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若奥様は身重です! 11

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〈マスター。申し訳ありません、説明をせずともマスターならば大丈夫だと思っておりました〉

急にナビさんから謝られたわ。え?謝る事?

〈マスターは前世の記憶もございますし、余程無茶な事さえしなければ支障を来たさないし、またマスターは無茶をしない慎重な性格なので報告と説明を省きました〉

(あ……あー……うん、別に省かれても怒ってないわよ。ただビックリしただけ)

〈いえ。説明をしなかったのは私の落ち度です、しかもちびナビ達を無断で増員しましたし〉

(増員は別に良いわよ。まだまだ増えても良いと思ってるし、適宜増員してちょうだい)

〈ありがとうございます。軽く説明致しますか?〉

(んー……特にデメリットじゃないみたいだし、皆良ければ全て良し!よ)

〈ありがとうございます〉

だってさぁ、特に問題無いなら気にしなくて良いじゃん。
ボーナスステージって言葉の響きって良いじゃん!お得しか感じないわよ!

「マスター、どうしたですー?」

「ん?どうもしないわよ。良い事づくめで良いなぁって思ってた所よ」

「良かったですー!」

「島にいるだけで経験値上がるとレベルも上がるから本当にお得なのですー!」

「そうだった!」

島にいるだけで経験値もらえるってめちゃくちゃお得じゃないの!

「レベル……ですか?」

アニスがキョトーンですよ。あれ?アニスはレベルの事聞いてないのかしら?いや……レベルの概念無かったわ!だって鑑定とかステータスとか知りませんから!
どうしよう……チラッとアニスを見て鑑定してみる。
あー……アニスのレベルが上がって、各ステータスも上がってる。
まさかのステータス補正による体力及び免疫力アップ状態。私もそうでした……簡単に悪阻もやって来ません。
なんたる事よ……高レベル保持者は様々な恩恵受けるのかぁ……しかも島だからさらなる恩恵!

「ん?じゃあ島に入り浸ってるルークやかわい子ちゃん達も経験値もらってるって事?」

「その通りですー!」

「サブマスターもレベル上がってるですー!」

「あのすぐに裸になりたがる人達もレベル上がってるですー!」

ふんだしたいかっ!アイツらもレベル上がってるのかっ!出入り自由シフトにしてるから勝手に島に来ては自主練の鬼となってる事は知っていまが!ふんどし一丁で走り回ったりして目の毒なのに、私の目につかない様にしてるとは……目指す所が変わりつつあるのかしら?
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