12 / 232
第一章 海の惑星編
第十一話「誓った約束(中)」
しおりを挟む
緊急任務:攫われたマリエルの捜索及び救出、『海の魔女』アースラの討伐
遂行者:黒神大蛇、白神亜玲澄、カルマ、エイジ、トリトン、人魚4姉妹
犠牲者:0名
空間を、時を、次元をも斬り裂く二つの刀剣が交わる度に火花を散らす。まるで小さな花火でも見ているかのように。
二人の青年の右手には剣を、周囲には正義霊刀が飛び交っている。
「おらぁっ!」
「っ――!」
霊刀を弾きつつ、正義の剣を掻い潜って致命傷を与える。至難の業だが、これしか勝機は無い。
「ふっ……!」
それでも俺は反命剣で霊刀を弾き飛ばしながら何とか前に足を踏み込む。しかし、あと一歩のところで正義の刀にせき止められる。
「へっ、なんだそのだせぇ神器はよお! まるでおもちゃみてぇだな!」
「そう思うなら勝手に思え。後に痛い目を見るのはお前だ」
「随分と大口叩く男だなぁっっ!!」
正義は俺の踏み込んだ左足目掛けて霊刀を飛ばすよう指示しつつ、瞬時に左足で地面を強く蹴って後方に跳ぶ。
「後方戻るべからずだぜ、黒坊っっ!!」
「ちっ、あの刀厄介だな……っ!」
後ろから二本の霊刀が来るのが見えた。更に四方八方から霊刀が飛んでくるのも見え、俺は空中で全身を捻りながら、それら全てを剣で弾く。
「マジか、あれ全部弾くのかよっ……!」
あまりの凄技に正義は驚くが、すぐに気持ちを切り替えて右手に握った刀に力を入れ、突進してくる。
「霊刀ばっかに気ぃ取られ過ぎだぜぇ!」
「ちっ!」
回転斬りによる硬直を逃さず、正義は刀を大上段に構えて俺の首目掛けて刀を振り下ろす。
「せあああ!」
硬直している身体を無理矢理動かし、刃が首を通る寸前で刀を上に受け流した。そしてその勢いで素早く正義の右腕めがけて再び回転して斬り上げる。
今度こそは斬れるっ……!
「あぶっ……!」
しかし、正義の霊刀が俺の回転斬りを防ぐ。
「……まだ隠してたか」
「甘ぇ……甘ぇぜ黒坊っ! 金平糖より甘ぇぜ!! その黒髪はチョコソースで染めてんのかぁ!!」
「……黙れ」
俺は静かな怒りを正義に向け、胸元目掛けて剣を突くが、はたまた6本の霊刀が反命剣《リベリオン》を強くはじいた。
「鬱陶しいな……!」
「ははぁん、剣の腕前はイマイチってとこだなぁぁっ!!」
「くそっ――!」
ズバァァンッ、と音速に至る速さで正義の刀が俺の首を斬った。しかし、血飛沫が飛んでいない。これはつまり……
「斬れ……てねぇっ!」
どこに消えた……。あいつはどこにっ……!?
「どうやらお前の剣はブラックコーヒーがココアになるレベルで甘々のようだな」
「何だとっ……!?」
まさかの下かよっ! そいつは聞いてねぇぞ!?
俺は刀が振り下ろされるより速く姿勢を低くし、正義の心臓めがけて水晶の剣を突いた。
「うぉっとぉ!!」
「……『瞬影』」
心臓を狙った俺の剣先が正義の左胸を浅く斬った。
「は、速ぇっ……! 何だ今の技は!?」
浅いな……。あの技に対してその程度の傷とは、反射速度が人間の域を遥かに超えている。
「へっ、やるじゃねぇか! だがまだまだぁ!!」
「そっちもな。人間の粋は超えていると見た」
互いを褒めながら地面を強く蹴る。正義は左手で物を投げる動作をして、霊刀を飛ばす。
「ちっ、どうやら本気を出さなければ到底崩せなさそうだなっ!」
霊刀と正義の攻撃のコンビネーションを弾きながらそう判断した俺は、一旦後方に大きく下がり、水晶剣に魔力を込める。青白い剣から黒く禍々しいオーラが放たれる。
「お、こっからが本番ってとこか。面白ぇ!おととい来やがれっ!!」
「はぁぁああっ!!」
俺は黒い閃光を散らしながら正義との距離を一気に詰める。今までより速い速度で霊刀を弾き飛ばし、正義をこの目で捕らえる。
「後方注意だぜっ?」
「この程度っ――!!」
残像が見える程の速さで6本の霊刀を一本の水晶剣で弾く。だが完全に霊刀を防ぎきれず、左肩と右胸、そして右の頬を浅く斬られた。
「っ――!」
「おらおらぁ! こんなもんかぁぁ!!」
再び霊刀と正義の連携攻撃を出来る限り弾くが、再び何ヶ所か切り傷を負う。
これでは防戦一方だ。一度体制を変えなければ……
俺は再び後方に下がるが、背後に霊刀が飛んでくる事を先読みし、途中で右足で何とか踏みとどまる。
「三度目の正直ってとこか。流石に引っかからないか」
さて、今度は何を見せてくれるのやら……
と正義は期待した。しかし俺は反命剣を地面に突き刺し、目を瞑った。
「……」
「ん……? 黒坊、もう限界が来たってとこか?」
俺の足元には血がポタポタと落ちてきている。傷を負いすぎたのか。やはり限界のようだな。
そう確信し、正義は霊刀と共に俺との間合いを詰めながら刀を振り下ろす。
「終わりだ、黒坊ぉぉっ!!」
「……」
大蛇君っ……!!
今まで速すぎて何も見えなかったが、ようやく二人が見えたと思えば俺が絶体絶命な状況に陥っていた。
やめて。もうこれ以上大蛇君を傷つけないで。
――大蛇君の運命を、ここで終わらせないで!!
「これで終わりにさせると思ってるのか……?」
刹那、右目から赤くて暖かい涙が出てくるのを感じる。血涙だ。途端、身体の傷の痛みが感じなくなっていく。
「な、何だ……。気配が今までと全然違ぇぞ!?」
さっきまで戦ってた黒神大蛇からは全く感じられなかった、禍々しい気配。全てを喰らうかのような覇気。
あれほど大蛇と互角に戦った正義でさえも身体が震えている。
「さて、武刀正義。このパレードをもっと盛り上げようぜ……」
あれほど青白い光を帯びていた俺の反命剣が黒く染まり、刀身から陽炎の如く禍々しいオーラを解き放つ。そしてそれは俺自身を包み込んだ。
「なっ――!?」
「………!!」
今までと全く違う大蛇を見て、マリエルと正義は驚きを隠せなかった。それはまるで悪魔……いや、『邪竜』と言っておこう。
黒い魔力が俺の衣服と剣を覆う。足元に血が落ちていたのは俺の右目から出ている血涙だ。
「こいつはやべぇな……だが、お前が何になろうと関係ねぇよなぁぁっ!!!」
俺の本気に応えたのか、正義の全身から紅の閃光が放たれる。
「死ぬ準備は出来たか……?」
「それはこっちのセリフだぁぁっ!!」
そして、邪竜と人間は同時に黒と赤の閃光を散らしながら突進する。
そして剣撃のパレードが再び始まった――
遂行者:黒神大蛇、白神亜玲澄、カルマ、エイジ、トリトン、人魚4姉妹
犠牲者:0名
空間を、時を、次元をも斬り裂く二つの刀剣が交わる度に火花を散らす。まるで小さな花火でも見ているかのように。
二人の青年の右手には剣を、周囲には正義霊刀が飛び交っている。
「おらぁっ!」
「っ――!」
霊刀を弾きつつ、正義の剣を掻い潜って致命傷を与える。至難の業だが、これしか勝機は無い。
「ふっ……!」
それでも俺は反命剣で霊刀を弾き飛ばしながら何とか前に足を踏み込む。しかし、あと一歩のところで正義の刀にせき止められる。
「へっ、なんだそのだせぇ神器はよお! まるでおもちゃみてぇだな!」
「そう思うなら勝手に思え。後に痛い目を見るのはお前だ」
「随分と大口叩く男だなぁっっ!!」
正義は俺の踏み込んだ左足目掛けて霊刀を飛ばすよう指示しつつ、瞬時に左足で地面を強く蹴って後方に跳ぶ。
「後方戻るべからずだぜ、黒坊っっ!!」
「ちっ、あの刀厄介だな……っ!」
後ろから二本の霊刀が来るのが見えた。更に四方八方から霊刀が飛んでくるのも見え、俺は空中で全身を捻りながら、それら全てを剣で弾く。
「マジか、あれ全部弾くのかよっ……!」
あまりの凄技に正義は驚くが、すぐに気持ちを切り替えて右手に握った刀に力を入れ、突進してくる。
「霊刀ばっかに気ぃ取られ過ぎだぜぇ!」
「ちっ!」
回転斬りによる硬直を逃さず、正義は刀を大上段に構えて俺の首目掛けて刀を振り下ろす。
「せあああ!」
硬直している身体を無理矢理動かし、刃が首を通る寸前で刀を上に受け流した。そしてその勢いで素早く正義の右腕めがけて再び回転して斬り上げる。
今度こそは斬れるっ……!
「あぶっ……!」
しかし、正義の霊刀が俺の回転斬りを防ぐ。
「……まだ隠してたか」
「甘ぇ……甘ぇぜ黒坊っ! 金平糖より甘ぇぜ!! その黒髪はチョコソースで染めてんのかぁ!!」
「……黙れ」
俺は静かな怒りを正義に向け、胸元目掛けて剣を突くが、はたまた6本の霊刀が反命剣《リベリオン》を強くはじいた。
「鬱陶しいな……!」
「ははぁん、剣の腕前はイマイチってとこだなぁぁっ!!」
「くそっ――!」
ズバァァンッ、と音速に至る速さで正義の刀が俺の首を斬った。しかし、血飛沫が飛んでいない。これはつまり……
「斬れ……てねぇっ!」
どこに消えた……。あいつはどこにっ……!?
「どうやらお前の剣はブラックコーヒーがココアになるレベルで甘々のようだな」
「何だとっ……!?」
まさかの下かよっ! そいつは聞いてねぇぞ!?
俺は刀が振り下ろされるより速く姿勢を低くし、正義の心臓めがけて水晶の剣を突いた。
「うぉっとぉ!!」
「……『瞬影』」
心臓を狙った俺の剣先が正義の左胸を浅く斬った。
「は、速ぇっ……! 何だ今の技は!?」
浅いな……。あの技に対してその程度の傷とは、反射速度が人間の域を遥かに超えている。
「へっ、やるじゃねぇか! だがまだまだぁ!!」
「そっちもな。人間の粋は超えていると見た」
互いを褒めながら地面を強く蹴る。正義は左手で物を投げる動作をして、霊刀を飛ばす。
「ちっ、どうやら本気を出さなければ到底崩せなさそうだなっ!」
霊刀と正義の攻撃のコンビネーションを弾きながらそう判断した俺は、一旦後方に大きく下がり、水晶剣に魔力を込める。青白い剣から黒く禍々しいオーラが放たれる。
「お、こっからが本番ってとこか。面白ぇ!おととい来やがれっ!!」
「はぁぁああっ!!」
俺は黒い閃光を散らしながら正義との距離を一気に詰める。今までより速い速度で霊刀を弾き飛ばし、正義をこの目で捕らえる。
「後方注意だぜっ?」
「この程度っ――!!」
残像が見える程の速さで6本の霊刀を一本の水晶剣で弾く。だが完全に霊刀を防ぎきれず、左肩と右胸、そして右の頬を浅く斬られた。
「っ――!」
「おらおらぁ! こんなもんかぁぁ!!」
再び霊刀と正義の連携攻撃を出来る限り弾くが、再び何ヶ所か切り傷を負う。
これでは防戦一方だ。一度体制を変えなければ……
俺は再び後方に下がるが、背後に霊刀が飛んでくる事を先読みし、途中で右足で何とか踏みとどまる。
「三度目の正直ってとこか。流石に引っかからないか」
さて、今度は何を見せてくれるのやら……
と正義は期待した。しかし俺は反命剣を地面に突き刺し、目を瞑った。
「……」
「ん……? 黒坊、もう限界が来たってとこか?」
俺の足元には血がポタポタと落ちてきている。傷を負いすぎたのか。やはり限界のようだな。
そう確信し、正義は霊刀と共に俺との間合いを詰めながら刀を振り下ろす。
「終わりだ、黒坊ぉぉっ!!」
「……」
大蛇君っ……!!
今まで速すぎて何も見えなかったが、ようやく二人が見えたと思えば俺が絶体絶命な状況に陥っていた。
やめて。もうこれ以上大蛇君を傷つけないで。
――大蛇君の運命を、ここで終わらせないで!!
「これで終わりにさせると思ってるのか……?」
刹那、右目から赤くて暖かい涙が出てくるのを感じる。血涙だ。途端、身体の傷の痛みが感じなくなっていく。
「な、何だ……。気配が今までと全然違ぇぞ!?」
さっきまで戦ってた黒神大蛇からは全く感じられなかった、禍々しい気配。全てを喰らうかのような覇気。
あれほど大蛇と互角に戦った正義でさえも身体が震えている。
「さて、武刀正義。このパレードをもっと盛り上げようぜ……」
あれほど青白い光を帯びていた俺の反命剣が黒く染まり、刀身から陽炎の如く禍々しいオーラを解き放つ。そしてそれは俺自身を包み込んだ。
「なっ――!?」
「………!!」
今までと全く違う大蛇を見て、マリエルと正義は驚きを隠せなかった。それはまるで悪魔……いや、『邪竜』と言っておこう。
黒い魔力が俺の衣服と剣を覆う。足元に血が落ちていたのは俺の右目から出ている血涙だ。
「こいつはやべぇな……だが、お前が何になろうと関係ねぇよなぁぁっ!!!」
俺の本気に応えたのか、正義の全身から紅の閃光が放たれる。
「死ぬ準備は出来たか……?」
「それはこっちのセリフだぁぁっ!!」
そして、邪竜と人間は同時に黒と赤の閃光を散らしながら突進する。
そして剣撃のパレードが再び始まった――
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されて異世界トリップしたけど猫に囲まれてスローライフ満喫しています
葉柚
ファンタジー
婚約者の二股により婚約破棄をされた33才の真由は、突如異世界に飛ばされた。
そこはど田舎だった。
住む家と土地と可愛い3匹の猫をもらった真由は、猫たちに囲まれてストレスフリーなスローライフ生活を送る日常を送ることになった。
レコンティーニ王国は猫に優しい国です。
小説家になろう様にも掲載してます。
捨てられた聖女の復讐〜みんな大っ嫌い、だからすべて壊してあげる〜
●やきいもほくほく●
恋愛
アシュリー・エルネットはサルバリー王国の王太子であるオースティンの婚約者だった。
オースティンが患っていた病を治したいと思ったことをきっかけに、アシュリーに『聖女』の力がある事が発覚する。
アシュリーは国に尽くし、家族に尽くすも周囲の関係性は徐々に壊れていく。
アシュリーは自分が〝良い子〟でいたら幸せになれると信じていた。
我慢して、耐えて、文句も言わずにずっと……。
しかし異世界の聖女、ユイナが現れた事で状況は一変する。
尽くしてきた婚約者に捨てられて、王家から用済みだと見放され、家族から罵倒され責められたアシュリーはペイスリーブ王国の王太子、ギルバートに救われる。
『僕が君の願いをすべて叶えよう』
ギルバートの提案でサルバリー王国を壊すことに……。
アシュリーの復讐が今、始まる。
『わたくし、今日から〝悪い子〟になるわ』
*この作品は【みんな大っ嫌い、だから全て壊してあげる〜"良い子"から"悪い子"になった令嬢が国を壊すまで〜】のリメイク版です
異世界転生 我が主のために ~不幸から始まる絶対忠義~ 冒険・戦い・感動を織りなすファンタジー
紫電のチュウニー
ファンタジー
第四部第一章 新大陸開始中。 開始中(初投稿作品)
転生前も、転生後も 俺は不幸だった。
生まれる前は弱視。
生まれ変わり後は盲目。
そんな人生をメルザは救ってくれた。
あいつのためならば 俺はどんなことでもしよう。
あいつの傍にずっといて、この生涯を捧げたい。
苦楽を共にする多くの仲間たち。自分たちだけの領域。
オリジナルの世界観で描く 感動ストーリーをお届けします。
初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる!
霜月雹花
ファンタジー
神の悪戯により死んでしまった主人公は、別の神の手により3つの便利なスキルを貰い異世界に転生する事になった。転生し、普通の人生を歩む筈が、又しても神の悪戯によってトラブルが起こり目が覚めると異世界で10歳の〝家無し名無し〟の状態になっていた。転生を勧めてくれた神からの手紙に代償として、希少な力を受け取った。
神によって人生を狂わされた主人公は、異世界で便利なスキルを使って生きて行くそんな物語。
書籍8巻11月24日発売します。
漫画版2巻まで発売中。
万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?
Gai
ファンタジー
鉄柱が頭にぶつかって死んでしまった少年は神様からもう異世界へ転生させて貰う。
貴族の四男として生まれ変わった少年、ライルは属性魔法の適性が全くなかった。
貴族として生まれた子にとっては珍しいケースであり、ラガスは周りから憐みの目で見られる事が多かった。
ただ、ライルには属性魔法なんて比べものにならない魔法を持っていた。
「はぁーー・・・・・・属性魔法を持っている、それってそんなに凄い事なのか?」
基本気だるげなライルは基本目立ちたくはないが、売られた値段は良い値で買う男。
さてさて、プライドをへし折られる犠牲者はどれだけ出るのか・・・・・・
タイトルに書いてあるパートナーは序盤にはあまり出てきません。
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
転生王女は異世界でも美味しい生活がしたい!~モブですがヒロインを排除します~
ちゃんこ
ファンタジー
乙女ゲームの世界に転生した⁉
攻略対象である3人の王子は私の兄さまたちだ。
私は……名前も出てこないモブ王女だけど、兄さまたちを誑かすヒロインが嫌いなので色々回避したいと思います。
美味しいものをモグモグしながら(重要)兄さまたちも、お国の平和も、きっちりお守り致します。守ってみせます、守りたい、守れたらいいな。え~と……ひとりじゃ何もできない! 助けてMyファミリー、私の知識を形にして~!
【1章】飯テロ/スイーツテロ・局地戦争・飢饉回避
【2章】王国発展・vs.ヒロイン
【予定】全面戦争回避、婚約破棄、陰謀?、養い子の子育て、恋愛、ざまぁ、などなど。
※〈私〉=〈わたし〉と読んで頂きたいと存じます。
※恋愛相手とはまだ出会っていません(年の差)
イラストブログ https://tenseioujo.blogspot.com/
Pinterest https://www.pinterest.jp/chankoroom/
※作中のイラストは画像生成AIで作成したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる