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若奥様は身重です! 6

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とりあえず海の上用なら青系は紛れて良くないと思うので、反対色の赤が妥当かな?と思って絞ろうと思ったけどムリでした。
主に数の暴力に負けたのです。やはり赤とか青とか緑色辺りは数がめっさ多いです。
目も疲れ……

〈マスター、そろそろ一時間経ちますが?〉

(教えてくれてありがとう!)

いかんいかん!アニスを迎えに行かないと!ってチョッパヤで迎えに行き、すぐに戻って再度絨毯チェック……だけど疲れました。
長方形の絨毯じゃなくても良くない?

「ぬぅ……ファンシーなラグを選ぶか……ラグも絨毯のカテゴリーに入ってるから……」

ラグに絞って見れば変形(主に円や楕円他)なのかその数は他の絨毯よりは少ない。
あ!ベビーピンクのファーのラグがある!うわぁ!ファンシー!ファンタジー!フカフカしてそう!

「決めたわ!」

そう言って出しましたよ!エッヘン!

「え……エリーゼ様、本気ですか……?」

戸惑ってる声のアニスの顔が引きつってる。

「え?だめ?」

「いえ。駄目ではありません。ただ絨毯のお色が……その幼女いえ……少女の好むお色だったので……」

「あ……あー……」

私もさすがにベビーピンクは子供っぽいか……意外性があって良いかな?と思ったんだけど。
でも見れば見るほど柔らかそうで気持ち良さそう……

「でも海の上ならば気にならないかも知れませんね」

「そうよね!ここで見たり使ったりする人なんて限られてるし何も言わないと思うわ!」

だって私達とルーク位だと思うもの!

「そうですね。これはこのまま地面の上で使う訳ではありませんよね?」

「もちろんよ!」

んー……まずは地面と言うか少し浮かせる仕様にしないとね。

「地面や海面の三十センチは浮いてくれないとね……人が乗ったら更に二十センチ浮いて、都合五十センチは浮かせて……進ませるためには方向性……いや、行き来だけの機能にした方が楽ちんかな……」

(ナビさん。これは魔法を付与すれば良いのかしら?)

〈はい。魔法陣をラグの上で展開すれば簡単でお勧めです〉

(ファッ!魔法陣ですって!どうすれば!)

〈サポートします〉

(ど……どど……どうすれば……)

〈一度そのまま浮かせて下さい〉

フワリとラグを浮かせる。初めての魔法陣による魔法付与ですよ!ドキドキしますね!

〈ではラグの上に思うままの魔法を思い浮かべて下さい〉

(えーと……最初は低めの三十センチに浮いて、その後……全員乗ったら更に二十センチ上げて、入り口前とロッジ前を行き来する様に……)

ブワッとラグの上に白く光る魔法陣が現れて、魔法陣がゆっくりとラグへと沈む様に下がる。

〈マスターお疲れ様でした。これで魔法陣による魔法付与が完成しました〉

(予想よりはるかに簡単だったわ……これからも分からない事はよろしくね!)

〈勿論です〉

思ったより魔力も使わなければ呪文とか使わなくて拍子抜けというか……お手軽ありがとう!
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