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若奥様は身重です! 60

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そうこうしてる日が過ぎて、朝エミリがやって来て「次期様の婚姻式のドレスが仕上がったと連絡が来ました。エルフ達がドレス等を持って来るので朝食が済み次第、本館のエリーゼ様のお部屋で試着して下さいませ」と来た。
今日は島に行く余裕あるかな?
本館の元私の部屋は私の私物(家具やカーテンは残ってるわよ!)は無いものの、雰囲気はそのままに私の本館お泊り部屋として今も大切に手入れされてる。
全然使ってないけどね!ほら、忙しかったから!
なので、かわい子ちゃん達は島送りにして朝ごはんを済ませてのんびり本館の元自室へと行く。
当然お供はアニスです。……超ウッキウキなので楽しみにしてたんだな……と思う。
アニスはどうしても私を飾り立てたくて仕方ないのだけど、今は大事を取って安全第一ファッションなので結構我慢してるらしい。
いや、だってね。着付けの時とか聞こえる音量でブツブツ言う訳ですよ「コルセットが着けれないなんて……」とか「踵の無い履き物なんて……」とかさ……いや、アニスよ。貴女もそこは一緒でしょうよ!とか思ってもグゥの音も出なくなる程飾り立てる意義とかコンコンと説教されたので何も言いません。
だって……令嬢の何たるかとか淑女の何たるかまで語るんだもん……元がど田舎の山の中暮らしの年寄りの中暮らしだからオシャレと言っても時代錯誤的な、良く言えばクラシカルなオシャレがベースだからカジュアルで華やかなオシャレはほとんどノータッチで生きてたのよ……
いつもいつも「固いよ!」とか「いつも思うんだけどフォーマルっぽいよね」とか言われてたからオシャレの幅が激狭なんだと思う。
今世は中世ヨーロッパ風の世界観だから、何となく乗り切れてると思ったけどアニスいわく違うらしい。
どうも王道一直線で遊びが無かったとか……いや!王室典範に則って作ってたし着てたんだから王室一直線で合ってたのよ!
今は関係無くなったから、もっと遊びを入れて行きましょうって事らしいけど、妊娠中なのでそれも叶わない。のがアニス的にツライらしい。

「ふふふ……エリーゼ様のちゃんとしたドレス姿、楽しみです!」

ちゃんしたって……私結構ちゃんとしてましたよね。帝国にいる時だって……ん?正装……してたよね?いや、して……略装?あれ?でも着飾った記憶はとりあえずあるからしてたはず!
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