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若奥様は身重です! 44

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ふふふ……島の天蚕糸で織った布に保温性の高い……保温性の高い繊維とか島には無かった……

「保温性の高い中綿になる物が無かった……残念過ぎる……」

ガッカリです。私の手持ちの材料になりそうな物は家族からの贈り物で流用出来ない。

「マスター!安心するですー!」

「そうですー!」

「大ルリ鳥の羽毛は全部ちゃんととってあるですー!」

「大ルリ鳥?え?でも……え?」

「大ルリ鳥はどんな場所でも生きれる様に羽毛をはじめ羽根も保温性バツグンですー!」

「そうなの!?」

まさかの新情報ですよ!

「そうですー!極寒の地でも元気いっぱいですー!」

「羽毛がとってあるって……どれくらいあるの?」

「んー……キングサイズのお布団三枚は作れる量ですー!」

「多くない?」

「島は温かいので何度も換羽してるですー!早い時は週に一度換羽するですー!」

それって環境的にどうなの?

「それ……あの子達大丈夫なの?」

「大丈夫ですー!」

「むしろ餌が豊富になったので問題無いですー!」

「そうなんだ……」

ホッとしたので旨辛チキン(小)を完食します。冷めても美味しい。
これでホカホカのフワフワのお布団が贈れるわ。でも、ぶっちゃけキングサイズなら一……いや、二枚は必要かもしれない。のーでー!マイクロダウンコート作ろっかな~私のと色違いで。テヘ♡
ラーラルーナ様はエメラルドグリーンみたいな光沢のある天蚕糸で織った布を使って、私は藤色の天蚕糸で……と。
良いじゃん!良いじゃん!ロング丈でもあんまりモコモコにしなければ余裕で二着作れるじゃん!細かい縫製とかは……どうしようかな……

「マスター、何か良い考えでも浮かんだですー?」

「え?ええ、お布団一枚諦めて、薄手のダウンコートを二枚作ろうかと思ったのだけど……縫製がね……」

「それなら任せるですー!」

「画像も拾ってあるからバシッと作れるですー!」

「エレガントでファッショナブルなダウンコートを作るですー!」

ヤル気……間違った。やる気が凄い!よし、ここはちびナビちゃん達に任せよう!

「じゃあエレガントでファッショナブルな薄手のダウンコートをお願いするわね。一枚はエメラルドグリーン、もう一枚は藤色って分かる?」

「分かるですー!」

「淡いラベンダーパープルですー!」

「マスターときっと贈りたい方の色ですー!」

察しが良い!ツーと言えばカーなこの感じイイ!

「ええ、そうよ。よろしくね」

これでバッチリぃ!イェイ!
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