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第二章 シンデレラ宮殿編
第四十四話「永久に終わらぬ夜」
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緊急任務:パンサーと名乗る怪盗を逮捕、シンデレラ宮殿の象徴「スタニッシュリング」を奪還
遂行者:黒神大蛇、白神亜玲澄、武刀正義、エレイナ、錦野蒼乃、涼宮凪沙、桐谷正嗣、桐谷優羽汰、桐雨芽依
――朝がやってきた。しかしこの日、太陽は昇らなかった。時刻は午前八時過ぎ。雨が降ってる様子もない。
「何故だ……」
今目を覚ましているのは俺一人。いつも通り目覚ましで起きて、カーテンを開けたらこれだ。こんな事が地球であり得るのか。
「一先ずあいつらを起こさねぇと……」
俺は隣のベッドで寝ている亜玲澄と正義を起こした。
「おいお前ら! 緊急事態だ!」
……どれだけ揺すっても反応が無い。まるで死んでいるように。
「お前ら……」
二人共呼吸はしている。怪我もない。ただ眠っているだけだ。しかし、思い切り揺すっても大声で起こしてもピクリとも動かない。
「寝ている間に何があったんだ……」
この状況を凪沙さん達に伝えるべく、俺は駆け足で部屋を出た。凪沙さん達の部屋を探していると、更にここで驚くべき展開が待ち受けていた。
「なっ――」
703……703……703……まさか、これ全部同じ部屋なのか!? それも俺と同じ番号の部屋だ。凪沙さん達のいる704号室が見当たらない。このホテル一体どうなってるんだ……
「はぁ~、ほんとに不思議だよね~」
「っ――!!」
突然背後から聞き覚えのある声が聞こえ、咄嗟に後ろを向いた直後、左肩が銃声と共に激痛が走った。
「うがっ……くっ……!!」
ドバドバと止まらない血を右手で抑える。
……訳が分からない。朝起きたら太陽が昇らなければ亜玲澄達も起きず、おまけにこの階の部屋は全部同じになっては何者かに撃たれる。酷すぎるだろ、こんなの。
しかし、更に酷いのはここからだった。
「お前っ――」
見間違えなかった。あの怪盗服を。あの幼気のある身体を、俺は絶対に見間違えるはずがない。
「……どういうつもりだ、芽依」
「いや~、おっ君をいつ殺そうかって思ってたんだよね、最初から。……にしても、よくあんな隙だらけの嘘に騙されたよね。この中で怪盗だなんてボクしかいないじゃん!」
「嘘だろ……何で……」
全部嘘だった。全部芽依の……パンサーの策略だった。今までの行いは全て裏目に返った。全て罠だった。俺は最初から騙されていたんだ。あの時、亜玲澄達と離れ離れになった時から。
「ふざけるなっ……」
「思い通りに動いて、思い通りに事を成す。それが怪盗よ」
「ふざけるなあああああ!!!!!!」
俺は我を忘れて右手から反命剣を召喚し、音速の如く芽依に突進した。
「本当におっ君は馬鹿だよねぇ。最初から警戒しておけばこんな事になるなんて思わなかったのに。まんまと信じ込んじゃって。更に仲間にも信用させようとした。
おっ君は優しいね。でもその分馬鹿だね」
「ぐっ……!」
突如銃弾が俺の左頬を掠った。更に、その銃弾は爆発を起こした。
「マジかよっ――!」
あの銃弾……こないだ不良軍団と戦った時に出てきた銃弾だ。でも何で……ってことは、芽依は最初からあの不良軍団との関わりがあったという事か!
「お前はっ……お前だけはここで殺すっ!!」
俺は剣を後ろに構える。刀身が青白く輝き出し、それと同時に勢いよく地を蹴った。
「おおおあああああああ!!!!!」
「怒り任せに剣振ってるだけなら負けちゃうよ!」
俺が迫ってくる方向にパンサーは5枚のトランプを投げ飛ばした。だが、いとも簡単に5枚一気に弾き返す。が、トランプは俺の剣をすり抜け、俺の胸から上を切り飛ばした。
「がっ――」
……そんな。こんなの滅茶苦茶だ。何だこれは。これが俺の宿命だと言うのか。
「あの八岐大蛇がこんな所で死ぬはずが無いよねぇ~?」
「ぐっ……」
また銃声と共に右腕を撃たれ、爆発した。さっき当たった左肩からも爆発の衝撃が襲った。
「うぐっ……はぁ……」
ふざけるな。これで死んだら過去最悪だ。あの時はまだ大切な人と一緒に死んでいるが、今回は味方だと思った挙げ句このザマだ。こんな所で死んでられるか。
「『スタニッシュリング』を奪い返そうとしたんでしょ? そんなの無理よ。今のおっ君じゃ出来っ子ないわ」
「くっ……!!」
……あぁそうかよ。まんまと罠にハマって裏切られた俺はそのまま地獄の炎に焼き付かれてろってか。
「ごめんね、おっ君。ボクはそろそろ仕事に向かわないといけないから、もうトドメ刺しちゃうね」
芽依は俺の頭に銃口を向けた。その目はもう獲物を狩るかのように冷たかった。
……死ぬのか、俺。この分断された身体じゃどうしようもねぇよな。黙って芽依があの銃の引き金を引くのを待つだけ。
「ぁ……ぁぁ……」
「さよなら、おっ君……」
その言葉を最後に、俺はあの銃弾で頭を撃たれる――
◆ ◆ ◆
『やぁ、『英雄君』。君の事を待ってたよ』
『……亜玲澄達は何処にいった』
『やだなぁ、そんな警戒しないでよ。ボクはこれでも普通の女の子さっ♪』
――なんだ、走馬灯か。もう見飽きたぜ。人類でこれほどの数の走馬灯を見たの俺くらいだぞ。
『ねぇ、英雄君。ボクとデートしてよっ』
あんな事を言ってたあの芽依がパンサーだなんて思わなかったな。あの時の思い出も、全部罠だったんだ……
『あはは、ごめんね~。芽依ったら泣き虫なんだから』
『もうっ! 泣き虫なんかじゃないもん! 本当におっ君の事心配してたもん!!』
凪沙さんもこの真実を知った瞬間にショックを受けるだろうな……姉妹のように過ごした日々が全部偽りだって言われたらさ。
◆ ◆ ◆
……いつまで経っても頭に銃弾が埋まる感じがしない。まだ撃っていないのか? それとも……
『――おっ君は……殺させない!!』
「――!?」
聞こえた。確かに芽依の声が聞こえた。でも何故だ……芽依はパンサーとして俺を殺すはずだったろうに。
「力が……入らないっ!」
『勝手に……ボクの身体に入ってっ……来ないで!』
……どういう事だ。身体に入るって。いや、単純な話だろう。勝手に他人の身体に入って来る奴と言えば――
『これは運命だ、受け入れろ!!』
『ああああああ!!!』
ザシュッ――――
『ふふっ……そうだね。これで本当に……人殺し、だね…………』
「っ――!!」
――前にも見た嫌な記憶が蘇る。今、これに似た現象が起きてるのか。前は俺があの人を殺したけど、今度は殺される側に……
芽依が、人殺しになる。
「おっ君の……人殺しっ!!」
――人殺し! 人殺し! 人殺し!!
俺は何のためにこの身体を貰ってるんだ。こんな運命を……いや、宿命を変えるためにあるんだろ。なら何故動かない。痛みに恐れている。
「ぁ……ぁぁっ……!」
「……まだ生きてるのか」
『ボクの身体を勝手に使わないでって言ったでしょ!』
「黙れっ……これは運命だ、お前ら人間如きでは抗えないのだ!」
――あの時犯して、悔やんで、嘆いたあの過ちを……これ以上繰り返させるものか!!
「芽依を……死なせてっ……たまるかああああ!!!!」
刹那、俺の身体からエメラルドの光が放たれ、芽依の視界に差し込んでくる。
「くっ……今度は何だと言うのだ!」
『おっ君……!』
分断された身体が一つになる。傷も全て光に癒やされ、完全に塞がる。身体の感覚が元に戻る。そして、光から徐々に黒い衣服が姿を現した。
「お前……その力は……」
全身がエメラルドの光に包まれる。あらゆる負の力を感じない。まるで無敵にでもなっているかのように。
「暗黒神……お前の陰謀もこれで終わりにしてやる」
俺は復讐する……己の運命を残酷に彩ったザクトという名の神を――
遂行者:黒神大蛇、白神亜玲澄、武刀正義、エレイナ、錦野蒼乃、涼宮凪沙、桐谷正嗣、桐谷優羽汰、桐雨芽依
――朝がやってきた。しかしこの日、太陽は昇らなかった。時刻は午前八時過ぎ。雨が降ってる様子もない。
「何故だ……」
今目を覚ましているのは俺一人。いつも通り目覚ましで起きて、カーテンを開けたらこれだ。こんな事が地球であり得るのか。
「一先ずあいつらを起こさねぇと……」
俺は隣のベッドで寝ている亜玲澄と正義を起こした。
「おいお前ら! 緊急事態だ!」
……どれだけ揺すっても反応が無い。まるで死んでいるように。
「お前ら……」
二人共呼吸はしている。怪我もない。ただ眠っているだけだ。しかし、思い切り揺すっても大声で起こしてもピクリとも動かない。
「寝ている間に何があったんだ……」
この状況を凪沙さん達に伝えるべく、俺は駆け足で部屋を出た。凪沙さん達の部屋を探していると、更にここで驚くべき展開が待ち受けていた。
「なっ――」
703……703……703……まさか、これ全部同じ部屋なのか!? それも俺と同じ番号の部屋だ。凪沙さん達のいる704号室が見当たらない。このホテル一体どうなってるんだ……
「はぁ~、ほんとに不思議だよね~」
「っ――!!」
突然背後から聞き覚えのある声が聞こえ、咄嗟に後ろを向いた直後、左肩が銃声と共に激痛が走った。
「うがっ……くっ……!!」
ドバドバと止まらない血を右手で抑える。
……訳が分からない。朝起きたら太陽が昇らなければ亜玲澄達も起きず、おまけにこの階の部屋は全部同じになっては何者かに撃たれる。酷すぎるだろ、こんなの。
しかし、更に酷いのはここからだった。
「お前っ――」
見間違えなかった。あの怪盗服を。あの幼気のある身体を、俺は絶対に見間違えるはずがない。
「……どういうつもりだ、芽依」
「いや~、おっ君をいつ殺そうかって思ってたんだよね、最初から。……にしても、よくあんな隙だらけの嘘に騙されたよね。この中で怪盗だなんてボクしかいないじゃん!」
「嘘だろ……何で……」
全部嘘だった。全部芽依の……パンサーの策略だった。今までの行いは全て裏目に返った。全て罠だった。俺は最初から騙されていたんだ。あの時、亜玲澄達と離れ離れになった時から。
「ふざけるなっ……」
「思い通りに動いて、思い通りに事を成す。それが怪盗よ」
「ふざけるなあああああ!!!!!!」
俺は我を忘れて右手から反命剣を召喚し、音速の如く芽依に突進した。
「本当におっ君は馬鹿だよねぇ。最初から警戒しておけばこんな事になるなんて思わなかったのに。まんまと信じ込んじゃって。更に仲間にも信用させようとした。
おっ君は優しいね。でもその分馬鹿だね」
「ぐっ……!」
突如銃弾が俺の左頬を掠った。更に、その銃弾は爆発を起こした。
「マジかよっ――!」
あの銃弾……こないだ不良軍団と戦った時に出てきた銃弾だ。でも何で……ってことは、芽依は最初からあの不良軍団との関わりがあったという事か!
「お前はっ……お前だけはここで殺すっ!!」
俺は剣を後ろに構える。刀身が青白く輝き出し、それと同時に勢いよく地を蹴った。
「おおおあああああああ!!!!!」
「怒り任せに剣振ってるだけなら負けちゃうよ!」
俺が迫ってくる方向にパンサーは5枚のトランプを投げ飛ばした。だが、いとも簡単に5枚一気に弾き返す。が、トランプは俺の剣をすり抜け、俺の胸から上を切り飛ばした。
「がっ――」
……そんな。こんなの滅茶苦茶だ。何だこれは。これが俺の宿命だと言うのか。
「あの八岐大蛇がこんな所で死ぬはずが無いよねぇ~?」
「ぐっ……」
また銃声と共に右腕を撃たれ、爆発した。さっき当たった左肩からも爆発の衝撃が襲った。
「うぐっ……はぁ……」
ふざけるな。これで死んだら過去最悪だ。あの時はまだ大切な人と一緒に死んでいるが、今回は味方だと思った挙げ句このザマだ。こんな所で死んでられるか。
「『スタニッシュリング』を奪い返そうとしたんでしょ? そんなの無理よ。今のおっ君じゃ出来っ子ないわ」
「くっ……!!」
……あぁそうかよ。まんまと罠にハマって裏切られた俺はそのまま地獄の炎に焼き付かれてろってか。
「ごめんね、おっ君。ボクはそろそろ仕事に向かわないといけないから、もうトドメ刺しちゃうね」
芽依は俺の頭に銃口を向けた。その目はもう獲物を狩るかのように冷たかった。
……死ぬのか、俺。この分断された身体じゃどうしようもねぇよな。黙って芽依があの銃の引き金を引くのを待つだけ。
「ぁ……ぁぁ……」
「さよなら、おっ君……」
その言葉を最後に、俺はあの銃弾で頭を撃たれる――
◆ ◆ ◆
『やぁ、『英雄君』。君の事を待ってたよ』
『……亜玲澄達は何処にいった』
『やだなぁ、そんな警戒しないでよ。ボクはこれでも普通の女の子さっ♪』
――なんだ、走馬灯か。もう見飽きたぜ。人類でこれほどの数の走馬灯を見たの俺くらいだぞ。
『ねぇ、英雄君。ボクとデートしてよっ』
あんな事を言ってたあの芽依がパンサーだなんて思わなかったな。あの時の思い出も、全部罠だったんだ……
『あはは、ごめんね~。芽依ったら泣き虫なんだから』
『もうっ! 泣き虫なんかじゃないもん! 本当におっ君の事心配してたもん!!』
凪沙さんもこの真実を知った瞬間にショックを受けるだろうな……姉妹のように過ごした日々が全部偽りだって言われたらさ。
◆ ◆ ◆
……いつまで経っても頭に銃弾が埋まる感じがしない。まだ撃っていないのか? それとも……
『――おっ君は……殺させない!!』
「――!?」
聞こえた。確かに芽依の声が聞こえた。でも何故だ……芽依はパンサーとして俺を殺すはずだったろうに。
「力が……入らないっ!」
『勝手に……ボクの身体に入ってっ……来ないで!』
……どういう事だ。身体に入るって。いや、単純な話だろう。勝手に他人の身体に入って来る奴と言えば――
『これは運命だ、受け入れろ!!』
『ああああああ!!!』
ザシュッ――――
『ふふっ……そうだね。これで本当に……人殺し、だね…………』
「っ――!!」
――前にも見た嫌な記憶が蘇る。今、これに似た現象が起きてるのか。前は俺があの人を殺したけど、今度は殺される側に……
芽依が、人殺しになる。
「おっ君の……人殺しっ!!」
――人殺し! 人殺し! 人殺し!!
俺は何のためにこの身体を貰ってるんだ。こんな運命を……いや、宿命を変えるためにあるんだろ。なら何故動かない。痛みに恐れている。
「ぁ……ぁぁっ……!」
「……まだ生きてるのか」
『ボクの身体を勝手に使わないでって言ったでしょ!』
「黙れっ……これは運命だ、お前ら人間如きでは抗えないのだ!」
――あの時犯して、悔やんで、嘆いたあの過ちを……これ以上繰り返させるものか!!
「芽依を……死なせてっ……たまるかああああ!!!!」
刹那、俺の身体からエメラルドの光が放たれ、芽依の視界に差し込んでくる。
「くっ……今度は何だと言うのだ!」
『おっ君……!』
分断された身体が一つになる。傷も全て光に癒やされ、完全に塞がる。身体の感覚が元に戻る。そして、光から徐々に黒い衣服が姿を現した。
「お前……その力は……」
全身がエメラルドの光に包まれる。あらゆる負の力を感じない。まるで無敵にでもなっているかのように。
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