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第六章 ハロウィン戦争編
第百八十四話「消えない憎悪」
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最優先緊急任務:東京都渋谷区に起きた異常事態の調査、北条銀二の再度討伐及び『完全蘇生体』錦野智優美の討伐
遂行者:ネフティス全メンバー
犠牲者:???
(何で……何で蒼乃さんが、俺に銃を向けるんだ。洗脳は凪沙さんが解いたはずじゃないのか。どうなんだ。教えてくれよ)
その言葉を視線で蒼乃さんに伝える。その答えはすぐに返ってきた。
「ずっとこの時を待っていました……母の敵を討つ時が」
「……!!」
「これは北条さんの結界や魔法で操作されているわけではありません。私の意思です。そして貴方を討つためだけに、私はこのネフティスメンバーに所属し、日々の訓練や任務に耐えてきました」
自分の、意思……その言葉に嘘偽りなど微塵も塗られていないように感じた。いや、断言しよう。これらの言葉は全て、完全に蒼乃さんの本心だ。
「そして今、その全てが試される時なのです。私だけでなく……家族の無念を晴らすためにやってきた全てが発揮される時がっ!!」
「……!」
そうか。蒼乃さんは母親の智優美さんの敵である俺を殺すためにネフティスに入り、副総長にまで上り詰めた。そして今やネフティスNo.6を維持している北条銀二も、俺を殺すためだけにあの手この手を仕掛けたのだ。
「……そう、ですか…………」
なら仕方が無い。これは家族ぐるみではあるものの一種の復讐だ。実際俺も根本的には同じような事をしているのだから。皮肉にも、ある意味同類という事だ。
「――ならお互い復讐しましょうよ……蒼乃さん達は俺に、そして俺は……」
冷たさで感覚を失っていた身体が徐々に感覚を取り戻していく。全身が燃えるように熱くなり、後頭部から脹脛にかけて蝕まれた氷が水蒸気をあげながら溶けていく。その熱は脳天にまで昇っていき、俺の右眼から流れる血までも温もりを感じる。
「俺をここまで狂わせるように仕組んだこの宿命そのものになぁぁ!!!」
道路に大きなヒビを入れる程まで強く両足を蹴り、魔剣を振りかぶりながら蒼乃さんに襲い掛かる。
「貴方の復讐はここで終わりです……大蛇さんっ!」
再度氷銃を正面に構え、引き金を引く。目の前まで迫ってくる氷の銃弾を背中を反らして躱す。その場でアクロバットを決め、両足で着地したと同時に再び地を蹴る。
「『羽昇之斬躍』」
「『氷槍之永弾』!!」
流れる横の風景と共に鋭利状の弾丸が襲い掛かる。金色のオーラを纏った魔剣で叩き斬ったり、避けられるものは四方八方に身体を動かして躱しながら前へ進む。
「ちっ――!!」
しかし、近づく度に弾丸の速度そして射出される数が増している。流石に避けきれずに幾つか命中し、徐々に蝕まれる。それでも剣を振り、前に進む。それしか勝つ手段が無い。
「おおおおおおおおお!!!!!」
これ以上前進しても傷を背負うだけだと判断し、俺はここで『羽昇之斬躍』を放つ。羽球をラケットで掬い上げるように上半身の捻りを利用して天高く斬り上げる。蒼乃さんの頭上まで飛んだ今、最大のチャンスがやってきた。凪沙さんには申し訳ないが、ここで蒼乃さんの命運を断つ!
「『瞬影』……!!」
これが俺の持つ技の中で最も速い一撃技だ。一瞬しかないこのチャンス、今度こそ逃すわけにはいかない。
「上っ……!?」
「蒼乃っ……!」
俺が剣に全体重を乗せて蒼乃さんの心臓目掛けて突き始めたその時、間に北条が割り込んだ。その左手には一度俺を殺した神器……『天羽々斬』の姿があった。
(まずい、またやられるっ……!!)
「死ね……!!」
一瞬のうちに、俺と北条の剣先が同時に互いの心臓を突く――
……と、思っていた矢先だった。
「大蛇君、避けてっ!!」
「はっ――!?」
グサリッ、と背後から俺の心臓を貫く音が聞こえた。振り向くと、すぐ目の前には智優美さんがいた。交戦していた凪沙さんは多少の傷を負いながらも智優美さんの背後を狙う。
(くそっ、いつから狙っていやがった!?)
「大蛇君に……手を出さないでっ!!」
「ちっ……蒼乃の相棒か!」
凪沙さんの顔を見た刹那、より顔を険しくした北条は、短剣を逆手に持ったまま身体を右にずれながらその勢いで俺の左胸をあばら骨ごと横に斬り裂く。そこから激しく鮮血が迸る。返り血を浴びながら足を前に踏み込み、今度は凪沙さん目掛けて再度仕掛ける。
「北条っ……!!」
「裏切り者めっ……!」
互いに睨みあい、神器を構える。凪沙さんは智優美さんに、北条は凪沙さんに。
「邪魔……すんじゃねぇ!!」
前に突き出された右手の魔剣でそのまま回転斬りを喰らわせ、智優美さんの右腕を剣ごと切断した。切り口から鮮血が舞い、地面を赤く染めた。
「っ――!」
「智優美っ!」
「あんたの相手は私だよ!!」
智優美さんの腕を回復させるためか、北条は右手から赤い結界を取り出すが、凪沙さんが槍でそれを弾き飛ばして阻止する。
「お母さんを、よくも……!」
「腕斬った程度で死ぬほど智優美さんは弱くないですよ」
どうしても智優美さんを殺すのを俺の魂が拒絶するため、一先ず戦闘不能状態に追い込んだ。斬った腕と手に持ってる剣は俺が持っているので、しばらくは戦えないだろう。
これでかなり戦況が変わったにも関わらず、北条は口元に笑みを残した。
「……時は満ちたな」
「何を言って……」
何故笑っているのかが分からないまま、凪沙さんは北条の邪魔を止める。
しかしその理由はすぐに分かった。
「ここで必ず大蛇さんを殺す……『死器召喚』!」
今まで蒼乃さんの口から聞いたことのない言葉が放たれた瞬間、蒼乃さんの目の前に巨大な魔方陣が描かれた。大きさ的には丁度東京ドーム1個分といったところか。
「最古の神器よ、ここに目覚め、我が復讐を叶えよ……『葬無冥殺之機神鈴白』!!」
「「っ――!!?」」
召喚を終えた直後、渋谷を中心に大きく揺れ始めた。立つのが難しくなり、この場にいる全員が膝を落とす。そんな中、漆黒の巨大汽車が黒煙をあげながら純白の魔方陣から昇るように出てきた。その後連結していた列車が分離し、それぞれの車両や貨物ごとに腕や足といったパーツが空中で組み立てられる。
「何だあれは……!?」
「蒼乃ちゃん……」
(やっぱりあの時隠してた『奥の手』がこれなんだね……というかでかすぎない!? 多分私達なら足で踏んで殺せるよあれ!)
徐々に身体が組み立てられ、ついに汽車鈴白が巨大な兵器として現れた。大きさでいうなら東京タワーは軽く超えているだろう。
「『葬無冥殺之機神鈴白』。1990年代に誕生した万岡鉄道C12 67すずしろ号を神器のベースとした、現状最古かつ唯一人が作った神器。それを私の廻獄結界で閉じ込め、長い間魔力を貯め続けた化身だ。これぞ私の全て、そして大蛇君……君を殺す最終奥義だ!!」
「くっ……!」
(まずい……あの化け物から計り知れない魔力を感じる。エリミネイトなんて遥かに超えてるだろうな。あれと北条達を俺と凪沙さんの二人でやるなどあまりにも無謀すぎるっ……!)
肌で感じた。俺はあの兵器には勝てない。『八之竜眼』をもってしても、足元にも及ばないだろう。
「すずしろ……」
俺は己の復讐を終わらせる兵器と化した汽車の名を、ただ口にすることしか出来なかった――
遂行者:ネフティス全メンバー
犠牲者:???
(何で……何で蒼乃さんが、俺に銃を向けるんだ。洗脳は凪沙さんが解いたはずじゃないのか。どうなんだ。教えてくれよ)
その言葉を視線で蒼乃さんに伝える。その答えはすぐに返ってきた。
「ずっとこの時を待っていました……母の敵を討つ時が」
「……!!」
「これは北条さんの結界や魔法で操作されているわけではありません。私の意思です。そして貴方を討つためだけに、私はこのネフティスメンバーに所属し、日々の訓練や任務に耐えてきました」
自分の、意思……その言葉に嘘偽りなど微塵も塗られていないように感じた。いや、断言しよう。これらの言葉は全て、完全に蒼乃さんの本心だ。
「そして今、その全てが試される時なのです。私だけでなく……家族の無念を晴らすためにやってきた全てが発揮される時がっ!!」
「……!」
そうか。蒼乃さんは母親の智優美さんの敵である俺を殺すためにネフティスに入り、副総長にまで上り詰めた。そして今やネフティスNo.6を維持している北条銀二も、俺を殺すためだけにあの手この手を仕掛けたのだ。
「……そう、ですか…………」
なら仕方が無い。これは家族ぐるみではあるものの一種の復讐だ。実際俺も根本的には同じような事をしているのだから。皮肉にも、ある意味同類という事だ。
「――ならお互い復讐しましょうよ……蒼乃さん達は俺に、そして俺は……」
冷たさで感覚を失っていた身体が徐々に感覚を取り戻していく。全身が燃えるように熱くなり、後頭部から脹脛にかけて蝕まれた氷が水蒸気をあげながら溶けていく。その熱は脳天にまで昇っていき、俺の右眼から流れる血までも温もりを感じる。
「俺をここまで狂わせるように仕組んだこの宿命そのものになぁぁ!!!」
道路に大きなヒビを入れる程まで強く両足を蹴り、魔剣を振りかぶりながら蒼乃さんに襲い掛かる。
「貴方の復讐はここで終わりです……大蛇さんっ!」
再度氷銃を正面に構え、引き金を引く。目の前まで迫ってくる氷の銃弾を背中を反らして躱す。その場でアクロバットを決め、両足で着地したと同時に再び地を蹴る。
「『羽昇之斬躍』」
「『氷槍之永弾』!!」
流れる横の風景と共に鋭利状の弾丸が襲い掛かる。金色のオーラを纏った魔剣で叩き斬ったり、避けられるものは四方八方に身体を動かして躱しながら前へ進む。
「ちっ――!!」
しかし、近づく度に弾丸の速度そして射出される数が増している。流石に避けきれずに幾つか命中し、徐々に蝕まれる。それでも剣を振り、前に進む。それしか勝つ手段が無い。
「おおおおおおおおお!!!!!」
これ以上前進しても傷を背負うだけだと判断し、俺はここで『羽昇之斬躍』を放つ。羽球をラケットで掬い上げるように上半身の捻りを利用して天高く斬り上げる。蒼乃さんの頭上まで飛んだ今、最大のチャンスがやってきた。凪沙さんには申し訳ないが、ここで蒼乃さんの命運を断つ!
「『瞬影』……!!」
これが俺の持つ技の中で最も速い一撃技だ。一瞬しかないこのチャンス、今度こそ逃すわけにはいかない。
「上っ……!?」
「蒼乃っ……!」
俺が剣に全体重を乗せて蒼乃さんの心臓目掛けて突き始めたその時、間に北条が割り込んだ。その左手には一度俺を殺した神器……『天羽々斬』の姿があった。
(まずい、またやられるっ……!!)
「死ね……!!」
一瞬のうちに、俺と北条の剣先が同時に互いの心臓を突く――
……と、思っていた矢先だった。
「大蛇君、避けてっ!!」
「はっ――!?」
グサリッ、と背後から俺の心臓を貫く音が聞こえた。振り向くと、すぐ目の前には智優美さんがいた。交戦していた凪沙さんは多少の傷を負いながらも智優美さんの背後を狙う。
(くそっ、いつから狙っていやがった!?)
「大蛇君に……手を出さないでっ!!」
「ちっ……蒼乃の相棒か!」
凪沙さんの顔を見た刹那、より顔を険しくした北条は、短剣を逆手に持ったまま身体を右にずれながらその勢いで俺の左胸をあばら骨ごと横に斬り裂く。そこから激しく鮮血が迸る。返り血を浴びながら足を前に踏み込み、今度は凪沙さん目掛けて再度仕掛ける。
「北条っ……!!」
「裏切り者めっ……!」
互いに睨みあい、神器を構える。凪沙さんは智優美さんに、北条は凪沙さんに。
「邪魔……すんじゃねぇ!!」
前に突き出された右手の魔剣でそのまま回転斬りを喰らわせ、智優美さんの右腕を剣ごと切断した。切り口から鮮血が舞い、地面を赤く染めた。
「っ――!」
「智優美っ!」
「あんたの相手は私だよ!!」
智優美さんの腕を回復させるためか、北条は右手から赤い結界を取り出すが、凪沙さんが槍でそれを弾き飛ばして阻止する。
「お母さんを、よくも……!」
「腕斬った程度で死ぬほど智優美さんは弱くないですよ」
どうしても智優美さんを殺すのを俺の魂が拒絶するため、一先ず戦闘不能状態に追い込んだ。斬った腕と手に持ってる剣は俺が持っているので、しばらくは戦えないだろう。
これでかなり戦況が変わったにも関わらず、北条は口元に笑みを残した。
「……時は満ちたな」
「何を言って……」
何故笑っているのかが分からないまま、凪沙さんは北条の邪魔を止める。
しかしその理由はすぐに分かった。
「ここで必ず大蛇さんを殺す……『死器召喚』!」
今まで蒼乃さんの口から聞いたことのない言葉が放たれた瞬間、蒼乃さんの目の前に巨大な魔方陣が描かれた。大きさ的には丁度東京ドーム1個分といったところか。
「最古の神器よ、ここに目覚め、我が復讐を叶えよ……『葬無冥殺之機神鈴白』!!」
「「っ――!!?」」
召喚を終えた直後、渋谷を中心に大きく揺れ始めた。立つのが難しくなり、この場にいる全員が膝を落とす。そんな中、漆黒の巨大汽車が黒煙をあげながら純白の魔方陣から昇るように出てきた。その後連結していた列車が分離し、それぞれの車両や貨物ごとに腕や足といったパーツが空中で組み立てられる。
「何だあれは……!?」
「蒼乃ちゃん……」
(やっぱりあの時隠してた『奥の手』がこれなんだね……というかでかすぎない!? 多分私達なら足で踏んで殺せるよあれ!)
徐々に身体が組み立てられ、ついに汽車鈴白が巨大な兵器として現れた。大きさでいうなら東京タワーは軽く超えているだろう。
「『葬無冥殺之機神鈴白』。1990年代に誕生した万岡鉄道C12 67すずしろ号を神器のベースとした、現状最古かつ唯一人が作った神器。それを私の廻獄結界で閉じ込め、長い間魔力を貯め続けた化身だ。これぞ私の全て、そして大蛇君……君を殺す最終奥義だ!!」
「くっ……!」
(まずい……あの化け物から計り知れない魔力を感じる。エリミネイトなんて遥かに超えてるだろうな。あれと北条達を俺と凪沙さんの二人でやるなどあまりにも無謀すぎるっ……!)
肌で感じた。俺はあの兵器には勝てない。『八之竜眼』をもってしても、足元にも及ばないだろう。
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