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第一章 海の惑星編
第二十三話「『裁き』其の八 〜やがて最期は来て〜」
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『生きとし生けるもの全ては罪を犯す時、相応の裁きが下る』―――――
緊急任務:『海の魔女』アースラの討伐、マリエルの救出
遂行者:黒神大蛇、白神亜玲澄、武刀正義、マリエル、カルマ、エイジ、トリトン、人魚4姉妹、ディアンナ
犠牲者:???
紅炎の如く噴出する緋蒼の閃光が一瞬空を照らした。この星の終わりを告げる巨大な光の球はピタリと時を止めるが、徐々にその針が動きつつある。
そんな中、右眼から涙の如く流血しながらも亜玲澄と優羽汰がくれた短い時間内で『海の魔女』を斬る――
――『終無之剣』。俺が一か八かで放った奥義の名である。
「…………。」
二刀を持つ両手を降ろし、俺はただ無数に分散した『海の魔女』をじっと見つめていた。その背中を亜玲澄とトリトン王、そしてエレイナと姉妹達が見守る。
「ふっ……ふふふっ………」
突如、笑い声が聞こえた。新手が来るのか……と思ったがその発生源はアースラだった。
「ふふふふっ……あっははははは!!」
分散したままアースラは大きく笑う。姉妹達がぞっとしている中、俺はただアースラの消滅を見届ける。
「いや~、参ったよ……。まさか神器の二刀流でそこまでの技を……出せる、なんてね……」
「今の俺には守るべき仲間がいる。その絆から生み出されたものだ」
過去の俺がこんな事言えただろうか、『守るべき仲間』なんて。でもそれが無ければ『海の魔女』には勝てなかっただろう。
「そうかい。私の負けか……。そう思うのは少し、早いんじゃない? あっははは!」
「……どういう意味だ」
「そのまんまの意味だよ……っ!!」
すると分散したアースラは黒い塵を赤い空に散らしながら森に向かう。しかし、そこで最悪な展開が脳裏に浮かんだ。
「大蛇……あのタコ、王子のとこに向かってやがるぜ……!!」
「――っ!?」
思わず息を詰まらせる。そう、今アースラが向かっている森の先にはカルマとエイジがいる。まさかアースラはあの時のトリトン王のように二人のどちらかを暴走させる気だと言うのか。或いは二人共か。
どの道そんな事になってしまったらまずい。今すぐ追いかけなくては……
が、身体が動くのを阻止していた。両手の剣は海に落ち、その後に身体が沈んでいく。
「大蛇君っ!!」
姉妹達が立つ渦の上でエレイナが叫ぶ。勿論応答は無い。ただ身体が下に引っ張られる感覚がするだけ。
そして水飛沫を発生させたと同時に視界が暗転した。重力に身を任せて沈んでいく――
その二分後、違う場所で同じ水飛沫が聞こえた。それを最後に何もかもを感じれなくなった――
一方、レイブン城へと向かっているカルマとエイジは森の外側から歩いていた。しかし、空が急に赤くなったり、黒い雷が落ちたりと今まで見た事のない異次元の現象が起きている中、身動きすら取ることが出来なかった。
無論、王国自体もこの現象を放ってはいないだろう。むしろ放っておける筈が無い。
「エイジ、何かまた変なの降ってくるぞ」
「ん? あれは……」
突然カルマが上から降ってくる黒い物体に指を指し、エイジも空を見上げる。すると二人を察知したのか急速に物体が近づいてくる。笑い声を上げながら。
「あっはははは! あははははは!!」
「「――っ!!?」」
笑い声を上げるそれはもう人という形を捨てていた。ただ形を求めて彷徨う悪霊のようだった。
「エイジ、早く逃げるぞ!」
「この私が逃がす筈が無いじゃ~ん? あははは!!」
「その声……お前まさかっ!!」
そう、カルマに迫るこの無数の黒い物体はあの『海の魔女』アースラだ。一体何があってこんな形になったかは分からないが、ここで食い止めなければ俺達はここで全滅だ。トリトン王みたいに身体を乗っ取られたりしたら終わりだ。
「……させないっ!!」
エイジは背中の片手剣を勢いよく抜き放ち、ありったけの魔力を籠める。
「ん……? その魔力は一体どこからっ!?」
アースラがふと後ろを向いた時には、エイジはいつの間にか見慣れない姿になっていた。華奢な貴族服から純白の騎士服に身を包んでいた。
「『海の魔女』アースラ。僕が君の終止符を打つ!」
両手の片手剣……いや、魔剣を頭上に掲げる。アースラがエイジに気を取られている内にカルマはその場から離れる。
「これで終わりだ……『地天裂光斬』!!」
「――!! お、お前……まさかっ――」
黒い物体は天を裂く光刃に呆気なく焼かれ、レイブンの森を一直線に斬り裂いた。
「はぁ……、はぁ……っ」
やった、倒した。これで終わるんだ。水星を襲う危機はもう消え去ったんだ。
「これで……終わりっ……」
途端、エイジが後ろに引っ張られるように倒れた。服装もいつも見る王国の服に戻り、魔剣もなまくらな片手剣に戻ったが、刀身がガラスが割れるような音を立てながら粉々になった。
「エイジっ!!」
倒れたエイジにカルマが駆け込む。ひたすら呼びかける。当然その声は届かない。何故なら意識が無いのだから――
「こんな所で困り事か、王子」
森の中から突如現れたのは白いマフラーを纏った青年。顔つきや髪型が少し大蛇に似ているのは気のせいだろうか。
「あ、あの……俺の相棒が倒れてしまって! その……黒い物体を倒した後に突然意識を失ってしまったんです!!」
「――っ!」
青年――優羽汰はマフラー越しに驚きの表情を浮かべた。右を見ると一直線に地割れが発生している。王子が相棒というこの青年の右手の近くには粉々になった片手剣が転がっていた。
間違いない、彼が『海の魔女』を消滅させたのだ――
「……大した青年だ。彼が倒した黒い物体はアースラの本体だ」
「えっ……」
「見てみろ、空が青く澄み切っているのがその証拠だ」
「――っ!!」
先程まで見た血に濡れたような空から一転太陽の光を放ちながら青空が雲一つ無く澄み切っていた。
「任せろ。この青年をすぐに回復させてやる……ふっ!!」
その刹那、優羽汰は背中の大剣を抜き、エイジの心臓に突き刺した。
「お、おい何してるんだよ!」
「落ち着け。ここからだ……」
傷口から鮮血が飛び散るが、地面に付着する寸前で血が浮かび上がった。
「『死蘇生殺』」
唱えた瞬間、心臓に刺した剣を引き抜く。同時に浮いた血が傷を塞ぐ。その後エイジが赤いオーラに包まれた。
「なっ……!」
「安心しろ、ちゃんと回復魔法だ」
その言葉通り、あっという間にエイジの瞼がピクリと動き出す。エイジを包んだオーラが消え、完全に意識を取り戻す。
「あれ、俺は……」
「エイジ! 良かった……! あ、ありがとうございます!!」
「礼には及ばない。代わりに彼に伝えておけ、お前は大したものだと『桐谷優羽汰』が言っていた、とな」
そう言い残すとすぐに優羽汰は森の中へと消えていった。突然の登場に驚いたが、無事になってくれたならそれで何よりだ。
「カルマ、あの人誰だったんだ……?」
「あぁ、今お前を回復してくれた人か。ちなみにその人からお前に伝言だ。『お前は大したものだ』ってな」
「だから誰なんだよって言ってるんだ!!」
「国王様にもこの事言うからそのついでに教えてやる! ついてこい、爺ィィ!!」
「だから爺じゃねぇって……!!」
いつも聞く……でも、何故か懐かしい言い合いをしながら二人はレイブン城へと向かった――
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「ふっ……ふふふっ………」
突如、笑い声が聞こえた。新手が来るのか……と思ったがその発生源はアースラだった。
「ふふふふっ……あっははははは!!」
分散したままアースラは大きく笑う。姉妹達がぞっとしている中、俺はただアースラの消滅を見届ける。
「いや~、参ったよ……。まさか神器の二刀流でそこまでの技を……出せる、なんてね……」
「今の俺には守るべき仲間がいる。その絆から生み出されたものだ」
過去の俺がこんな事言えただろうか、『守るべき仲間』なんて。でもそれが無ければ『海の魔女』には勝てなかっただろう。
「そうかい。私の負けか……。そう思うのは少し、早いんじゃない? あっははは!」
「……どういう意味だ」
「そのまんまの意味だよ……っ!!」
すると分散したアースラは黒い塵を赤い空に散らしながら森に向かう。しかし、そこで最悪な展開が脳裏に浮かんだ。
「大蛇……あのタコ、王子のとこに向かってやがるぜ……!!」
「――っ!?」
思わず息を詰まらせる。そう、今アースラが向かっている森の先にはカルマとエイジがいる。まさかアースラはあの時のトリトン王のように二人のどちらかを暴走させる気だと言うのか。或いは二人共か。
どの道そんな事になってしまったらまずい。今すぐ追いかけなくては……
が、身体が動くのを阻止していた。両手の剣は海に落ち、その後に身体が沈んでいく。
「大蛇君っ!!」
姉妹達が立つ渦の上でエレイナが叫ぶ。勿論応答は無い。ただ身体が下に引っ張られる感覚がするだけ。
そして水飛沫を発生させたと同時に視界が暗転した。重力に身を任せて沈んでいく――
その二分後、違う場所で同じ水飛沫が聞こえた。それを最後に何もかもを感じれなくなった――
一方、レイブン城へと向かっているカルマとエイジは森の外側から歩いていた。しかし、空が急に赤くなったり、黒い雷が落ちたりと今まで見た事のない異次元の現象が起きている中、身動きすら取ることが出来なかった。
無論、王国自体もこの現象を放ってはいないだろう。むしろ放っておける筈が無い。
「エイジ、何かまた変なの降ってくるぞ」
「ん? あれは……」
突然カルマが上から降ってくる黒い物体に指を指し、エイジも空を見上げる。すると二人を察知したのか急速に物体が近づいてくる。笑い声を上げながら。
「あっはははは! あははははは!!」
「「――っ!!?」」
笑い声を上げるそれはもう人という形を捨てていた。ただ形を求めて彷徨う悪霊のようだった。
「エイジ、早く逃げるぞ!」
「この私が逃がす筈が無いじゃ~ん? あははは!!」
「その声……お前まさかっ!!」
そう、カルマに迫るこの無数の黒い物体はあの『海の魔女』アースラだ。一体何があってこんな形になったかは分からないが、ここで食い止めなければ俺達はここで全滅だ。トリトン王みたいに身体を乗っ取られたりしたら終わりだ。
「……させないっ!!」
エイジは背中の片手剣を勢いよく抜き放ち、ありったけの魔力を籠める。
「ん……? その魔力は一体どこからっ!?」
アースラがふと後ろを向いた時には、エイジはいつの間にか見慣れない姿になっていた。華奢な貴族服から純白の騎士服に身を包んでいた。
「『海の魔女』アースラ。僕が君の終止符を打つ!」
両手の片手剣……いや、魔剣を頭上に掲げる。アースラがエイジに気を取られている内にカルマはその場から離れる。
「これで終わりだ……『地天裂光斬』!!」
「――!! お、お前……まさかっ――」
黒い物体は天を裂く光刃に呆気なく焼かれ、レイブンの森を一直線に斬り裂いた。
「はぁ……、はぁ……っ」
やった、倒した。これで終わるんだ。水星を襲う危機はもう消え去ったんだ。
「これで……終わりっ……」
途端、エイジが後ろに引っ張られるように倒れた。服装もいつも見る王国の服に戻り、魔剣もなまくらな片手剣に戻ったが、刀身がガラスが割れるような音を立てながら粉々になった。
「エイジっ!!」
倒れたエイジにカルマが駆け込む。ひたすら呼びかける。当然その声は届かない。何故なら意識が無いのだから――
「こんな所で困り事か、王子」
森の中から突如現れたのは白いマフラーを纏った青年。顔つきや髪型が少し大蛇に似ているのは気のせいだろうか。
「あ、あの……俺の相棒が倒れてしまって! その……黒い物体を倒した後に突然意識を失ってしまったんです!!」
「――っ!」
青年――優羽汰はマフラー越しに驚きの表情を浮かべた。右を見ると一直線に地割れが発生している。王子が相棒というこの青年の右手の近くには粉々になった片手剣が転がっていた。
間違いない、彼が『海の魔女』を消滅させたのだ――
「……大した青年だ。彼が倒した黒い物体はアースラの本体だ」
「えっ……」
「見てみろ、空が青く澄み切っているのがその証拠だ」
「――っ!!」
先程まで見た血に濡れたような空から一転太陽の光を放ちながら青空が雲一つ無く澄み切っていた。
「任せろ。この青年をすぐに回復させてやる……ふっ!!」
その刹那、優羽汰は背中の大剣を抜き、エイジの心臓に突き刺した。
「お、おい何してるんだよ!」
「落ち着け。ここからだ……」
傷口から鮮血が飛び散るが、地面に付着する寸前で血が浮かび上がった。
「『死蘇生殺』」
唱えた瞬間、心臓に刺した剣を引き抜く。同時に浮いた血が傷を塞ぐ。その後エイジが赤いオーラに包まれた。
「なっ……!」
「安心しろ、ちゃんと回復魔法だ」
その言葉通り、あっという間にエイジの瞼がピクリと動き出す。エイジを包んだオーラが消え、完全に意識を取り戻す。
「あれ、俺は……」
「エイジ! 良かった……! あ、ありがとうございます!!」
「礼には及ばない。代わりに彼に伝えておけ、お前は大したものだと『桐谷優羽汰』が言っていた、とな」
そう言い残すとすぐに優羽汰は森の中へと消えていった。突然の登場に驚いたが、無事になってくれたならそれで何よりだ。
「カルマ、あの人誰だったんだ……?」
「あぁ、今お前を回復してくれた人か。ちなみにその人からお前に伝言だ。『お前は大したものだ』ってな」
「だから誰なんだよって言ってるんだ!!」
「国王様にもこの事言うからそのついでに教えてやる! ついてこい、爺ィィ!!」
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