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new world 62

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「着付けも終わりましたし大座敷に参りましょうか」

「ええ。シルフィーちゃん、行くわよ」

「主様、主様。手を繋いでも良いかのぅ……」

頬を染めて恥じらいながら言うシルフィーちゃん、めっさ可愛い!

「勿論よ!」

そう言って細くて白い指を掴む。うん、肌はスベスベでほっそりした指イイ!
なんか、ちょっと男の人の気持ち分かる気がする。

「ふふ……主様の手あったかいのぅ」

クッ!うっかり萌え殺される所だった!とんでもねぇでござる!
大座敷到着!……ん?静かだけど皆本当にいるのよね?

「さ、皆様お待ちかねですよ」

コクリと頷いて唐紙を開けて貰う。
……いる。何ならルークは先に来てた。
でも、何と言うか……女性陣は大婆様の近くに固まっていて、お父様とルークは窓際でお庭を見てる?いや、ルークのマリンちゃんが……庭にいたわ!優雅に空中を泳いでるワァ!ヒレがひらひらして可愛い~~♡

「ぬ!主様よ!妾とてアレに負けぬ程可愛く優雅に泳ぐぞよ!」

「あら、シルフィーちゃんは私のそばにいてね。ルークのマリンちゃんは確かに可愛いけどシルフィーちゃんには負けてるから♡」

「ホント?妾のが可愛い?なら、主様のそばにいる!」

何この可愛い生き物!私、メロメロなんですけど!いや、タマ達も可愛いんですよ!今、ここにいないけど!島送りにしちゃってるけど!
後で呼ぼう!そしてカワイコちゃん達に囲まれるのよ!

「ウフフ……可愛い~♡じゃあ、大婆様の所に行こっか」

繋いだ手を引いて大婆様のいる場所へと向かう。
幾重もの衣擦れの音と共に大婆様の前に道が作られる。
まんま時代劇だわぁ……壮観ねぇ……

「小姫、近う近う!可愛いのぅ!小姫も精霊様も可愛くておじゃる!ささ、ここに座るでおじゃる!」

大婆様もメロメロですか!メロメロですよね!
誘われるまま進んで、扇で指し示された場所に分厚い座布団がサッと置かれたのは大婆様の真横。
でも座布団は一つ……

「主様、主様。妾、主様のお膝に座りたい」

膝にかぁ……

「ちょっとサイズがなぁ……もう少し小さくなれる?」

「勿論じゃ!」

「じゃあ、お膝に座って良いわよ」

大婆様の真横の座布団に姐さん座り(正座より楽チンなので!)してシルフィーちゃんを手招きすると、シュルシュルと小さくなりました!
五歳児位の大きさです。可愛さ爆発です!
がちょこんと私の膝と言うか、太股の上に座り込みました!軽い!可愛い!モエモエキューン♡ですわ!
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