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若奥様は身重です! 51

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円筒は透明なガラス製みたいな感じだったのに、今は何か金色の装飾文字が模様みたいになっててオシャレな感じです。

「でも入り口って……」

「どこからでも入れるですー!」

いつの間にか踊り終わったちびナビちゃん達がニコニコしながらキャッキャしてます。

「一番下まで一瞬ですー!」

「すぐに行けるですー!」

「あっという間ですー!」

……エレベーターと言うより転送装置のようです。

「じゃあ、東西南北もやるか」

「はいですー!」

ルークの掛け声と共にちびナビちゃん達もトコトコと行ってしまいました。

「……早くなーい?」

「……早いですね。ですがエリーゼ様のやりたい事はすぐに出来ますし、良いのではないでしょうか?」

「そうね……」

やりたい事かぁ……こんなに広いと何するかなんて大ざっぱにしか考えてなかったわ……
そう言えばキースもさっさとルークと共に消えたわね。まあ、良いんだけど。
……仕事の鬼共め……それを言ったらちびナビちゃん達もか。

「なんだか気疲れしたわ……」

「そうですね。私の気のせいかも知れませんが、地下というだけで気分が下がる様な……」

「……そうね。一瞬一瞬は良いのだけど、長時間は居たくないわね。一日に短時間いて、後は島でゆっくり過ごす方が良いのかもしれないわね」

「エリーゼ様、私は出来ればその方が良いです」

やっぱりかぁ。地下一階だから外の光が海面を通して見えるけど、これより下は日の光も薄くなっていくし、良くないのかも。

「そうね。今日はエレベーターを作って貰った後は島でのんびりお茶しましょ。そのうち帰って来るでしょ」

「ええ……」

何でもない時は明るい海面は素敵だと感じていたけど、今は常と違って妊娠中。
そういう何か常と違う時は色々気をつけないといけないわね。
こう……敏感になってるというか、何かアンテナが働きまくってるっていうか……思ったより疲れやすくなってる。
心身共に。……疲れてきてるのかしら?温泉入りたい……

「少し温泉に入っていかない?」

「温泉ですか……良いですね」

「じゃあ決まり!ルーク達がエレベーターを作り終えたら島に戻って温泉入りに行きましょう」

「はいっ!」

面倒くさい仕事を押し付けた気がしないでもないけど、なんだか疲れちゃったから温泉入ってリフレッシュよ!
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