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慌ただしい日々 24

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それにしても何だな展開早い気がするわぁ(笑)気のせいかもだけどね~

「お待たせ致しました!」

早い!戻って来るの早っ!

「早いわね」

「エリーゼ様の為ですから!」

専属侍女の気持ちが熱いっ!どんだけ好意ツヨツヨなのよ(笑)

「さ、朝ご飯食べて予定……今日の予定ってどうなってるのかしら?」

「はい。奥様と一緒に皇都へ行き、買い物をする……と伝えられました」

「買い物?」

「はい。買い物です、公国に帰るので」

「待って!早くない?」

「早いです。ですが、困窮する王国の為にも早く帰るのだと聞きました」

「困窮……」

「はい。皇室からの支援物資も同道しますので、また大所帯の旅となりますね!ニコッ」

ニコッ……じゃないわよ。嬉しそうねアニス……そんなに長旅にならないわよ、多分。
だってズルするつもりですから。ほら、ちょちょっと癒しの魔法とかで馬の体力とかね……

「アニス、支援物資があるならのんびり長旅はしないわよ。うちに帰ったらうちの支給部隊に引き継いで貰うと思うし」

そう!我が家の王都便の支給部隊は移動速度も速いし、一緒に同道する私兵達も屈強で戦闘技術も高いから!自慢の部隊なのよ!

「そうでしたね。こちらの馬も馭者も普通の商人と変わりませんでした。支給部隊の方達は大型にも怯む事なく立ち向かいますし、使ってる馬車は大きくしっかりしてますし、馬も軍馬になれなかった馬を使ってますから脚は速いですしね」

……軍馬になれなかった?あれ?どういう事かしら?

「軍馬になれなかったとはいったい……」

「軍馬に採用されるのは脚もしっかりした丈夫で忍耐強い馬だけですよ。採用されなかった馬は支給部隊や各街などに配備されますけど」

知らんかったー!シビア!何かもう、色々シビア!食べないだけマシだと思おう!

「そうだったのね。知らなかったわ」

「エリーゼ様はシルヴァニア産がいますからね!帝国でも段違いに強い馬ですから、知らなくて当然です!」

フンスッ!て聞こえた気がした。そうか、そうだったわね……うちの子メッチャ強いし、何なら魔法も使うしね……
馬種として最強だったね、忘れてた。
そっか……支給部隊の馬は本来なら軍馬として活躍しててもおかしくない馬なのね。
……今、思い出すと王国騎士が乗ってた軍馬よりもしっかりしてたなぁ……
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