98 / 232
第四章 剣血喝祭篇
第九十七話「譲れないプライド」
しおりを挟む
任務 ロスト・ゼロ作戦の成功
遂行者 黒神大蛇、白神亜玲澄、エレイナ・ヴィーナス、武刀正義、カルマ、エイジ、ミスリア・セリウス、クロム・セリウス
2005年 7月17日 剣血喝祭3日目――
長崎県佐世保市。ここのある店では今も多くの客で賑わっていた。新鮮な外の空気を吸いながら口にする佐世保バーガーは、今日を生きる者達の腹と心を癒やしていた。
約2日前にホテルで目覚めた武刀正義もまた、その一人であった。
「うおっ、何だこりゃ! めちゃくちゃ美味ぇじゃねぇか!! 半熟の目玉焼きといい巨大ベーコンといい、ハンバーガーのくせにボリュームてんこ盛りじゃねぇかよ!!」
……ったく、こんな美味いもんを総長や竜坊(桐谷優羽汰)は普段から食えるのか。羨ましすぎるぜ。
例え『常夏の血祭り』とも呼ばれる剣血喝祭とは言っても、一応アルスタリア高等学院主催の学校祭である事には変わりない。俺を殺す奴が現れるまではお祭り気分でいさせてくれ。
「……ったく、学祭で血祭りだなんて何てひでぇ呼ばれ方なんだよ」
『常夏の血祭り』なんて呼ばれる事への愚痴を吐きながら勢いよくメロンソーダを飲んでいると、突然何か爆発音が聞こえてきた。
「きゃあああああっ!!」
「うわああっ! な、何だ……!?」
唐突すぎる出来事に客達が混乱する。逃げる人達の背後には家1つ分はあるであろう巨大な怪物が地を鳴らしながらゆっくりと歩いていた。
「ゴオアアアアアアアッ!!!」
「――!?」
土埃から姿を現したそれは、紫色の殻と鋏を持っていてまるで蟹のようだ。
「何だありゃ……」
流石の俺も驚かずにはいられなかった。まさか戦後からしばらく経った日本……ましてや長崎にこんなバケモンが襲ってくるとは。
蟹のような化け物は両手の鋏を振り回してはありとあらゆるものを吹き飛ばす。更にゆっくりと俺の方に向かっているではないか。
「あっははは! アルスタリアの生徒み~っけ! やっちゃいな、『凶星之獣』!!」
「ゴアアアアアアアッ!!!」
……マジかよ。あのバケモンをアルスタリア高等学院の生徒が作ったってのかよ。ただこの血祭りで優勝するためだけに街を壊す気だ。
――んなの黙ってられるかよ!
「すまんそこの兄ちゃん、俺のバーガーセット達頼んだ!!」
「え、ちょっと……えぇ……?」
たまたま近くにいた2人の男性にバーガーを見守るよう頼み、俺は地を蹴って飛び、下にいる化け物との間合いを詰める。
「あれは……正義クンだ! 運がいいねぇ! 最初にネフティス推薦者を倒せる時が回ってくるとは!」
「何だか知らねぇけど俺の昼飯の邪魔すんじゃねぇ!!」
化け物は図所で居合いの構えをとる正義に気づき、口から闇の炎を吐き出した。
「ゴアアアアアアアッ!!」
炎が佐世保の空を焼く。それでも赤き侍は恐れることを知らず、刀を抜くタイミングだけに集中する。迫る。紫に染まった炎が一直線に迫ってくる。
「――六剴殺刀…………」
炎で身体が焼けそうになる、その寸前に右手の刀を勢いよく抜く。
「――恋鐘之舞」
刹那、力強く抜いた刀が瞬時に桃色の光を帯びては闇の炎を螺旋状に斬る……いや、打ち消す。
「あの炎を斬った……」
「自慢の最強モンスター引き連れるのは構わねぇが、市民巻き込むんじゃねぇぞ非常識が!!」
「ゴギュアアアアアアッ!!!」
今度は大きく開いた鋏を俺の腹に突きだしてくる。見た目からしてまるでチェーンソーのようにギザギザとした刃に外側も刀のように鋭い。つまるところ隙なしと言ったところか。
「ちっ……!」
斬られるか、避けるか、斬るか。俺に与えられた選択肢はこの3つ。ほんの僅かな時間で選択しなければならない。
「ゴアアアアッ!!」
俺から見て左から鋭い鋏が振り下ろされる。あの大きさからは想像も出来ない程の速さで迫ってくる。
「くそっ!」
両手で刀を持ち、ありったけの力で受け止める。しかし、圧倒的なパワーで押し負けて俺は後方に弾き飛ばされる。途端、背中に激痛が走る。石段に思い切りぶつけたのか。
「ゴオアアアアッ!!!」
今度は左の鋏で追い打ちをかけてくる。いや、狙いは俺じゃねぇ。どう見てもあの化け物は俺を見ていない。奴の目の先にいるのは――
「うっ……ううっ……!!」
「――!?」
小さな女の子だった。アルスタリアの生徒でも何でも無く、この佐世保に住む普通の子供だ。
「僕がこの剣血喝祭で勝つ方法……そう、この長崎ごと焼き尽くすことさ!!」
ちっ、身体が動かねぇ……頭から血も流れてきやがった。何としてでもあのクズメガネを止めねぇといけねぇってのに!
――このままじゃ、長崎が消えちまう。そうなれば俺も黒坊も白坊も嬢ちゃんも、あの子も全員お陀仏だ。
「ギュアアアアアアアッ!!!」
なのに、動けない。たかが一時的な痛みで身体が動くことを拒んでいる。これ以上動いたらもう壊れてしまうと叫んでいるかのように。
「きゃあああああっ!!!」
小さな子供が化け物に殺されるってのに、何も出来ねぇのかよ俺は……
「さぁ、皆殺しだあああ!!!」
化け物の鋏が少女の目の前にまで迫り、少女は目を瞑った――
チリ~ンッ……チリリ~ンッ…………
聞こえる。風鈴のような爽やかな音色に鐘のような重い音が微かに混じり合うような音が。そう、恋鐘の音色だ。俺――武刀正義が昔によく親父からこの音色を聞かされていた。これを脳に覚えさせるといざという時に本来以上の力を発揮出来るのだとか。
「正義よ。常にこの音を脳に焼き付けておけ。いついかなる時に鳴らしても構わん。鳴らしてそれを脳が覚えた時、お前は剣の才を開花させるだろう――」
……だから何だよ。結局俺は小さな女の子1人の命も守れなかったんだぞ。元々俺に剣の才能なんて無かったんだよ。ただのクソガキだったんだよ俺は。
「いいか正義よ。身体は剣と同じであり異なるものだ。どちらも限界を超えれば壊れる。だが、身体はお前自身の意思の力で鋼よりも強靭になる。この鬼丸の刃なんて比べ物にならない程な。
だからな、自分を見捨てるな。卑下するな。それだけで心という刃は簡単に錆びてしまう。ほんの僅かでもいい……可能性を信じろ。一人でも多くの人を救う可能性を信じ、己の手で実現させるのだ。それがお前に与えられた鬼丸が在る意味だ。だから……」
お前もそれに応えよ、武刀正義――
刹那、少女の前にピンクの稲妻を纏った青年が抜刀の構えをとっていた。それでも巨大な鋏は青年を容赦なく斬りつけようとするが、青年からは慌てる仕草が一切見当たらない。
「はぁぁ…………」
ゆっくりと一度深呼吸をしながら右手で柄を掴む。その直後、巨大な雷が正義の頭上に落ちた。
「恋鐘之刀…………」
鋏が正義の髪を掠ったその時、一筋の稲妻が神速の如く駆け抜けた。
――親父、ありがとな。この動かねぇ脆い身体を動かしてくれてよ。もちろん応えてやるよ。鬼丸の意思ってやつも……親父の期待も……そして、
可愛い女の子を守るっていう俺のプライドにもなあああ!!!!
強靭な鋏が一直線に真っ二つになる。そこからドロドロの血のような魔力を噴出しながら化け物は痛みにもがく。
「ゴガアアアッ!!」
「……可愛い女の子泣かしてんじゃねぇぞ、ゴミクズ」
「なっ……!?」
目にも止まらぬ速さで化け物の全身を斬り裂く。足から腕、殻のように硬い腹、そして背中と首にかけて容赦なく斬り裂いていく。化け物に防御させる隙は一切与えない。
「ガアアアアアアア!!!」
「おい……おいどうした! 早く反撃しろっ……!?」
ふと正面を向くと、目の前に桃色の稲妻が迫っていた。
「……未来ある小さな女の子殺そうとしたてめぇに相応しい裁きを下してやる」
「くっ……!」
化け物の肩の上に乗っていたメガネをかけた生徒は腰から剣を抜き、刀身を青く染める。
「このおおおおお!!!」
「……『甜逆之雷刄』」
――そして、化け物の首に一筋の稲妻が迸った。同時に生徒のメガネが粉々に砕け散った。全身が稲妻の痛みに包まれた。化け物が黒い塵となって消えていく。
化け物を作った生徒は眼鏡の破片を散らしながら仰向けに倒れた。正義はトドメを刺すべく、生徒の元へとゆっくりと歩み寄った。
遂行者 黒神大蛇、白神亜玲澄、エレイナ・ヴィーナス、武刀正義、カルマ、エイジ、ミスリア・セリウス、クロム・セリウス
2005年 7月17日 剣血喝祭3日目――
長崎県佐世保市。ここのある店では今も多くの客で賑わっていた。新鮮な外の空気を吸いながら口にする佐世保バーガーは、今日を生きる者達の腹と心を癒やしていた。
約2日前にホテルで目覚めた武刀正義もまた、その一人であった。
「うおっ、何だこりゃ! めちゃくちゃ美味ぇじゃねぇか!! 半熟の目玉焼きといい巨大ベーコンといい、ハンバーガーのくせにボリュームてんこ盛りじゃねぇかよ!!」
……ったく、こんな美味いもんを総長や竜坊(桐谷優羽汰)は普段から食えるのか。羨ましすぎるぜ。
例え『常夏の血祭り』とも呼ばれる剣血喝祭とは言っても、一応アルスタリア高等学院主催の学校祭である事には変わりない。俺を殺す奴が現れるまではお祭り気分でいさせてくれ。
「……ったく、学祭で血祭りだなんて何てひでぇ呼ばれ方なんだよ」
『常夏の血祭り』なんて呼ばれる事への愚痴を吐きながら勢いよくメロンソーダを飲んでいると、突然何か爆発音が聞こえてきた。
「きゃあああああっ!!」
「うわああっ! な、何だ……!?」
唐突すぎる出来事に客達が混乱する。逃げる人達の背後には家1つ分はあるであろう巨大な怪物が地を鳴らしながらゆっくりと歩いていた。
「ゴオアアアアアアアッ!!!」
「――!?」
土埃から姿を現したそれは、紫色の殻と鋏を持っていてまるで蟹のようだ。
「何だありゃ……」
流石の俺も驚かずにはいられなかった。まさか戦後からしばらく経った日本……ましてや長崎にこんなバケモンが襲ってくるとは。
蟹のような化け物は両手の鋏を振り回してはありとあらゆるものを吹き飛ばす。更にゆっくりと俺の方に向かっているではないか。
「あっははは! アルスタリアの生徒み~っけ! やっちゃいな、『凶星之獣』!!」
「ゴアアアアアアアッ!!!」
……マジかよ。あのバケモンをアルスタリア高等学院の生徒が作ったってのかよ。ただこの血祭りで優勝するためだけに街を壊す気だ。
――んなの黙ってられるかよ!
「すまんそこの兄ちゃん、俺のバーガーセット達頼んだ!!」
「え、ちょっと……えぇ……?」
たまたま近くにいた2人の男性にバーガーを見守るよう頼み、俺は地を蹴って飛び、下にいる化け物との間合いを詰める。
「あれは……正義クンだ! 運がいいねぇ! 最初にネフティス推薦者を倒せる時が回ってくるとは!」
「何だか知らねぇけど俺の昼飯の邪魔すんじゃねぇ!!」
化け物は図所で居合いの構えをとる正義に気づき、口から闇の炎を吐き出した。
「ゴアアアアアアアッ!!」
炎が佐世保の空を焼く。それでも赤き侍は恐れることを知らず、刀を抜くタイミングだけに集中する。迫る。紫に染まった炎が一直線に迫ってくる。
「――六剴殺刀…………」
炎で身体が焼けそうになる、その寸前に右手の刀を勢いよく抜く。
「――恋鐘之舞」
刹那、力強く抜いた刀が瞬時に桃色の光を帯びては闇の炎を螺旋状に斬る……いや、打ち消す。
「あの炎を斬った……」
「自慢の最強モンスター引き連れるのは構わねぇが、市民巻き込むんじゃねぇぞ非常識が!!」
「ゴギュアアアアアアッ!!!」
今度は大きく開いた鋏を俺の腹に突きだしてくる。見た目からしてまるでチェーンソーのようにギザギザとした刃に外側も刀のように鋭い。つまるところ隙なしと言ったところか。
「ちっ……!」
斬られるか、避けるか、斬るか。俺に与えられた選択肢はこの3つ。ほんの僅かな時間で選択しなければならない。
「ゴアアアアッ!!」
俺から見て左から鋭い鋏が振り下ろされる。あの大きさからは想像も出来ない程の速さで迫ってくる。
「くそっ!」
両手で刀を持ち、ありったけの力で受け止める。しかし、圧倒的なパワーで押し負けて俺は後方に弾き飛ばされる。途端、背中に激痛が走る。石段に思い切りぶつけたのか。
「ゴオアアアアッ!!!」
今度は左の鋏で追い打ちをかけてくる。いや、狙いは俺じゃねぇ。どう見てもあの化け物は俺を見ていない。奴の目の先にいるのは――
「うっ……ううっ……!!」
「――!?」
小さな女の子だった。アルスタリアの生徒でも何でも無く、この佐世保に住む普通の子供だ。
「僕がこの剣血喝祭で勝つ方法……そう、この長崎ごと焼き尽くすことさ!!」
ちっ、身体が動かねぇ……頭から血も流れてきやがった。何としてでもあのクズメガネを止めねぇといけねぇってのに!
――このままじゃ、長崎が消えちまう。そうなれば俺も黒坊も白坊も嬢ちゃんも、あの子も全員お陀仏だ。
「ギュアアアアアアアッ!!!」
なのに、動けない。たかが一時的な痛みで身体が動くことを拒んでいる。これ以上動いたらもう壊れてしまうと叫んでいるかのように。
「きゃあああああっ!!!」
小さな子供が化け物に殺されるってのに、何も出来ねぇのかよ俺は……
「さぁ、皆殺しだあああ!!!」
化け物の鋏が少女の目の前にまで迫り、少女は目を瞑った――
チリ~ンッ……チリリ~ンッ…………
聞こえる。風鈴のような爽やかな音色に鐘のような重い音が微かに混じり合うような音が。そう、恋鐘の音色だ。俺――武刀正義が昔によく親父からこの音色を聞かされていた。これを脳に覚えさせるといざという時に本来以上の力を発揮出来るのだとか。
「正義よ。常にこの音を脳に焼き付けておけ。いついかなる時に鳴らしても構わん。鳴らしてそれを脳が覚えた時、お前は剣の才を開花させるだろう――」
……だから何だよ。結局俺は小さな女の子1人の命も守れなかったんだぞ。元々俺に剣の才能なんて無かったんだよ。ただのクソガキだったんだよ俺は。
「いいか正義よ。身体は剣と同じであり異なるものだ。どちらも限界を超えれば壊れる。だが、身体はお前自身の意思の力で鋼よりも強靭になる。この鬼丸の刃なんて比べ物にならない程な。
だからな、自分を見捨てるな。卑下するな。それだけで心という刃は簡単に錆びてしまう。ほんの僅かでもいい……可能性を信じろ。一人でも多くの人を救う可能性を信じ、己の手で実現させるのだ。それがお前に与えられた鬼丸が在る意味だ。だから……」
お前もそれに応えよ、武刀正義――
刹那、少女の前にピンクの稲妻を纏った青年が抜刀の構えをとっていた。それでも巨大な鋏は青年を容赦なく斬りつけようとするが、青年からは慌てる仕草が一切見当たらない。
「はぁぁ…………」
ゆっくりと一度深呼吸をしながら右手で柄を掴む。その直後、巨大な雷が正義の頭上に落ちた。
「恋鐘之刀…………」
鋏が正義の髪を掠ったその時、一筋の稲妻が神速の如く駆け抜けた。
――親父、ありがとな。この動かねぇ脆い身体を動かしてくれてよ。もちろん応えてやるよ。鬼丸の意思ってやつも……親父の期待も……そして、
可愛い女の子を守るっていう俺のプライドにもなあああ!!!!
強靭な鋏が一直線に真っ二つになる。そこからドロドロの血のような魔力を噴出しながら化け物は痛みにもがく。
「ゴガアアアッ!!」
「……可愛い女の子泣かしてんじゃねぇぞ、ゴミクズ」
「なっ……!?」
目にも止まらぬ速さで化け物の全身を斬り裂く。足から腕、殻のように硬い腹、そして背中と首にかけて容赦なく斬り裂いていく。化け物に防御させる隙は一切与えない。
「ガアアアアアアア!!!」
「おい……おいどうした! 早く反撃しろっ……!?」
ふと正面を向くと、目の前に桃色の稲妻が迫っていた。
「……未来ある小さな女の子殺そうとしたてめぇに相応しい裁きを下してやる」
「くっ……!」
化け物の肩の上に乗っていたメガネをかけた生徒は腰から剣を抜き、刀身を青く染める。
「このおおおおお!!!」
「……『甜逆之雷刄』」
――そして、化け物の首に一筋の稲妻が迸った。同時に生徒のメガネが粉々に砕け散った。全身が稲妻の痛みに包まれた。化け物が黒い塵となって消えていく。
化け物を作った生徒は眼鏡の破片を散らしながら仰向けに倒れた。正義はトドメを刺すべく、生徒の元へとゆっくりと歩み寄った。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
真実の愛って素晴らしい?
春野オカリナ
恋愛
ルグラン王国の王太子ジルベルトはツェニティー・アルバット公爵令嬢と婚約を破棄した。理由は子爵令嬢マリアンヌと『真実の愛』に目覚めたからだ。
ツェニティーはその後、修道院に入った。
数年後、国王が死去し、ジルベルトが国王になると周りの状況が一変した。アルバット公爵は爵位を返上し、国から出てしまい。父の代からの重臣貴族はこぞって役職を返上し、隠居したのだ。
魔力無し転生者の最強異世界物語 ~なぜ、こうなる!!~
月見酒
ファンタジー
俺の名前は鬼瓦仁(おにがわらじん)。どこにでもある普通の家庭で育ち、漫画、アニメ、ゲームが大好きな会社員。今年で32歳の俺は交通事故で死んだ。
そして気がつくと白い空間に居た。そこで創造の女神と名乗る女を怒らせてしまうが、どうにか幾つかのスキルを貰う事に成功した。
しかし転生した場所は高原でも野原でも森の中でもなく、なにも無い荒野のど真ん中に異世界転生していた。
「ここはどこだよ!」
夢であった異世界転生。無双してハーレム作って大富豪になって一生遊んで暮らせる!って思っていたのに荒野にとばされる始末。
あげくにステータスを見ると魔力は皆無。
仕方なくアイテムボックスを探ると入っていたのは何故か石ころだけ。
「え、なに、俺の所持品石ころだけなの? てか、なんで石ころ?」
それどころか、創造の女神ののせいで武器すら持てない始末。もうこれ詰んでね?最初からゲームオーバーじゃね?
それから五年後。
どうにか化物たちが群雄割拠する無人島から脱出することに成功した俺だったが、空腹で倒れてしまったところを一人の少女に助けてもらう。
魔力無し、チート能力無し、武器も使えない、だけど最強!!!
見た目は青年、中身はおっさんの自由気ままな物語が今、始まる!
「いや、俺はあの最低女神に直で文句を言いたいだけなんだが……」
================================
月見酒です。
正直、タイトルがこれだ!ってのが思い付きません。なにか良いのがあれば感想に下さい。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
生活魔法しか使えない少年、浄化(クリーン)を極めて無双します(仮)(習作3)
田中寿郎
ファンタジー
壁しか見えない街(城郭都市)の中は嫌いだ。孤児院でイジメに遭い、無実の罪を着せられた幼い少年は、街を抜け出し、一人森の中で生きる事を選んだ。武器は生活魔法の浄化(クリーン)と乾燥(ドライ)。浄化と乾燥だけでも極めれば結構役に立ちますよ?
コメントはたまに気まぐれに返す事がありますが、全レスは致しません。悪しからずご了承願います。
(あと、敬語が使えない呪いに掛かっているので言葉遣いに粗いところがあってもご容赦をw)
台本風(セリフの前に名前が入る)です、これに関しては助言は無用です、そういうスタイルだと思ってあきらめてください。
読みにくい、面白くないという方は、フォローを外してそっ閉じをお願いします。
(カクヨムにも投稿しております)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
運命は、手に入れられなかったけれど
夕立悠理
恋愛
竜王の運命。……それは、アドルリア王国の王である竜王の唯一の妃を指す。
けれど、ラファリアは、運命に選ばれなかった。選ばれたのはラファリアの友人のマーガレットだった。
愛し合う竜王レガレスとマーガレットをこれ以上見ていられなくなったラファリアは、城を出ることにする。
すると、なぜか、王国に繁栄をもたらす聖花の一部が枯れてしまい、竜王レガレスにも不調が出始めーー。
一方、城をでて開放感でいっぱいのラファリアは、初めて酒場でお酒を飲み、そこで謎の青年と出会う。
運命を間違えてしまった竜王レガレスと、腕のいい花奏師のラファリアと、謎の青年(魔王)との、運命をめぐる恋の話。
※カクヨム様でも連載しています。
そちらが一番早いです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
異世界を満喫します~愛し子は最強の幼女
かなかな
ファンタジー
異世界に突然やって来たんだけど…私これからどうなるの〜〜!?
もふもふに妖精に…神まで!?
しかも、愛し子‼︎
これは異世界に突然やってきた幼女の話
ゆっくりやってきますー
後宮の棘
香月みまり
キャラ文芸
蔑ろにされ婚期をのがした25歳皇女がついに輿入り!相手は敵国の禁軍将軍。冷めた姫vs堅物男のチグハグな夫婦は帝国内の騒乱に巻き込まれていく。
☆完結しました☆
スピンオフ「孤児が皇后陛下と呼ばれるまで」の進捗と合わせて番外編を不定期に公開していきます。
第13回ファンタジー大賞特別賞受賞!
ありがとうございました!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる