1,364 / 1,397
連載
若奥様は身重です! 26
しおりを挟む
「エリーゼ様?」
ハッ!いけない!ついつい考え込んでアニスを放ったらかしにしてたわ!
「ゴメンね!じゃあ行きましょうか!ちびナビちゃん達は一緒に来る?」
「行きたいですー!」
「わーい!お供出来るですー!」
「誘われたですー!嬉しいですー!」
この素直な反応に思わずニッコリしてしまう。
「じゃあ皆で行きましょうか」
……小島から移動して島の駅で皆で列車待ちです。
気分は小学生の引率ですけど、ちびナビちゃん達は大きさこそ小さいですが子供じゃないので苦労のくの字もありません。
「あ!来たですー!」
「ホントですー!」
「黒い煙出てるですー!」
「あら、そうなのね」
見てギョッとしました。黒いD51みたいなのじゃなくて、全体的に赤い……それは良いのか?いや、良くない!ルークよ!
「わぁ!カッコいいですね!」
「そうね……」
確かにカッコいい。蒸気機関車とはロマン溢れる乗り物だと思ってる。いや、新幹線とかもカッコいいと思ってますよ。工場から出て来るの見に行った事ありますから。
「黒い煙ってコレ石炭燃やしてる訳じゃないのよね?」
「そうですー!」
「普通の煙に色を着けた煙ですー!」
「燃料は魔石なので安心安全ですー!」
「ですよねー!」
つい確認したわよ。だって環境とか考えちゃうじゃない。
「エリーゼ様、乗りましょう!」
「そうね!乗らないとね!」
とりあえず一周してる間にどこに行くか決めよう。
席は柔らかいクッションで枠は木製。床と天井も木製。
良かった……これで個室とかあったらヤバかろう。
「マスター!後ろに個室もあるですー!」
「個室は広めの四人がけですー!」
「ちょっと豪華にしてるですー!」
ちびナビちゃん達が私の息の根止めに来た!それ以上言うんじゃありません!ホームに何分の何とか無かったから安心してたのに。でもどっかに仕込まれてたら私泣いちゃうかもしれない。
「エリーゼ様、個室ですって!いつか使ってみたいですね」
「そうね。いつかね」
知らない者は嬉しそうにしてる、でも私は知ってる。それでも青い蒸気機関車とかよりは幾分か救われてる気がする。
うん……私も知らなかったら良かった。
モデルになった蒸気機関車とかもあるし、真っ黒というよりポイントに赤を入れてるのよね。犬山のもちょこっと赤入れてたなぁ……
ハッ!いけない!ついつい考え込んでアニスを放ったらかしにしてたわ!
「ゴメンね!じゃあ行きましょうか!ちびナビちゃん達は一緒に来る?」
「行きたいですー!」
「わーい!お供出来るですー!」
「誘われたですー!嬉しいですー!」
この素直な反応に思わずニッコリしてしまう。
「じゃあ皆で行きましょうか」
……小島から移動して島の駅で皆で列車待ちです。
気分は小学生の引率ですけど、ちびナビちゃん達は大きさこそ小さいですが子供じゃないので苦労のくの字もありません。
「あ!来たですー!」
「ホントですー!」
「黒い煙出てるですー!」
「あら、そうなのね」
見てギョッとしました。黒いD51みたいなのじゃなくて、全体的に赤い……それは良いのか?いや、良くない!ルークよ!
「わぁ!カッコいいですね!」
「そうね……」
確かにカッコいい。蒸気機関車とはロマン溢れる乗り物だと思ってる。いや、新幹線とかもカッコいいと思ってますよ。工場から出て来るの見に行った事ありますから。
「黒い煙ってコレ石炭燃やしてる訳じゃないのよね?」
「そうですー!」
「普通の煙に色を着けた煙ですー!」
「燃料は魔石なので安心安全ですー!」
「ですよねー!」
つい確認したわよ。だって環境とか考えちゃうじゃない。
「エリーゼ様、乗りましょう!」
「そうね!乗らないとね!」
とりあえず一周してる間にどこに行くか決めよう。
席は柔らかいクッションで枠は木製。床と天井も木製。
良かった……これで個室とかあったらヤバかろう。
「マスター!後ろに個室もあるですー!」
「個室は広めの四人がけですー!」
「ちょっと豪華にしてるですー!」
ちびナビちゃん達が私の息の根止めに来た!それ以上言うんじゃありません!ホームに何分の何とか無かったから安心してたのに。でもどっかに仕込まれてたら私泣いちゃうかもしれない。
「エリーゼ様、個室ですって!いつか使ってみたいですね」
「そうね。いつかね」
知らない者は嬉しそうにしてる、でも私は知ってる。それでも青い蒸気機関車とかよりは幾分か救われてる気がする。
うん……私も知らなかったら良かった。
モデルになった蒸気機関車とかもあるし、真っ黒というよりポイントに赤を入れてるのよね。犬山のもちょこっと赤入れてたなぁ……
1,198
お気に入りに追加
16,810
あなたにおすすめの小説
【短編】復讐すればいいのに〜婚約破棄のその後のお話〜
真辺わ人
恋愛
平民の女性との間に真実の愛を見つけた王太子は、公爵令嬢に婚約破棄を告げる。
しかし、公爵家と国王の不興を買い、彼は廃太子とされてしまった。
これはその後の彼(元王太子)と彼女(平民少女)のお話です。
数年後に彼女が語る真実とは……?
前中後編の三部構成です。
❇︎ざまぁはありません。
❇︎設定は緩いですので、頭のネジを緩めながらお読みください。
婚約破棄 ~家名を名乗らなかっただけ
青の雀
恋愛
シルヴィアは、隣国での留学を終え5年ぶりに生まれ故郷の祖国へ帰ってきた。
今夜、王宮で開かれる自身の婚約披露パーティに出席するためである。
婚約者とは、一度も会っていない親同士が決めた婚約である。
その婚約者と会うなり「家名を名乗らない平民女とは、婚約破棄だ。」と言い渡されてしまう。
実は、シルヴィアは王女殿下であったのだ。
私を侮辱する婚約者は早急に婚約破棄をしましょう。
しげむろ ゆうき
恋愛
私の婚約者は編入してきた男爵令嬢とあっという間に仲良くなり、私を侮辱しはじめたのだ。
だから、私は両親に相談して婚約を解消しようとしたのだが……。
奪い取るより奪った後のほうが大変だけど、大丈夫なのかしら
キョウキョウ
恋愛
公爵子息のアルフレッドは、侯爵令嬢である私(エヴリーヌ)を呼び出して婚約破棄を言い渡した。
しかも、すぐに私の妹であるドゥニーズを新たな婚約者として迎え入れる。
妹は、私から婚約相手を奪い取った。
いつものように、妹のドゥニーズは姉である私の持っているものを欲しがってのことだろう。
流石に、婚約者まで奪い取ってくるとは予想外たったけれど。
そういう事情があることを、アルフレッドにちゃんと説明したい。
それなのに私の忠告を疑って、聞き流した。
彼は、後悔することになるだろう。
そして妹も、私から婚約者を奪い取った後始末に追われることになる。
2人は、大丈夫なのかしら。
比べないでください
わらびもち
恋愛
「ビクトリアはこうだった」
「ビクトリアならそんなことは言わない」
前の婚約者、ビクトリア様と比べて私のことを否定する王太子殿下。
もう、うんざりです。
そんなにビクトリア様がいいなら私と婚約解消なさってください――――……
わたしを捨てた騎士様の末路
夜桜
恋愛
令嬢エレナは、騎士フレンと婚約を交わしていた。
ある日、フレンはエレナに婚約破棄を言い渡す。その意外な理由にエレナは冷静に対処した。フレンの行動は全て筒抜けだったのだ。
※連載
初めまして婚約者様
まる
恋愛
「まあ!貴方が私の婚約者でしたのね!」
緊迫する場での明るいのんびりとした声。
その言葉を聞いてある一点に非難の視線が集中する。
○○○○○○○○○○
※物語の背景はふんわりしています。スルッと読んでいただければ幸いです。
目を止めて読んで下さった方、お気に入り、しおりの登録ありがとう御座いました!少しでも楽しんで読んでいただけたなら幸いです(^人^)
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。