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第六章 ハロウィン戦争編
第百七十七話「生き抜くために」
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最優先緊急任務:東京都渋谷区に起きた異常事態の調査
遂行者:ネフティス全メンバー
犠牲者:???
東京都渋谷区 渋谷駅前――
「――い」
誰の声だろう。暗くて声だけじゃ誰だか分からない。でも、ちょっとだけ向こう側の大蛇君に似てるような……そうじゃないような。
「――おい、起きろ」
「ひゃっ――!?」
寝坊してお母さんに呼び起こされるような衝動が起き、無意識に身体が飛びはねる。
「おい無理に身体を動かすな。せっかく治した怪我が悪化するだろ」
「あ、ごめんね……って、え?」
私――エレイナ・ヴィーナスは今目の前にいる黒髪の男性を大蛇君だと思っていた。でも謝った時にふと顔を見てすぐに違う人だと私の脳が否定し、その反動で情けない声が出てしまった。
なら、誰なのか。姿は何度か見たことあるけど、名前が思い出せない。
「あ、あなたは……」
「……ネフティスNo.7、桐谷優羽汰。この名を聞くのは初めてじゃないはずだが……まぁいい。それより今は安静にしてろ。何かあったら俺がお前を守る」
「……あ、ありがとうございます」
私は彼の言葉に甘え、そのまま膝の上で安静にすることにした。
――私が一度死んでから、今に至るまでにこの街に何が起こったか気になって仕方がない。大蛇君は無事なのか、他の仲間はまだ戦っているのかが頭にずっとちらついていて、正直動かずにはいられない。
「……今の状況がそんなに気になるか?」
「――!」
唐突に彼は私に問いかけた。その内容も至って単純だった。でも何で私の考えてたことが分かるんだろうか。
その問いに勘づいたのか、彼はそのまま話し続けた。
「お前、さっきからずっと身体震えてるからな。ただ寒いとかではなく、恐怖に怯えるようにな。それに呼吸も浅く、鼓動も速くなっている。今この状況で目が覚めてすぐに何に怯えてるかなど見て取れる話だ」
……やっぱり、この人は感じ取っていたんだ。それとも私が感情的になりやすい故なのかもしれない。でもそんなのどっちでもいいとして、今何が起きてるのかは知りたい。この目で見たい。ハロウィン戦争は終わったのか、北条は倒せたのか、しっかり自分で自分に証明したい。
「あの……お、教えてくれませんか? 今の、状況を……今ここで何が起きてるんですか!?」
彼は私の傷を治癒に集中しているからか、返事がこない。それとも私には話せないくらい深刻な状態になっているのだろうか。最悪、大蛇君が死んだ……なんてことはないだろうけど、そういうことがあって話さないのだろうか。
……と思っていた時だった。
「今この渋谷に無数の亡霊が出現した。それもジャック・オー・ランタンや死神といった仮装をした亡霊がな。そいつらを北条は死に際に召喚させ、街を喰らいつくしている……というのが今の状況だ」
「――!?」
そんな。これはかなり深刻な状況ではないか。とうとうネフティスに限らず一般の人たちにも被害が及ぶ危険性が高まったのだ。
「それならこうしてる場合じゃ……」
「落ち着け女神。亡霊なら親父とアルスタリアの学生達が何とかして喰い止めている。問題はその亡霊達の親玉だ。俺達でこれからそいつを探して突き止める」
「え……?」
亡霊の親玉……というのは召喚した当本人である北条ではないのか。それともまた別の存在が隠れているのか。そしてそれを彼と二人で探すというのだ。
「あの……それは無茶なのではないですか? この通り私は怪我をしていますし、親玉というのもどれだけ強いかも分かりま――」
「ここで鍵を握るのはお前の『真の力』だ」
「えっ……」
真の力? 私の? そんなもので親玉というのを倒せるの?
「普通に考えてこの亡霊との戦いは俺達人類にとってかなり都合の悪い戦いだ。だからぼちぼち倒すのではなく、お前の……女神の力を使って亡霊そのものを根本から鎮める。それを俺達だけでする。多く人が加勢に来れば亡霊の集団が一気に来てまた面倒かつ危険に晒される。黒神が意識不明の今、それを回避しつつこの戦いを終わらせるにはこれしかない」
「……」
やっぱり無茶だ。でもやるしかない。そうしないとまた多くの犠牲者を招くかもしれない。それに大蛇君は死んでいないと分かった今、今度は私が大蛇君を守る番だ。これまで私が守られてきたように。優羽汰君と協力して、必ず私がこの戦争を終わらせる。何が何でも大蛇君を、皆を死なせないために。
私は起き上がり、彼――優羽汰君の前に立ってその意思を直接伝えた。
「分かりました。もうやるしかないですよね。なら私は全力を尽くして優羽汰君の作戦に乗ります! なので、その……よろしくお願いします!!」
「……決まりだな」
頭を下げた私の右肩を、優羽汰君は優しく叩いた。
(大蛇君、私が必ず終わらせるから。だからどうか生き延びてね――)
渋谷駅の前でそっと両手を合わせて祈った直後、すぐ近くの自動販売機で飲み物が落ちる音が聞こえた。足音が近づく度にコーヒーのいい香りが私の鼻を通った。
「……何してるんだ。ここ神社じゃないぞ」
「ひゃうっ!? こ、こここれはその……違うんです……!!」
「……女神一族は随分と変わり者だな」
「優羽汰君の……意地悪っ」
この恥ずかしさを打ち消すために、私はお金も持たずに自動販売機に向かって走り出した。
遂行者:ネフティス全メンバー
犠牲者:???
東京都渋谷区 渋谷駅前――
「――い」
誰の声だろう。暗くて声だけじゃ誰だか分からない。でも、ちょっとだけ向こう側の大蛇君に似てるような……そうじゃないような。
「――おい、起きろ」
「ひゃっ――!?」
寝坊してお母さんに呼び起こされるような衝動が起き、無意識に身体が飛びはねる。
「おい無理に身体を動かすな。せっかく治した怪我が悪化するだろ」
「あ、ごめんね……って、え?」
私――エレイナ・ヴィーナスは今目の前にいる黒髪の男性を大蛇君だと思っていた。でも謝った時にふと顔を見てすぐに違う人だと私の脳が否定し、その反動で情けない声が出てしまった。
なら、誰なのか。姿は何度か見たことあるけど、名前が思い出せない。
「あ、あなたは……」
「……ネフティスNo.7、桐谷優羽汰。この名を聞くのは初めてじゃないはずだが……まぁいい。それより今は安静にしてろ。何かあったら俺がお前を守る」
「……あ、ありがとうございます」
私は彼の言葉に甘え、そのまま膝の上で安静にすることにした。
――私が一度死んでから、今に至るまでにこの街に何が起こったか気になって仕方がない。大蛇君は無事なのか、他の仲間はまだ戦っているのかが頭にずっとちらついていて、正直動かずにはいられない。
「……今の状況がそんなに気になるか?」
「――!」
唐突に彼は私に問いかけた。その内容も至って単純だった。でも何で私の考えてたことが分かるんだろうか。
その問いに勘づいたのか、彼はそのまま話し続けた。
「お前、さっきからずっと身体震えてるからな。ただ寒いとかではなく、恐怖に怯えるようにな。それに呼吸も浅く、鼓動も速くなっている。今この状況で目が覚めてすぐに何に怯えてるかなど見て取れる話だ」
……やっぱり、この人は感じ取っていたんだ。それとも私が感情的になりやすい故なのかもしれない。でもそんなのどっちでもいいとして、今何が起きてるのかは知りたい。この目で見たい。ハロウィン戦争は終わったのか、北条は倒せたのか、しっかり自分で自分に証明したい。
「あの……お、教えてくれませんか? 今の、状況を……今ここで何が起きてるんですか!?」
彼は私の傷を治癒に集中しているからか、返事がこない。それとも私には話せないくらい深刻な状態になっているのだろうか。最悪、大蛇君が死んだ……なんてことはないだろうけど、そういうことがあって話さないのだろうか。
……と思っていた時だった。
「今この渋谷に無数の亡霊が出現した。それもジャック・オー・ランタンや死神といった仮装をした亡霊がな。そいつらを北条は死に際に召喚させ、街を喰らいつくしている……というのが今の状況だ」
「――!?」
そんな。これはかなり深刻な状況ではないか。とうとうネフティスに限らず一般の人たちにも被害が及ぶ危険性が高まったのだ。
「それならこうしてる場合じゃ……」
「落ち着け女神。亡霊なら親父とアルスタリアの学生達が何とかして喰い止めている。問題はその亡霊達の親玉だ。俺達でこれからそいつを探して突き止める」
「え……?」
亡霊の親玉……というのは召喚した当本人である北条ではないのか。それともまた別の存在が隠れているのか。そしてそれを彼と二人で探すというのだ。
「あの……それは無茶なのではないですか? この通り私は怪我をしていますし、親玉というのもどれだけ強いかも分かりま――」
「ここで鍵を握るのはお前の『真の力』だ」
「えっ……」
真の力? 私の? そんなもので親玉というのを倒せるの?
「普通に考えてこの亡霊との戦いは俺達人類にとってかなり都合の悪い戦いだ。だからぼちぼち倒すのではなく、お前の……女神の力を使って亡霊そのものを根本から鎮める。それを俺達だけでする。多く人が加勢に来れば亡霊の集団が一気に来てまた面倒かつ危険に晒される。黒神が意識不明の今、それを回避しつつこの戦いを終わらせるにはこれしかない」
「……」
やっぱり無茶だ。でもやるしかない。そうしないとまた多くの犠牲者を招くかもしれない。それに大蛇君は死んでいないと分かった今、今度は私が大蛇君を守る番だ。これまで私が守られてきたように。優羽汰君と協力して、必ず私がこの戦争を終わらせる。何が何でも大蛇君を、皆を死なせないために。
私は起き上がり、彼――優羽汰君の前に立ってその意思を直接伝えた。
「分かりました。もうやるしかないですよね。なら私は全力を尽くして優羽汰君の作戦に乗ります! なので、その……よろしくお願いします!!」
「……決まりだな」
頭を下げた私の右肩を、優羽汰君は優しく叩いた。
(大蛇君、私が必ず終わらせるから。だからどうか生き延びてね――)
渋谷駅の前でそっと両手を合わせて祈った直後、すぐ近くの自動販売機で飲み物が落ちる音が聞こえた。足音が近づく度にコーヒーのいい香りが私の鼻を通った。
「……何してるんだ。ここ神社じゃないぞ」
「ひゃうっ!? こ、こここれはその……違うんです……!!」
「……女神一族は随分と変わり者だな」
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この恥ずかしさを打ち消すために、私はお金も持たずに自動販売機に向かって走り出した。
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