼中にない。
その理由も実に単純……凪沙さんと蒼乃さんが、また二人で笑い会える日々を取り戻すためだ。
「その強い意志に、俺も乗りましたよ……こうなれば共に果たすまでです。北条銀二という宿命に、必ず復讐してやります」
新たに決めた決意に乗ってくれて安心したのか、凪沙さんはふふっと心の底から溢れるような笑みを浮かべた……その刹那。
――バサッと、黒い布のようなものが俺と凪沙さんの視界を闇に染め上げた。
「――君達が死ぬ未来は、ボクのトリックで変えてあげるよ」
幼気のあるその少女の声は、二人に聞こえる筈も無く――
遂行者:錦野蒼乃、北条銀二を除くネフティス全メンバー
犠牲者:???
……思うように身体が動かない。やっぱり間に合わなかったか。北条の邪魔さえ無ければちゃんと間に合ってたな、絶対。いや、右足首と心臓、そして左のあばら骨に重症を負っているのだ。どの道無駄な足掻きだったという事か。
そう俺は確信した。また死を悟った。しかし、その中にとてつもない違和感が一つ。それを察するより前に、答えは出てしまった。
「『白時破象』」
何度も聞き慣れたその声と唱えられた魔法を見たその時、俺は改めて悟った。
(亜玲澄……!)
そう、相棒が助けに来たのだと。
「危ない危ない……生きてて何よりだよ、大蛇」
「……!!」
「事情は博士から聞いている。安心しろ、凪沙先輩も、蒼乃先輩も全員救ってやる。『時夢天変』」
亜玲澄が神器『時変剣』を左肩付近に構え、右下に振り払った刹那、空間が歪み始めた。直後、俺と凪沙さんを消し飛ばすはずだったレーザーが消え、元の空間に戻った。
「蒼乃、今何が……」
「分かりません。ですが、亜玲澄さんが禁忌魔法の他に何かしらの術式を唱えたのだと思います」
北条と蒼乃さんは今何が起こったのか分からない状況に置かれていた。
「亜玲澄君、今のは……」
「『夢無』。魔法や技を対象の夢として無力化する俺の技です。魔力消費も大きいのであまり使えなかったのですが……こういう時のためにとっておいて良かった」
亜玲澄は俺の無事に安堵しつつ北条達の方を向く。二人は亜玲澄に向けて再度神器を構える。そして鈴白も遠くから一気に北条達の後ろまで飛び、地ならしを起こしながら着地する。
「うわっ……博士もやばいとは言ってたが、まさかこれほどとはな」
亜玲澄も鈴白の姿を見て絶句する。彼から見ても鈴白はこれまでの任務の中で最強とも言い切れる強敵なのだろう。
それを思っての上か、亜玲澄は正面を向いたまま俺に話した。
「……大蛇、凪沙さんを頼んだ」
「亜玲澄……お前、一人であれをやる気か」
「時間稼ぎにはなるだろ。俺が戦っている間に逃げてくれ」
「おい待て、そんなの聞いてねぇぞ!」
「大蛇っ!! ……必ず戻ってくる。だから死ぬんじゃねぇぞ、相棒」
「待てよ……亜玲澄ッ!!!」
必死に抵抗する俺にふっと微笑み、正面を向く。
「1対3なんて流石に不公平なのでね……正義、雛乃さん!」
亜玲澄が大きな声で呼んだ直後、俺の後ろから二つの影が現れ、亜玲澄の両横に華麗に着地する。
「黒坊と凪沙パイセンをこんな目に遭わせた罪は……金なんかじゃ償えねぇぜ!!」
「北条さん、私はもう貴方の人形では無いですからねっ!」
「皆っ……!」
「お前ら……」
亜玲澄に限らず、正義まで来てくれたとは思わなかった。おまけにネフティスNo.5の丸山雛乃さんまでついている。これは相当頼りになる。
これなら少し安心して任せられると思った最中、赤髪の若き侍から怒号が飛んできた。
「おい黒坊っ! 俺達がいんのに勝手に一人でこんな地獄みてぇなとこに突っ走んじゃねぇ!! てめぇは俺達を守るためにこの行動取ったんだろうけどよぉ、俺達もそんな気遣いいらねぇくれぇには弱くねぇからな!!」
「……」
その通りだ。返す言葉なんてない。仲間を守ろうとして自分の首をこの戦いに差し出そうとした結果がこれなのだから。
「お前が死ぬ未来を、俺達ゃ見たくねぇんだよっ! ましてやあんな裏切り者なんかに仲間を殺されるなんて一生御免だぜ!!」
「……すまなかった」
もう、これしか言葉が出なかった。こんなにも頼もしい仲間がいるというのに、自分の問題だと判断し、一人でハロウィン戦争に身を乗り出した。これもまた、俺が新たに犯した過ちなのかもしれない。
「ま、説教は後でびっちりしたる。今はとにかく俺達に任せとけっ! 黒坊の敵は絶てぇ取ったるわい!」
「……まだ死んでねぇけどな」
正義の言う通り、北条の事は亜玲澄達に全て任せるとして、一先ず凪沙さんとこの場を離れる事に専念する。
「凪沙さん、早く離れますよ……ぐっ!!」
しかし、右足を踏み込んだと同時に激痛が襲った。あまりの痛さに思わず右半身のバランスを崩して転倒する。
(大蛇君や皆は死のうとしていた私を守るためにこうして命を張って戦ってる。でも、蒼乃ちゃんの目的を果たしてあげたいのも私の本当の気持ち。ねぇ、これはどっちを選んだら正解なの? どっちの方が私は後悔しないかな……)
「凪沙さん……早く、逃げてっ……!」
何故か俯いている凪沙さんに、俺は早く逃げるように声を掛ける。しかし微動だにしない。まさかまだ死ぬ気なのか。蒼乃さんの目的を果たすために。
「……っ!」
右足首を襲う痛みと俯く凪沙さんにこれ以上なんて声をかければ良いか分からなくなり、歯を食いしばる。
(大蛇君と一緒にここから離れて生き延びる道を選ぶか、蒼乃ちゃんの使命を果たすためにこの心臓を捧げるか……どちらにしろ、今決断しないと。せめて悔いの残らない方を選んで……!)
「凪沙さん、早くっ!!」
このまま待っていたら殺される。今は時間が惜しいので俺は痛みに耐えながら走り、凪沙さんの手首を左手で掴む。
「何に悩んでるか分かりませんが、俺は凪沙さんを見殺しにするような真似は出来ません。それにあいつらなら、きっと蒼乃さんを北条の洗脳から解放してくれるはず。だから……今は俺と一緒に逃げましょうよ!」
「……優しいね、大蛇君は。でも私は――」
蒼乃さんのとこに戻る……と口を開こうとした凪沙さんを意地でも引っ張って走る。
「死なせないと言いましたよね……! もう時間も無いので無理矢理逃げますよっ!!」
「あっ、ちょっと……大蛇君っ!!」
「くっ……!」
(耐えてくれ、俺の右足。もう後先どうなってもいい。だから今だけは動いてくれっ……!)
自分の身体より、今は凪沙さんを逃がす。何より亜玲澄達がその時間稼ぎのためにあの化け物と北条達を一気に相手しているのだ。止まってる暇は無い。今はとにかく走れ。
しかし、それももう限界に近かった――
「うぐっ……!!」
「大蛇君っ!」
右足首に続き、今度はさっき北条にやられた左胸からまた出血した。呼吸をする度に激痛が走る。
「凪沙さん……俺の事はもういい…………早く逃げて……」
(もう時間が無い……いい加減覚悟を決めて、私!!)
「私は…………」
――やっぱり、死にたくない。
「大蛇君、ちょっと失礼するね!」
ガシッと俺の右手首を凪沙さんの左手が掴む。そして俺を背中に乗せ、一気に走り抜けた。
「ごめんね大蛇君。私、ずっと悩んでた。自分と相棒のどっちを生かすかってのを。でもやっぱり私、今は死にたくない。絶対に蒼乃ちゃんを助ける。正直諦めてたけど、それでも僅かな希望を信じて命を張ってる君達を見てたらさ……私も、覚悟固められたよ」
「凪沙さん……」
ここまで言われると、その僅かな希望を現実にしなければならない。しかしそれは承知の上。俺の任務は北条と鈴白の討伐のみ。蒼乃さんを殺す事なんてもはや眼中にない。
その理由も実に単純……凪沙さんと蒼乃さんが、また二人で笑い会える日々を取り戻すためだ。
「その強い意志に、俺も乗りましたよ……こうなれば共に果たすまでです。北条銀二という宿命に、必ず復讐してやります」
新たに決めた決意に乗ってくれて安心したのか、凪沙さんはふふっと心の底から溢れるような笑みを浮かべた……その刹那。
――バサッと、黒い布のようなものが俺と凪沙さんの視界を闇に染め上げた。
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