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若奥様は身重です! 53

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こっちの食事も健康に気を使ってくれてるし、どうやら昔から妊婦には良いとされる食事(伝統食みたいなのがあるらしい)を出されたけど……どこかしら見覚えのある様なご飯……
ほうれん草の卵とじ(ほぐした焼き魚が入ってる)に赤身の肉と野菜たっぷりのスープ……ってか、コレって三平汁に似てる……
それ以外はミルク粥に食べやすい大きさの魚のソテー。温野菜サラダにヨーグルトサラダ。
デザートは甘味ではなくフルーツです。今日はイチゴとオレンジ。
ん?卵とじの魚と焼き魚は別のお魚だわ。味が全然違う。

「こっちの焼き魚はカツオっぽいな。焼き魚の方はアジっぽいやつだな、こっちに来る時野営地で食べたやつだな!懐かしな!」

「そう言われればそうね。種類は豊富なはずだけど、まだまだ食べきれてないわね。食べれるけど食べた事無いってお魚もあると思うのよね!きっと!」

「そうだな。そういうのありそうだな。なぁ、島の魚もかなり種類ありそうだけど、どうなってる?」

んー?と考えてみる。そう言われると……

「知ってるお魚だけを収納から出してる気がする……」

「それは勿体ないな。一度ちゃんと見た方が良いかもしれないな」

「詳しいんですか?」

「いや。詳しくない。ただ何となく美味しかった魚は覚えてる。接待で和食処とか行ってたしな」

仕事出来る人って感じ!接待ですってよ~。

「確かに……それなら私も少し分かるかも……色んな料理食べてきたもの」

「じゃあ、今度一緒に見ようぜ!色々調べて美味しかったら見っけもんだからさ」

「そうね!」

かわい子ちゃん達は揃ってご飯を食べながら何かコソコソ相談してます。
前みたいに食事中に話しかけたりはしてきません。お行儀良くなったのは喜ばしいけど、ちょっぴり寂しい……でも赤ちゃん産まれたら、そうも言ってられなくなるから良いのかも……
食後のお茶も飲んだし、後は湯浴みして寝るだけかしら?

「エリーゼ、あの地下の事だけど何か構想とかあるのか?」

「ん?んー……地下迷宮っぽいのが良いかな?とか思ったんだけど……疲れちゃうかな?とか思ったりもして……」

「成る程なぁ……地下ダンジョンかぁ……まあ、夢はあるな。でもダンジョン制作は疲れるから無理は禁物だな」

「地下ダンジョンじゃなくて地下迷宮!」

「え?そここだわり?」

「うん。そうよ」

イメージが違うのよ!ダンジョンは魔物が出たり宝箱があったりするけど、迷宮は迷路みたいになってて魔物も宝箱も出ないってイメージなの!
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