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慌ただしい日々 42

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で南エリア到着してノンビリ歩いて行く事に。
歩くのも妊娠中の軽度の運動としておすすめですしね!
見えて来た……え?白い砂浜、立ち並ぶヤシの木、白い手すりが爽やかなテラス席と数段下に設けられた大きなパラソルが設置されたビーチ席。
ちょっと……南国感出し過ぎじゃない?キレイだし素敵だけど、ルークのセンスってこう……オシャレというか何かこう……都会の人(現代人)が好む清潔感溢れる観光地みたいな……
自分のセンスが問われそうでツライです……

「こっちは風が少し温かい気がしますね!」

アニスの言葉に疑問符を浮かべながら風を感じてみる。

「あら……?そうね、温かい気がする……けど視覚効果なのかしら?」

南国風の見た目で暖かく感じるのかな?と思ったのだけど……

「そうなんですー!」

「こっちは少し暖かいのですー!」

なんと!本当に暖かかった……え?どゆこと?教えて!え……ナビさーん!

〈マスター……東西南北に風を出す魔石が置かれ、そこから吹く風は少しずつ違っています。大きな差はありませんが季節等でも若干変わる様になっています〉

(そうなのね。分かったわ、ありがとう)

謎は解けた!って訳じゃないけど、それぞれに違いを設けたって事ね。

「こっちのテラス席がおすすめですー!」

「どうぞですー!」

案内された先に座って目に入る四阿と言うより木造のステージ?数段高く作られたその場所の四隅に設置された大きな鉢植えはいかにも南国な寄せ植えで、小ぶりなヤシの木と赤いアンスリウムと大きな葉のモンステラ。

「準備万端ですー!」

「まずはラウラウですー!」

「一緒にガーリックシュリンプもどうぞですー!」

「お手拭きとフィンガーボールも用意したですー!」

次々と運ばれて来る料理。あっという間にテーブルが賑やかになる。

「コブサラダも用意しましたですー!」

「お野菜も大事ですー!」

チャッチャと取り皿に彩り良くコブサラダが盛り付けられ目の前に置かれます。
アボカドとチェリートマトの色合いが鮮やかです。

「ラウラウは以前マスターが捕ってくれたカジキマグロですー!」

「立派ですー!」

そう言って、やっぱり取り皿に取り分けて目の前に置かれました。ラウラウに使った葉っぱは取り除かれました。私の記憶が確かならば食べれたはずですが。

「タロイモの葉は食べれますが、塩分少な目にしたので取りましたですー!」

「少しだけポイもあるので、一緒に食べても美味しいですー!」

「そうなのね、ありがとう」

確かにお皿の上の小さな容器にくすんだ紫色のポイがある。これは……スプーンで食べる感じかな?
とりあえずカジキマグロを一口大に切り分けて……その上にポイ乗っけてみるか!
スプーンで少量をカジキマグロの上に乗せてフォークで食べてみる。
多分食べ方間違ってないと思う。ま、アニス以外に人影も無し出し気にしない!
僅かな塩気と優しいポイの味がマッチしてて美味しーい!
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